探検隊ツヨイネの航海録












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八章 蒼海の王子?
52話 海の神殿
―永遠の岩場 奥地―
「さっきのは時間短縮になったな」
俺は飛びかかってきたシェルダーを殴り飛ばしながら言った。
「確かにそうだけど。ここから頂上を目指すのは大変そうね」
師匠がやれやれといった感じで言う。
「まあいいじゃん。ずっとずっと上ってればいつかは着くよ。ほら、もう階段があった」
エルがのほほんと言って、指差した方を見ると階段があった。
―永遠の岩場 頂上―
『はやっ!』
俺達は同時に叫んだ。
「おお、お客さんかな?ここに誰かが来るのは久し振りだなぁ」
「貴方が…ヤドキングですか?」
エーフィ姉ちゃんが礼儀正しく聞いた。
「いかにも」
ヤドキングはこくりと小さく頷いた。
「何かようかな?君達が求めるものはここには無いと思うが」
「海風のフルートがほしいんだ。それと質問。中間地点から一階上がっただけでなんでここについたんだ?」
「それはのう。中間地点に着くまでに120階層あるからじゃ。ある探検隊は1週間かけて辿り着いたぞ」俺達はスイッチ探しといて良かった…と心の底から思った。
「そして、海風のフルートはここにある」
ヤドキングは自分の頭の上に乗っている貝殻の中に手を入れ、鮮やかな水色の笛を取り出した。
「ここまで来れた証しにやろう」
ヤドキングは一番近くにいたロコンに渡した。
「ありがとう」
ロコンはにこっと笑った。
「ついでに入り口まで送ってやろう」
ヤドキングが手を叩くと俺達は青い光に包まれた。そして、次の瞬間俺達は入り口に突っ立っていた。
「あ…れ?」
目をパチパチさせて周りを見るが最初の入り口に帰ってきていた。俺達は船に乗り、海の神殿がある場所を目指した。
「早かったね。私達、4日はかかると思ってたわ」
ミュウが感嘆の声で言った。
「すごいでしょー。もっと褒めてもいいのよ?」
ロコンがさも、褒めて欲しそうに言った。
「違うだろ。【すっ飛ばしスイッチ】を使ったからでしょ」
アブソルがロコンの嘘を書き消すかのように言った。
「なんで言っちゃうのよ!」
ロコンが怒ってアブソルを追いかけ始めた。
「助けて!イーブイ!」
アブソルが俺に飛び付いてくる。それを巴投げで後方に投げ飛ばしロコンは背負い投げで甲板に叩きつけた。
「ちゃんと受け止めてよ!」
両方から言われる。
「知らねえよ!そっちが勝手に飛び込んで来たんだろ?」
「確かにそうだけど普通は受け止めるもんでしょ!」
ロコンが怒って言う。俺は指を鳴らし《シフトチェンジ》を発動させた。一番遠くにいた師匠と入れ換わる。
「ふぃ〜…なんとかなったぜ」
俺は師匠の部屋にワープしたらしく外に出てマストを登る。
「まだかなー」
口笛を吹きながら空を見上げる。オオスバメが一匹、子分らしきスバメ達を率いて優雅に飛んでいた。
「いいなあ…空飛べたら目的地まで行くの楽だろーな」
「着いたよー!」
ビクティニが叫んだから俺はマストから飛び降りる。
「ここで海風のフルートを使うんだけど笛吹ける子いる?」
ジラーチがロコンからフルートを受け取りながら聞いた。
「私多分吹けると思う…」
リーフィアがおずおずと手を上げた。
「はい、吹く曲は自分の好きな曲でダイジョブだよ」
「わかったわ」
リーフィアはフルートを唇に当て、吹き始めた。辺り一体に美しい音色が響き渡る。一通り吹き終わるとリーフィアは振り返って俺達を見た。
「何も起きな━━」
リーフィアはそこで言葉を切った。船が激しく揺れ、穏やかだった波が荒くなり始めた。そして、巨大な城が海底から浮上してきた。

■筆者メッセージ
―ツヨイネ雑談たいむ―
パチリス「ども」
作者「やあ。ツヨイネが来ないなんて珍しいな」
パチリス「最近出番無いんだけど」
作者「悪かった。じゃあ次回からはなるべく出すようにするよ」
パチリス「しっかりやりなさいよ」
作者「へいへい。出し方はブースターとの絡みでいいか」
パチリス「よくないわよ!なんであんなゲーマーと!」
作者「顔が真っ赤だZOY!」
パチリス「うるさーい!十万ボルト!」
作者「うぎゃぎゃぎゃぎゃ!!!」
パチリス「ちゃんと登場させなさいよ!」
だんご3 ( 2016/10/14(金) 21:25 )