探検隊ツヨイネの航海録












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十章 闇からの使者
73話 嵐の中の決戦 2
―ミミロップの部屋―
(語り手:ミミロップ)
「ああ〜どこだどこだ?」
私は船の中にある自室を引っ掻き回して武器を探す。机の引き出しに棚、それから工具箱の中も。
「無い……」
私は記憶の断片から武器に関することを引っ張りあげてみた。
「あ……!」
脳内の電球がパッと光り全て思い出した。
「家に全部置いてきた……」
メンテナンスをするために私は段ボールに入れて持って帰ったのだった。何もかもを。
「しょうがない……バリバリの肉弾戦はあんまり得意じゃないんだけどなあ。武器とか混ぜた方が楽なんだよなあ」
自分のミスを責めながら甲板へと戻った。再び豪雨が私に降りかかる。
「脳天に一撃で決まるかしら」
私はマストに登ってダークルギアに向かってジャンプする。
「《列空踵落とし》!」
踵をダークルギアの頭のてっぺんに降り下ろす。耳をつんざく衝撃音。私の踵に骨が砕けたかのような痛みが走った。
「効かんな」
「嘘……」
ダークルギアは頭を数回振って体勢を立て直した。
「驚くのも無理なかろう。生物共通の弱点をついたのに何故ダメージが無いのか?そろは、我の頭が世界一固い━━」
ダークルギアはニンフィアのムーンフォースを弾きながら言った。
「別に……悪いけど私、生物学に興味は無くてね。ほら、油断大敵だよ」
話を遮ってダークルギアの背中を指差す。それを追うように振り返ったが何も無い。
「だから油断大敵って言ったのよ!《崩壊の鉄拳》!」
去年、ダークマターの堅い殻を壊した技をしなやかなダークルギアの首筋に当てる。
「ゲェッ!」
ようやく、目に見えたダメージが与えられた。ダークルギアは激しく咳き込み、大きな隙を見せる。
「今よ!」
私がタイミングを見計らい全員に合図をだす。これが決まれば勝機はある。
「《エアロブラスト・絶》!!」
ダークルギアの放った真っ黒い突風が私達を吹き飛ばし更には船を破壊した。














エアロブラスト・絶が発射される前。

―アブソルサイド―
(語り手:アブソル)
「どうした?来いよ」
ソウタが挑発してくる。だが、私もロコンも一歩も動かない。
「そっちが来ないなら俺からいくぞ」
直後、目にも止まらぬ速度でソウタが突っ込んできた。
「きゃ!」
まずロコンが弾き飛ばされ続いて私の番だが、ソウタの攻撃を予測し、防いだ。
「限界突破!」
これは初めてソウタと戦った後に判明した能力だ。効果としては絶大な力が一時的に手に入るが使用後の疲労感は半端じゃない。
「限界突破……?」
「そうこれが私の新しい能力。生半可な技じゃあ倒せないよ!」
「貴様がパワーアップするなら……俺だって……!」
ソウタを淡いピンク色の光が包み込む。これは……メガ進化だ。以前、見たことがあるがとんでもなくに強い。もしかするとリミッター解除イーブイよりも強いかもしれない。
「第2ラウンドだ」
五感が研ぎ澄まされ、どこにソウタの攻撃がくるか予想できる。しかし、ソウタの攻撃、一撃一撃が重い。遂に力負けして甲板に押し倒される。
「何が限界突破だ……てんで話になら無い」
「アンタは私がわざと負けてるって考えはしないのかしら!?」
ソウタの股間を蹴りあげ、大ダメージを与える。続けて背中の鉄パイプを抜き、ソウタの頭に振り下ろす。
やった!やったよイーブイ!と内心喜ぶ私。しかし、そう上手くいかないのがこの現実。強風に煽られ私とロコンは船から投げ出され、海に着水した。そして、船は半壊状態のまま浮かんでいた。
「まあまあ粘った方だな」
ダークルギアはソウタを背に乗せて2の壁へ飛び立った。

■筆者メッセージ
―ツヨイネ雑談たいむ―
作者「風が一向に治らん」
イーブイ「ちゃんと寝てんのか?」
作者「いや、2時までゲームやってる」
イーブイ「だからだよ。ちゃんと寝なさい」
作者「君は僕の親かな?」
イーブイ「違うわ!」
作者「でも素質はあるよ。最後の『寝なさい』が決まってたし」
イーブイ「五月蝿え!俺は結婚しねえんだよ!」
作者「そう言ってる奴ほど早く結婚するのだよ。相手は誰にするなかな?」
イーブイ「しねえって言ってんだろ!」
作者「アブソル?ロコン?それとも……?」
イーブイ「黙れーー!!!」
だんご3 ( 2016/11/16(水) 00:22 )