叛骨の強奪者 > Second Stage - EX-Team Rocket part - > 02 Phase 21 生誕祭 を読んだ感想 | ||
投稿者:とらと 2017/12/04(月) 13:34 | ||
[表示] ヒョ〜!!めっちゃ急接近してますね本当に(気恥ずかしさのあまりヒューヒューするしかない私 ホントに……気恥ずかしい……なんでこの人たちこんなに気恥ずかしいんだろ……どっちもぶっきらぼうだけどどっちも思い合ってる感じでぶっきらぼうでも伝えあおうとしてそれを受け取れてしまうこの感じ……彼らは本当にこの間出会ったばかりなのか?前世で結ばれていたのでは?クッ プレゼントのあたりなどあまりの気恥ずかしさにちょっとコメントが出来ません クッ はやめさんという作家さんはよくもまあこんなシーンがかけますね!!(めちゃくちゃ褒めてる 生誕祭に対するヒイラギさんがなんで祝われるんか分からんと言う時に「この場で唯一同調してくれそうな人」としてイトハさんをあげるの、彼らの共通項というのが、俗世に対する諦念なんだなあと思って。そういうアングラ的思考を共有することで二人は深く結束することができたんだなあとしみじみ感じます。人に見せられないものを共有している よいですね ところで生誕祭の描写とかも色々と興味深く読ませていただきました。ホウエンの土地柄を取り入れているところやタマゴから産まれる描写などとても印象深い。プラズマ団の彼との接触、ホオズキさんとの決裂(自分でも仰ってますが彼はいまんとこヒイラギさんに遅れを取っていますね 個人的にはホオズキさんの挽回に期待したい)など、内容たっぷりで面白い1話でした! 「そうかもね」「ふふん、ショック?」あたりのやりとりが素晴らしすぎてやっぱこのコンビは良いな!!と久々にヒイトでガッツポーズすることができました(そのあと今話で5回くらいガッツポーズした)、更新ありがとうございます!(感謝 [06]
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投稿者:はやめ 2017/12/04(月) 14:04 | ||
[表示] 感想ありがとうございます。 久々に書いた甲斐があった!(急に書き出した) 直球ボーイ・ミーツ・ガール(付き物の恥ずかしさ含む)みたいな部分もあるかもわかりませんね。一応本人たちは酷く真面目ですからね。結構恥ずかしいぐらいで行くつもりです。一回こういうのやってみたいんですよ。お願いします。 「急接近している」ってのは、実際の人間関係でも割と頻繁に起こることなんじゃないか? と思いながら、なんとなく照らし合わせて書いているんですよね。これまでの経験則と、他の色々な人間観察を経てでの描写をしてみました。 例えば、Twitter上でも知り合った方とすごく仲良くなったりして話す回数が増えたり、オフをしてみたりとか、そういうことがあるじゃないですか。リアルでも然りですよね。結びつきの年月よりも、意外と個々人同士の相性がうまくマッチすれば、人は距離を縮めやすいものだと思います。もちろん、人間の関係というのはそんな簡単に切って分けられるものではないですし、最終的にどれだけ理解し合えるかという積み重ねの方が重要になってくることも、重々承知ですが、そのような一面はあるかなと。 まあ、ヒイラギとイトハのそれとは全然違うし、当てはまらないところも多いと思いますが、仲良くなったと当人同士で自覚するときに、距離感が大きく、予想以上に縮まるということは起こり得るんではないかなと思います。ということは、その先に逆もある。 というのは、お互い信じられる味方がずっと欲しかったからですね。いざという時に直球なのも、恐らく二人がとらさんの仰る「アングラ的思考」を共有しているがための反動かなと自分的には捉えています。二人は恐らく、ポケモン世界にしろ、この人間世界にしろ、当たり前に私達が味わってきたものを味わえずにここまで生きて来た。それが良いとか悪いという問題ではなく、ですね。 「俗世に対する諦念」は確実に二人を結び付けており、そうした諦めで互いの傷口を舐め合っている部分も少なからずあるのでしょうね。そう考えるとまだ二人の関係は歪だと思います。 