叛骨の強奪者 を読んだ感想 | ||
投稿者:byakuya 2018/06/15(金) 14:10 | ||
初めまして、白夜です。この作品おもしろいですね自分も小説 書きたいとおもいました書いたらみてくれますか?
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投稿者:はやめ 2018/06/15(金) 15:10 | ||
初めまして。 面白いと仰っていただけてうれしいです! ぜひぜひ、小説執筆なさってくださいね。読ませていただくこともあるかもしれません。 [22]
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叛骨の強奪者 > Second Stage - EX-Team Rocket part - > 12 Phase 31 メモリーホルダー を読んだ感想 | ||
投稿者:とらと 2018/04/21(土) 22:39 | ||
[表示] 野生のムシャーナをキャプチャし、彼らを使役して状況を突破する! 妙な言い方ですが、本来のあり方らしいポケモンレンジャーを見れた気がしてワクワクしました。更にフーディンの図鑑設定や特性を上手く解釈し組み合わせた展開に今回も舌を巻かされました。叛骨って、文量以上に一話の内容というか情報量・物語の進行量を感じられてどの回も読み応えが凄いのですが、同様に『見所』も1話の中にふんだんに盛り込まれていますよね。いやこれはすごいことですよ。毎話見所たっぷり。読む方も気を抜く暇がないという感じです。 大胆にジュノーさんを出し抜き、腹の中を見せようとしないホオズキさんに果敢に攻め入ろうとしながらも、肝心なところで良心に負けて真相の蓋を閉じてしまうイトハさんの強さと弱さ。自分の領域に踏み入らせることを頑なに拒みながらも、一方でイトハの成長を評価し肩を支え、心情を慮るような表情さえ見せるホオズキさん。二人の個人の中の異なる側面、人間らしい幅の広さを感じてしまうような一話でした。 ホオズキさん担としてはやはりイトハさんが見たものに注目してしまうのですが、会話を聞くに登場する女性はおそらく『ハマユウ』さんなのかなあ。似たような笑み、という表現がありますが、二人が「一緒になった」からこそ笑みが似ていったのだろうなと想像すると、二人が共にあった時間を感じてしまうようで愛しい(※私の単なるJPOPの聞きすぎ病かもしれません)。前話でジュノーさんがホオズキさんを揺するネタとして名前を出しているのがこの女性なんだろうなと思うとまた辛い。ホオズキさんの花言葉が出てきたので『ハマユウ』『イチジク』についても調べてみたんですが、ハマユウが『どこか遠くへ』『汚れがない』『清潔』、イチジクは『子宝に恵まれる』『実りある恋』……イチジクというのはもしや二人の子供なのではないかとも予想される訳なのですが、子供を人質に取るとは……いやあジュノーさん非道ですねえ(勝手な予想で勝手に非道認定する非道な読者)。また、女性の言葉の中で、スナッチャーに『潜り込む』、という表現が出てきました。結果として『ハマユウ』『イチジク』はジュノーさんの手中にあり(?)、ホオズキさんはそれを引き合いに出され動かざるをえないような状況に陥っていますが、最初はホオズキさんもスナッチャーに『潜り込む』ことで何かを成し得ようとしていたのかな。それが何かは分かりませんが。色々と気になるところもあり、色々と気にしていると、 > イトハの心臓が、とある一単語を聴いた瞬間、飛び出しそうになった。いや、落ち着け。ここは精神世界だ。 これさえ何か怪しいような気がしてきて……最初からそれを見ようと思って見ているのに「心臓が飛び出しそうになった」と表現されるほど驚いているのは一体何に引っかかったんだ? 一単語は『スナッチャー』なのか『潜り込む』なのか、そういえば最初から、イトハさんは >あなたが何者なのか。何故、スナッチャーに潜り込んだのか。話は、それを突き止めてから 潜り込んだ、という表現をしていますよね。招集されたではなく、ホオズキさんが能動的に潜り込んだと考えているのは何故なのか。――これはもしや、イトハさん自身も同じく、召集されたていを装って何かしらの目的を持ってスナッチャーに潜り込んでいるから、なのではないかと……考えすぎですね……自分でも考えすぎだなって思いますね……イトハさんがスナッチャーに合流した経緯は波動遣いのヒイラギさんともやりとりしている訳ですしね。