探検隊ツヨイネの日常









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一章 中学校生活の始まり
7話 エルへの果たし状!
学校に登校し授業の準備をしていたらエルの机に手紙が入っていて…?

「あ、開けてみようか。」
エルが恐る恐る手紙の封を開けると一枚の紙が入っていた。
まあ、手紙だし当たり前だな。
その内容は、『拝啓 ゴミムシ様 今日の昼休みにお前をぶった押す!逃げんなよ!アチャモの彼氏より』
「よかったな、エル。久しぶりの戦いたぞ。」
俺はおめでとう!みたいな感じで言った。
「差出人はアチャモの彼氏?」
ブラッキーは首を傾げた。
「アチャモって誰だっけ?」
俺は完璧に忘れていた。
「昨日、僕のこと、連れていった奴だよ。」
エルはため息混じりに言った。
「で?行くのエル?」
「んー…たぶん行く。」
「でもさーこいつ。字、綺麗だね。書いたのはきっとがり勉君さ。」
俺は大丈夫だろ、と思いながら言った。
そして昼休みになり、エルは決心したのか、屋上に向かった。
もちろん俺達もな。
「ふふっ。来たな。」
カッコつけていたのは、手紙の差出人であろう3組のライチュウだった。
ライチュウは急に話を始めた。
「俺の女に手え出すんじゃねえ!」
「は?僕は連れていかれただけだから。逆恨みやめてほしいね。」
「シルバーランクの力見せてやるぜ!」
会話の成り立たないまま二匹の戦いは始まった。
「あいつ、エルの実力知らねえな。」
俺はルカリオに耳打ちした。
ルカリオはクスッと笑った。
しっかし、あいつも探検隊やってたんだな。
それに俺は吃驚した。
エルとライチュウの戦いは始め、ライチュウが押していたがエルはまだ本気じゃない。
「どうした!避けるので精一杯か!?」
ライチュウは馬鹿にしたように言う。
エルは飛んできた10万ボルトを手で弾き「なら、僕の本気を見せてやるよ!!」と言ってエルはライチュウに向かって走りだした。
その手には力を溜めた拳が握られていた。
「変な言い掛かりつけんじゃねえ!!爆裂パンチィッ!!」
ありったけの力を込めて殴る。
ライチュウは「うぎゃあああああああああ!!!!」と叫びながら吹っ飛びフェンスに激突した。
そしてエルがとどめを刺そうとしたら、ちょうどいいタイミングでアチャモが来た。
「エ、エル君!もうやめて!」
「ア、アチャモ…俺のため…」
「は?あたしはエル君が殺人犯にならないように止めただけよ。」
アチャモは冷たくいい放った。
「え?俺達付き合ってるんじゃないのか?」
「なんでそうなるの?」
「だ、だって去年のバレンタインにチョコくれたじゃんか。」
「ああ、あれ?あれは、作りすぎたから、近くにいたあんたにあげたのよ。」
「そ、そんな…それじゃあ、今告白する。俺と付き合ってくれえ!」
「無理。」
「なんで!?」
「あたし、彼氏いるから。」
「ガーン!!」
このやり取りを見ていて、俺はライチュウに同情した。
すると、屋上のドアが開いて、一匹のミズゴロウがやって来た。
「お、いたいた。アチャモ、おまえのこと探したんだぞ。」
「ご、ごめんね。」
「別にいいけどよ。さっ、帰ろうぜ。」
これは、少女漫画みたいな感じだった。
こういうイチャイチャした奴らが嫌いな、ブラッキーはしかめっ面をしていた。
「ドンマイ、ライチュウ。」
エルがライチュウに言った。
哀れに思っているのだろう。
「うわーーーん!!!」と泣き叫びながらライチュウは逃げだした。
昼休みが終わり、残りの授業は何事もなく終わり、放課後になった。
校門を出ようとすると、ライチュウが居て、「昼休みは、悪かったな。」と一言だけ言うと走ってどこかへ行ってしまった。
「?」
エルがポカーンとしてるから、俺は「謝ってくれたんじゃない?」と言った。

■筆者メッセージ
前回早めに出すと言いましたが遅れてすいません!
これからも遅いかもしれませんがどうぞよろしくお願いします!
だんご3 ( 2016/03/15(火) 23:19 )