07 「十日神隠し事件」
「い、いまさらだけど私の名前、覚えてる・・・ますよね?」
「あ〜・・うん。愛・・・だっけ?」
名前など今さら聞く必要はなかろう。でもこの男、ヨウガはド忘れの多い、
・・・大雑把なやつなのだ。
ってレイアから言われていたアイは念のため聞いてみたのである。
ちなみにレイアとユウは縁側で茶を飲んでくつろいでいる。十七茶万歳。チャイナばn(ry
ここでアイが茶を飲んでひとこと。
「十日神隠し事件って知ってる?」
「なにそれwktk」
「といっても十数年前の話だけど・・・」
ーーーこの道場にはたくさんの子供が通ってたの。言うなれば小学校?
でも、ある日、その誘拐事件はおきた・・・・・・
ーーーーー 一方リラ達は ーーーーー
「あ〜!その村興味深い事件があったんですよ、うん♪」
「事件・・・とはなんでしょう、星向サン」
ーーー確か十日神隠し事件っていいましたっけ・・・?
突然、なーんの前触れもなく何十人もの人が誘拐された・・それもよりによってあらゆるジャンルの優秀な人材ばっかり。
ジャンル・・・まあ武術、剣道、柔道、忍者などなど・・
その誘拐した面子で色々な実験をしてたの。筋肉増強はもちろん、
その時は最先端と言われていたバイオ兵士の実験・・・
でも十日たったらあら不思議、誘拐されていたやつらは戻ってきたんです。
でも一部、ほんっっっっとうに優秀だったやつらは帰っては来なかった・・・
それがその事件。というわけです♪
「・・・よく・・・ご存じで・・」
「当たり前!私、星向に解けない謎はありま・・・せん!」
「は、はぁ・・・」
「・・・・リラ」
「なんでしょう、シラギさん?」
「妙じゃないか?」
「な、なにが??」
「なんで部外者がそんなことしっている?
何故、『ありま・・・せん』なんて迷った?」
某潜入蛇のような声を効かせて推理していたシラギ。確かに変だ。
じゃあやることはひとつ。
「・・・ホシナタさん」
「なんでしょなんでしょ?」
「あそこにいるニャオニクスなんですけど・・」
「?」
「なんであんな姿で生まれたのか科学的に証明出来ますか?」
ニャオニクスことカズヤ。彼の尻尾は雄雌どちらの尻尾も持ち合わせている、いわゆる変態というやつだ。
科学的に証明・・というのは結構難しい。
「え〜・・・・詳しいことは分かりませんが・・・」
ーーー十分後ーーーー
「・・ポケモン、は元々こういう螺旋状DNAを持っていてですね・・」
「へぇ・・・・」
「zzz・・・・」
ーーーしゃん十分後ーーー
「で、あるからしてパターンはこの六つに絞られます。」
「「zzzz・・・・」」
ーーーー1 hours agoーーーー
「と、いうわけです。あの頃は・・?」
「・・・ハッ?!」
ホシナタことアリサはリラが眠っていることに気づいていて、
あの頃は・・なんていったのだろう。
に、してもだ。
「これ・・・全部本当に・・・?!」
「はぁい!科学的に説明させていただきました!!」
ホワイトボード。いや、今の状態からしてブラックボードと読んだ方が
分かりやすいだろう。そのぐらい科学的にかかれていた。
「す、すごぉい・・!!」
「えへへ〜そうかなぁ〜〜♪」
「昼飯、作っておいたぞ」
「え?あ、ごめんなさい!つくらせてしまって!!」
「で、なんで俺の絵がかかれてるんだ?」
ニャオニクスご本人登場!
「あ、いえ・・・」
「ま、いっか・・そこのキュウコンさんも食ってけ」
「あ、ごっつあんです(´∀`)」
ーーーまた戻ってーーーーー
「っていう事件があったんですよ」
「へぇ〜〜・・なるほど、わからん」
「ハイハイ!しつもーん」
「?・・・何すかユウさん」
「『めっちゃ優秀』なやつだけ・・・?」
「はい。噂話ですが、もう『バイオ兵士』とやらで雇われて帰ってこない・・とか。」
ユウが納得している間・・
(とても優秀・・・うーん・・・何か引っ掛かる・・
引っ掛かりすぎて気持ち悪い・・・)
レイアは一人、試行錯誤していた。引っ掛かる。やはり何か引っ掛かる。
ちょっと身の危険を感じたが気持ち悪いから考えるのやーめたっ はい次。
ーーーその頃。
洞窟の入り江付近。
何人もの見回りが気絶していた。
しかも打撃攻撃のみ、一撃で。
「倒してはおいたからな。あとは頼んだぞ」
「はい。お任せあれ・・」