ホオズキさん周りを復習し直さなければなりませんね あとヒイトが尊かったです(拝み)会えない時間が愛を育てている……JPOPの聞きすぎですがあながち間違いでもなさそうなのがまた……ヒイラギさんもイトハさんのこと考えてるんだろうな〜!どこにいっちゃったんだろうな〜!! 出ましたサカキ様。と、ホオズキさんのやり取りの大人さがカッコイです、痺れます。 >お互いを射殺すための視線には、積年の怨み、という言葉だけでは片付け切れぬ、根深さとでも呼ぶべき愛憎が見え隠れした。 愛憎とは……。単なるボスと部下、という関係性でもなさそうですね。良い子に次話をお待ちしております。変なテンションの感想文で大変申し訳ありませんでした、適当に右から左に流してください(どげざー) [18]
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投稿者:はやめ 2018/04/22(日) 18:57 | ||
[表示] 今回もありがとうございました! まず、この話はプログラムがポケモンでも面白いだろう、という発想から始まりました。あとはデータベースが欲しかったので、フーディン辺りを起用することに。そこから、フーディンにはシンクロがあるので、同調すれば脳内データベースに接続できる、キャプチャがあるし、可能だろう……と膨らませていきました。 ただキャプチャだけだとフーディンにはイトハしか入れないので、ホオズキを巻き込むためには、全体に影響をもたらしたい。あ、そういやサイコフィールドなる技があった。これを覚えるポケモンはカプ・テテフ以外にいたかしら……と検索したところ、良さげなポケモンとして、ムシャーナが見つかったので決定! みたいな。 だいたい、そういう感じで組み立てています。こういう話をつくりたいが、それに適するポケモンはいるだろうか、と検索する感じですね。 裏側にもたせた意味としては、この回ではフーディンを通して、イトハやホオズキがそれぞれ大切にしている記憶の拠り所となる人物を想起する、というものです。 そのきっかけは、撤退してしまったロケット団の研究所跡地で主人の生存を拒みきれず情報を拠り所にし、「情報を収集する」行為自体が、いつの間にか手段ではなく目的と化してしまったフーディンです。不条理な出来事を認められない生き物らしさを受け取ってもらえたらいいなあ、などと思い浮かべながら書いた回でした。 なるべく、登場するポケモンが展開やキャラクターの心情の軌道に沿うようにしながら、お話を考えています。他の回もだいたいそうですね。 >叛骨って、文量以上に一話の内容というか情報量・物語の進行量を感じられてどの回も読み応えが凄いのですが、同様に『見所』も1話の中にふんだんに盛り込まれていますよね。いやこれはすごいことですよ。毎話見所たっぷり。読む方も気を抜く暇がないという感じです。 いやはや、嬉しい御言葉です。 こう仰っていただけると、毎度やたらギミックを凝らしている甲斐があるというものですね。オツキミ山辺りから登場ポケモン・ダンジョンによるギミックが増えましたが、これはミッションの障壁となるもので、考えている分にはとても楽しいです。 あとは、単純に展開が暗いし重々しいので、飽きさせないためにひたすら休む暇を与えずに展開させています。叛骨で心休まる回は無いと言ってもいいのではないでしょうか( >大胆にジュノーさんを出し抜き、腹の中を見せようとしないホオズキさんに果敢に攻め入ろうとしながらも、肝心なところで良心に負けて真相の蓋を閉じてしまうイトハさんの強さと弱さ。自分の領域に踏み入らせることを頑なに拒みながらも、一方でイトハの成長を評価し肩を支え、心情を慮るような表情さえ見せるホオズキさん。二人の個人の中の異なる側面、人間らしい幅の広さを感じてしまうような一話でした。 ありがとうございます。もう、まさに書いていただいた通りです。嬉しいです。 >ホオズキさんの花言葉が出てきたので『ハマユウ』『イチジク』についても調べてみたんですが、ハマユウが『どこか遠くへ』『汚れがない』『清潔』、イチジクは『子宝に恵まれる』『実りある恋』…… 花言葉に関しては、その通りです。 