08 ザ・修行 〜ユウ編〜
あらすじでしょうか?いいえ、何「と」でも
「明日は〜 (レイア)
「明日は〜 (リラ)
「明日はぁ〜 (スミレ)
「「「何処へーーー♪♪♪」」」
「遂に歌い出したか・・」
「えーじゃないか・・」 ポタポタ
元ネタが分かった人ーー!はーーい!・・・ (・ω・)
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「おい親父」
「ん?なんだユウ?」
いきなり引っ張られたと思ったら・・俺は今・・
「なんでバッティングセンター?」
「バッチングセンターだ」
俺が合ってるだろう、なに訂正してるんだ。みっともない。
いや、それどころじゃない。何故バッチ・・バッティングセンターにいるんだ?特訓とは何も関係ないだろ
「じゃあ早速やっていこうか★」
「ってうおぃ!」
こんのヴァカ親父、何をやる?!
・・でも見くびらないほうが良さそうだ。何せこんなんでも警視総官だ・・俺にできそうにないむちゃくちゃなことでもいいだすのだろうよ・・
「はい5000円」
「はぁ?!」
「それでそいつがなくなるまで・・」
「なくなるまで?」
「190キロの速度のボールを避けきれ!」
「いや無理無理無理無理!!」
ほらやっぱり。
「んー、じゃあ父さんが先にやろっかなー♪」
「勝手に」
フン、いくらなんでも190のボールをさけきるになんて・・
「300でいいか」
「なっ・・・?!」
バカか、300直撃したら死ぬぞ?!
うわー!どうする俺!!止めなきゃ!!!
「やめろ!親父!!死ぬぞーーッ!!!」
「ファーア、眠い・・」
俺はめいっぱい叫んだ。でも親父には聞こえなかったらしい、あくびまでしている。36歳で逝くなんてバカなことはやめてほしい!
・・・俺的にも。
ビーーッ!
開始のブザーだ。・・・死ぬなよ?
「さーて、そろそろかな・・・」
ふと親父を見てみた、そこにはいつもの親父、っつうといつも気の抜けた目つきの親父の面影はどこにも見当たらず、いかにも狩人の目つきをした・・・
・・・ハンターがいた。
ビュッ!
「はやっ!」
瞬間、どこにいくかわからないボールが
飛んできた。親父は・・
「・・・フン!」
少し首を傾けて・・・避けていた。
「・・・ありかよ」
「ありだよ」
ツッコんできた。ということはまだ余裕があったりして
ビュビュッ!
二つ飛んできたが・・
「そーら・・・よっと!」
バキッ!
「・・・・はぁ?!」
俺が驚いたも当然だ。ひとつ目は綺麗に避け・・
二つ目はなんと「蹴って」ボールをはねかえしたんだから。痛くねえのかよ・・
ビュビュビュビュッ!!
「おめーも・・こういうこと・・できるように・・っと」
しゃべりながら避け続けるなんて変体ですありがとうございます
「なっとけよぉ!!」
バキッ!!!
キーン・・とボールが飛んでいく、まもなくホームランのサインが出るはずだが、その前に言葉を失っているオレがそこにいた。というか全部足で打ってるし・・。
「じゃ、頑張れよ!」
「ん?・・・ああ」
どういうことだ。あんなに激しい動きだったのに・・・
息切れはひとつとしてしていないのだ。
「じゃあ簡単なのかな・・」
ビーッ!
来るぞ・・
ビュン!
「な」
ドカッ!
当たった。190でも腕の二の腕部分に当たった。やべ・・折れたかも。
「くそっ!」
ビュンビュンビュン!!
「そらそらそら!」
まだ四球目。長く感じる。
ビュンビュンビュンビュン!!
「避けきれねぇ・・っ」
七球目・・次で終わりだがもう避ける体力なんて残ってない。そういえば親父、こんなこといってたな・・人生は・・
ギャンブル
「人生は 賭け だっ!!」
ってね・・・
(賭けてみるか・・)
俺の左足は無意識に、無意識にではあるが「蹴り」をしようとしていた。
・・・・防衛本能?
バキッ
鈍い音。ボールは・・・
飛んでっていない。落ちただけだ。
ということは・・
「ユ、ユウッ!!」
やっぱりな・・
・・・・・・ドサッ!
アスファルトの冷たい感覚。動きたい。でも左足に力が入らない。
あちこちがいたい、イタイ、痛い・・意識もだんだん薄れて・・もう・・・
「警視総官、無茶言いなさるから・・・『リバイング』」
「無茶・・だったか・・・あ・・・・・いた・・
プツン
「ユウくーん、大丈夫?」
「・・・?」
ありゃりゃ、生きとる・・
「ユウーーーッ!!」
「へぶぉ?!」
だ、抱きついてきた。ちなみに今俺はベンチの上に寝かされている。
「ごめんな・・・!無責任にあんなこといって・・・!」
「・・・親父・・」
少し、親父を見直したかな・・
「で、癒えたらまたやるぞ」
「・・・・!?!?」
前言撤回!アホだこいつ!!
「・・・『リバイング』っていってたな・・」
「危なかった〜・・」
「メルガちゃ・・さん?」
「『リバイング』は・・もう死の寸前、あるいは瀕死の重傷を負った人のみを回復させる呪文・・そこらの連中じゃ唱えることは出来ないわ。多分リラちゃんも。」
死?!俺が逝くところだったのかよ・・いや、死んでヨウガたちに『ユウは死にました』なんて報告されたら
シャレになんねーぞ・・
「懐かしいな・・・」
「どうした親父」
「昔、俺も一回死んだしな・・」
「!」
「助けてくれたのは・・ショウヤだったっけ・・あいつ、今消息不明だしな。」
「ヨウガの親父さんか?」
何故だろう、嫌な予感しかしない。
「傷は癒えただろ、もう一回いってこい」
「な?!」
「大丈夫!後方支援はバッチリよ!」
医療である。
「イヤアアアアアアアアアアア!!!!」
続く