ですので、「そういうアングラ的思考を共有することで二人は深く結束することができたんだなあとしみじみ感じます。」というとらさんの感想を読んだ時、すごく当たっているというか、やはり相当読み込まれておられるな、と思いました。逆に言うとその諦念が無ければ二人の距離も縮まらない気がします。 生誕祭の描写を御褒めいただき、嬉しいです。やはり今作では文化的な背景も大事にしていきたいなと思って書きました。 キナギ民に「蒼海の王子」と祀られるマナフィが孵るのに普通の邸宅ではな……と思いまして、聖堂を用意しました。 そこで聖堂の厳かなイメージと、キナギの深海のイメージを併せると、イタリアにある青の洞窟が浮かんできまして、そうすると壁は自然によって形成されたものを人間が加工したのだろうか、ならばナナシマでサファイアが発掘されるから、それを輸入して利用していそうだな……といったふうに想像を膨らませて行きました。この辺は完全に思い付きですね。 一応、景色を描写する時に、Google等で軽く画像検索しまして、イメージにあった画像を見ながら、文字で表すといった心がけなどはしていたりもします。(本が欲しい) マナフィがタマゴから産まれる描写も、普段のタマゴと違う模様でしたので、パリパリ! とは割れないなと思った結果、これはゼリー状か何かで孵る様子も特殊だろうなという想像からです。 これから佳境に入るので、注目していただければと思います。しばらくヒイラギ中心ですが、必ずホオズキをフィーチャーする展開に突入していきます。 感想嬉しかったです(5回もガッツポーズいただきました!)。ありがとうございました。 [07]
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叛骨の強奪者 > Second Stage - EX-Team Rocket part - > 01 Phase 20 暗夜の礫 を読んだ感想 | ||
投稿者:とらと 2017/06/07(水) 11:28 | ||
[表示] こんにちは〜!やっと!ついに!満を持して!一気に読破させていただきました(読む読む言いながら読むのが遅すぎてすいませんでした!)!読破の興奮冷めやらぬ叩きつけの拙い感想文ですがお許しください 勇者になれなかった者たちの戦い。そうかあ、そうかあ。以前からツイッター等でのお話で色んな憶測を巡らせていましたが、なんとなく抱いていたイメージは読み進めるうちに変わっていくどころか、はやめさんという作家さんのイメージまで修正する結果となりました笑 バトル、試練、衝突、失敗、絶望、足掻き、敗北、バトル、試練、衝突失敗絶望敗北試練衝突敗北敗北!!嘘やん〜!!!って言いたくなるくらいどうしようもない事態の連続に「そろそろ成功しろよ!」と何度脳内で叫び声を上げたか分かりません……wwなんて畜生な作家さんなんですか!尊敬します! 『名前も声も知らない』を読ませていただいた時にも薄々思っていたかもしれません、ですが叛骨はそれ以上になっかなか報われないと言いますか……、400KBあって『勝利・成功』と呼べるような気持ちのいいエピソードが殆んど入ってこないの、コレ本ッッ当に凄いと思うんです。この感想で本当に作者様に喜んでいただけるのかあんまり自信がないのですがあえて言わせてください、いやあ読むのしんどかった!わらい!! でも読み進める手が止まらなくて、キャラたちが息つく間もなく試練に立ち向かっていくその様に読者もまた息つく間もない、そういう苦しさなんだろうな〜って。何が言いたいのかと言うと、超、面白かったです……!! そろそろ真面目に感想を 闇組織スナッチャーは新設されたばかりのチームにも関わらず、次々と激務に身を投じる。各方面の精鋭三人はハイレベルな戦闘力と策略でミッションを攻略しようとするが、敵対するハンターはそれを凌ぐ実力の持ち主で、スナッチャーたちは度々苦汁を飲まされ、敗戦し、守るべき多くを失っていく。 普通こういうのって、暫く「スナッチャーつえ〜!」ってした後に、それを上回る強大な敵が出てきて、っていう展開をなぞるものですよね。けど、叛骨って最初から負けるじゃないですか、だから凄い挑戦的な作品だなと思うんです。