ジュノーのくだりや彼らの正体については、近々明らかになりますので、今は伏せておきましょうか。 調べてくださってありがとうございます。 今作は、せっかくなのでポケモンらしく植物由来にしたいと思って、花言葉とメインキャラクターの境遇・性格などをマッチングさせる形で名前を決定しています(一部、そうではないキャラクターもいます。例えば、スレートやエクリュなどは「スレートブラック」「エクリュホワイト」という色が由来です)。ヒイラギは柊、イトハはイトハユリからとりました。 >スナッチャーに『潜り込む』 これ、やべ最初語弊があったかも、と思って色々考えていたんですが…… 少なくとも、正規ルートではない。 説明を始めると多分スナッチャー創立の経緯までたどることになりそうです。そうすると、叛骨の核の部分に触れることになってしまうので、ちょっと今は伏せさせてください。Second Stage後半の展開に関わってくると思います。 >これさえ何か怪しいような気がしてきて……最初からそれを見ようと思って見ているのに「心臓が飛び出しそうになった」と表現されるほど驚いているのは一体何に引っかかったんだ? とある一単語=スナッチャーのつもりで書いていました。 色々考えてもらっているところにあんまりな返事だと思いますが、これは単純にフーディンがそれほど力を持っているのか、と欲しいものを突きつけられていざとなると驚いてしまう、っていうことをイメージした描写以上の意味は特にありません。 ちょっと表現が強すぎましたね。度合いを意識して描写します。 >これはもしや、イトハさん自身も同じく、召集されたていを装って何かしらの目的を持ってスナッチャーに潜り込んでいるから、なのではないかと……考えすぎですね…… ヒイラギとイトハは正式に所属組織に対する政府からの打診、召集を受けています。ホオズキは先程も書いたように訳アリなので正規枠か否はグレーとなります。 でもイトハは味方です。大丈夫。作者の言葉だよ。 こういうことを言うとますます混乱されそうですが、ヒイラギが波導でも掴みきれなかったように、眼に見えるものすべてが真実とは限らないのです…… でもとらさんの予想は、結構当たっていると思います。楽しく拝見させていただきました。大丈夫。作者の言葉d(ry さて、ホオズキとジュノーの関係、ハマユウとイチジクの正体と境遇に関して解き明かすのは、誕生の島編のひとつの課題です。彼らに関する詳細が明かされる時、チーム・スナッチャーなる組織の輪郭がおぼろげに浮かび上がるでしょう。ぜひ先の展開をお楽しみに! [19]
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叛骨の強奪者 を読んだ感想 | ||
投稿者:海 2018/04/01(日) 20:18 | ||
[表示] こんにちは。こちらでは初めまして、海です。ツイッターではお世話になっております。以前から拝読したいと思っていたもののなかなか手を出せずにいた叛骨の強奪者、このたびようやく拝読しました。開いて気付いたんですが、2015年から続けておられたんですね。およそ二年半の長い年月を跨いでしまいましたが、ようやく一読できほっとしております。 さて、感想とさせていただきます。なんといいますか、、まとまる予感はしないので、非常に読みづらくなるかとは思います。ご容赦くださいませ。 いや〜すごい……私、読んでいてジェットコースター感覚な小説を読むのが楽しくて好きなんですが、思っていた以上にジェットコースター、それも血塗れ、闇の中へ突き進んでいって、見えない感じ。この先一体どうなるんだろう、この人の言っていることは本当に正しいのか、内通者は誰なのか、気になる〜と読んでいたら終わってしまいました。内通者の話が出てきたの割と早かったのに、未だにはっきりと内通者が誰かという答えが出てこない(そもそも内通者が本当にいるのかどうかもわかりませんが)。展開は、いい感じにアップテンポで無駄がないのに、特に内通者関連の描写や流れはすごく丁寧に描かれていますよね……一人一人、イトハ、ホオズキ、ジュノーと、一人ずつ疑いを潰していくようにヒイラギが慎重に事を進めていた故ですが、これを描ききっておられるはやめ先生の手腕に拍手が鳴り止みません。私は当初スターミーが内通者がいると報せた時にヒイラギ同様真っ先にイトハさんを疑ったんですが(ごめんイトハ)その話は後ほど。