探検隊ツヨイネの日常










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一章 中学校生活の始まり
9話 狙われたアブソル
今日はいつもと変わらない日。
しかし、ここに一匹嘆く者がいた。
「チックショー!置いてかれたー!」
そう、嘆く者とは俺のことさ。
走ればまだ間に合うかもしれない。
そう思い、走り出したところをアブソルに呼ばれた。
「イーブイ、待って!一緒に行こー!」
二匹ならいいかと思い一緒に登校した。
歩いてる間に話す時間がたくさんあった。
「アブソルたん、今日もかわいいね…」
「イーブイ、なんか言った?」
「ううん。なんにも言ってないよ。」
「あっそう。」
アブソルは何か聞こえたらしいが、俺にはさっぱりだった。
そうして、学校に着いた俺は、教室にいた、ブラッキー達に悪態をぶちまけた。
「俺さあ、ちょっと待ってって言ったよね!」
「悪かったよイーブイ、ごめんよ。」
「いいじゃない、イーブイ許してあげなよ。」
「ロコン!お前もだ!」
「あら、イーブイ怒ってるとモテないわよ。」
「うるせー!…ってか、他のクラスに入っていいのか?」
俺は怒りを忘れていた。
「いいんじゃない?みんな入ってるよ。」
「じゃあ、3組に探険に行ってみる?」
俺達は3組に入った。
「あっ!ライチュウだ!」
エルの指が指している方向には見るからに不良一歩手前って感じの奴にいじられているライチュウがいた。
「僕、止めにいってくる。」
エルは一言だけ言うと助けに行った。
「ルカリオ、あいつは、シルバーランクじゃなかったけ?」
「多分そうだったはず。」
ライチュウを見ていると同じ探険隊として恥ずかしい。
戻ってきた、エルの顔はげっそりしていた。
「どうしたエル、なにがあった?」
ブラッキーが聞いたら、「けんかを止めようとしたら両方からやられたんだって。」
話しているとき、エルはため息が多かった。
キーンコーンキーンコーン
「やべっ!始業の鐘だ!」
俺達は急いで教室に戻った。
面白みのない国語と英語の授業を受けて次は楽しさは内容によりけりの体育。
そして体育終了後、教室に戻ったアブソルの机に手紙が置いてあった。
「何その手紙?」
ロコンが興味津々な顔で手紙をのぞきこんだ。
「知らない。戻ってきたら、置いてあったの。」
「ま、どーせイーブイ達の悪戯でしょ。昼休みに屋上によぼうよ。」
ロコンはあきれた顔で言った。
そして昼休み。
「ご用件は?」
俺は欠伸をしながら聞いた。
「この手紙、あんた達が出したんでしょ。」
俺達はきょとんとした顔をしてそのあと、顔を見合わせた。そして『いいや?』と声を揃えて答えた。
「内容はどんなの?」
「まだ読んでないの。」
「なら、俺が読もう!」
俺はアブソルの手から手紙をぶんどって、読み上げた。
「ああっ!イーブイ、やめてえ!」
わめくアブソルを無視して開けた手紙は乱雑な字で書いてありめっちゃ読みにくかった。
「えーっと、『アブソルたん。大好きだよ。オイラが好きなところはふさふさした毛だよぉ。愛してるう!』だってさ…」
俺は読まなきゃよかったと後悔した。
ルカリオ達は聞かなきゃよかったって顔してる。
「なんで私なのかなあ?」アブソルはわけわかんないって顔しながら言った。
「そりゃあ、アブソルは性格いいし。」
「頭いいし。」
「可愛いし」
ブラッキーも何か言おうとしたがロコンの視線を感じ取りなにも言わなかった。
「そろそろ教室に戻ろうよ。」
エルが言った。
今日の残りの授業は手紙を出した犯人のことでいっぱいだった。

だんご3 ( 2016/03/24(木) 17:01 )