探検隊ツヨイネの航海録












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四章 灼熱の島
28話 燃え盛る火山
ーアツーイ村ー
(語り手:ブースター)
船から降りて歩くこと5分で村が見えた。その村は土地のせいか純粋な炎タイプが多かった。
「あの…この村の名前はなんていうんですか?」
ロコンが村の入り口に立っている門番風の奴に聞いた。
「ここはアツーイ村。名前の通り暑くて炎タイプ以外いない。それとあの山の頂上には赤の宝玉があるって言い伝えがあるけど誰も見つけてないんだ」
「ありがとう」
ロコンはペコリとお辞儀して中に入っていった。
「ブースター、情報を集めてから山に登るか、それとも直ぐに登るか、どっちがいい?」
「んー…誰も見つけてないならゆっくりと情報収集から始めようぜ」
「そうね」
イーブイがいるときはやたら五月蝿いロコンだがイーブイのいないせいか、なんかしょんぼりというか悲しそうというかな感じだ。
「あ、すいません。赤の宝玉について知ってますか?」
道行くポケモンに話しかけると快く教えてくれた。
「宝探しかあ…ロマンだねえ…」
「あ、いえ、私達は宝玉について…」
俺に肩を捕まれ後ろを振り向いた。すると、俺は首を横に振った。そいつはダメだ、と目で訴えた。
「ありがとうございました」
ロコンは頭を下げ新たなポケモンに話しかけた。
「あの、宝玉について何か知ってますか?」
今度の奴はマトモに答えてくれた。
「宝玉…か。懐かしいね。あれを探しに沢山の探検家があの山に挑んだよ。ま、皆首を傾げて帰ってきたよ」
「ありがとうございました。ブースター行こう」
そう言うとロコンはすたすたと山の入り口に向かっていった。















―ホカホカ火山―
「ホカホカ火山?どこがだよ」
俺は入り口に立っている看板にツッコンだ。
「そんなのはどうでもいいから早く行きましょ」
ロコンはさっさと進んでいった。
ただただ登るだけだから楽しいことがない。まあ、敵が出てくるからストレス発散になるんだけどな。
最初に飛び出してきたヘルガーはキガインパクトで壁にめり込ませた。
「…暑くない?」
ひたすら無言で登り続けた俺達だがロコンが額に汗を浮かばせながら呟いた。
「確かにな…この熱気のせいで常に猛火が発動してるぜ…」
互いの息は荒く自分達が炎タイプであることを忘れてしまいそうだ。




大変な俺達だが我が弟イーブイも大変な目にあっているらしい…













(語り手:イーブイ)
「いやー可愛くなったねえ」
ニンフィアが俺の顔にメイクして遊んでいた。
「パイ投ーげ!」
サンダース兄ちゃんとルカリオ、エルが俺の顔にパイを投げた。動けない俺の顔に寸分狂わず命中しひっくり返る。
すると…ぽふんと俺が消滅した。
『あれ!?』
一同、驚いた声を出す。
「ヤベッ!」
そう、弄くりまわされた俺は身代わりだったのだ。
隠れていた物陰から飛び出し逃げ回る。
「まてー!」
皆が俺を追いかけてくる。捕まるのはごめんだと思い海に身を投じた。派手な水飛沫をあげ着水した。
「へへーんだ!このくそババアども飛び込んでみやが…」
ガツン!と俺の頭に衝撃が走った。そして、俺はそのまま暗い海の底へ沈んでいった。
意識が暗転する中誰かが俺を引っ張った。
「ぷはっ!」
「久しぶりだな」
俺を抱えていたのはペルシアンだった。船に引き上げられて目の前にいたのはブニャットとレパルダスだった。
「お、お前ら何してんだよ」
「あたし達はここにあるお宝を盗りに来たのさ。ま、あんた達がいるってことはあるんだろ?お宝」
「当たり前だ」
「じゃあ、あんたらがゲットしたらあたしが奪うからね」
「やらんわ!」

だんご3 ( 2016/09/04(日) 22:18 )