ま、そういうわけで自分の脳味噌では到底断言できそうにもないので、予想を立てるというより、内通者に関しては流れに身を任せて行く末を見守ろうかなという感じです。はやめ先生の頭の中には当然ながらその答えがあるわけで、それを覗き見したくなってしまいます。 『叛骨の強奪者』。 このタイトルを見て勝手に、この物語は地の底に叩き落された誰かが復讐を誓い泥に塗れて藻掻くようなそういう泥臭いものをどこかイメージしていたんですね。勿論、シリアスであることや重い展開の数々であることはツイッター等の噂で流れておりましたので、そんな言葉通りの軽いものではないだろうとは思ってましたが。いやはや、いい意味で当初の期待を裏切られたような気分です。 泥どころか血。激しい攻防戦。いえ、むしろ防戦一方という印象が強かった第四話までのopening stage。選ばれ集まったスナッチャーの面子は皆文句の付けようななく優秀であり、身体能力の高さは勿論のこと、頭の回転の速さも一般人のそれとは常軌を逸するものでしょう。特に波動を操るヒイラギは、(彼は自身を戦闘マシーンと自虐しておりましたが)群を抜いたあらゆる意味での強さを誇る戦闘要員であることは読んでいても痛いほどによくわかりました。そんな彼等にも関わらず、敵は更に上を抜いていく。少数精鋭の彼等を嘲笑うかのような、圧倒的な数、そしてスナッチャーサイドが力を合わせてようやく倒すことができるような個の力。苦しめるだけ苦しめて、それでも最後には勝つ、ような甘い世界じゃないというのが第四話。また後々のミュウツーやラティオスラティアスの際も、彼等はミッションを成功することができずに、今まで来ています。それって、話の構成としてもすごいなー、と素直に思います。失敗した中でも収穫はあった、というような慰めのような結論を出していますが、でも、敗北しているのには間違いないじゃないですか。ヒイラギが司令官を疑うのも無理はないなと思います。ちょっとくらい勝たせてあげてくれ、と思います(笑)まあそうもいかないのがこの物語なんですよね、30話まで読んでその空気にも大分慣れてきましたし、決してその空気が嫌なわけではありません。むしろ賞賛といいますか。彼等は遊びでやっているわけではなくプロとしてここにいますし、作戦の失敗など今までも数えきれぬほど恐らく経験してきているでしょう。しかしそれにしても、敗北してもまた前を向き次のミッションや次やるべきことに頭を切り換えていく、その精神力が凄すぎて……。彼等のこれまでの過去が簡単に語れるものでないことはわかっていますが、筆舌しがたい怒濤の人生を生きてきたことは、明かされている過去話等からも、戦場での生き様からも読み取れます。しかし、なんと報われないことか。はやめ先生もなかなか鬼ですね。ギリギリの戦いをした末に得る勝利というのはなにものにも代えがたい美酒でしょうが、叛骨は基本見事なまでにギリギリの戦いをした末に負けるんですよね……きついですね。よく書けるなと思います。といった流れの中でようやく勝てたな、と思ったのがマナフィ護衛のお話ですね……ハガネールキャプチャ成功も私の中ではかなり印象深いです。マナフィも内通者の話が大分拗れているしヒイラギはあえて悪役を背負い村人から非難を受け胸くそ悪いことになるし(目的のためとはいえ)、その直後にヒイラギ脱退だったので素直に喜べるかというとそうでもないのですが……第一話から因縁の相手としてずっと戦い続けながらも負け続けていたJをようやく追い詰めることができたのは、人間同士(主にイトハとヒイラギ)の連携や信頼が深まり、どんな事態でも決して諦めずその場その時で最善を尽くし必死に食らいついた結果でしょう。Jの生の声を聞き、焦った声を聞き、そしてヒイラギがJを問い詰めたあのシーンは、ようやく届いたか、と手を握りしめたくなるようなシーンでした。得た情報は悲報にも等しいかもしれませんが、私はあのシーン、好きですね。叛骨を読んでいると、苦しい、苦しい、その先にある、苦しい中でようやく自らの力でたぐり寄せたもの(それの中身がなんであろうと)、というのはたとえ冷静に見れば薄らとした希望でもえらい光り輝いているように感じられるんだなあと思わされます。その展開の仕方凄いですよね……はやめさんのような方だからこそできるんだなと思います。