スナッチャーがめっちゃ強いことはよく伝わってくるんだけど、彼らは勝たないから、純粋に『かっこいい』かと言われると現時点そうではない(個人の感想です)。どういう意図ではやめさんがこういう作り方をされているのか測りかねますが、彼らが『善ではない』ということが、この描かれ方によってしっかりと浮かび上がっているのかなあと思います。ハッピーエンドになりますようにと祈る事さえ野暮と思わせるような退廃的な空気は、だからこそ醸し出されているし、その空気感こそ叛骨の持ち味なんだろうな。他作品と比較してもそんなにどばどば流血してる訳ではないんですけど、血と煙の匂いがする。こんなにも血の匂いがする作品を、私はポケノベでは初めて読みました。 負けても、負けても、彼らには十分な処罰さえ与えられず、その敗戦の傷を心と身体に刻みつけたまま、同じ面子で立ち上がり続けなければならない。 いやあね。スナッチャーの面々には、凹んでる暇がない。これが結構グッときます、しんどいなあと思います。負けて尚、戦わなければいけないんだ。戦う事でしか戦いを忘れられなかったヒイラギさんも、逆思念の恐怖に打ち勝つしかなかったイトハさんも。プロフェッショナルとして、また裏切れない己の信念を前にして、逃げることは許されない、戦うしかない。まだ二十歳そこいらなんですよね。シビアな作品なんだよなあ。 この作品の持ち味と言えばもうひとつ、ハイレベルな戦闘シーンやギミックの数々! 戦闘が面白いのなんの、いやあ読み応えがあります。特に特性・技については、原作に添いつつ良い塩梅にオリジナル解釈されていて、何度も唸らされました。 また、波導やスナッチ、キャプチャ、ニードルガンと、各個人がトレーナーとしてだけでなく人間として戦う力を有している、これがまた大変に良くて。命のやりとりとしての戦闘、緊迫感がすさまじい。特に波導・キャプチャの解釈に関しては私も自作でちょっとだけ取り扱っているのでとても興味深く拝読させていただきました、キャプチャを戦闘に取り入れるのは結構難しいなあと思ってたのですが、はやめさん大変上手くやってらっしゃる、スゴイ。 気になったのですが『波導使いは諸刃の剣(プレッシャーに弱いなど)』というのは、独自解釈?それとも映画の設定か何かなのでしょうか。一見最強を思わせるようなヒイラギさんに大きすぎる弱点があるのが、個人的にお気に入りです。 いままでの物語では、オツキミ山のくだりが本当に大好きです。 ここまでは色々な出来事と対峙することに必死だった彼らの人となりが、一気に見えたなあって思います。サントアンヌ号で浮上した疑念を、ヒイラギさんは自分のわだかまりを強引に解消するために利用しようとした。内通者としてイトハさんを処分できれば、ヒイラギさんは楽になることが出来た。その内っていうのは自身の劣等感、イトハさんに対する『嫉妬』という感情に根差していて、だけど出会った瞬間から、イトハさんの純粋無垢な波導を彼は感じ取っていて、、ヒイラギさんの救いになろうとしていたんだ。信じたくて、信じられなくて、信じようとしてしまって、そんな自分が嫌で……ホワ〜〜〜。言っていいですか……言っていいですか……緋い糸……ふうん……ほう……へえ……運命(ちょっと違うかも 以前確かツイッターで、ヒイラギさんの心情はあまり共感してもらえないかもしれないみたいなことを仰っていたと思うのですが、仰っていた意味がよく分かりました。彼が死地を潜り抜けつづけ、色々な物を失って人や世界に失望し、それでもなお踏み越え進んできたからこそ、彼の苦しみは確かに常軌は逸しているな。誰かが殺してくれることを望んで戦いに身を投じ続ける。うーん壮絶だ、苛烈だ。けれどイトハさんは、それを受け止めようとした、受け止めた。この包容力ですよ。 イトハさんがヒイラギさんのことを『あんた』って呼ぶのが好きなんです。イトハさんは人当たりが良いし純粋で可愛らしいのに、ヒイラギさんに対して棘を出す、鋭利な言葉も使えちゃうことがね、Phase16〜17あたりとかね、凄く……良いですよね。 >「ただの嫉妬じゃない」 この台詞が最高だ。羨望からくる『嫉妬』とか『劣等感』、惨めさから自分を守るために相手に悪を見出そうとする、こんなのは、誰にもあるような醜くて低俗で普遍的な感情じゃないですか、きっと。