小説詳細/あらすじ/目次

奴隷の僕が執事になって・・・

筆者 : あんぱん王子 / 種別 : 短編 (ページ容量 : 10.2KB)
投稿日 : 2011/11/10(木) 23:27 / 更新日 : 2011/11/18(金) 05:10
  • あらすじ

  • 一話前半
    「オラッ!さっさと運べ!」
    今日も見張りの者が鞭で奴隷を叩く。
    奴隷はそれに耐えながらも重い土を運ぶ、一人のマグマラシが天井の方を土を持ちながら見ていた。
    「あの天井の上にはお天道様が顔を出しているのか・・・」
    ぼろぼろの布の服を着て裸足のマグマラシはまた前を向いて土を運び出した。
    ここはとある地方の大金持ちの豪邸、地下では奴隷たちが毎日穴を掘り洞窟を作らされている、その洞窟に湖の水を入れ貯水湖にしようとしていた。
    一日の終わり奴隷たちは部屋に戻り運ばれてくるパンを食いながら話し合っていた。
    「おい、今日も学を教えてやるよ、こっちに来い坊主。」
    奴隷服を着たボスコドラが231番を呼んだ、彼は以前教師をしておりよく231番に学問を教えていた。
    「はい!お願いします!」
    231番はボスコドラの前に座り彼の話を一生懸命に覚えた。
    「そういえば、今日はおまえが来てから12年か・・・」
    ボスコドラが懐かしそうに話す、
    「そうなんですか?」
    231番は聞き返した。
    「あぁ、おまえが来た頃はそれはもう可愛くてな、早く会いたくて仕事を頑張ってたものだ、今はこんなにたくましくなっちまってなぁ、早いものだな12年は。