崖への突き落としっぷりもすごい(めちゃくちゃ褒め言葉)ですが、崖の登らせ方もまた面白い、すごい。一足飛びには事は上手くいかない、けれど続けていれば、諦めなければ、あるいは視界を広げて周りを見て力を合わせれば、掴めるものがある、というのをなんか、感じます。はやめさんがそう感じて欲しくて書いているのかはわかりませんが(もしかしたら意図しているものとは、全然違うかもしれない)、でも、私は少なくとも読んでいてそう感じました。面白い。本当に面白いです。まあこの先もっと辛いことがあるんだろうことは容易に察し出来るので、手放しで「きっとこれから上手くいく!」とは少しも思ってはいないんですが……ヒイラギ抜けましたしね……。 ところでヒイラギ脱退に関して個人的に思ったこと(あくまでめっちゃ個人的な感覚なのではやめ先生の意図とは違うだろうとわかっていながらなんですが)とか、叛骨を読んでいて全体的に考えてたことなんですが。 叛骨読んでる方がどういう感覚で読んでおられるのか解らないんですが(他の人の感想見ておりません)私基本的にこういうシリアスは将来的にキャラが幸せになることを切に願いながら(同時にきっと最終的には誰かしらは幸せになるだろうと割と信じている)、読むことが多いんですけど、叛骨を読んでるとびっくりするほど「このキャラクターたちは幸せにならないのかもしれない」と思ってしまうんですよ…………むしろ「全員死亡なバッドエンドすら十分有り得る」すら思うし「少なくとも幸せにはならないだろう」くらい既に覚悟を決めながら読んでる…………んですよ…………いや、わかんないんですけどね!?どんなエンドになるかは作者様のみぞ知ることなので!!!!なんか、こう、ヒイラギさんは除名されたけどこれは恐らく死んではいない流れだろうとは思うんですよ、しかし、ここまであまりに身も心も(いや身体的にほんまに)生死ギリギリのライン際の戦いを展開していってるので、いくらプロで場慣れした面子とはいえそのポケモンたちも含めてここまで味方が誰一人死んでない奇跡について逆にすごいといいますか。凄いんですよ。まあその結果こそが彼等がここに選ばれて立っている所以なんですけどね。それはわかってるんですけど、一般庶民感覚として彼等が生き延びてるのが凄すぎて(いや実際ヒイラギも今まで彼が経験した中で指折りに危険な状況であるというような自覚描写あったんだからそりゃこれは生き延びてるの凄いという感覚はあながち間違っては……いない……きっと……危険という言葉すら弱い。死ぬ作戦と思った方がいいと思ってます(自戒))、ヒイラギ除名は……逆に安心したといいますか(語弊ありすぎる)。 いやキナギの長様含めて犠牲者は既に沢山出ているけれども、そうじゃなく、メインキャラクターがいつか絶対死ぬ、そんな気がしてならないまま読んでいて、激しい戦闘シーンに突入するたびに「この人はここで殉死するかもしれない」と察して死に際を焼き付けんとした目で見ているんですね(ひどい)……。いやもう、容赦なく叩き付けられたり世にも恐ろしい石化のレーザーが飛び交ったり寄生されたり骨折ったりetc、一歩間違えれば死ぬじゃないですか。間違えれば、というか運がちょっと悪ければ死ぬじゃないですか(彼等は運でなく実力で生き延びていることはわかっていても)、誰かがピンチになって、ちょっと助けが遅れていたら死んでいたかもしれない、そういう場面ばかりじゃないですか。読んでいて恐ろしいですよ(褒め言葉)。だからこそ死なずに一度区切りがつくたびに「ああ良かった生き延びてくれた」と安堵する気持ちと、「これは次で急に死んでいく前触れなのかもしれない」と鬱(褒め言葉)になりそうになる気持ちとでぐるぐるするわけですよ……。 だからこそ「死」という形ではなく姿を消したヒイラギの展開は、残されたスナッチャーの現場二人からとってみればまったくもって穏やかではないけれど、一読者である私は「このヒイラギはきっと死んでいない」という前向きな目(まあ死んでないからといって無事であるかどうかはまた別問題ですけど基本的に死にさえしなければどうにかなると思ってるちゃらんぽらん)で見れたこの瞬間にどこか胸をなで下ろしたわけでした。つまり、誰かが途中離脱することは絶対にあるだろうと覚悟していたので……その点心積もりがあったおかげで、ヒイラギの離脱が(断定はされていないにしろ)恐らく、死んでいない、少なくとも「死んだ」とはっきりは示されていない離脱は、意外となるほどなあとうまいところを攻めたという風に受け取ったといいますか。