探検隊ツヨイネの日常










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六章 旅立ち
58話 自分の家に一時の別れを…
「で、君達は親子だったと」
俺の問に対してツタージャは嬉しそうに「うん!」と答える。
「親が見つかってよかったな。えー…で?12年前に父ちゃん達は何で居なくなったの?それとエーフィ姉ちゃんより上は先生の事知ってるの?」
先生は一度に沢山質問され、困った顔をした。
「えーっと、まず私を先生って呼ばなくていいから。次にエーフィ達が知ってるわけはルーファとシルクが旅に出た後私達で子守りしてたのよ」
「シャワーズが一番手を焼かせたなあ…今ではこんなに大人っぽくなっちゃって」
チラチーノが姉ちゃんを見つめながら言う。
「で、12年前の話しするからよく聞いといて」
















―12年前―
(語り手:ジャローダ)
「ジャローダ、子守りを頼んだぜ」
ルーファが身を翻して出ていく。
「お母さん達はちょっと旅に出てくるからいい子にしてジャローダの言う事をよく聞くんだよ」
続いてシルクが出ていった。



それから数ヶ月して卵が孵った。卵のプレートには《ブースター》と書かれている。
「この子はブースターに進化か」
私は指示された場所から炎の石を取り出してブースターにあげた。
光り始め最小のイーブイは最小のブースターに進化したのだった。



そして、段々サンダースも年齢のわりには大人になってシャワーズ達の面倒を見るようになった。
「本当に私達がいなくても大丈夫?」
「うん。俺が皆を守るんだ」
「頑張ってね。」
私はその後もちょくちょくブイズ家の様子を監視してた。特に異常はなく、安心していた。
でも一向にルーファ達が帰ってこなくて心配してだけが家族全員仲がいいから大丈夫な筈と思った。












(語り手:イーブイ)
「だけど、父親を憎む子が出来るとは思ってもなかった…」
ジャローダは俺をチラ見した。
「父ちゃん憎んでて悪かったな」
「いや?別に私は君のことを言った訳じゃないよ?」
ニヤリと笑って言う。スゲー苛っとする。
「ふーん…で?お父さんとお母さんの種族は何だったの?」
リーフィアが聞く。
「父さんがイーブイで、母さんがエーフィだった」
サンダース兄ちゃんが遠くを見るような目で呟く。
「それと、ルーファはイーブイみたいにやたら好戦的で、シルクはエーフィ族なのにそそっかしくて、不器用だったよ」
マニューラが付け加えた。確かにエーフィ姉ちゃんは常に冷静だ。
「ま、シルクはリーフィアかブースターの方がよかったのかも」
チラチーノが笑う。
「女のブースター…」
ミミロップが何かに気づいたかのように自分の部屋に走っていった。
数十秒後ミミロップはキャンプの時俺につけた忌々しい『女顔』を持ってきた。
「ブースター。こっち向いて」
兄ちゃんがよそ見しているところを狙って声をかける。
「ん?━━━わぷっ!?」
急にパックを掛けられたことに驚いた兄ちゃんはしばし暴れた。
「そろそろかな?」
ミミロップが時計を確認して言う。そしてパックを掴み一気に引き剥がした。
「痛てえ!」
兄ちゃんは顔を押さえてゴロゴロ転がった。
数分後ようやく痛みが引いたのかゆっくりと立ち上がった。

『!!』
一同驚愕の表情を浮かべる。そこにいたのは形こそブースター兄ちゃん兄ちゃんだが顔がまるで違う。
キリッとした目から丸みを帯びた優しい目をしている。それなりに凛々しい兄ちゃんが何か色っぽい。
「シルクそのものだ…」
ジャローダが呆然と立ち尽くす。
「だけど目の色が違うで…」
チラチーノも口を開けて突っ立っている。
「シルクは緑だった…」
マニューラも頷く。
「と、まあ私が知ってるのはこれぐらいかな?あら…もうこんな時間だわ…」
ジャローダがため息をついてツタージャを見る。
「私達はそろそろおいとまするけど私と住まない?」
「ごめん母さん、僕はツヨイネと一緒に暮らすよ」
「そう、わかったわ…」
ジャローダは一瞬表情を曇らせたがまた直ぐに明るい表情に戻った。
「イーブイ学校に疾風の奴等がいたんだから気を付けるんやで」
チラチーノは俺の頭を撫でて言った。
「うん。わかった…気を付ける」

『じゃねー!』
『ば〜いば〜い!』
















―夜中2時―
「行くか…」
俺は今、家の外にいる。
何でかって?
帰り際にチラチーノに言われた事で仲間には迷惑をかけないように俺だけで旅に出るつもりだ。
「これが…見納めかな…」
ふっ、と小さく笑い歩き出した。
「僕達を置いてったりしないよね?」
振り返るとエルや師匠、皆いた。
「ツタージャ、クチートお前らも来るのか?」
「うん。私達はずっとイーブイに着いてくって決めたんだから」
「そうだよ。僕らは戦えなくても、炊事洗濯なら出来るよ。」
「わかったよ。着いてきても良いけど泣き言は絶対に言うなよ」
「わかった」
「じゃあ、皆行こうか」
「行くって、どこに?」
エルが首を傾げる。
「氷雪の霊峰にだよ」

■筆者メッセージ
―ツヨイネ雑談たいむ―
作者「体育祭クソ疲れた…」
イーブイ「情けないな」
作者「うっせー。約32℃の気温の中走り回ったんだぞ!」
イーブイ「へー、凄い凄ーい」
作者「馬鹿にしてるでしょ?」
イーブイ「もちろん(キリッ」
作者「キッパリ言うなあー!!!!!」
イーブイ「嫌だね」
作者「チクショー…誰か僕の苦労をわかってくれる奴はいないのか…?」
イーブイ「いないw」
だんご3 ( 2016/07/02(土) 23:08 )