探検隊ツヨイネの航海録












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十章 闇からの使者
72話 嵐の中の決戦 1
(語り手:アブソル)
「皆……準備はいいか?」
イーブイが嵐に負けないように声を張り上げた。
「勿論」「ああ」「おう」等、各自相槌をうつ。イーブイはそれを見て頷き乗船の合図をだした。
「行くよ……」
ミミロップが操縦席に座り、出港する。私達の船の後ろに2番目、3番目の船が着いてくる。船は40日間の間に改造され、時速80キロはでる。その最高速度で進んでいるためどんどん決戦の地━━輝く島が近づいてくる。
「ドキドキするね」
ロコンが私の隣に来て呟いた。
「だね……取り敢えずはソウタをもとに戻すことを優先しようか」
「皆に伝える?」
「ううん……私達だけでやりましょ。ソウタとダークルギアは強い奴から先に倒していくと思うのだからメンバー中では弱い方の私達がソウタの頭を殴るのよ。この鉄パイプでね」
私は背中に背負っていたパイプをロコンに見せた。
「一時期私もツヨイネの中じゃ5本指に入るぐらい強かったんだけどなあ……って、それどこに隠してたのよ?」
「毛で隠れてたんだと思う」
「長いもんね」
「これならソウタに気づかれないはずだよね」
他愛のない会話をしてお互いに緊張をほぐす。しかし、いくら頑張っても拭いきれない不安というものはあるようで私の腕は微かに震えている。
「やっぱり……恐いよ」
不意にロコンが口を開いた。
「ロコン……そりゃ私だって恐いよ。でも、やらなきゃいけないときってあるじゃない」
「そうだね……だけど、負けたらどうしよう?」
「大丈夫だよ。最後はイーブイがどうにかしてくれるから」
私はロコンを励ますように肩を叩いた。
「ありがとう……今ので吹っ切れた!後ろの奴らに繋げるために私は……私は死んでも構わない!」
「よくそんなことが言えるね」
「だって、去年みたくビクティニ達が生き返らせてくれるもん」
「その一言が無ければさっきのは凄いカッコよかったよ」
私は苦笑いする。
「皆!そろそろ着くよ!」
ミミロップが船員を呼ぶ。私達は操縦席付近に集まり巨大な竜巻によって護られている輝く島を見た。島に近づくにつれどんどん雨風が強くなっていく。
「ダークルギアッ!約束通り来たわよ!」
ミミロップがメガホンを使って叫んだ。
「来たな……」
ダークルギアの声が響き島のバリアが解除される。私達の船は島にしようとしたがダークルギアに止められた。
「来なくてよい。我が行く」
バサッ、バサッ、と漆黒の翼をはためかせながら近づいてくる姿は圧巻だった。
「さあ始めよう!世界の命運をかけた━━……ん?イーブイはどうした!?」
「後ろの船で待機中じゃボケえ!」
チラチーノのスイープビンタが油断しているダークルギアの頬を三回叩いた。
「ぐお!?」
「まだまだ!ブレイククロー!」
マニューラの爪が敵の額を裂き、少量の血を流れる。
「止めにリーフストーム!」
緑色の竜巻がダークルギアにダメージを与える。
「皆レディースに続けー!」
誰かの声で活気づき各々の技を駆使し、勇猛果敢にダークルギアに立ち向かう。だが、私とロコンは行かずに別の標的を探す。
「ソウタはどこだろう?」
私は目を凝らして周りを見渡すが雨のせいでよく見えない。
「俺を探しているんだろう?」
振り返るとソウタが立っていた。私達は瞬時に身構え戦闘準備をする。
「さあ、かかってこい」
ソウタが挑発するように手を振った。
「ダメよロコン!突っ込んでいったらそれこそアイツの思う壺よ!」
挑発に乗ったロコンの尻尾を掴み、なんとか思い留まらせる。
「ちっ、つまらんな。そのまま向かって来ればお前は死んでいた。相方に感謝することだな」
「……火炎放射!」
ロコンの口から超がつくほど高温の炎が吐き出される。雨によって威力は落ちるものの当たれば病院行きは確実だ。しかし、ソウタは避ける素振りを一切見せずに小さめのサイコカッターで切り裂いた。
「あ……な……」
ロコンは理解できないというように口をパクパクさせている。
「どうした?俺をもっと楽しませてくれよ」
そう言うとニヤリと笑った。イーブイですら勝てなかった相手に私達に勝ち目はあるのか……?

■筆者メッセージ
―ツヨイネ雑談たいむ―
作者「そろそろ〜テスト前〜」
ゾロアーク「勉強は?」
作者「するわけない〜」
ゾロアーク「小説の更新は?」
作者「いつも通りするよ〜ん」
イーブイ「だからいい順位がとれないんだよ」
作者「僕が高順位とったら僕が僕じゃなくなるよ」
シャワーズ「何よそれ」
ニンフィア「さしずめアホの言い訳ってやつね」
作者「なんでお前らそんなにわらわら出てくるんだよ」
イーブイ「出番が無いから」
サンダース「お前沢山あるだろ!!」
だんご3 ( 2016/11/15(火) 01:20 )