ヒイラギは、オツキミ山で自分を替えのきく戦闘マシーンだと言っていましたが、これも伏線の一つだったわけですね。替えがきくし、ジュノーにとってみれば命令に逆らわない面倒な波動使いなど使い捨てて、代わりの波動使いを探すだけ。合理的。流れとしても。まあ……スレートとかカラマネロ等の前例を見る限りヒイラギが無事であるとは到底考えられない点は……考えるのも恐ろしいですが……。 しかしまあ言う今後の展開も大変なんだと考えれば胸が痛い……ヒイラギがこうなったからといって誰か重要な面子が死ぬ可能性は十分ありますしね……むしろ死ぬくらいで思ってます……はい……もしかしたら死よりもショッキングな展開が待ってるかもわかりませんが……全てははやめ先生の手の中……はい……全てを奪い、すべてを失う……。。。 まあ、絶望は蜜の味。わかります。 いや〜マイナスなこと言ってるように聞こえてるかもしれないので一応断っておくと、誤解を生んだら良くないんですけど、あれなんですよ、面白い……めっちゃ面白いんですよ……とってつけたように言ってすいません……面白いんですよ……ここまで「これ死ぬわ」って思わせながら、絶妙に「どうやって生き延びるのか」を見せてくれる、それがいいですね〜面白いですね〜辛いんですけどね〜面白いんですよ〜先が気になります。 はあ〜印象っていうかなんかボケボケした感じの感想ばっかりになってすいません!もうちょっと内容にツッコんだこと言った方がいいのは解ってるんです、解ってるんですけど、ちょっとこのあたりで今回は。内容とかキャラについてはまた別でお送りさせてください。 ちなみに私はメインキャラではホオズキさんが好きです。若い二人もすごく、良いんですけど……ツボはホオズキさんですね〜二人の活躍の裏にああいうおじさまがいるの、いいですね〜。厳しいですけど、優しさ、のようなものが滲んでいるように感じられて。それは、若者を見守ってる雰囲気からくるものだと思います。親子レベルの年の差ですからね……彼も若者を見て思うところがある描写がありますし、うーん、良い。 ところで私はイトハとホオズキは距離を測りかねてるということが最新話で言われていましたが、サントアンヌでのホオズキ・イトハペアが実に好きだったので、また見れることは幸せです。ヒイラギには申し訳ないんですけどね。いやもう、ホオズキさん好きとしては、ホオズキとイトハが仲良くなる程にホオズキさんの孤独が浮き出るようで実はちょっと寂しかったので……あの……イトハとホオズキのペアは好きなんですけどね!勿論!殺伐した空気を和らげてくれる、若いエナジー溢れた、みずみずしさが!孤高なホオズキさんの心の壁を溶かすイトハさんの包容力が!差し込む光が!ネックレスが!お互いに信頼し助け合い成長する姿が!まさにオアシスのよう!でも書きながら思いましたがやはりホオズキさん、好きです。 イトハとヒイラギは若さ故に流れに向けて逆らったり、信念に対し真っ直ぐだったりしますけど、たとえばホオズキさんはヒイラギに対して、 >「小僧、いい加減処世術を学べ。ここで踏みとどまれば、おまえやわたしたちはまだスナッチャーでいられるんだ」とか、 > 「もっと大人のやり方があるだろう。おまえは青二才だ」 とか、言う人なんですよね。大人として、若者を御そうとする。そしてホオズキさんも、ジュノーのサカキ暗殺ミッションは断ろうとして(命令に逆らおうとして)、『ハマユウ』と『イチジク』をきいた途端にあっさりと引き受けましたが……まあ、ちらばった伏線(薬指の指輪……ちゃんと付けているあたりが……すごく……好きなんですよね……)から予感はしていましたが、そういうことですよね、きっと……。ホオズキさんのそういうところが好きなんですよね〜。はい。だから、ホオズキさんの過去話をものすごく楽しみにしています。そういえば、ふと思い出したんですがホオズキさんってセッカに家を構えているというのは、ゲームでも確かにまさかの元ロケット団がセッカにいましたが、ホオズキさんはあの元ロケット団をモチーフにしてるんですかね……?ヒイラギがいなくなったことは寂しいですが、ホオズキさんの活躍が増えるのは正直楽しみです……()しかも本格的にホオズキ回になりそうですしね。