探検隊ツヨイネの日常









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一章 中学校生活の始まり
3話 ダンジョンへ行こう!《前編》
昨日は学校で自己紹介して疲れた。
でも今日は土曜日。今日ぐらいぐだくだ過ごしたい。
しかし、俺の望んだ、平和な1日にはならなかった。
休日はみんな起きるのが早い。
一番は、リーフィアとニンフィア、その次にゾロアーク。
悪タイプだからだらしないと思うだろう。その通りめっちゃだらしない。
しかし二番目に起きるのには理由がある。リーフィアとニンフィアがばかでかい声で「みんな、おはよー!朝だよー!」と叫ぶ。
この声でみんな起きはじめる。
だが俺は我慢してずーっと寝てる。
そして今日も同じように無視してたら、グレイシア姉ちゃんが馬乗りになって、「ほら、イーブイ起きて。」
「…………」
黙ってればどっか行くだろう。
そう思って我慢してたら、ガチャっと音がして姉ちゃんは部屋から出ていった…
と思ったら、みんなをつれてきた。みんなっていうのは、ロコン・ミミロップ・師匠・グレイシア姉ちゃん・アブソルのことだ。
ひそひそ声で「誰がやる?」
「私がやるわ。」と聞こえた。
「やる」って何をだよ、と思うのが早いかアブソルが布団の中に入ってきた。
みんなで俺を押さえつけて、くすぐり始めた。
この動けない気持ちはなんとも言えない。
言えるとしたらすごく、もどかしい。
「あ、起きた?今日はダンジョンに行くよ!」
「は?ダンジョン?今日はぐだぐだ過ごす。」と言ったら。
またくすぐられた。
仕方なくダンジョンに行く準備をしてさあ、出発だ!と思ったら言い出した本人たちが準備が終わってなかった。
アイアンテールでもあててやろうかと思った。それから30分して準備ができた。
向かうダンジョンは『悲しみの森』らしい。
悲しみの森とは昔に大火事がありたくさんのポケモンたちが死んでしまった。
だからダンジョンの中には、墓石があり、ゴーストタイプ、草タイプのポケモンが住んでる。
ゴーストタイプは能力が低いけどほかのポケモンには、無い特技を持っている。
それは、とりつくことだ。
だからこのダンジョンはクリスタルランクのポケモンが二匹以上いることが中に入るための条件。
まあ、そんな心配はいらない。なぜなら、メンバー全員がクリスタルランクだからだ!
でも何で、クリスタルランクが二匹以上なんだろう?「イーブイ、何を考えてるの?」
「んあ?」変な返事だなと思うだろう。
いつも考え事のときはこんな返事ばっかりだ。
「師匠。どうして、クリスタルランクが二匹以上いないとだめなの?」「そ、それは、とりつかれた時に助けてくれるからでしょ?」
「でも、しっかりと気持ちを保てば大丈夫だよねえ?」
俺は師匠に質問攻めする。「私にだって分からないわよ!このルール作った奴に聞けばいいでしょ!」
キレた、師匠がキレた。あー面白い!
とかなんとかやってるうちに悲しみの森についた。
「へえ、ここが悲しみの森かあ…」
リーフィアがぼそっと言った。
「リーフィアは草タイプだから気分がいいでしょ。」
エーフィ姉ちゃんは辺りを探るように周りを見ながら言った。
「みんな、慎重に行こうぜ!」
少しカッコつけて言ったのは、サンダース兄ちゃん。
ってか自分が一番慎重じゃないじゃん。
「私に良いところ見せようとしてるの?お兄ちゃん。」
シャワーズ姉ちゃんが悪戯っぽく笑う。
「えっ?いや、別に?」
これだから兄ちゃんは駄目なんだよ。
姉ちゃんの気持ちに気づかない。
姉ちゃんは兄ちゃんのことが好きなのになあ…
兄ちゃんって本当鈍感だなあ。
(イーブイ、君も鈍感なんだから人のこと言えないよ…こんなこと言ったら怒るだろうなあ。イーブイ、心の中を読まれるの嫌いだし…)
イーブイの心を読んでるのは、ルカリオ。
そしてイーブイは考え事をしていていつまでも気づかなかった。
「ほら、イーブイ!ぼけっとしてないで、敵来たよ!」
「ロコン、忠告どうも。」
襲いかかってきたのは、ウツドン二匹とウツボット一匹だった。
「こんな奴ら俺の敵じゃないね!喰らえ!竜の波動!」
え?何でノーマルタイプの俺がドラゴンタイプの技を使えるかって?
ふふ、秘密さ。
「オラッ!おまけだ!アイアンテール!」
ドムッと嫌な音を辺りに響かせてウツボットは吹っ飛んだ。
これを見て恐怖したのか、ウツドン達は逃げて行った。
「チェッ、僕達の出番が無いじゃないか。」
エルが不平をこぼす。
「イーブイが負けたら、それこそ一大事でしょ。」
「そーよ。一応こんなんでもリーダーなんだから。」
「こんなんって言うな!」
楽しげな一行を木の上から見下ろす者がいた。
「あ〜あ。あいつら倒されちやった。」
「当たり前よ。あの有名チームよ。これぐらいやってくれなきゃ困るわ。」
「でもさ、最深部の“アレ”を見たらどんな顔するかなあ?」
「ふふふ、楽しみね…」
怪しげな二人組のいうアレとは?
でもアレが出てくるのはまだまだ先のこと…

■筆者メッセージ
皆さんこんな未熟者の僕にアドバイスをくださりありがとうございます!まだまだ変なところがたくさんあるのでできればアドバイスをお願いします!
だんご3 ( 2016/03/07(月) 23:05 )