03 洞窟大作戦(宝はない)
〜前回のあらすじ〜
ヨウガはマスキッパ相手にとても苦戦!最後の切り札を
使うも出で来たのはチョコの噴水でマスキッパたちは幸せに溺れ気を失う、ついでにヨウガの意識もとんでゆく〜...いっぽうのレイアは巨大なチョコボールに追っかけられてレイアは逃げて逃げて逃げて逃げて逃げまくるのだった。
「恐怖だーーーっ!!!」
ひぎいいいいいい!!
:・・:・:・:・:・::・:・:・:・・・・・〜・::・:::・:・:・:・:・:・:・:]:・
レイアは目をつむって死を覚悟した(この時すでに気は三途の川をわたっていた)
走馬灯は変わらず面白かったことを依然としてピックアップしていて・・
しかし、来るべき衝撃はいつまでたっても来ることはなく目を開けると...?
「...溶岩?」
その溶岩の柱らしきものはちょうど岩の進行を遮る形で噴出していて、
その迫力はさながらファリウッドものであった。
「...へえーーこんなこともあるんだー...あ!!ヨウガたちは?!」
まわりを見渡しても居ない、でもたった今の衝撃によって
何とか獣一匹通れる道は出来ていた。
「仕方ない、ここを進みましょう...」
レイアは半ばあきらめ気味にそう言うと静かに洞窟の中に入っていった。
[ギャアアアアア...]
「遠吠えとか、凄い荒れよう...」
だってダンジョンですもの。
どうやら不思議のダンジョンに迷い込んでしまったらしくて・・
しかしこういうものにレイアは強い。
次にいったい何が来るかを予測して・・
「ということは...『氷のつぶて』(カチーン!)...ヤッパリね。」
何をしたかっていうと振り向き様に技を放ったらてきにあたったという感じ。
女の勘は時として運命をも変えることがある。
そしてしばらく進み続けると.....
「あれ?宝箱?.....宝箱!」
レイアはその宝箱にマッハの如く駆け出していった。中身は?
「『映画アソバソマソの前売り券』.....」
残念、おおはずれ。さあ次は?
「お、トロッコだ!ついでだし乗っちゃおーーっと」
ガタ、ガタ、ガガガガタゴトガタゴトガタ!!!
「わーい、すりる満点ー!」
性格とは裏腹にレイアはこういった安全性の保障されたスリルがあるものが好き。
ちなみにユウはそういうものは大の苦手である。
そんな余談は置いておいて・・もうレイアの乗ったトロはジェットコースターそのものだった。
一回転、急上昇、急降下、そして....
「きゃーー!!」
おもいっきり谷の間を突き抜けた。そこには
見渡す限りのジャングルが広がっていた。
跳んでいる中、少し気になったことが・・
「あれ?何であそこだけ燃えているんだろ・・?いってみよーっと!」
山火事なのかそうなんか。それを確かめるため、
レイアは巧みにトロを操り、目的地に向かった。
ガッシャーン!!!!!
「ついたー!どれどれ.....ーーーーー!!!」
トロッコ、思いっきり地面にたたきつけられたけど大丈夫か?(エルシャダイ風)
現場の状況を確かめ・・・・
・・・いや、見た瞬間に、笑いっぱなし(?)だったレイアの表情が一気に青ざめた。
「ちょ、ヨウガ!大丈夫なの?!」
しかしゆすってもうーうーと苦しそうな反応を示すだけ。
毒が回りすぎたか?でもまだ反応を示すだけ大丈夫かも・・。
「こういう時にどうすれば......そ、そうだ!まずは傷口を!!」
「『氷の息吹』!」
すると何故かみるみるヨウガの傷口がふさがっていく。
筋肉が寒さによって縮まったのか?あるいは血が凍っていったのか?
しかしそんなこと考えている暇なんてない。次の手は・・
「次は回復!...でも回復できそうなものはない・・」
「死なないでよ、ヨウガ....」
ただただ助けを待つしかなかった。
sideユウ
「またしても胸騒ぎが!!」
最上ユウことウインディ。彼はまだこれといったアクシデントは経験していない。
そのおかげか、察知能力が上がっている。
「今いくよーっ!まっててねー!!」
なんか早い。まさかこれが俗に言うラブパワー?やっぱ天才なの??
そんなユウが通って行ったあとは何もかもが倒されていたりした・・。
続く!