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「今日、オレも自分のポケモンをもらってポケモントレーナーになるんだ! よし! 母さん、行ってきまーす!」
たった今家から飛び出したのは、アキト。
赤い帽子をかぶっていて、栗色の髪がイガグリのようにトゲトゲボサボサと飛び出している。
服装は、薄手で襟の立った青いジャケットを着ており、黒の長ズボンをはいている。両手には黒いリストバンドを付け、黄色い靴を履きそれと同じ色のリュックを背負っている少年だ。
彼は幼い頃からずっとポケモンをもらえる日が来るのを待っていた。
そして今日、ようやくその日が来たのだ。
「よし、せっかくだから一番乗りだ! 行くぜ!」
ここはコキヒタウン、自然豊かなトウシン地方の田舎町。
この町にはアキトや彼の幼なじみ達、そしてポケモンの能力について研究しているアオズリ博士が住んでいる。アキトは彼の研究所を目指し、走り出した。