探検隊ツヨイネの航海録 - 七章 最強を決める武道大会
45話 見たことある奴
『準決勝第一回戦!ジャック、デンリュウ!リングへ!』
「お?もう準決勝か」
ジャックが肩を回しながらリングに入っていく。
「準決勝かあ…宝玉は俺がいただいてくからな」
「アンタにはあげないわよ」
「いや、俺が貰う」
ソウタが隣で呟いた。
「宝玉を集めてな邪海神の碑石に納めると、金銀財宝に願いを一つ叶えてもらえるらしいぜ」
「邪海神の碑石?なんか悪そうな奴だな」
「いいや、『邪』がついてるからって悪い奴って訳じゃないぞ。まあ、簡単に言えばルギアの対になる者だな」
「ホウオウじゃなくて?」
「両方同じタイプだと縁起が悪いって事でホウオウがその座についた」
「ほお〜歴史って難しいなあ」
「何が難しいって?」
ジャックが俺の頭越しに聞いてきた。
「ジャック。準決勝勝ったんだ」
「あたぼうよ!デンリュウの顔面殴ってワンパンよ!」
「で、さっきの話しは歴史の━━」
「あー、歴史の事は話さないでくれ。大っ嫌いだから」
「そうかい」
『準決勝第二回戦!ソウタ、ボスゴドラ!リングへ!』
すたすたと歩いていき、開始の合図が言われてから数秒で帰ってきた。
「辻斬りで一発だ」
「優秀だねえ、白い悪魔さんよお」
ジャックがソウタの頭をくしゃくしゃと撫でながら言った。
「俺が…白い悪魔?」
「その強さから巷じゃあそう呼ばれてるぜ」
「知らなかった…」
ソウタは少し驚いた顔をした。
『準決勝第三回戦!ブニャット、ゲンガー!リングへ!』
ブニャットもソウタ同様、開始数秒後に戻ってきた。
「噛み砕くで終了」
「おお?ここまで皆一撃だ!もちろんイーブイもいけるよな!」
ジャックがニヤリと笑った。
「あ、うん…いけるよ!」
ぎこちなく微笑み呼ばれるのを待つ。
『準決勝最終戦!イーブイ、カイリュー!リングへ!』
一撃で決めるという謎の縛りをつけられ緊張した状態でリングに立つ。
『レディ…ファイトォッ!』
一段と気合いの入った声を出す。
電光石火で近づき龍の波導を手に纏いギガトンパンチをカイリューの腹に叩き込んだ。
準決勝よ本当にこれでいいのかというほど呆気なく終わった。
『えー、次は決勝のため残った参加者達は闘技場に集まってください』
するとジャック達が姿を現した。
『決勝戦で戦う前に会長からありがたいお言葉をいただきます。しっかり聞いてください』
学校かよと思いながら待っていると俺は自分の目を疑うような者を見た。
目をよく擦りもう一度見る。幻ではなかったその者とは…
ジーランス校長だったのだ。俺が見たのは一年の入学式の時だけだ。
あんぐり口を開けて見ているとジーランスが話し始めた。
「全員、正々堂々戦うこと。以上じゃ」
一言だけ言い残すと校長は自分の席についた。それも、校長室から持ってきたような椅子に。
『ではでは決勝戦!ファイッ!』
開始の合図が下され戦闘が始まった。勝てるかどうか不安である。

■筆者メッセージ
―ツヨイネ雑談たいむ―
作者「はあ…」
エーフィ「作者。なんでため息をついた?」
作者「今日部活の大会で負けた」
エーフィ「あら、残念だったわね」
作者「そんで明日学校に行かなきゃいけない」
エーフィ「そりゃ、災難だったわね」
作者「だろー?あー嫌だ嫌だ」
エーフィ「この話しとは関係ないけど、今日の本編短くない?」
作者「部活の疲労と眠気であれが精一杯だった…」
エーフィ「体調管理はしっかりしなさい」
作者「はい、しっかりします」
だんご3 ( 2016/10/05(水) 00:48 )