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黒竜落涙譚
┗黒竜落涙譚
├01 黒竜落涙譚
├02 神速の旗
├03 樹王
├04 炎魔襲来
├05 雑音異聞
└06 あとがき
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黒竜落涙譚 > 黒竜落涙譚 > 01 黒竜落涙譚 を読んだ感想
投稿者:
わたぬけ
2013/05/29(水) 13:50
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まず感想と称して、自分の妄想解釈を垂れ流すことをお許し下さいm(_ _)m
人間というのは今も昔も身勝手なもので、自分たちの手によってある人物を追放しておきながら、いざ自分たちが何か恐ろしい目にあうと「あいつの祟りだ」「呪いだ」と宣って御霊として畏怖するように見えて結局は最後まで「その人物」に責任を押し付けるものです。
この黒竜落涙譚はそういう人間の捨て去ることの出来ない愚かさを前提として置きながら、ホウエン地方の大自然とそれに挑戦する人間という構図が格調高い文章で描かれていると感じました。
村人たちが見たのはひょっとすると見間違いだったのかも分かりませんね。かつて「稲光の徒」を「自分たちとは違う」という理由で追放したという「負い目」から有りもしないものが見えたのかもしれない。
現実の世界においても「怨霊が祟っている」と恐れるのは結局のところ恐れる側の人間に「負い目」があるからでしょうね、早良親王にしろ菅原道真にしろ。
この黒竜落涙譚はそんな怨霊話(怨霊なんて言ってるのも自分の勝手な解釈なのですが……)だけで終わること無く、それに立ち向かおうとする人間が現れる。
それがかつて追放された人間と同じ血を引く「稲光の徒の少女」というところに因縁というか、ロマンを感じます。
小説内で語られた「かつて追放された稲光の徒が自らの血の系譜である事を知り、その男へと挑もうとし」たというのはこれはあくまで村側の記録であり、ライカの真意は違うところにあるのかもしれない。
例えば先の怨霊の話で「未だに過去に囚われ続けている村人や怨霊となってしまったその男を哀れんで」の行動だったのかもしれない。ライカは「討ちます」というその絶対的な決意と行動によって村人たちを過去の怨霊、つまり「負い目」から解き放とうとしたのかもしれません。
ここまで自分の妄想を好き勝手巡らせてしまいましたが、この作品が「村の記録」風でかつ重厚でどっしりとした文章で書かれた作品だからこそでありまして、そのあたりもこの黒竜落涙譚の魅力だと思います。
文章も本当にかっこよくて、そんな中でも「邪推は無粋」といった言葉遊び的なユーモアも隠されていて楽しく読むことが出来ました。
素敵な作品をありがとうございます。
[01]
投稿者:
オンドゥル大使
2013/05/29(水) 20:54
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わたぬけさん、感想ありがとうございます! まさか、わたぬけさんに感想をいただけるとは……! びっくりです。見た瞬間、「えっ……、わたぬけさん?」ってなりました。
なんだか褒めていただいたみたいで、褒められ慣れていない私としては逆に戸惑うばかり(?)ではありますが、黒竜落涙譚が狙い以上の効果を発揮して、作り手としては嬉しい限りです。
この物語はあくまで伝聞体、と言いますか、「それらしい」というよく伝説や伝承にある「不確かさ」みたいなものを出したかったので、出来たようでよかったです。
ライカに関しては正直そこまでバックボーンを考えていなかったのですが、そう言われるとそのような気がしなくもないです。書いているうちに世界観が広がったような感覚ですね。作者の制御のたがを外れたような、いい感触です。このような感覚をいつも味わいたいものです。
小説は発表した時点で読者のものにもなります。なので妄想解釈は大いに結構ですし、むしろしていただけるのがいいことなのです。
黒竜落涙譚が生み出したものに感謝しつつ、私もこの辺で感想返信を締めさせていただきます。
本当に、ありがとうございました!
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