ようやくホオズキさんのことがもっと解りそうですね。わくわく……まさかのミュウが見えないホオズキさん……そこに自分で焦るホオズキさん……どんな展開になるのか、めちゃくちゃ楽しみにしてます〜! はっ気付いたら普通にホオズキさんの話もしてしまった。ではばたばたとすみません!比喩を存分に使った繊細で豊かな、しかし熱烈な文章から語られる、レンジャーや波動の設定、使い方、ポケモンの技や動き、特性等々、フルに使っていて、読む側としても頭をフル回転させて勉強させていただきながら読んでおります。このあたりもちゃんと触れたいですね、後日! また、読みながら、内通者としてイトハやホオズキ等を探る場面やイトハとヒイラギが歩み寄る場面など、当時リアルタイムで追っていた人は楽しかっただろうな〜羨ましいな〜と重いながら読んでいました。もっと早く手に取っておけばその幸せを味わえたんだなあと後悔する一方、これからは私もようやくそのリアルタイム勢に加われるのだと思うと、喜ばしいことこのうえありません。どうぞ、はやめさんのペースでこれからも更新を続けていただければ嬉しいです。先は暗闇ですが、その暗闇こそが至高。はやめさんだからこそ書けるこの世界、今後ともめちゃくちゃ応援しております。 それでは、失礼いたします。またお邪魔させてくださいませ。 [16]
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投稿者:はやめ 2018/04/02(月) 21:40 | ||
[表示] 海さん、感想ありがとうございます。 もしプラの頃から毎回読んでくださって、今作もこうして手にとってハマっていただけたので内心舞を踊りながら更にガッツポーズしています。 感想を読んで、アツい感想だと思いました。メインシナリオだけでなく、随所の細かな伏線や全体の所感に触れてくださったおかげで、私としてもこれまで描いてきた方向性を俯瞰とともに再確認することが出来、大変参考になりました。 濃密な文章の中の想いをしかと受け取り、執筆の糧にしていきたいと思います。 今作に関して、恐らく読者の方は、本当に先の展開が予測出来ないのではないかなと思っています。それも今ではひとつの持ち味なのかなあと認識しているところです。でも、作者としては読者様の予想をお伺いしたい気持ちもいっぱいあります。ただ、そうなると「予想がつかない」「何が起こってもおかしくない」と返されてしまうのですがね(苦笑) 先行きの不透明感、手探りの緊張感を楽しんでいただければ、狙い通り……という手ごたえです。Second Stageまでは内通者をめぐる謎解きを中心に組み立てたので、まだ暗中模索感が強いと思います。章ごとに少しずつ雰囲気は変化していく予定です。 >特に内通者関連の描写や流れはすごく丁寧に描かれていますよね…… 内通者というファクターを通して、チームの結束を逆に浮かび上がらせるような構図にしておりまして、ここら辺は恐らく海さんはうすうす勘付かれているのではないかと。内通者を出すという方針が固まったとき、これはなんとなく上手くいくかなというイメージが湧きました。 不可視の敵に対して、それまで生き方が違うゆえに手を取り合えなかったものたちが、少しずつお互いを認めて、より大きな力の流れに立ち向かっていく……私自身が好きなシチュエーションでもあります。というか、叛骨の90%ぐらいは私の好みで構築されていて、本当に私が好きなものをあれやこれやと詰め込んだ感じです。 >私は当初スターミーが内通者がいると報せた時にヒイラギ同様真っ先にイトハさんを疑ったんですが(ごめんイトハ) 気になりますね〜 作中と同じ根拠でしたか?? ・『叛骨の強奪者』というタイトルについて 「地の底に叩き落された誰かが復讐を誓い泥に塗れて藻掻くようなそういう泥臭いもの」 なるほどなるほど! なにせ「叛骨」=権威・権力・時代風潮に逆らう、ですからね…… 泥臭さ自体は作品の中にもエッセンスとして取り込まれていると思います。 何度負けても立ち上がる、という構図はもがいたりあがいたりすること自体に等しく、そういった意味である意味泥臭さはあると思いますので。 また、反骨ではなくあえて「叛」骨にしたのは、字面としての重々しさを出したい所以があるからなのです。自分としては結構というか譲れない拘りです(まあ、使っている以上は……)。