探検隊ツヨイネの日常










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四章 特殊能力の使い方
42話 心の中には…?リーフィアver
(語り手:リーフィア)
キュウコンは鎖を片手に迫ってくる。
「えっ?えっ?何するつもり?」
「何って、縛り上げるのよ♪」
「何で『音符』つけたの!?っていうか助けてよ!お兄ちゃん!」
「残念だけどイーブイの支配権は私にあるの。さあ!イーブイ!捕まえるんだ!」
「そういうことだ。わりいな」
一瞬にして間合いを詰められ対応が出来ない。すっと足を払われ転んでしまう。
キュウコンが鎖を投げそれをイーブイがキャッチする。鞭のように鎖を振り回し蛇のように絡み付いてくる。
「わわわわわっ!?」
「いっちょ上がりい!」
「成長したな。さて、本題に入ろうか」
「ほ、本題!?」
「そ、本題だ。リミッターを制御出来るようにするんだぞ」
「心に負けんなよ」
キュウコンは私の額に手を置き呪文を唱えた。なんとも言えない感覚に襲われ暗闇の底へと落ちていった…















「これが心の中なのかな?」
辺りを見回すと私の好きなものが沢山あった。ケーキにパフェ、それからブースターお兄ちゃん。
きゃーー恥ずかしー!と一人で赤面してると後ろから声をかけられた。
「やっ!もう一人の私!」
「もっ、もう一人の私ぃ!?」
もう一人の私と名乗るものは確かに私そのものだった。柔らかい肌、クリッとした目。違うところといえば、大きさだった。私の身長は0・8メートルなのに対しもう一人は一メートル位はある。
それに声も違う。今の私の声は十歳の少女が出すかわいらしい声。あっちはエーフィお姉ちゃんのような落ち着いた声をしている。
ここで私は確信した。こいつは私の『理想の姿』だと。
「さて、ここに来た理由はわかってるわよ。リミッターでしょ?」
「あっ、うん。どうしたらいいの?」
「それは…私を倒すことよ!」
「ふえええええ!?」
「そんなに驚かないの。さっ、始めるわよ!」
もう一人の私は(面倒くさいので以降は『心』と書く。)素早い動きで間合いを詰めてくる。そして足払いを仕掛けてくるがここに来る前に一度お兄ちゃんにやられたので対応は簡単だった。逆に足を蹴りあげてやった。
バランスを崩した心の首を掴み無理矢理持ち上げるそのまま上方向に放り投げスイクン戦以来の必殺技を発動する。
《インフィニティウイップ》で心を包み込みいたぶる。そろそろかなと思いお腹が見えるようにする。
すると掴んでいた蔓が突然切れた。心はリーフブレードをブンブン振り回しながら走ってくる。
その姿に恐怖し怯んでしまった。立ち直ったときには心の攻撃が当たるところまで近づいていた。
切られる!そう思い腕を前に出してガードした。
だが切られた感触はなく私の腕や足に蔓が絡み付いていた。
まさか、と思い思考が停止する。その後は予想した通りの展開だった。
《インフィニティウイップ》を使用され致命的な大ダメージを受ける。
開発者が自分の作った技で死にそうになるなんて情けないことこの上ない。
最後のグーパンがお腹に入り後方に吹き飛ばされる。
痛みと悔しさから出た涙で前が見えない。
「泣くなんてまだまだ子供ねえ」
心がニヤリと笑った。その顔に殺意がわいた。(私の顔だが)
バレないように小さなリーフブレードを作り心の肩を借りるふりをして肩から腰まで切り裂いた。
「こ、こんな呆気ない勝ち方で良いのか!?」
心が喚く。
「いいのよ。勝ちは勝ちだもん」
「まあ、いいわ。ちょっと来て」
心に近づくと来たとき同様に額に手をあて呪文を唱えた。そして私は現実へと帰った。
















(語り手:イーブイ)
リーフィアの体がビクンと動き意識を取り戻した。
「ただいま」
リーフィアがニコリと笑う。
「何でそんなボロボロなの?」
「お前のせいだ!」
少し口調を強めて言う。
「私の…せい?」
「そうだ。お前が暴れ始めてこうなった。」
「ごめんなさい」
「謝ることはないさ。キユウコンだってイーブイだってこうなるってわかっててやってるんだもん。ね?」
ミュウがいつになく優しい言葉をかける。
「さて、お前ら兄妹には今日から一週間修行してもらう。」
「夜は帰って良いの?」
「ダメだ。泊まり込みでやってもらう。メンバーにはミュウが伝えているはずだ。」
「ええ。もちろんよ」
ミュウは清ました顔で答えた。

















―修行4日目―
修行が始まって4日がたった。今のところ俺のリミッター解除の持続時間は3分。これを一時間でも、二時間でも出来るようにしろっていうのは無理がある、何てことは言いたくても言えない。文句を言えばキユウコンからお仕置きを受けるからだ。
俺は既に8回喰らっている。別に俺がMなんじゃなくてつい口からぽろっと文句が出ちゃうんだ。
リーフィアは2回。鞭で叩かれる時少し嬉しそうなのは気のせいだろう。
いや、気のせいであってほしい。
残った修行も後3日。リミッターを使いこなせるようになれるかは不安だ。

■筆者メッセージ
―ツヨイネ雑談たいむ―
作者「今回はリーフィアと話してみたいと思います」
リーフィア「どーも作者さん」
作者「聞いていいかい?リーフィアってドM?」
リーフィア「まっ、まさかそんなわけないじゃん!」
作者「その挙動不審っぷり怪しいなー…」
リーフィア「べっ、別に鞭で叩かれて気持ちいいとか思ってないからね!」
作者「君達兄弟はバカなの?前回のグレイシアも自らバラしてたからね」
リーフィア「私はMじゃないから信じてくださいよう」
作者「信じるも何もさっき聞いちゃったから」
リーフィア「ひどいよー!お兄ちゃ〜ん!」
ブースター「おう!作者!よくもリーフィア苛めたな!」
作者「いや、Mだって事実を言っただけなんだけど。」
ブースター「え?お前Mだったの?」
リーフィア「違うって言ってるでしょ!私の涎舐めたくせに!」
ブースター「ぐ、痛いとこ突いてくるな」
作者「以上、変態兄妹へのインタビューでした」
だんご3 ( 2016/06/15(水) 01:30 )