探検隊ツヨイネの日常










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二章 記憶の欠片
21話 アブソルとの出会い《ツヨイネが有名になったわけ》『3』
―前回のあらすじ―
第一の部屋を突破したイーブイ達。
正直のところ皆ギスギスした状態で先に進んだ。
開けた場所にいたのは地獄山の門番フーディン。
イーブイの合図で縛られのタネをフーディンの口に入れようとするルカリオの結果は――?






「はああああああ!!」
「あまいわ!メガ進化!」
フーディンの体が光始め姿が変化する。
縛られのタネは念力によりどこかへ弾き飛ばされてしまった。
続けてルカリオに気合い玉を放つ。
弧を描いて飛んでいったルカリオは地面に落ちた衝撃で動けなくなる。
「る、ルカリオ!」
「ごめん、イーブイ…失敗しちゃった。」
「何言ってんだよ!死ぬ何てことはないよな?」
「当たり前だよ。僕を誰だと思ってんだよ。ルカリオさんだぞ。」
ルカリオは有名なM−1王者の真似をしてるくらいだから大丈夫だろう。
「どうした来ないのか?諦めるか?」
ラリーに使っていたタネがかなりの速度で返ってきた。
俺はタネをキャッチし、グシャっと握り潰した。
「誰が諦めるかよ。」
「ほう、糞ガキの意地とでも言ったものか…」
「糞ガキ…なめんじやねえ!」
俺はフーディンに向かって走り出した。
「誰が来たところ結果は同じ。」
フーディンの顔を殴りたいが気合い玉で倒されるのがオチなので電光石火で頭の右斜め上に向かって跳ぶが、ばれていた。
まあ、これも計算どうり。
再び電光石火で気合い玉を無理矢理かわしてフーディンの足元に着地する。
そしてアッパーカットを決める。
気合い玉を撃った体勢を立て直せていないためフーディンは後ろ向きに吹っ飛ぶ。
「勝ったぁ!」
拳を突き上げて叫ぶ。
ゾロアークは何かに気付いたように俺の前に飛び出しシャドークローを繰り出す。
「な、何すんだよ!」
ゾロアークが指を指した方向に目を向けるとフーディンが大の字で倒れていた。
「あ、ありがとう。」
「どういたしまして。」
ルカリオはある程度回復したみたいなので俺達は地獄山に歩きだそうとしたがフーディンに呼び止められた。
「お前ら…本当に行くのか?」
「仕事だからな。」
「お前達が来る前、儂がいないときに誰かが通った。かなりの強者だぞ?」
「どんなやつでも勝ちゃあいいだろ。じゃあな。」
そしてついに俺達は地獄山に入っていった。
地獄山の内装は極楽峠と真逆だった。
地面は本に登場する地獄の挿し絵のような感じで壁は尖った岩が突きだしていて危ない。
落ちている道具は不幸のタネとベトベターフード。
嫌がらせとしか思えない。
登ってる間の楽しみを一つ見つけた。
ベトベターフードを敵の口に無理矢理詰め込むこと。
敵は涙を流し硬直したり仰向けに倒れてピクピクと痙攣したりと効果は様々だった。
遊びながら進んでいるためペースは非常にゆっくり。
今、俺達がいるのは15階あたりだろう。
そろそろリーフィアとニンフィアが駄々をこね始めるだろう。
「疲れたー」とか「眠いー」など、小言を言われるとイライラしてくる。
我慢しつつようやく最後の部屋についた。
奥には依頼人であるアブソルが横たわっていた。
「大丈夫か!?」
急いで駆け寄って確認する。
アブソルは口を開き「早く逃げて!」と力なく叫んだ。
「えっ?」
「これは罠なのよ!」
「ええええー!!」
全員驚いて辺りを見渡すが誰もいない。
探検隊バッチを使って帰ろうとした。
だが何者かによってバッチは破壊されてしまった。
「誰だ!」
「クスクス。本当に罠にかかってくれるとは思ってもみなかったよ。」
「君達は未来にとって邪魔なんだここで消えてもらうよ!」
二人組がどこからともなく現れた。


■筆者メッセージ
昨日書き始めたポケハザがいつの間にか拍手数が100を越えました!
ありがたいことですね。
ポケハザの方も読んでいただけるとありがたいです。
ホラーで捜せば出てくるかなあって思います!
だんご3 ( 2016/05/04(水) 13:14 )