17 正に『ひとひねり』(と書いて外道と読む)
前回のあらすじ
「独り暮らし!」
「略して?」
「「ヒグラシ!!!!」」
「なんか無駄な略を聞いたような気がするorz」
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〜〜〜〜休養室〜〜〜〜
「・・・レイア、大丈夫か?」
「ええ。おかげさまで。でも・・」
「でも??」
「勝手に昼飯食ってんじゃないよ!しかも私の!!」
「フッ・・・これには深い深ーーーい訳があるのさ・・」
「『訳がある』たぁ?!せめて他のところで食ってろ!!」
「んめ〜〜〜なこの卵とじ!」
「ムッ///」
頬が赤いぞ、レイア。
「と、ともかく、よそで食ってなさい!」
「わかりましたよーーだ」(チッ←
ヨウガがドアの手すりに手をかけた
その時、ガラッ!と、勢いよくドアが開いた。その姿は、まさに
デカブツでゴッツイやつだった。
・・・ん?デカブツ?ゴッツイ??
「またせたな」
「誰も待ってねえよ・・てか誰だテメ?!」
正体はバンギラス、そう、あの時(前回参照)の・・・
「あーーーっ!!私の犬歯折ったやつだ!!!」
「さっきはすまなかった。深く反省してる・・・。」
「「ありゃりゃ?」」
「言い遅れた。俺の名はシラギ。姓は諸曷亮だ・・・。」
「ショカツリョウ?難しいなぁ・・」
「あなた、失礼だけどそれ偽名でしょう」
「!」
「は?何でだ??レイア」
「私見たことがあるの。『三国志』っていうやつで、蜀軍の丞相として先帝からつかえていた
諸曷亮 孔明っていうやつ・・」
「ほう・・」
「・・・・」
「あなたにそんな切れ者の血が流れているとは思えないの。
時代的に・・」
「お見事。あんたの察する通り、姓は偽ってる。が『白義』っつう名前は本物だ。」
レイアは三国志を知っていたようだ。
知識がものを言う時代の爪痕なのか、そのお陰なのか。
とにかく、偽りをあっさり見破ったようだった。
・・・疑問府を浮かべてるのがいるのは別として。
「今日ここに来たのは、是非あんたらについていきたいと思ってな・・・。」
「・・・・ハァ?!」
「俺は大歓迎だ!ようこそ我が駐在へ!!」
「どうやったらあんなに強くなれるんだ??・・働くから、そのテクを教えてくれ」
「もちろんさぁ。ドナルd」
「ヨウガ!今すぐこい!!!」
「ちょ、ユウ、あああああ!!」
ピシャン!
ガラガラ・・
「・・・なんなんですか?ヨウガさん達、慌てて・・・」
「さあ?」
「知らんな」
「・・・・はう!!!!!!!」(バタッ)
「・・・俺が原因か?」
「割とアイツより自覚あるじゃないの。そこは認めてあげる。」
〜〜〜〜〜観客席〜〜〜〜〜
「あそこだ!見ろ!」
「ん〜〜〜〜・・・は?!」
ヨウガが目にしたものとは・・
「うらああっ!!」
「『流星拳』」 ガッ!
「うぐ・・・」
「まだだ!!もらったああああ」
「『波導滅鬼脚』」 ばきぃっ!!!!
「くそったれええええ・・・・」
「レグ、そっちは?」
「まて、今終わる!」
「『辻斬り』!」
「ったく・・『双剣黒巣』!!」
いくつもの黒い斬撃が容赦なく相手に向かっていき・・
ズババババババババッ!!「うグァっ!!」 (ドサッ!)
「おーわった!」
「遅いぞ」
[勝者、アルト、ルーファス選手ペアです・・・]
ザワザワザワ・・・
「何でざわめいてんの?」
「当たり前だ。75ペア予選の『バトルロイヤル』、5分で終わったからな」
「歩んできた修羅場の量が違うんだっつーの」
ワアアアアアアアアアアアア!!!!!!!
「・・・終わっちまったか」
「んだ?」
「あのルカリオ、一瞬で十人位を一気にノックダウンさせたんだ。」
「はあ?!?!?!」
「やべーぞおい」
「やべーなおい」
「・・・『作戦通り』、と・・」