05 変わらぬ師匠
〜前回のあらすじ〜
ヨウガの目の前にはICHIGO大福が!しかし机の回りにはレイア、リラが
待ち伏せていた!どうのりきるのか・・・
「これって間章の予告じゃ?」
そうですけど、何か?
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「・・・ま、いまだに私は16のまんまだけどね」
「同い年か、同い年なのかwww」
「死にたい?」
「スミマセンデシター」
一瞬でヨウガをねじ伏せるスミレ。
やはりネンキというものが入っているのだろうか。
「でも師匠って変わってないですよね」
「え?なんで?」
「強気なとことか、単純なとことか、あと・・・」
[や、やめろ!それ以上言うな!リラ!!]
しかしそんなガイの願いも叶うわけがなく・・・
「・・・事故中心的なとことか?」
『ブチイッッッッ!!』
何かが切れる音がした。それは・・・
[もうだめだ、おしまいだぁ、逃げるんだ、勝てるわけがない!]
「リイィィィィラアァァァァァ!!!」
死の世界へのGO!サインだった。
(ヤバイ!)「『アルサルス』!」
「・・・zzzzzzzzz」
間一髪で大惨事を防いだ。っぽい。
「怒るとそんなに怖いのか?スミレって」
「なっ!そんなどころじゃないですよ!パワーはマヤ文明の世界の終わりをかるーく凌ぐとか・・」
「えー、そんなに強いのか?」
「いや、実力はわからないですけど・・・」
「かわいい寝息!寝顔!そして寝言!」
「・・・サラン・・・ラップ・・」
「だーっ!鳥肌が立ちすぎてゾワゾワするーっ!パァーフェクツだーっ!!!」
「むにゃ・・・むも?・・・!!ガイのドヘンターーイ!!」
そのあと、ガラスが割れる音がしたとかしなかったとか・・・
「でもさぁ」
「ん?」
「16年前から一度も外に出てないんだよねー」
「じゃあ、いく?」
「そんな簡単に行けたら苦労しないわよーww」
「なるへそなるへそ・・・」
「スミレちゃんみたいな美人が外に出たらきっと・・・」
「はいそこ勝手に妄想しなーい。」
「(ゴスッ)いでーーー!!なんでこんなに攻撃(拳骨)が重いんだー?!」
「いやー、ちょっとした細工をしただけで・・・これは『鋼鉄拳』っていう、なんていうか・・・」
[あらゆる部位を鋼鉄化するスキル、だろ?]
「流石ガイ、知ってるのね」
[当たり前だ]
「ま、鼻血だしてるのがオチでしょうけど?」
[う・・・]
図星らしい。
「ど、どうしたらそんなスキル体得できるんだ!?」
「むー、まあ今『流浪の洞窟』にいけば極めたやつぐらいは見られるでしょうけど・・・」
「「ゲスの極み!!」」
「・・・・本気で殺るわよ?」
「「ごめんなさい、申し訳ございません。」」
「・・・いつ行けとは言わないわ、といっても今しかないでしょうけど・・・ゆっくり休むことね。」
「いくぞ!ユウ!」
「おうよ!」
「あ!まってよヨウガ!」
「おいてかないでくださいユウさーん!」
スミレはまた一人ぽつんと残されたところで小さく呟いた。
「あるいは・・・」
命を落としかねない場所、かしら・・・
〜帰り道〜
「ねえヨウガ」
「んー?」
「あんた、お父さんいなかったよね」
「そういえばそうだな」
「すっと、いちばんはじめに信用出来た人ってだれ?」
「ユウだけど」
「なんで?」
「こいつ、ちょっと女ったらしだけど」
「それはないだろーよ」
「ひとりぼっちだったときに真っ先に『遊ぼ!』とかいってくれたんだ。」
「いやー、さびしそうだったからつい・・・」
「いまはこんなにデカイけど・・・内心すごくやさしーんだからな?」
「照れるっつーの///」
ユウはすこし照れていた。ツンデレか?
「でそこにレイアさんが入ったんですか?」
「まあそういうことになるな。」
「おりゃ!・・・捕まえたぞヨウガ!もうはなさんぞぉー!」
「なっ・・は、な、し、や、が、れえええ!!」
「私もー!」 「僕もー!」
四人ともそのばでじゃれあった。どんなになかがいいんだが・・・