ポケモン不思議のダンジョン 永遠の探検隊 〜明日への想い〜 - 第一部 夢
プロローグ
「つかまれ!」
 岸壁に波が打ち寄せる。雷鳴が空にとどろく。嵐だ。くそっ、こんな時に……!
「離すなよッ! もう少し、もう少しだ」
 振り続ける雨で、あいつの声がかすむ。手が滑る。あいつは崖の上で、オレは崖の下。
 このままだとどうなるかは、想像に難くない。
 一緒に落ちるか、一人で落ちるか。オレの頭は、場違いなほどに、冷静だった。
 ――おまえはアイツと頑張れよ。
 心であいつに語りかける。もう、オレはいい。手を振りほどいく。
「ツバサ――!!」
 背中であいつの声を聞きながら、オレは嵐の海へ飛び込んだ……。

 世界が、真っ白に輝いた。

■筆者メッセージ
 はじめましての方も、そうでない方もこんにちは。
 永遠(とわ)の探検隊、プロローグです。
 この物語はかなりのオリジナルストーリーだと思いますので、それでも大丈夫だという人が読んでくださることをお勧めします。
 少しでもこの物語を楽しんでいただければ、幸いです。
アスカ ( 2012/09/08(土) 12:10 )