探検隊ツヨイネの日常










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二章 記憶の欠片
25話 腐った奴ほどめんどくさい奴はいない
―前回のあらすじ―
遂に記憶を取り戻したイーブイ。
勇猛果敢にジュプトルとジャノビーに向かって行く。
ジュプトルの胸を狙ったパンチは胸に穴を開けてしまった!
さあどうなる!







ジュプトルはリーフブレードを力任せに振り回すが俺は紙一重で回避する。
ジャノビーが蔓の鞭で俺の足を掛け躓くがアイアンテールでリーフブレードを止める。
「ん…ぐぐぐ…だりゃせい!!」
ジュプトルのリーフブレードを押し返しそのまま首にハイキックを当てる。
ゴキゴキと音がして首が変な方向に曲がるがジュプトルは手で無理矢理首を元に戻した。
「こいつゾンビかよ!」
俺は竜の波動を撃ちながら言う。
「そう、その通りだ。我らのボスが黒魔術で復活させて下さったのだ!」
ジャノビーがニヤリと笑う。
「あはははは!!く、黒魔術って中二病かよ!わーっはははははは!!」
俺は戦いの最中だというのに大爆笑してしまった。
「笑うな!」
ジャノビーが顔を真っ赤にして叫ぶ。
「まあ、ゾンビってことは火に弱いはずだろ?おーい!兄ちゃーん!ロコーン!頼んだよー!」
「えー…俺ぇ/私ぃ?」
二匹は文句を言いながら俺の前に出てきた。
「いくわよブースター!貰い火コンボよ!」
「おうよ!大文字!」
兄ちゃんの放った大文字はロコンに当たり吸収される。
「いい感じの炎だわ!喰らえ!火炎放射!」
ロコンの火炎放射はジュプトルの顔に直撃した。
ジュプトルの顔についた火は体に広がっていき全身を包んだ。
「っし!これで終わりだな!」
ブースター兄ちゃんは満足した顔で戻ってきた。
「まだだ…」
エルは燃えているジュプトルを見ている。
「どういうこと?」
シャワーズ姉ちゃんが聞く。
「あいつはまだ生きてる!」
エルが言った瞬間ジュプトルは俺達に突っ込んできた。
ルカリオがメタルクローで吹っ飛ばそうとするが「熱っ!」と言って負けた。
「皆退いて!」
シャワーズ姉ちゃんがハイドロポンプでジュプトルを押し流す。
「流石シャワーズだ!」
サンダース兄ちゃんは姉ちゃんの頭をわしわしと撫でた。
ジュプトルは炭になるどころかピンピンしている。
「不死身じゃん。」
ゾロアークが引きぎみに言う。
俺は頭の中の電球がついた。
簡単に言えば閃いたってことだ。
「師匠!エーフィ姉ちゃん!癒しの波動だ!」
「何でよ。誰も怪我してないじゃない。」
師匠は馬鹿なの?という感じで言ってきた。
「違うよ!ジュプトルにだよ!」
「何で敵の体力回復させなきゃいけないの!」
エーフィ姉ちゃんが珍しく叫ぶ。
「ゲームにこんなこと言ってる奴がいたんだよ。『死に死は与えられないなら死に生を与えたらどうなる?』って。」
「随分中二病なキャラね…」
グレイシア姉ちゃんが笑いながら言った。
「どうなるかわかんないけどお願い!」
「しょうがない…一回だけよ。」
「サーナイト!ほんとにやるの!?」
エーフィ姉ちゃんが止めに入る。
「たまには弟子の言うことも聞いてあげなきゃね。」
「いや、私にとっては弟なんだけど。」
ジュプトルが葉っぱカッターを飛ばしてくるがミミロップによって止められる。
「こんなんで俺を倒せると思ってんの?」
ミミロップはそう言うとキャッチした葉っぱを握り潰した。
「どお?イーブイの真似!」
「あはは!似てる似てる!」
アブソルは笑っている。
「遊んでんじゃないよ!」
師匠が怒った。
「ったく、癒しの波動!」
緑色の光がジュプトルを包み込む。
火に焼かれている時以上の悲鳴をあげた。
光が消えた時にはもう何も残っていなかった。
「くそっ!ジュプトルが!」
ジャノビーは逃げ出した。
「逃げ足速いなー。」
俺は逃げ行くジャノビーを見て思った。
「ん…」
ツタージャが目を覚まし辺りを見渡した。
「兄さんは?」
「逃げたよ。」
ブラッキーが答えた。
「そう…」
「ねえ、ジャノビーの胸の傷っていつできたの?」
ニンフィアが知りたいって顔でツタージャに迫る。
「小さい頃に僕は森で迷ったんだ。そこはダンジョンでドラピオンに襲われたんだ。そのときに兄さんが助けに来てくれたんだけど僕をかばってドラピオンに胸を切られたんだ。その時の傷だよ。」
皆しんみりムードになったがリーフィアが「お兄ちゃんの記憶が戻ったんだから!もっと騒ごうよ!」
リーフィアの一言でしんみりから一気に騒々しくなった。

■筆者メッセージ
やっと記憶編終了だー!
次の章はバトルが多めなので楽しみにしててくださいね!
だんご3 ( 2016/05/08(日) 00:35 )