彼の中に烈火の如く迸る己に対する憎悪を、イトハさんは理解して吐き捨てた、その上で『一緒にいよう』と言った。う〜ん、いいよね。ただのクールで頑なな男の子の心の扉を純粋で愛らしい女の子がひらく、そういうお話じゃなくて、もっと力ずくこじ開けて『土足で』踏み入ってぶん殴って抱きしめるような、そういうところが大好きです。まだ抱きしめてないか! あとね〜、オツキミ山ね〜、ポケモン達が最高なんですよ。サントアンヌのラティアスも激かわだったんですが、主人の為に主人にそっぽをむいたりするポケモンたちや、ピッピやメタモンたちの感情の揺れ、それぞれが意志を持って事態を動かそうとしているのが、凄く見ごたえありました。 あ〜っ、我ながら支離滅裂な感想になりました、本当にすいません、キャラひとりひとりについて言及したいんですが、あんまり長くなってもアレなので簡潔に! ヒイラギさん、強いのに弱くてめっちゃ悩んで疑ってグルグルしててぐちゃぐちゃで、でもただ戦うために一点を捉える視線のブレなさ、男って感じで素敵です! イトハさん、光属性!!って感じなのにレンジャーとしての信念を揺るがすような出来事に何度も直面して薄ら闇に墜ちていくようなとこ、可哀想で好き!笑 ホオズキさん!!おっさん!!大人の余裕!!裏のありそうな感じ!!ダンディズム!!元ロケット団!!エースがドンカラス!!すばらしい!!彼が活躍しそうなマナフィ護衛ミッション、めっちゃ楽しみです〜!! 一筋縄ではいかない敵、そして一筋縄ではいかない味方達。すべてを疑い続けるヒイラギさんがいつか真相を突き止める時、そこにどんな景色が待ち受けているんだろう。ワクワクします、震えながら待ってます! 拙い感想で申し訳ありませんでした、今日のところはこれで。色々とお忙しいようですが、執筆応援しております、首を長くして待ってます。では! [04]
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投稿者:はやめ 2017/06/07(水) 18:47 | ||
[表示] とらさん、感想ありがとうございます。いつもお世話になっております。前作に引き続いての応援、本当に嬉しいです。 とらさんから初めて感想をいただき、思わず3〜4周ほど読み返しました。他作者さんに対する感想なども読み、かねてから感じていたことですが、作品を読み込む力に長けておられるな、という印象です。拙いどころか的確で参ります。その読解力を分けてください、いやホントに。 叛骨は結構作風と対照的に、試行錯誤しつつ、どこまでやっていいやら(不穏)と作者自身はびびりながら書いています。 Twitterの方でも読書以前から自作語りに目を通してくださっていたようで、嬉しい限りです……。まさか、私という作者のイメージを豹変させることになるとは思いませんでしたがww 大変熱量ある感想に私も応えるため、解説と自分の考えを織り交ぜる形での返信にしたいと思います。長くなりそうです。 さてはて、何から述べたものか、という感じですが…… >『名前も声も知らない』を読ませていただいた時にも薄々思っていたかもしれません その辺も何かしらの自作語りで触れたいところです。結構、私は書き手として捻くれ者ですよ。勝たせなかったり、失敗させたり。ただ、下げたら上げる主義なので、報われるようには持って行きます。 >400KBあって『勝利・成功』と呼べるような気持ちのいいエピソードが殆んど入ってこないの、コレ本ッッ当に凄いと思うんです。この感想で本当に作者様に喜んでいただけるのかあんまり自信がないのですがあえて言わせてください、いやあ読むのしんどかった!わらい!! 褒め言葉と受け取ります!w 多分、自分が叛骨の作者ではなければ、私も読んでいて、ここまで報われないものかと思います。しかし、書いている本人はこれをとても楽しんでおり、精神的なダメージというのは全くありませんし、読み返しても辛くないです(非道)。 かといって反面、どうやってキャラクターを突き落してやろうかな? と苛めをワクワクしながら書いている……という訳でもありません。淡々と、冷酷に、現実だけを書いていくイメージです。