日常Z 〜ウォートと救世主?〜
ウォート「あ〜〜〜〜〜〜〜暇。いや、実際準備しなくちゃいけないんだけど面倒くさい。あ〜〜〜も〜〜〜。」
だるそうに広場を歩くウォート。勿論、なんの準備もしていない。
ただただブラブラしているだけだ。
本当に暇なのでとりあえず『小さな竹林』に行くことにした。
『小さな○○』系は大抵超初心探検隊・救助隊が行くとこであり、ウォートが行く『小さな竹林』もその1つである。
ランクが〈青〉のウォートにとっては本当に散歩程度ですむ。
周りのポケモンのことはうるさい蝿としか思ってない。
『小さな竹林』に行く道中もポケモンが襲ってくるが全部無視。
だが、ウォートは知らなかった。後ろから怪しいポケモンがつけていることに。
『小さな竹林』に入り、探検という名の散歩をする。
周りのポケモンはウォートの威嚇の“みずでっぽう”にびびって逃げていく。
初心者用ダンジョンだけあって階数も少ない。なのでほんの数分で最奥部に着いてしまった。
ウォートは途中で拾った木の実を食べながら休憩していた。
すると、近くの草むらが微かに動いた。
風なども一切吹いていない。野生のポケモンもウォートにびびっていないはず。
ウォート「誰?」
???「貴様....潤い与える恵みの水、孝だな。」
ウォート「........ウォートです。」
ウォートの目の前に現れたのはなんと“ダークライ”だった。
ウォートを睨み付けながらふわふわと浮かんでいる。
バクラ「これは失敬。私の名はバクラ。ちょっとした科学者だ。」
ウォート「ふ〜ん。で、その科学者さんが私に何の用?」
バクラ「知りたいか?」
ウォート「ん〜、まあ、うん。」
バクラ「............貴様を殺す。」
ウォート「!!」
突然、とてつもない殺気を感じた。
この前のナイトメアのマニューラの比ではない。比べ物にならないくらいだ。
ウォートは食べるのを止め、構える。
ウォート「あんた....何者?」
バクラ「知りたきゃ........生きろ!」
突如“あくのはどう”が飛んでくる。
だが、その速さは尋常じゃない。
避ける間もなく“あくのはどう”はウォートに直撃してしまう。
一撃が重い。
ウォートはふらふらしている。どうやら立っているのがやっとだろう。
バクラ「....予想以上に弱いな。一匹一匹が強いと聞いたのにこの様か。」
ウォート「あ....くぅ....」
バクラ「残念だ。だが」
またバクラが“あくのはどう”を撃とうとした。
バクラ「まず一匹....」
“あくのはどう”が放たれた。
だが、ウォートに当たる瞬間に
???「サイコカッター!」
どぉぉぉぉぉぉん!
大きな音をたて、黒い煙が辺り一帯を包み込む。
煙が晴れるとそこにはバクラしかいなかった。
ウォートの姿がどこにもなかった。
バクラ「....あいつか。まあいい、後は部下達に任せるか。」
一瞬にしてバクラの姿が消えた。
ウォート「う....う〜ん?」
???「気がついたか?」
ウォート「ここは?」
???「トレジャータウンから少し離れた平原だよ。」
ウォート「あなたは?」
カムイ「僕はカムイ。よろしくね。」
そこには優しそうな表情をしたエルレイドがいた。
ウォート「えっと、助けてくれてありがとうございます。」
カムイ「どう致しまして。でも、気をつけなきゃ駄目だよ。」
ウォート「あいつはいったい何者なんですか?」
カムイ「....ボスだよ。ナイトメアの。」
ウォート「!!」
通りで“あくのはどう”が重かったはずだ。
ウォートは力がかけ離れていた相手に目を付けられていたのだ。
カムイ「じゃあ、僕はこれで失礼するよ。」
ウォート「え?あっ。」
カムイ「じゃあね。」
そう残し去っていった。
ウォートは少し怪我の回復を待ってから旅の準備に取りかかった。
色々と疑問を持っていたが....