探検隊ツヨイネの日常









小説トップ
三章 伝説への挑戦
27話 強者の道の番人
「ただいま!」
バン!と勢いよくドアを開ける。
「そんなに急いでどうしたのさ?」
ルカリオが驚いたように聞く。
「神々の山行くぞ!」
「えー?でもあそこはさあ入れないんじゃなかったけ?それとその本なんだい?」
エルが俺に寄ってくる。
「ああ、これ?神々の山について書かれてる本!」
「どうやって行くの?」
ブラッキーも本を見に来る。
「『強者の道』って所から入るんだって。」
「場所は?」
師匠も見に来る。
「知らん!明日出発するから準備しといてね!」
俺はそう言い残すと階段をかけ上がった。

「強者の道はどこだあ?」
本とにらめっこをしていること一時間。
そろそろ目が痛くなってきた頃だ。
少し目を離し窓の外を見る。
日差しが俺の部屋に入ってきた。
小さなため息をつき再び本とにらめっこする。
強者の道の場所は書かれておらず一ページだけ白紙のところがあった。
さっぱりわからない。
諦めかけたその時、日差ししが本に当たり白紙のページに文字が浮かぶ。
「ん?これは!」
文章にはこう書かれていた。
『強者の道は絶望岬にある。呪文を唱えれば道は開くだろう。』
そのあと下に『砂糖大好き!塩は普通、胡椒は大嫌い!』
と書かれていた。
「これが呪文?ふざけすぎだろ。まあいいや。皆に知らせよっと!」
階段を駆け降り呪文と場所を皆に伝える。
「呪文ねえ…」
シャワーズ姉ちゃんが疑わしそうに言う。
「本に書いてあるんだからしょうがないだろ。」
俺は反論した。
一、二時間本と格闘してでた結果にケチをつけられるなんてたまったもんじゃない。
張り詰めた空気の中誰かの腹が鳴る。
そして次々に鳴り始める。
夕食を食べ各自部屋に戻り明日の準備にとりかかる。

そして翌日俺達は朝の9時位に家を出た。
15分程で絶望岬に着いた。
「よし、言うぞ…」
一呼吸おいて俺は言った。
「砂糖は大好き!塩は普通、胡椒は大嫌い!」
叫んだが特に変わったところはない。
「ほら、やっぱり騙されてたんだよ。」
シャワーズ姉ちゃんが冷ややかに言う。
「おっかしーなー…」
俺は頭を掻きながら言った。
するとゴゴゴゴ…という音がして階段が出てきた。
下に降りていくと『強者の道』という看板が立てられていた。
「ほらな!どーだ姉ちゃん!ざまあみろ!」
「はいはい、凄い凄い。」
強者の道といったものの通路が全然なく今いる部屋だけっぽく奥には登り用の階段がある。
「道って感じがしないな。」
サンダース兄ちゃんが呟く。
階段に向かって歩き始め、後半分という所で声が聞こえてきた。
「ココカラサキニススミタケレバワレラニチカラヲシメセ!!」
地響きがして三匹のおっさん…ではなくポケモンが出てきた。
「こいつらを倒せばいいの?」
ルカリオが構える。
「そうじゃね?」
俺も構える。
二匹で突っ込んで行きルカリオは氷のポケモンにはっけいを俺は岩のポケモンにアイアンテールを当てる。
二匹は一撃で崩れ落ちた。
「何だ、あっけないな。」
ブースター兄ちゃんが不思議そうに言う。
「ほんとほんと!もっと強いかと思ってたのに。」
リーフィアも言う。
「じゃ、最後くらいあたしに頂戴よ。」
ロコンは鉄のポケモンに大文字を撃ち火炎放射を放つ。
鉄のポケモンは一瞬たじろいだが直ぐに体制を立て直した。
だがしかし既に遅かった。
ブースター兄ちゃんが俺の手助けを受けギガインパクトて殴る。
鉄のポケモンもさっきの二匹同様に崩れ落ちた。

「何であたしの獲物とるのよ!」
ロコンが聞くが「お兄ちゃん。手、大丈夫?」とリーフィアが心配そうに聞き遮られしまった。
「超痛い。けど待ってれば治るはず。」
兄ちゃんは腕を擦りながら歩き始めた。
そして階段を登ると神々の山の内部に入った。
「レジアイス・レジスチル・レジロックを短時間で倒せたな。我が名はミュウツー!神々の山、最初の刺客そしてお前らの最初で最後の相手だ!」
「誰が行くの?」
ゾロアークが聞くとブラッキーが一歩前に出て「僕が行く。」と言った。

だんご3 ( 2016/05/14(土) 22:13 )