必要だから書く、みたいな感じです。物凄くドライな考え方だなとは自分でも思います。 だからネットのアニメ感想に例えると「主人公が全然勝てない」「いつ成功するんだ?」と思われてもおかしくなくて。それで読むのを止められてしまうことがないように、物語自体の面白さとして勝れるにはどうすればいいか……というのは少し意識に置きながら書いている、と思います。あと、なるべく「引き」には気を付けています。どこら辺で切れば、次の話を気にしていただけるかな〜……みたいな() > 普通こういうのって、暫く「スナッチャーつえ〜!」ってした後に、それを上回る強大な敵が出てきて、っていう展開をなぞるものですよね。けど、叛骨って最初から負けるじゃないですか、だから凄い挑戦的な作品だなと思うんです。 「敵が強ければ強いほど燃える」という持論がありまして(?)。他の方にも言われたのですが、自分の話は敗北から始まることが多いみたいです。といっても、作品ごとに敗北の切り口は変えています。 身も蓋もないことを言ってしまうと、悪の組織なんて子ども一人の力で壊滅出来るものではとてもないと思うんですよね。だからポケスペみたくオールスターで地方規模の戦いになる方が自分としては納得するんです。ただゲーム本編の無双感自体は心地良いですし、そういうものだと割り切るしかない。じゃあ、自作では大人のプロフェッショナルを選抜するぐらいの必要性を問われる、少年少女では敵わない領域の敵を出そうかなと。それがポケモンハンターJでして、アニメにおいて歴代最強レベルの敵かつ極悪非道でポケモンに似つかわしくない悪だったので、叛骨に合うと思い抜擢しました。それほどの悪役を扱うのだから、慎重にならざるを得ない。Jもヒイラギも、どちらの強さも理解してもらえるように書かなければ……という半分メタ事情込みです。しかし、純粋に国家の脅威足り得る悪意の代表が、そう簡単に倒れては示しがつかない……という考えの下出発点が定まりました。一応モブ悪役相手には無双していたので、でもそうも出来なくなってくるんですけどね。 自分としては敗北からのスタートが半ば当たり前になりかけていたので、挑戦的、という言葉に認識を改めました。 >スナッチャーがめっちゃ強いことはよく伝わってくるんだけど、彼らは勝たないから、純粋に『かっこいい』かと言われると現時点そうではない(個人の感想です)。どういう意図ではやめさんがこういう作り方をされているのか測りかねますが、彼らが『善ではない』ということが、この描かれ方によってしっかりと浮かび上がっているのかなあと思います。 だいたい上で述べた通りですが、「かっこいいキャラクターを書きたい」という想いが根本的にないので、普通に負けますし、失敗します。完璧すぎる人って何か引いちゃうんですよね……リアル創作問わず。どこか欠点があると親しみやすくなるかなと思いまして。負けることが親しみやすいかというとそれはまた別の話ですけどね。負けるのは、単純に敵の方が一枚上手なのであって、構成に意図を持たせたりとかは意外とそこまで考えていないです……ごめんなさい。ただ、アンチヒーロー・ダークヒーローのチームだから、勝たせないことによって自分たちの行いが必ずしも正義と言えるほど秩序立ったものではないというとらさんの見方で大体合っていると思います(無理矢理)。 叛骨のキャラクターはどの人も腹に一物抱えていたり、利己的であったり、人間の浅ましさや醜さを感じさせる造形に、あえてしているところもあります。要は「信念の強すぎる捻くれ者」ばかりなんです。読者に嫌われるためではなく、人を書きたい、という理由です。これまでの作品と決定的に違うのは登場人物の計算高さにあると思います。アユムたちや、もしプラの原作キャラはどちらかというと自分的には綺麗に書き過ぎた部分もあって、その反動が叛骨に表れていると自己分析します。 >ハッピーエンドになりますようにと祈る事さえ野暮と思わせるような退廃的な空気 ごめんなさい、ちょっと笑ってしまいました。ですが、それを表現出来ているなら私的には安心です。 >こんなにも血の匂いがする作品を、私はポケノベでは初めて読みました。 ある意味嬉しいというか、光栄です。叛骨に関しては目指している方向が、これまでの熱さとは違うので。