探検隊ツヨイネの日常










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五章 楽しもうぜ!夏休み!
51話 キャンプに行こう!《2》
「あ〜あ…腹減ったー…」
現在午後3時。三時間前に食った昼飯が消化され腹が減っていた。
「食べない君が悪いんだろ」
ルカリオがテント内でごろりと寝っ転がりながら言う。
「へーへー。分かっておりますよ。…でもさ一つ思った事があるんだよね」
「何?」
「男女で別れるって言っても、両方とも混合になってるよね」
「あー、確かに」
ルカリオは頷いた。
グーグーと腹が鳴りぐったりとその場に倒れこむ。
「そんなにお腹すいたなら森に行こうよ。木の実あるかもよ?」
「マジで!?」
ルカリオの提案に俺はガバッと体を起こして準備を始めた。
「気が早いなあ…」
「早く行かないと無くなっちまうかもしれないんだぞ!」
「そんなスーパーの特売セールじゃあるまいし、第一、本当に木の実があるかもわからないんだよ?」
「行くだけ行ってみようぜ!」
「わかったよ」
ルカリオが立ち上がると同時にロコンがテントに入ってきた。
「どっか行くの?」
「ちょっくら森まで」
「私も行くわ」
ロコンもトコトコとついてきた。
















―森―
「早速木の実を探すぜ!」
俺は勢いよく駆け出す。その後をルカリオ達がついてくるのを感じる。
それから数十分間探し続けたが一つも見つからなかった。
「ない…な」
俺は肩を落としながら呟いた。
「ん?あっちに…!あった!イーブイ!あった!」
「嘘!マジ!?」
ルカリオと俺は完全にテンションが上がっている。
「どうやって見つけたの?」
「波動さ」
ロコンの質問に対しニヤリと笑いながら言った。
「早く行こうぜ!」
走ること数十秒。俺達は村のような場所に出た。
「おい、ルカリオ?ホントにここか?」
「間違いないよ。ここから木の実の気配がしたんだ」
「あれ見て!」
ロコンが指指す方向を見ると沢山の木に沢山の木の実かなっていた。
「おおっ!」
俺とルカリオはロコンを置いて我先にと走った。
なっていたのはモモン、オレン、ヒメリ、クラボ、等々。どれもこれも、めちゃくちゃ旨い。
クラボを食って口の中が辛くなったらモモンを食べればもとに戻る。
俺は栽培技術が凄いと思いいくつか持って帰ることにした。


「誰だ貴様ら!」
急に大声で呼ばれ木の実を喉に詰まらせる。
「んぐぐ…」
ごくりと半ば無理矢理飲み込み言いたかったことを伝える。
「俺達は探検隊ツヨイネ。夏休みだからキャンプに来てる」
「そうか…貴様らがツヨイネか。あいつらに渡せば莫大な賞金が…」
「あいつら?」
ルカリオが眉間にしわを寄せて身構える。
どうせ疾風の星騎士のことだろうけどな。
「疾風の星騎士だ!」
ほらな。
「皆の者!かかれい!」
村長らしき人物の掛け声で数匹が飛びかかってきた。最近覚えたばかりの時間停止術で動きをスローモーションにする。
「何ぃ!?」
驚愕する敵陣のど真ん中を突っ切って森へと入る。
何で場所が分かったのか?
俺は走りながら考えた。朝出発したときに誰かに見られた気がしたが気のせいだと思ったが、気のせいなんかじゃなくて疾風の奴等に見られ、いく場所までも特定され、それを村の奴等に伝えた。
これならあり得る。等と考えている内にテントまで着いた。
大声で皆に事情を説明し、ミミロップの所までダッシュで向かった。
「そんなにあわててどしたの?」
緊張感のない声で言う。
「疾風の奴等に、俺達の居場所がバレた。急いで転送装置の準備を」
「わ、分かったわ」
俺は外に出てミミロップの準備が終わるまで敵と戦うことにした。
いや、あまりにも遅すぎる気がする。俺達が逃げてから三分はたっている。
そういえばルカリオとロコンが見当たらない。
キョロキョロと辺りを探してみると森の中から二匹が出てきた。
「良かった…二匹とも無事だったんだね」
「君/あんたねえ…私/僕を置いてくな!」
「て…敵は?」
「僕達が倒したよ」
「悪かったな…」
「ホントよ。罰として今度なんか奢りなさいよ」
ロコンが俺を睨む。
「分かったよ」
しぶしぶ了承した。
「準備できたよー!」
ミミロップの声が聞こえ、俺達は転送装置で家に帰った。
「はあ、まさか1日でキャンプが終わるとはね」
師匠ため息をつく。俺はソファーに座った時に鞄の中でゴロンと音がした。取り出してみると村から取ってきた木の実だった。
「リーフィア。木の実育てる気ない?」
「いいよ!」
リーフィアに木の実を渡した。
「これぐらいなら家にもあるよ?」
「これはめっちゃ、旨かった。市販のやつとは違うんだよ」
「うーん?なんだかよかわかんないけど任せてよ」
「ありがと」
「明後日、海行きたい」
急なゾロアークの提案に一瞬答えに困ったがすぐに全員が行きたい、行きたいって言うから行くことになった。

だんご3 ( 2016/06/26(日) 01:05 )