探検隊ツヨイネの日常










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五章 楽しもうぜ!夏休み!
48話 イーブイとエルの時空修行 part1
「今日は何しようかな…」
時刻は午後3時。30分前に起きたばっかりだ。
「そーだ!ブースター兄ちゃんの部屋行こ!」
一昨日の仕返しだ!
(知らない人は47話を読んでね!)
「へへっ!何かあるかな?」
本棚を漁り面白そうな本を探す。漫画位の大きさの本を取り出そうとするがぎゅうぎゅうに詰め込まれていてなかなか抜けない。
「おりゃあっ!」
渾身の力で引き抜いたらすっぽりと抜けた。
「何だこれ?」
表紙には《女の子と楽しく付き合うための本》と書かれていた。
中を読むと何項目あり読みたくないが最初の三ヶ条を読もう。

1,その子の長所を誉める。

2,目を見つめて話す。

3,話しの合間には相づちをうつ。

俺は本を静かに閉じもとに戻した。
「はあ、何か…負けた気分…」
散歩に行こうと思い玄関の戸を開ける。
「こんな暑い中どこに行くんだい?」
エルに呼び止められ振り返る。
「散歩だよ。心が汚れたからね」
「じゃあ僕もついてくよ」
エルはソファーから飛び降り一緒に外へと出た。


気温は40度を越えている。記録的猛暑だ。
「あちい…」
エルはぐったりとしながら言う。
「ならついてこなけりゃ良かっただろ?」
「えー…だって、家にいても暇なんだもん」
「おーい!イーブイ!」
大声で叫びながらミュウが飛んでくる。ここで俺は兄ちゃんの本に書いてあることを試そうと思った。
「やあ、ミュウ。どうしたの?」
ミュウの目を見て話す。エルは誰だか分からないので解説する。
「えーっと。この子はミュウ。可愛いだろ?」
「か、かわい…!?」
「どしたの?イーブイ。熱でもあるんじゃない?」
エルは心配そうに見るが構わず続ける。
「照れてるのも可愛いぜ」
「か、からかわないでよ!」
ミュウは顔を赤くして俺を軽く殴る。
「痛いなあ。でもお前のそういうところも好きだよ」
「もう…」
ミュウはさっきよりも顔を真っ赤にして俺の腕を掴んだ。
うっしゃー!大成功!
兄ちゃんの本は役に立たないとか思ってたけど面白いわー!
「あー、えーと、ミュウ。一つ大事なお知らせがあります」
「なあに?」
「今のは全て演技でございます」
「は?」
一瞬にしてミュウの態度が変わる。
「どういう事か説明しなさい!」
俺は起きてから何があったかを一通り説明した。
「よくも…乙女の心を弄んだわねー!」
サイコキネシスで俺の首を締め始めた。
「ちょっ、マジギブ!」
ようやく解放され息を吸い込む。
「ミュウ、だっけ?何歳なの?」
「1400歳よ」
「超ばばあじゃん」
「誰がばばあだ!」
「ぐあああああ…」
再び俺の首は締められた。
「私達伝説・幻のポケモンはあんたらみたいな普通のポケモンとは時間の進みが違うのよ。私は今、1400歳だけど、あんた達からすれば14歳なのよ!」
「はあ…はあ…じゃあ、最初からそう言えよ」
俺は喉を擦りながら言った。
「それで僕達には何のようなの?」
「ああ、そうだった、そうだった。神々の山でディアルガとパルキアが呼んでたのよ」
「何か悪いことしたっけ?」
「さあね?聞けばいいだろ」
「あのねえ、修行させるとか言ってたよ」
「なんの?」
「それは行ってからのお楽しみよ」
俺達は瞬間移動でディアルガの部屋まで飛ばされる。
「じゃあ、ちゃんと連れてきたからね」
「お疲れさん」
パルキアのお礼を聞きミュウはポフンと音を立てて消えた。
「で?ご用件は?」
「修行をするってミュウから聞いているな?」
「うん。でもまだ内容は教えてくれないんだ」
「お前らにはな、時空を操る力がある」
『はあ?』
この一言に俺達は耳が悪くなったのかと思ってしまった。
「もう一回言ってくれ」
俺の要望にディアルガは答えてくれた。
「はあ…、もう一度言うぞお前らには《時空》を操る力があるのだ。例えば、イーブイ。お前は本気で戦っているときに相手の動きが遅いとは思わなかったか?」
「あ、あった」
「それはお前の力が溢れ出したんだ。それをコントロールできるようにしてもらう」
「次はエルだ。お前は敵の攻撃を受けそうになったとき当たらなかった事がなかったか?」
パルキアが分かりやすくゆっくりと話した。
「あった…」
「そう、力を使えれば戦いがもっと有利になるぞ。」
「ほー。そりゃ便利だな」
「イーブイ。お前のコーチは私がやる。行くぞ」
ディアルガが光り始め俺は急いで掴まる。
「エル、師匠は俺だ」
パルキアも光り始め急いで掴まる。

「ぐ…うっ」
次に目を開けた時は岩の壁出はなくどこかの山の上にいた。
「どこだよここ?」
「修行山だ。直にエルも来るだろう」
そう言うとエルとパルキアが近くに現れた。
「じゃあパルキア。私達はあっち側に行く。お前らは反対側に行け」
ディアルガは威厳のある声で言った。
「へいへい。了解しましたよ」
反対にパルキアはヤル気の無いような声で言った。
「時間を操れるようになるのか…楽しみだな」

だんご3 ( 2016/06/20(月) 23:43 )