21 男同士の語り合い 前編
前回のあらすじ
第二次元界大戦終結後、世界は二つに(主にアニメとドラマ)
分断された。
ーーーーそう、次元戦のじだいの幕開けである。
「もうツッコまないぞ」
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「どこなの・・ここっ!」 ザザザザザッ
レイアは無我夢中に走っていた。暗闇の中をやみくもに、ただただここからでたい
一心でひたすら走っていた。やがて・・
「あ、ヨウガ!ねぇ、ここどこかわかる?」
「・・・・・」
確かにヨウガであった。が、何も返答が来ない。棒立ちのままだった。
「・・・ふざけてる?」
「・・・・」
何度も何度も問いかける。しかし、彼は返答しない。
「いい加減にしなさい!!」バキィ!!
ついにキレてせなかを叩く。が、その直後・・・
「・・・・」バタリ
「・・・・え?」
「ちょっと、ヨウガ?!ねえ、・・!!!」
倒れてしまい、安否を確認したが・・ヨウガはすでに冷たくなっていた。
「嘘・・・嘘よ・・」
<ヒトゴロシ・・>
「え・・・え・・・?」
<オマエハ殺シタ・・>
「い・・や・・・」
<サツジンキ>
<サツジンキ>
サ ツ ジ ン キ
「いやあああああああああっ!!!」
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「いやああああああああ!!」
「うおおおおっ?!な、なんだ?!」
ビックリして目を擦りながらあわてふためいているヨウガ。
察するにさっきまで寝ていたのであろう。
「あれ・・?ゆ・・め・・?」
「何?!何だ?!レイア?!事件?!?!」
「夢・・か・・」
「・・・んだよ、夢オチか・・」
自分の目の前には死んだはずのヨウガがいた。頭をボリボリと書いて彼は
時計を見ていた。そう言えばお腹すいたなぁ・・・なんて思っていた私。
そこからやっと夢だと気がついた。
「・・・やっべ!時間が・・・!!」
「え・・・ちょ・・」
「いってきまーーーーーーす!!」 ガラガラピシャン!
「あ・・・」
私は病室で包帯をあちこち巻かれて寝ていた。このままでは身動きできない。
ご飯・・・食べたいのに・・・
ふと、右を見た。なんと、おにぎりとサンドウィッチ、久方ぶりに見たICHIGO大福までもがおいてあった。
同時に置かれていたメモを見ると・・
「どんなに世界が『ジャン』酷でも・・・食え!ひたすら食え!!
byヨウガ drレイア」
「『dr』って何・・・?」
そんなことを思って、わたしはいつの間にかICHIGO大福を口にしていた。
「まさか正夢じゃ・・・いや、そんなこと・・・そうよ、そんなことないわ!・・絶対・・」
[それでは決勝戦、ヨウガペアvsアルトペアの試合を始めます!・・・・開始!!!]
「ラルゴぉ!『炎竜パンチ』!!」
「いきなりか・・・」
スカッ「あら?!」
「技・・・つかうほどでも・・」
「『ブレイズショット』!!」
「!・・ふん・・・」バッシイァ
「仮はかえさせてもらうぜ・・!!」
「因縁ヤローが・・」ボソ・・
「ァア¨?!」
「フフッ・・」
ドダガバダダダダダダダダダダダ!!
[こちらから見えないほどの殴り・・いや、蹴りあいが始まりました!!!]
ワアアアアアアアアアアア!!
「ヨウガ!相手をしてやる!こいっ!!」
「望むところだ!『炎龍昇拳』!」バシ!!
「おいおい・・しょっぱな決め技?バカかっての」
「な・・・?!」
[受け止めました!しかも刀で!!!]
「・・・『閃』!!」ブゥンッ!!
「うおっ?!」
驚いてヨウガはバックした。
「・・・あいつに近づく方法は・・」
ふとガルザの独り言を思い出す。
〜なんかバクフーンって陽炎で姿を見えなくすることができるんじゃ・・?〜
ーーーまさかな。
とか思っておきながらそれを試してみようとした。
(ってか陽炎って高温で発生するんだよな・・・ん?高温で発生??・・!!)
