プロローグ
03 最初のポケモン
ルナ「私は―――ツタージャにします」

ルナは、元気よくそう言った。

ツタージャ『タ、タジャ!?』

ツタージャは、ボク?と言う顔をして、驚く。

ポカブ『…カブ』

ミジュマル『…ミジュ・・・』

ポカブとミジュマルは、選ばれなかったので、ションボリする。

脇で落ち込んで居るポカブとミジュマルの姿が映った。
ルナは、ハッとして、二匹のポケモンに駆け寄った。

ルナ「ミジュマル、ポカブ、選んであげなくてごめんね。
…嫌いだから選ばなかった訳じゃないんだ。分かってくれる…?」

ポカブ「ポカ・・・ポカブ!」

ミジュマル「ミジュ・・・ミジュマ!」

ルナがそう言うと、ミジュマルとポカブはお互いに顔を見合わせ、笑顔で頷いた。
ルナも、つられて笑顔で頷き返す。

アララギ「ツタージャにするのね? 分かったわ!
    はい、これがツタージャのボールとポケモン図鑑ね。」

アララギは、微笑んで、ルナにボールと図鑑を渡した。

ルナ「アララギ博士、ありがとうございます!」

ルナは、元気よくお礼を言って、受け取る。

アララギ「あ、ルナちゃん?
もしも…ジムを巡るのなら、コレ、バッチケースね。」

アララギ博士は、念の為と言うかの様にバッチケースもルナに渡した。

ルナ「あ、ありがとうございます!」

ルナは、それも受け取り、お礼を言う。

アララギ「これから色々な事があると思うけど、
     貴方達なら、きっと乗り越えられるわ!」

アララギ博士は、ルナとツタージャにそう言う。

ルナ「私、頑張ります!」

ツタージャ『タ・・・ジャ!』

ルナとツタージャは、元気良く、アララギ博士に返事をする。

アララギ「良い旅を!ベストウィシュ!」

アララギ博士は、ルナとツタージャにこう言う。

ルナ「はい、行ってきます!」

ルナは、ツタージャを抱きしめて、
アララギ博士に返事を返し、アララギ研究所を後にした。

夢咲菜月 ( 2016/08/25(木) 19:02 )