探検隊ツヨイネの日常










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六章 旅立ち
63話 扉の向こう側
「何だよこれ…」
扉の向こう側には海が広がっていた。中央付近に小島があり塔が立っている。

行ってみたい…

俺の心を探求心がくすぐる。
「お、船だ」
鎖で繋がれた小舟が一隻浮かんでいた。これなら渡れる。
そう思い船に乗り込む。オールを取り漕ごうとしたら入り口から見張りのポケモン達が駆けつけた。
「シーア様!何があったのですか!?」
兵士が声をかける。
「奴だ。イーブイにやられた。扉の近くにいる」
「くせ者だー!」
「引っ捕らえろ!」
口々に叫びながら近づいてくる。
「チッ」
小さく舌打ちをして敵の前に姿を表す。
「おら!こっちだ馬鹿ども!」
手にした鞭を振り回して叫ぶ。案の定兵士達は俺に群がってきた。
「おりゃっ!」
鞭を横に振るといい音をたてて吹き飛ぶ。城から逃げ出すために夢中で走った。追いかけてくる兵士達をぶっ飛ばし、廊下を駆け抜ける。
「外だ!」
荒らされた薔薇の庭園まで来ると気分がスッキリした。
「あの塔が気になるな…今夜皆で忍び込もっと!」
俺は意気揚々と皆の待つ宿屋へと歩き出した。
















―宿屋―
「ただいま」
ドタドタと階段から降りてくる音がする。
「イーブイ!」
一番最初に姿を見せたのはロコンだった。
「イーブイ!」
続いて師匠、と皆集まった。
「大丈夫だった?」
ロコンが訪ねてきた。
「ん〜…まあまあかな。あの後シーアに毒針で刺されたから」
ははは、と笑う俺を見て皆が寄ってくる。
「どこ刺されたの?」
エルがじっと見つめてくる。
「ここだけど」
右肩を指して答える。
「怪我なんか無いぞ」
ルカリオが肩を掴んでじっくり見ながら呟く。
「傷が浅かったんだよ。だから見つけにくいだけさ」
「よかったね」
ブラッキーがニコリと笑う。
「それはそうと今日の夜城に忍び込むぞ」
「なんで?」
アブソルが首を傾げる。
「拷問部屋の奥に扉があったんだ。その先は塔があったから行きたいな〜って」
「ダークマターはどうするのよ」
グレイシア姉ちゃんが珍しくまともな事を言った。
「いや、ほら、もしかしたら塔にいるかもよ」
「私も行きたい」
ロコンが賛成してくれる。
「私は小さい頃にあの扉を開けては怒られたわ。だから今日!行ってみたいの!」
「わかったわ」
ロコンの熱烈な意見に押しきられ行くことになった。















―城(午前1時)―
「ふああ〜…何でこんな時間に?」
ミミロップが目を擦る。
「夜中の方が成功率上がるだろ?」
「そ、なら早く行きましょ」
こっそりと音をたてずに拷問部屋に来た俺達は扉を開けようとしていた。
「いくぞ…3、2、1、0」
扉がギィィイイイと開いた。
「おっと、どこに行こうとしてるのかしら?」
シーアが後ろから話しかけてくる。
「俺達はあの塔に行きたいんだ!」
「やめておきなさい」
「何でだ?」
「あの塔は幸せの塔と呼ばれていましたがダークマターがとりついてから国民から不幸の塔と呼ばれ始めました」
「ダークマター!」
「何か知ってるの?」
「ダークマターを倒すのが僕達の目的なんだ!」
「いいでしょう」
『よしっ!』
俺とロコンは心の中でガッツポーズをした。
「ただし条件があります。この子と戦うのです」
リオルが一歩前に出てきた。
「イーブイ!僕はお前に決闘を申し込む!」
リオルは鎧を着た甲冑から剣を抜き取り刃先を俺に向けた。
「断る。エル相手してやれ」
「ふざけるな!!僕はお前と戦うんだ!」
「チッ。うっせえなあ。てめえは3秒でぼろ雑巾みたくしてやる」
「出来るもんならやってみろ」
「後悔するなよ」

■筆者メッセージ
作者は最近寝不足なので1、2日程休養させていただきます。
ただ暇があれば執筆するので投稿するかもしれません。
その時はよろしくお願いします。

追伸:自分勝手な休みですいません。
だんご3 ( 2016/07/10(日) 00:20 )