デリバードからのプレゼント > デリバードからのプレゼント > 23 したっぱロケット団員の備忘録 を読んだ感想 | ||
投稿者:とらと 2020/04/25(土) 12:57 | ||
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投稿者:早蕨 2020/04/27(月) 15:55 | ||
お読みいただきありがとうございます! 読み進める目がまったく止まらないとはなんて嬉しい。頑張って推敲した甲斐がありました…… 何故ポスター前ロケット団員に目を付けたのかもう今覚えていないのですが、レッドものを一本書きたいなあと思ったのがこの作品を書こうと思ったきっかけです。どうしても原作キャラを主に据えて話を書く事が苦手なので、一番被害を被っているロケット団に目を向けてみて……みたいな流れで話が決まっていったと思います。 ポスター前で負けて、気が動転するという流れだけ最初に決まっていたので、そこに向けて進んでいきました。 おっしゃる通りメタ的な要素もあるので、ボタンを押しただけでどこかが開いたら普通おかしくない? とか、レッドは何のためにゲームコーナーに来たの? みたいなところってどうしても説明がつかないので、アウトローの世界で力を試すみたいな、パワー系主人公みたいな扱いにせざるを得ませんでした。ポスター前ロケット団員の戦闘前のセリフとかも原作と完全一致なのですが、なんとか不自然さを消すために、「久々子どもと話したから」みたいな一文を加えてありますが、正直読んでいて不自然さがいっぱいだったら怖いなあと思っている部分でした。そこをひっかかりなく通過されているとの事なので、安心です……。 瀬田が実際にどう思っているのか、一人称だとそこを書くのが難しいと思うのですが、書かないのが一番楽で深いっぽい感じ出るかなと思いました。めちゃくちゃ雑な理由で恐縮です。 非合法で犯罪組織だけれど、そこに所属する人間にもまた一つの人生があるということで、一概にお前ら滅べ死ねと言えないのかもしれませんね。もちろん肯定は出来ませんが、それを書く事自体はいいのかなって、そんなの当たり前かもしれませんが。 主人公は良い意味でも悪い意味でも純粋なんだと思います。悪い物にも良い物にも染まりやすく、環境からあの状況を受け入れていた。人間努力と環境とタイミングと運がものを言うと思うので、そういう意味では、とても恵まれているんだと思います。瀬田に着いていく道を選んだというか、彼にはそれしかなかったんじゃないかな、と。読者側からすると破滅の道しかないため、いくらでも残酷に出来たのですが、胸糞より幸せを書きたい気分でした。 人一人の半生を書いていて、やっぱりその後も書きたくなったのですが、瀬田の事を何も書かないと決めていたのでやっぱり細かく書くのは野暮。あとはもうご想像にお任せという形になってしまいますが、おっしゃる通り組織を離れて今主人公は瀬田と同じところに立っているんじゃないかなと思います。瀬田に愛があったこと、そんな二人が酒でも呑みかわすところなんかを想像しつつ、【了】の字を書いた記憶が強く残っています。 瀬田がリザードと戦ったかどうかはわかりません。ただ、主人公がリザードに苦い気持ちを抱きつつも、リザードに負けなければ今の人生はなかったかもしれない。そういう意味で、リザードには大切な役割がありました。今の幸せな家庭を考えると、苦い思い出もありつつ、多分感謝が大きいんだろうなあ。しかしそれは瀬田や仲間との日々を否定する事にもならず、全てが線になっていて、全てが忘れてはいけない備忘録なんだと思います。 人間賛歌も言われるまではあんまり考えていなかったですが、確かにその通りですね! 自作の中で一番好きな作品なのが一番嬉しいです! 少しずつでも上達して、前に進めていればいいなあ。 以上、感想ありがとうございました! [11]
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デリバードからのプレゼント > デリバードからのプレゼント > 23 したっぱロケット団員の備忘録 を読んだ感想 | ||
投稿者:海 2020/03/05(木) 22:53 | ||
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投稿者:早蕨 2020/03/07(土) 09:08 | ||
