プロローグ
05 始まりの一歩
アララギ博士研究所から一番道路前〜

ルナ「此処が…一番道路か。」

ルナは、目の前の一番道路を見て、そう呟いた。

ツタージャ『タジャ…?』

ルナの腕の中に居るツタージャは、そんなルナを見つめて首を傾げる。

ルナ「あ…ツタージャ、ごめんね。忘れてた訳じゃないんだよ?
此処から、始まりの一歩を踏み出すのかなって考えてて…」

ルナは、ハッとして、ツタージャの頭を優しく撫でながら、そう言った。

ツタージャ『タジャ?』

ツタージャは、そうなの?と言うかのように鳴いた。

ルナ「うん、そうだよ。」

ルナは、ツタージャの問いに頷いて答える。

ツタージャ『タージャ、タージャ?』

ツタージャは、そろそろ行かなくて良いの?と鳴く。

ルナ「うん、そうだね…。そろそろ行こうか。
でも、その前にツタージャにあだ名を付けたいんだけど…良いかな?」

ルナは、ツタージャの問いに頷いて答えてから質問を訪ねた。

ツタージャ『タージャ? ター・・・ジャ!』

ツタージャは、ルナの問いに首を一度傾げたが、直ぐに笑顔で頷いて答える。

ルナ「…あだ名を付けて良いんだね? じゃあ、君のあだ名はリーブでどうかな?」

ルナは、ツタージャの問いに微笑んでからこう言った。

リーブ『タージャ…!』

ツタージャは、そのあだ名が気に入ったのか、笑顔で頷いた。

ルナ「気に入って貰えて嬉しいな。リーブ、これから宜しくね?」

ルナは、微笑んで、リーブにそう言った。

リーブ『タジャ…タージャ!』

リーブは、頷いて答えた。

ルナ「それじゃあ、行こう!」

ルナは元気よくリーブにそう言い、始まりの一歩を踏み出した。

リーブ『タージャ!』

リーブは、ルナの問いに頷いた。

夢咲菜月 ( 2016/08/25(木) 19:39 )