「だったら自分で発生させればいい!!」
「・・・はい?」
「そうら!」ジリジリ・・
徐々にヨウガの回りがあっつくなってきた、レグは脱水症状を起こすのではないか、
そのぐらいの高温だった。そしてとうとう・・・
「?!・・・どこにいる?!」
自分の姿を消した。
(よし!このまま近づいて・・)
バシッ「み、右か?!」
ドカッ「後ろ?!」
ドン「今度は左?!」
カゲロウバクレツケン
「『陽炎爆裂拳』!!!」
ドガバババババ!!「うわわわわわわ!!」
[アルト選手、ヨウガ選手の姿が見えないまま、ボコボコにされています!これはキマったか?!]
「そおりゃあ!!!」バコオンッ!!
「ぐわあッ!」 ダァン!
レグは思いっきり壁に打ち付けられた。姿が見えない分不意打ちも
受けやすい、まさにその通り、完全に一致シリーズである。が・・
ガラガラッ「へへっ・・・俺に血を流させるとは・・
ここまでやられるのは久方ぶりだ・・。」
「んお?!まだ起き上がれるの?!」
「ああ・・・まだ終わらせらんねぇよ・・・」
レグはそういうと大きく、大きく息を吸い込んだ。さしずめ深呼吸といったところか。
ナグリアイ
スーッ・・「こんなに楽しい 喧嘩 はなァ!!!」
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「ほう・・・なかなか・・」
「なにがなかなかだァ!!『ブレイズラッシュ』!!」 ガガガガガガガガ
渾身の力で蹴りをはなつユウ。見ろ、足がロボのようだ!!・・ではないが、
それぐらい早い蹴りを放っている。しかし・・・
シュフォン!
「強いが避ければこっちのものだ」
「はぁ?!そんなのありかよ!!」
瞬間移動を使って攻撃を避けた。攻撃は最大の労力なり・・・なんて。
相性的にもラルゴが悪い。それゆえ、避け続けて持久戦に持ち込むつもりか。
「真面目にやれぇ!!」
「そういわれるとなぁ・・」ハア・・・
「『ブレイズラッシュ』!!!」ババババババババ
今度は避けないようだ。諦めたか。そう思った。
しかしお約束のフラグ。ラルゴは・・・
「『鋼鉄波導拳』」ヴォン
「オラオラオラオラオラオラ!!」ババババババババ!!
「・・・・」カカカカカカン!!
[両者激しいぶつかり合い!ユウ選手、押しているか?!]
ワアアアアアアアア!!!
しかし主観と客観では全然違った。
(確かに蹴っている感覚はあるが・・なぜだ?鋼鉄を蹴っているような
感じなのは・・)
「くっ!」シュバッ!!
「・・終わりか?だが・・」シュフォン
「・・?!」(こいつ、いつの間に後ろに?!)
「『攻撃をやめる』ことを許可した覚えは無い」ヴォン
「やべぇ・・!!」
メタルインパクト
「『鋼鉄衝撃』」ドガアアァァン!!
「がはぁっ・・!!」 ガァン!
[ユウ選手、大きく吹っ飛ばされた!これは痛い!!]
ワアアアアアアアアアアア!!
ガラガラッ・・「なんで・・・だ・・?」
ラルゴの両手はなんと・・・鋼鉄のように銀色に眩く輝いていたのだった。
スミレ→「ラルゴ・・前あったときよりも鋼鉄拳の扱いに長けている・・
フフッ、そう言えばあの子、テルの一番弟子だったわね・・
その時はとっても臆病で可愛くてさみしがりやだったのに・・
一体何が貴方そこまで・・」
「ぐう・・やベぇ・・やられちまう!!」
「・・・排除する」
「・・感情の無い、アンドロイドのようなポケモンにさせたの・・?」
後編へ!