読了ありがとうございました! 感想までいただけて嬉しいです。 仰っているさっぱりとした読後感は、自分でも感じているところです。 冒頭でポスター前ロケット団の幸せそうなその後を書いてしまった手前、あんまりひどい有様だとこうはならないかもしれないというか、こう結びつける間を書かなきゃいけなくなる気がしたので、こういう展開になりました。 後は、あんまり語りすぎない事も今回意識しました。瀬田のその後とか自首した後とか、仲間達が捕まるところとか、そういうところは全部省きました。どんどん文字数が増えてしまいますし、主人公と瀬田の関係を主軸に置いている今回はそれは余計かなと思った次第です。 設定的には、ゲームのモブにスポットを当てて背景を広げていくという、まさにうみさんが仰っている事で、二次創作している感は今回凄くありました。ポケモンが出ているシーンが少ないので、人を選ぶところもあるのでしょうが、自分的には満足です……。 人生って結局運とめぐり合わせと努力とタイミングで成り立つと思うので、まさに名もなきしたっぱロケット団員は恵まれていると言っていいと思います。 もちろんやっている事は悪い事ですし(今回悪い事をしているシーンは書きませんでした怒られるかもしれないしね^^)、褒められる事ではないのですが、したっぱ団員とあの事務所の人間達からすると、あの事務所が楽園で、心の拠り所になっている事は間違いありません。もちろん犯罪を許容しろしょうがない、と言っている訳ではないです。 ただ、最近SNSとか見ていると本当にうわっつらだけで全てを友と敵に分けるみたいな光景がきつくなってきているところでした。 彼らはきっと"悪"なのですが、彼らにも人生はありますし、大切な思い出もあって、色んな事がある。許容する事とは別に、色んな事を考えられる人でありたいななんて思いです。 すっかり変わったしたっぱ団員と瀬田が、再び出会って笑いながら話すなんて、まさに想像した展開でした。それだけで、瀬田だって報われるのかもしれません。 簡単な感想なんてとんでもない! 素敵な感想ありがとうございました! [09]
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デリバードからのプレゼント > デリバードからのプレゼント > 16 僕は忘れていた を読んだ感想 | ||
投稿者:氷飴 評価:良かった。 2013/05/16(木) 09:21 | ||
僕もポケモン二次創作小説を作っている者のはしくれとして、常々疑問に思っている事があります。どうして彼等は無性に冒険したがるのだろう。少なくても僕はこの物語の主人公の頃、冒険なんてしようと思わなかった。だからポケモンを一匹持って自らの住む家を捨てて旅立つ少年の理由が今ひとつ分からない。無論僕だって小説を書き始めた頃は、僕の作品の主人公は何の理由もなしに冒険を始めていたし、もしかしたら今もそうかもしれません。 何故こういう事を書いたのかというと、この作品にはそんな僕の些細な疑問を吹き飛ばしてしまう力がある作品だと思ったからです。勿論読んでいる途中にはそういう疑問を感じました。でも、ポケモンの世界なんてみんなそうなのかな。と読んでいて思いました。みんなチャンピオンに憧れて、あるいは大好きなポケモンと天下を取る事を夢に旅に出る。実際の所は夢は途中で叶えられなくなってしまうけれど、どこかこれからの人生で旅での経験が生きているんだろうな。ってこの物語の主人公をみていたら思いました。 あんまり安易な感想は良くないのかもしれませんが、第二段落のたった一文から早蕨さんのこの作品への渾身の気持ちが伝わってきました。僕も一度で良いから作品にかける思いという物を読者に伝えてみたいです。 一つ残念だったのは、表題にある"僕は忘れていた"対象であるぬいぐるみの扱いでしょうか。確かに旅に出る前の描写があるのですが、表現が弱すぎていきなり出てきた感覚がどうしても拭いきれませんでした。確かに秘密基地にある様々な玩具の中で特別にスポットを当てる事は後の展開を予想させてしまいますし、かといって様々な物への思い出を作っていては物語自体が冗長になってしまうのは分かるので、難しい部分だと思います。でも、そこを描写する事が出来たら僕はもっと主人公の悔恨を感じる事が出来たのかなあ。と思います。 とても読みやすい作品で、気がつくと読み終えていました。良かったです。素敵な作品有り難うございました。 [06]
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投稿者:早蕨 2017/08/16(水) 14:57 | ||
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デリバードからのプレゼント を読んだ感想 | ||
投稿者:早蕨 2012/02/18(土) 14:38 | ||
感想ありがとうございました……! いつの間にかこんなにも時間が過ぎてました。言い訳も何もありませんごめんなさい。 期待! なんていうものをあんまりかけてもらった覚えのない僕がこういうものを書くのもどうかなあ、なんてことも考えたんですが、いや実は僕だって少しくらい期待をかけてもらったことがあるかもしれない! と思うと、自然とこんな風になりました。 重圧なんて、きっと皆受けています。そんなことをいちいち人に話したりすることもないでしょう。この主人公のように感じていても黙っていることがほとんどだと思います。 だからこそ勘違いだということに気付かない。今回の場合だとそれが自惚れというところまで行ってしまう。 しょうがないことなんだろうけど、僕達が同じ状況におかれた場合どうすればいいのだろう、と考えたとき、この場合は敗北ということがそれに繋がるのだろうと思いました。 今回はバッドエンドは僕の中で最初からありませんでした。最初からあの展開だけは決まっていたので。 いや本当遅くなりすぎてごめんなさいとしか言えないです読んでいただきありがとうございます……! [04]
