探検隊ツヨイネの航海録












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五章 怪物との遭遇
34話 超絶パワーアップ
(語り手:アブソル)
「お前、戦っても後悔するなよ」
「皆をボロ雑巾みたいにしたお前は許さないからね!」
「アブソル…ボロ雑巾はないだろ…」
「実際そうじゃん」
「油断してると痛い目見るぜ」
ソウタの飛び蹴りが迫ってくる。私はしゃがんでかわし腹に波動弾を叩き込む。
「う…ぐぅ…」
ソウタは体を九の字に曲げ喘ぐ。鳩尾を狙い見事命中したらしく息を吸えていない。
「後悔するのはどっちかな?」
ソウタの腕を引っ張り壁めがけて投げる。背中をぶつけ少量の血を吐き出す。
「こんな弱い子に負けたなんて信じられないわ」
私は何か裏があると思い用心して近づく。
「遊びはおしまいだ」
「え?」
直後、ソウタは信じ難い速度で動いた。私は対応しきれずに胸を殴られた。
「女には手ェ挙げたくないんだけどな…でも、使命があるからな…」
ぶつぶつと呟くソウタを見て私は悪の波動を撃った。効果がないに等しいこの技は彼の視界を奪うのには成功したようで隙が生じる。
「たあっ!」
ギガインパクトで顔を殴った。ソウタの額が相当固かったようで私の手が痺れた。
「これで勝ったでしょ…」
祈るような気持ちで言った言葉はすぐに消えた。ヒタヒタと歩いてくるソウタは羽が生えていた。
「メガ進化…」
私は苦虫を噛み潰したかのような顔をした。
「そう、メガ進化だ。一瞬で終わらせる」
言い終わるやいなソウタの峰打ちが首裏に叩き込まれた。
「ガッ!?」
甲板に倒れ意識が暗転する。しかし、気合いで持ちこたえたが体は動かせない。
「さて…宝玉はどこだ?」
イーブイの胸ぐらを掴み持ち上げる。
「は、お前が一生かかってもわからないところだ」
「言わないなら殺してやろうか?」
ドスのきいた声が辺りの空気を震わせる。
「いいぜ、どーせ復活できるし」
「わかった…殺してやる」
ソウタの角にエネルギーが溜まり今にも発射されそうだ。
「ダメーッ!!!」
私はソウタを突き飛ばしていた。予想外の出来事に溜めていたエネルギーがなくなった。
「動けない程度に加減したんだけどな…」
ソウタは頭をポリポリと掻いて首を捻った。
「まあいいや、もう一回倒せば」
ソウタがマックススピードで突っ込んできた。だが私には普通の速度のように感じれた。次に繰り出す技までもがわかる。
次は━━真空刃だ。
中距離辺りから放ってきた真空刃を難なく避けソウタの背骨にギガインパクトを当てる。
「甘いな」
潰されたソウタが消える。どうやら身代わりだったようだ。
「終わりだ」
脊髄にチョップが当り私は気絶した。
















(語り手:イーブイ)
ソウタが俺近づいてくる。そして、再び俺を持ち上げニタリと笑う。
「さーてさて。お待ちかねの時間だぜ。この世に別れを告げな!」
振り下ろされた腕は鋭く尖っていた。絶体絶命…死を感じ目を瞑ったその時だった。
「そこま〜でぇよだ」
ソウタの背後に穴が開きアルセウス、ディアルガ、パルキア、ギラティナが出現した。
「我が友を傷つけると報いを受けるぞ」
アルセウスが脅すように言った。
「ちッ」
ソウタは俺を落とすと音速に近い速度で逃げていった。
「あ、ありがとう。アルセウス、それに皆」
「例ならこいつらに言えよ」
パルキアがアルセウスの背中を指差す。
「僕達のおかげだよ」
ツタージャが笑いながら降りてくる。
「サンキュー」
「どういたしまして。あとこれ」
ポイ、と宝玉の入った箱を2つ投げてきた。
「では、そろそろ帰るか」
アルセウスが穴に戻っていくとそれに続いてディアルガ達も帰っていった。

だんご3 ( 2016/09/15(木) 00:33 )