探検隊ツヨイネの日常










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二章 記憶の欠片
18話 ロコンとの出会い《男よりも強い女》
「確か私が来たのは、一昨年の11月かな。」
「ほんとイーブイって1ヶ月おきにメンバー連れてくるね。」
僕はクスッと笑った。

―11月―
ダンジョンに行った日の帰り道、俺はある提案をした。
「皆!聞いて!明日から新しい炎タイプのメンバーを募集するよ!」
俺は全員に聞こえる声で言った。
「ええっ!?な、何でだよ!」
ブースター兄ちゃんが驚いたように言った。
「今日は兄ちゃんが頼りのダンジョンだったのに効果が薄かった。だから兄ちゃんに攻撃役は降りてもらうよ!」
「弱くて悪かったな。」
ブースター兄ちゃんは申し訳なさそうに言った。
「明日は皆で町を回って強そうな奴に声をかけてきてくれ!炎タイプだぞ!分かった?」
そんなわけで翌日。
「どうだった?集まった?」
俺は全員を見回しながら聞く。
「うん。♂34匹♀12匹だよ。」
グレイシア姉ちゃんが言った。
それに続くように「お願いします!」と姉ちゃんの後ろから聞こえた。
「うん、まあこんなもんかな?…じゃあ!始めるよ!まず第一の課題は♂♀混合の乱闘だ!その四角の中に入って戦ってもらう!」
四角とは昨日のうちにルカリオと俺で引いておいた線の事だ。
「残った2匹で決勝だ!いくよ!よーい…始めっ!」
俺の合図と共に戦いが始まった。
いきなり誰かの放った火炎放射で大半が場外に飛ばされた。
しかし火炎放射じたいの威力はあまり高くないが凄まじい熱風で相手を吹き飛ばしているようだ。
乱闘の中で俺の目を引いた奴がいた。
種族はロコン、性別は顔立ちからして…♀かな?
そいつは熱風をものともせずに敵を薙ぎ倒していく。
乱闘が続くこと数分。
ついに残り二匹になり決勝戦が始まる。
片方は俺が目をつけていたロコン。
もう片方は見るからに不良っぽいリザード。
「えー、決勝戦を始める前にいくつか決勝用のルールを作った。よく、聞いておけよ!決勝はどちらか一方が力尽きるまで続けること!じゃあ、始めっ!」
まず、ロコンがリザードの背後をとり、足を掛け転ばせる。
神通力を使い押さえつけパンチやキックを叩き込む。
そろそろ疲れが出てきたのかロコンの攻撃が緩むその隙にリザードは脱出する。
リザードは特性の猛火で威力が上がったブラストバーンを放つ。
しかしロコンはそれを避けようともせずに突っ込んでいく。
出てきた時にはもう真っ黒焦げだと思われていたがロコンは傷ひとつ無い状態で出てきた。
「ありゃ、貰い火だな。」
ブースター兄ちゃんが説明し始める。
「貰い火は、俺の特性と同じで炎タイプの技を受けるとダメージをおうどころか逆に自分の炎技の威力を上げるんだ。」
ひとつ勉強ななったなたと俺は思った。
兄ちゃんの解説を聞いている間に勝負はついていた。
リザードは目を回し倒れている。
ロコンのほうはその場にぺたんと座り自分が優勝したことを喜んでいる。
「えっと、君の名前はロコンでいいかな?(さっきまで地の文にはロコンと書いていたが)」
ロコンは「うん!これからよろしくね!」と言って俺のことをギュッと抱き締めてきた。
「あのー、俺抱きつかれるの好きじゃないんだよね。」
ロコンを引き剥がそうとしながら俺は言った。
「いいじゃない、友好の証しとしてよ、ね?」
「はいはい、わかったよ。(ったく、めんどくさい…変なこと言ってやっぱ止めるなんてたまったもんじゃない!ここは我慢するぞ…)」
「うふふー!イーブイのふさふさ温かーい!」
こっちは熱いんですけどと言いたいのも我慢した。
「へー。その子が勝ったの。」
エーフィ姉ちゃんが感心したように言う。
「はい!よろしくお願いします!」
ロコンは元気よく言った。

ロコンが話し終わると「懐かしいねえ…」
「ほんとだねえ…」
とルカリオとグレイシアが言っている。
「どう?イーブイなんか思い出した?」
「ううん…」と暗い顔おして首を振る。
「うーん。まだダメかあ。」
「でもまあ次は僕だよね。」
僕は言った。
「そういえばエルが来た理由って何だったっけ?」
ルカリオはずっと座りっぱなしで疲れたのかストレッチをしながら話している。
「楽しみにしててよちょっと思い出すからさ。」

■筆者メッセージ
ある方から拍手メッセージをいただきました。
前回のゾロアークの両親が殺されたとき流血表現がありましたのでこれから先もあると思います。
なのでR15指定を掛けさせていただきました。
ですが今までどうり閲覧出来ますのでこれからもよろしくお願いします。
それと近々技募集をしようと考えておりますので考えていだければありがたいです。
だんご3 ( 2016/04/26(火) 23:45 )