探検隊ツヨイネの日常









小説トップ
二章 記憶の欠片
23話 ミミロップとの出会い《最強の修理屋》
「ふっふっふっ…話しは聞かせてもらったわよ!」
ドアが勢いよく開きミミロップが入ってくる。
「ちょうど呼びに行こうと思ってたんだよね。いやー手間が省けたよ。」
僕はミミロップに座るスペースを開けた。
今この部屋は結構ぎゅうぎゅう詰めだ。
僕、イーブイ、ルカリオ、グレイシア、サーナイト、アブソル、ロコン、ミミロップが居る。
「ちょっと狭いわね…」
ロコンが文句を言う。
「まあ、いいじゃない。さあっ!話すからよーく聞いてね。私はクーラーの修理に呼ばれたのよ。」


―7月―
「暑い…」
サンダース兄ちゃんはアイスを食べながら言った。
さっき食べ始めたばっかだというのにもう溶け始めてる。
「ブースター…クーラーつけてくれえ…」
兄ちゃんは死にそうな掠れた声で言った。
「俺は大丈夫だぞ。自分でつけろよ。」
「ちくしょー…イーブイつけて…」
「はいはい…了解…」
俺はゆっくり立ち上がりリモコンを取った。
スイッチを入れるが反応はない。
「あれ?」
再度押すがやっぱり反応はない。
「どうしたの?」
ルカリオがダルそうに聞く。
「クーラーがつかないんだ…」
「修理屋呼ぼうか。」
電話を取りだし修理屋に電話する。
数回のコールのあと声が聞こえる。
『もしもしこちら電化製品修理屋です。』
「あっ、クーラー壊れたんで修理してください。」
『了解しました。場所はどこですか?』
「ツヨイネ基地です。」
『5分程度でそちらに着きますので少々お待ち下さい!』
暑さに耐えること5分。
修理屋が到着した。
「どうも修理屋ミミロップでーす!あなたがイーブイさんですね?噂通り可愛らしいですねー!」
「はあ、どうも…」
俺はミミロップのテンションについていいけない。
「っと、話しがそれました…では壊れたクーラーはどこですか?」
「ああ、こっちです。」
ミミロップをクーラーまで案内した。
「うん!これくらいならすぐに終わりますよ!」
「じゃあ任せましたよ。」
ミミロップに任せた後暑さに耐えられなくなりグレイシア姉ちゃんの近くに居ることにした。
そして一時間たち…ついにクーラーが直った。
「ありがとう。あのーもし良ければだけど…家に住んでくれないかな?」
俺は少し恥ずかしそうに言った。
「えっ?ナンパ?」
ロコンがニヤッとしながら言う。
「いや?全然違うよ。家に住んでもらってなんか壊れたら直してもらうの。だから家賃無しでいいからさ。」
「喜んで!前住んでたアパートが潰れちゃって…」
「よろしくねー!」
リーフィアやニンフィア皆が集まってきた。


「その後皆が修行してるの見て『私もやる!』って言ってやってみたら結構強くて修理屋兼戦闘メンバーになったんだよね。」
ミミロップはクスクス笑いながら言った。
「さて、これで全員かな?」
ルカリオが周りを見ながら言った。
「どお?イーブイ思い出した。」
ゾロアークが首を傾げて聞く。
「いや、何にも…」
ちょうどその時インターホンが鳴った。
「僕が出てきますよ。」
イーブイが階段を降りていった。
「はーい!今出まーす!」
イーブイがドアを開けると二匹のポケモンが立っていた。
「やあ!久し振り!」
「はあ…どちらさんでしょか?」
「えっ?ああ!俺はジャノビーこっちはジュプトル!忘れるなんてひでえなあ!」
「ごめんなさい…今は記憶が無くて…」
「そっか…それは残念だな!」
ジャノビーの蹴りがイーブイの腹にめり込む。
イーブイは吹っ飛ばされどこまで飛ぶのかというところでジュプトルが追撃する。
イーブイは家の壁にぶつかり壁に大きな窪みができる。
「何をするんですか…?」
「ふん、俺達は疾風の星騎士暗殺団!」
『な、何だってえ!?』
僕達は窓越しに絶叫した。

■筆者メッセージ
やったー!全員の記憶書き終わったぞー!!
だが記憶編はまだまだ続くぜ!
ということで記憶編後もう少しお付き合い下さい!
だんご3 ( 2016/05/06(金) 19:23 )