第2話 逃避
シルのお姉さんらしきポケモンは部屋を去り、俺はベッドの下から出た。机の上には先ほど書いていた紙片が置かれてある。俺は躊躇いながらも読んでいた。
『やっぱりシルだった…体は支配されていたけど感覚とかは私自身にも共有されていて、見たのが友達のミドリちゃんだっけ?その次にシルとソル君かな?まあ体が支配されてる以上話すことは不可能に近いけどね…何とかあの幽霊を一時的でも良いから抑えられれば良いのだが…私から言えるのは地下から別館に行って鍵を見つけて出て…』
俺はシルのお姉さんと確信したがシルには…言えない…きっと悲しむだろうと思うから。だから言わないでおこう…まず合流出来るかも分からないこの状態でどうすれば…良いんだ?俺は何をすれば良い?
やっぱり皆と合流して協力して出るのが妥当だろう。
「よし!俺の意見は固まったさっさと合流するか!」
俺は紙片を持ちシルとソルそしてミドリとの合流を果たすため危険を顧みず進む。