探検隊ツヨイネの日常










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二章 記憶の欠片
20話 アブソルとの出会い《ツヨイネが有名になったわけ》『2』
―前回のあらすじ―
久し振りにツヨイネ宛の依頼が来た。
場所は地獄山。
そこに行くには極楽峠を通ることになる。
最初の部屋に入ったイーブイ達。
先に進むには自分の秘密を打ち明けるしかない!



「じゃあ、言うわよ。」
ロコンがふうっと息を吐いて始めた。
「3ヶ月位前なんだけどイーブイが海岸まで飛ばされたことあったでしょ?あれやったの私。ダンジョンから無理矢理取ってきたワープスイッチをイーブイの部屋の前に置いたら見事に引っ掛かって。」
ロコンは笑いを堪えながら話している。
「なんだって!?どんだけ苦労して帰ってきたと思ってんだよ!」
「まーまー昔の事は水に流して、次いこうよ。」
ルカリオが俺をなだめる。
次にグレイシア姉ちゃんが話し、サンダース兄ちゃんが話し、どんどん順番が進んでいき残りは俺だけとなった。
「最後は俺かあ…じゃあ言うよ、1週間前グレイシア姉ちゃんがさ、ケーキ買って来たじゃん?で、次の日、『ない!ない!』って言って皆に聞いてた時に俺嘘ついたんだ。食べたの俺。」
「イーブイー!!限定品だったによくも食べたわね!」
「今度何か買ってあげるから。な?」
「しょうがないわね…」
「これで俺も通れるかな?」
ちょうど狙っていたようなタイミングで声が聞こえた。
『お前はまだ秘密を隠している。』
「何やったんだよ!」
全員が俺に詰め寄る。
「全部話すから怒らないでよ?」
「内容によるわ。」
ゾロアークが厳しい表情で言った。
「兄ちゃんと同じ涎ネタだけど、いつだったかは覚えてないけどブースター兄ちゃんがソファーで爆睡してて涎垂らしていたんだよね。それが床まで垂れてて俺はおもいっきり滑ったんだよ。」
グレイシア姉ちゃんがいい気味よって顔で俺を見る。
「で、兄ちゃんを叩き起こそうとしたけどあることを思い付いたんだ。風呂桶を持ってきてそこに涎を溜めて廊下に撒いて誰かを転ばせるって。少ししたら風呂から出てきた師匠とエーフィ姉ちゃんが滑って俺、影でガッツポーズしてたんだよ。」
師匠とエーフィ姉ちゃんが俺のことを睨む。
「あと、階段の所にロープで罠作ったのも俺。それからブラッキーが一日中部屋から出てこなかった時あったでしょ?あれも俺がやった。エイプリルフールだからブラッキーにニンフィアが『寄るなシスコン』って言ってた、って言ったらブラッキーが泣いちゃったんだよ。意外とメンタルが弱いこともわかったよ。これで終わりだぞ!」
ブラッキーがニンフィアに少し寄る。
『汝の秘密…しかと受け取ったり…先に進むが良い…』
「よし、先に進めるぞ!」
いくら進んでも一本道。
「さっきの部屋は仲間の友情を引き裂くものだったけど俺達は大丈夫だよな!」
俺が言った瞬間師匠にデコピンを喰らった。
「何すんだよー!」
「ふんっ!」
師匠は口を聞いてくれなかった。
無言のまま歩いていると開けた場所が見えた。
走っていくと次の部屋に出た。
「看板も何も無いな、あっ!出口だ!」
ルカリオが指を指して叫ぶ。
皆で出口まで進むと「待てっ!」という声と共に視界が真っ白になった。
普通に見えるようになると目の前には誰かがいた。
「我が名はフーディン!地獄山の門番なり!」
聞くよりも先に答えてくれた。
「門番ってことは、お前を倒せばいいんだな?」
「ふっ、ガキが。クリスタルランク以下が儂を倒せた者はいない!全員できてもよいのだぞ?」
「それじゃあ、遠慮なくいかせてもらうぜ!喰らえ!縛られのタネ!」
フーディンの口めがけて投げたタネは俺の口に戻ってきた。
「んぐっ!」
縛られのタネを食べてしまった俺はその場で動けなくなった。
「何やってんのよ!」
と氷の礫を俺に当てる。
動けるようになったが氷の礫て頬から血が流れた。
「ルカリオ作戦を言うから聞いてくれ。合図を送るからこれを…頼んだぞ。」
「わかった。任せて。」
血を拭いフーディンに縛られのタネを投げたが再び弾かれた。
タネを尻尾で返す。
そして壮絶なラリーが始まった。
「どうした!反応が遅れているぞ!」
「うるせえ!黙ってこれでも喰らえ!」
爆裂のタネを投げるがこれもフーディンの念力によって防がれるが爆風で視界が遮られる。
これこそ俺の狙いだ。
「ルカリオ!今だ!」
ルカリオがフーディンの前に現れ縛られのタネを口に詰めようとする。
「はあああああ!!!」


続く…

■筆者メッセージ
前回全員の秘密を考えるといいましたが、やはり長くなると思いましたので3匹だけにしてしまいました。
自分はバトルシーンを書くのが苦手ですので迫力のないものとなるでしょうが精一杯書きますのでよろしくお願いします。
4話位いっちゃうかも…
だんご3 ( 2016/05/03(火) 13:26 )