ポケノベの作品って結構暗くて重い展開が多いと思うんですけど、そうなんですかね。 >この作品の持ち味と言えばもうひとつ、ハイレベルな戦闘シーンやギミックの数々! 戦闘が面白いのなんの、いやあ読み応えがあります。 良かった…… 叛骨はギミックと小技重視ですね。戦略を考えるのが楽しいです。メタモンと封印に関してはとりわけ力を注ぎました。行儀良い競技じゃなくて、穢れた殺し合いですので、何をしようが勝った者が正義なのです。だから制約無しに出来て好き放題の快感があるのかも。 そして……やはり月蝕を読まねばいけませんね…… とらさんにこれだけいつも読んでいただいていて、読まないわけにはいかぬ。という感じで、こちらもいつになるのか明言は出来ませんが、読みます、はい。レンジャー絡んでくるのも楽しみですし。 キャプチャに関しては、ワンパターンになっていないかが不安です。そろそろ何らかの変化を持たせたいところです。 >「波導使いは諸刃の剣(プレッシャーに弱いなど)」 独自解釈ですね。波導は精神における波のようなもので、心が安定・均衡を保っているときに最大の出力が発揮されます。モデルとしてはスターウォーズにおける「フォース」という特殊な力で、これも精神の振幅が力の在り様に大きく左右するものです。 悲しみや怒りに捉われ、バランスが崩れると上手く発揮出来ません。ですからヒイラギが揶揄したように「戦闘マシーン」状態が最も戦いやすくなる。波導使いは感情の変化に乏しい非人間的装置であることが望まれるのですが、ヒイラギという戦士はPhase 16でイトハが指摘したように人間的な感情までは殺せていません。波導一族の在り方に疑問を抱いていることも原因です。彼は技能がずば抜けている代償としてメンタルは打たれ弱いです。多分スナッチャー中一番メンタルが弱いですね。 >いままでの物語では、オツキミ山のくだりが本当に大好きです。 ありがとうございます。オツキミ山でのvsイトハ編を書くことがFirst Stageの目的であり、テンション的にも一番上がっていた箇所です。内通者というファクターを逆に利用して、イトハとの信頼関係を構築し、ヒイラギにとって初めての味方を得る、という運びにしました。 >イトハさんがヒイラギさんのことを『あんた』って呼ぶのが好きなんです。イトハさんは人当たりが良いし純粋で可愛らしいのに、ヒイラギさんに対して棘を出す、鋭利な言葉も使えちゃうことがね、Phase16〜17あたりとかね、凄く……良いですよね。 私も好きですww 個人的にはPhase 13の「あんたは、そういう人間だよね。わたしをずっと、ずっと目の敵にしてきた」とかが、やられっぱなしじゃないところが見えて好きだったりします。イトハは叛骨における読者の清涼剤でムードメーカー、もうひとりの主人公に近く、彼女なしに物語は回らない……といった役回りですが、狡賢くて打算的な面が無いわけでもないです。彼女とて聖人君子ではなくて人間ですからね。信頼していたレンジャーユニオンに捨て駒扱いされて、精神的にはかなり来てます。持ち前の性格が何とか踏みとどまらせていますが、正直黒さをさらけ出さないとやってられないほど限界が近いですね。そこで、今までヒイラギに対して溜め続けていたものが一気に爆発すると面白いだろうなと思って、ああいう対峙の形になりました。 >ただのクールで頑なな男の子の心の扉を純粋で愛らしい女の子がひらく、そういうお話じゃなくて、もっと力ずくこじ開けて『土足で』踏み入ってぶん殴って抱きしめるような、そういうところが大好きです。まだ抱きしめてないか! ああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜良き^(語彙力の欠如) >あとね〜、オツキミ山ね〜、ポケモン達が最高なんですよ。 良かった、良かった、触れてくださってありがとうございます。そこを評価していただけるのは本当にありがたいです。特にピッピとの交流とか、木の実の描写含めて結構調べたので、嬉しいです。今作では、これまで以上にポケモンを尊重しながら書いていきたいと思います。 今回は少数精鋭なので、ポケモン小説としてポケモンたちの心情には深く触れて行きたいと思っています。