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デリバードからのプレゼント を読んだ感想 | ||
投稿者:でりでり 2011/11/07(月) 13:46 | ||
☆いつかきっと 感想 本当にコラッタラッタ辺り好きだねw とにかく読後感がすごくすっきりしていて、めちゃくちゃ面白かったです。序盤から割りと重く始まったので、鬱ENDを覚悟してたんですが、いやあもう超気持ちいい! ヨシノというチョイスが効いてますね。トオルのバックグラウンドもしっかりしてて、「僕」視点なのにトオルの心情が如実に現れていたのが流石だなと思います。 彼やそのポケモン達が受ける重圧、焦りがひしひしと伝わって来て、どうにかしてやってくれとほとんど願うように読んでました。なんとかなって安心! この胸の締め付けられるような展開から、開放的な爽やかさへの流れは何度読んでも飽きないです。 キャラクターみんなみんなに、決して出番は多いとは言えなくとも皆が皆深い背景と、味があって読んでて心地好かったです。 それに加えて丁寧で綿密で、それでいてしつこさのないまさにベストと呼ぶにふさわしい心理描写が話の輪郭をよりはっきりさせ、深みのあるものにしてくれてました。なるほど、勉強になります。 早蕨くんのこのスレの短編の中では今のところ一番好きです。読み終わったとき、これは感想書かないと罰が下りると思いました(笑) 今後のトオルの活躍が、非常に気になる。無事にリベンジは果たせたかなぁ。面白い作品読ませて頂き感謝! 嘯くの方も更新楽しみにしてます。 [03]
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デリバードからのプレゼント を読んだ感想 | ||
投稿者:早蕨 2011/10/27(木) 16:28 | ||
うわあごめんなさいもうごめんなさいとしか言えません。返そう返そうと思ってたらこんなに遅れました(土下座 この書き方でもう何個か書きたいなあ、というのが書きあげたときの正直な気持ちでした。二者の独白や一人称で物語を書いていくという書き方はとても書きやすいというか、書いてて楽しいです。 今回はこういうマイナス方向な話となっていますが、この書き方でプラス方向への話も書ければなあと思ってます。ハッピーエンドを書くのが苦手というか、書き慣れていないので、いつか書ければいいな、と。 不気味で不思議なハッピーエンド、そんなものが書きたい10月27日です本当にごめんなさい>< ありがとうございました。 [02]
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デリバードからのプレゼント を読んだ感想 | ||
投稿者:わたぬけ 2011/07/23(土) 00:26 | ||
「進化」感想 主要人物たちの独白もしくは一人称の形式で物語が進んで、いきなり切迫した状況をリザードンへ訴える書き出しで物語へ一気に引きこまれたような感じがします。 謎の組織によって強引に進化させられたリザードン、そして同じように進化させられそうになっているバルキー。このポケモンたちがどのような生い立ちを追ってきたのかは分かりませんが、バルキーのただひたすら進化したいと盲目的に願っていることを語る部分にはある種の不気味なリアルさを感じました。 バルキーとリザードン、どちらの語りも物語が佳境へ歩んでいくに従ってどんどん切ないものになっていって、状況もますます絶望的なものになっていく。 最後のリザードンパートとなるといつのまにか涙が出ていることに気づいて、正直小説読んで泣いたとかすっごく久しぶりでした。 結局最後はああなってしまいましたが、バルキーにとってこの出来事はその後に大きな影響を及ぼしたんだと分かりますし、なによりリザードンのキャラがほんと頼りがいがあってバルキーの言葉よろしくお兄さんみたいで、出来れば一緒に生き残って欲しかったと思えてなりません。 文章のボリュームも相変わらずの充実っぷりで、それでいて途中で少しも飽きること無く一気に読むことが出来ました。 まだ読めてない作品もいくつか残ってますので、また読み終わったら感想送らせていただこうと思います。 それでは稚拙な文章で失礼いたしましたが、今回はこのへんで。 [01]
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