カメックスとサーナイト、更にドンカラスらについてはこれからも掘り下げる次第です。あと、ボーマンダもですね。 >一筋縄ではいかない敵、そして一筋縄ではいかない味方達。すべてを疑い続けるヒイラギさんがいつか真相を突き止める時、そこにどんな景色が待ち受けているんだろう。ワクワクします、震えながら待ってます! ホント、どんな景色が待っているんでしょうね。私としても手探りで、かつ手応えを感じながら書き進めて行きたいと思います。 実の所、叛骨はまだ1/5ほどの進度でして。これからも色々あるというレベルではないので、是非期待していただければ! ただ、4/5まで進んだとしても相変わらず読むのはしんどいかもしれないです。かなりシビアな展開が続きますので。あと、スナッチャーの面々に関しては、この物語の最初から最後まで関係性に御注目ください。 今回の感想から、大変モチベーションをいただきました。最近止まってますが、やはりリアルが落ち着いたらガンガン進めないとですね。同時に私が叛骨を書いていていくつか不安だった部分も解消され、自信に繋がりました。 これからも、お互い頑張りながら楽しんで連載を書きましょう。改めて、ありがとうございました! [05]
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叛骨の強奪者 > First Stage > 06 Phase 10 水平線上攻防二十四時 を読んだ感想 | ||
投稿者:照風めめ 2016/02/29(月) 21:25 | ||
[表示] 波導の使い方面白いなあって思ってたけど後半の封印で言葉を出せなくするっていうのは目から鱗! 攻撃系の技を人間にぶつけるならまだしも、補助系の技を人間にぶつけるってのはなかなかパッとうかばないからアイデアすごいなあ面白いなあって思いました。 そして最後の最後にまさかの裏切り! これは完全にストーリー予想外しましたわ……。ネット小説で「!?!?!?」って感じになったのすごく久しぶりでドキドキします。ここからどう切り返していくのかすごく楽しみ! [01]
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投稿者:はやめ 2016/02/29(月) 22:22 | ||
[表示] めめさん、感想ありがとうございます。 前作、前々作の頃からレビューや詞の提供などでお世話になっていますが、こうして感想をいただけて、胸いっぱいの気持ちです。 技の仕掛けに関して言及してもらえて万歳! という感じです。 波導の使い方に関しては大分悩みました。 やろうと思えば「これチートだろ!」と突っ込まれかねない、ほぼなんでもアリの能力なので。『ミュウと波導の勇者ルカリオ』を観たときから、目隠しをして飛んで来る丸太が頭から離れず、それ故に敵の気配を察知して回避する、というイメージから第一話のような用途が生まれました。 それらを探査用に発展させていったものが今作の我流・波導になります。波導は物語の中でもカギを握る要素なので、今後も楽しみにしていただければと思います! この〈ふういん〉も大分我流を突っ走っております。 ゲーム効果的には「自分が覚えているわざと同じわざを相手も使えなくする」というものなので、作中ではそのまま文字通り「封印」してしまったというか、かなり曲解してますね……。 一応イトハのサーナイトがミュウツー戦で使用したふういんは、ゲームに似た解釈にしました。 前作はあまり補助技を使わなかった反省で、今作はどんどん絡めていきたいなと思っています。 「水平線上攻防二十四時」ラストの反応はまさに狙い通りですwww めめさんのストーリー予想というのもぜひとも伺いたいところですが……。畳み掛けてから最後でびっくりさせるぞ! という一心だけで書いた回です。ここから叛骨のストーリーが動き出すので、スナッチャーやヒイラギの動向に御注目ください! ドキドキしますという言葉にこちらもガッツポーズです。 改めてありがとうございました。励みになりました! では。 [03]
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