あえて難しい字を使っているので。サブタイも「決別」ではなく「訣別」としているのは、そういう理由から来ています。 何が「叛骨精神」を示すのか、そもそもこの作品で「叛骨精神」とは何なのか、強奪者の意味、叛骨+強奪者が合わさるとどうなるのか、そういったことはまだ触れておりません。Phase16「勇者に焦がれる」がちょっと仄めかしているぐらいでして…… 謎解きが終わったら、その辺りが今後の話になっていく予定です。 >少数精鋭の彼等を嘲笑うかのような、圧倒的な数、そしてスナッチャーサイドが力を合わせてようやく倒すことができるような個の力。 「個」の力は、ネームのあるキャラで意識しています。Jやサカキ、ミュウツーやサンダーなど、一定の格を持ち合わせた面々は多分必要以上に強くしているかもしれません。 これは多分本家のキャラクターを出したり扱うことを、慎重にやろうという自分なりのリスペクト精神の表れなのだと思います(名前も声も知らないでシンジを優遇していたのはそういう理由も大きいですね)。出すなら、思いっきり強くして活躍(暗躍)させたい。 「数」は組織の規模や脅威度、力の保有数につながると思います。数の暴力で、少数精鋭のスナッチャーを疲弊させて、モブが単なるモブに終わらず一構成員としてしっかり彼らに爪痕を刻んでほしいなという想い(なんか歪んだ愛だな)から来ています。 敵、私は強くしたいタイプなんですよね……それはもうとことん。そうしたら、勝てた時の喜びもめちゃくちゃ大きいと思うんですよ。スナッチャーが勝てないのはちゃんとした理由があるのですが、それを棚に上げても敵の圧倒的な強さに何度も心折られそうになりながら、自分たちに残されたものを大事にしつつ立ち上がって欲しいという作者なりの愛情なのです(だから歪んでいる)。あと国際警察の警視総監が世界の危機を察知して、各地方の政府に協力要請して立ち上げる勢力の仮想敵どまんなかなので、正直これぐらいじゃないと示しがつかないなとも思います。 >それって、話の構成としてもすごいなー、と素直に思います。 普通、勝ちますもんね。ポケモン小説でもここまで負け続きなのは多分珍しいのではないでしょうか。そうすると逆に読者の方にとってストレスフルな展開が続くので、そこを内通者の謎やヒイラギ追放というアクセントを挟み込んで何とか続きが気になってもらえるよう必死に仕掛けている、という感じです。負ける分はそこで許してください。 ・マナフィ編とハガネール戦の戦果について >Jの生の声を聞き、焦った声を聞き、そしてヒイラギがJを問い詰めたあのシーンは、ようやく届いたか、と手を握りしめたくなるようなシーンでした。 >得た情報は悲報にも等しいかもしれませんが、私はあのシーン、好きですね。 ありがとうございます。うれしいです。当初書いていて大変高揚感のあるシーンでした。やっぱり今まで苦渋を味わわされた敵を少しずつ追い詰めていくプロセスを書くのはたまりませんよね。 「総員に通達。王冠を棄却し、撤退せよ。本任務は失敗した。繰り返す、総員撤退せよ」 Jにこう言わせることが出来たのは大きな収穫でしたね。 自分としても、Jはポケモン世界に珍しいレベルの「悪」、アニポケでも壮絶な末路だったので、打ち負かすタイミングは慎重に検討していました。 Jのターンを終わらせて、本格的にヒイラギたちが「内通者」という形なき虚無に立ち向かっていくためのきっかけとしても、あそこでJに一時的な引導を渡すことにしました。 >叛骨を読んでいると、苦しい、苦しい、その先にある、苦しい中でようやく自らの力でたぐり寄せたもの(それの中身がなんであろうと)、というのはたとえ冷静に見れば薄らとした希望でもえらい光り輝いているように感じられるんだなあと思わされます。 これは嬉しいですね。 負けてもなお立ち上がる が、全てを失ったと思っても残されたものがある、というテーマに呼応しているのですが、そのうっすらとした、ほんの小さな手掛かりや希望、0.1ミリの光明が大逆転の一手になることもあります。自分の人生観と多少影響している(かどうかは微妙)かもわかりませんが、置かれた状況でどうにかやっていけば、何かしらは残るのではないかという考えがあるのかもしれないですね。 ヒイラギたちの思想も似たような感じで、彼らは戦場に身をおき続けているから、私たちが日常生活の中で見過ごしてしまうような些細な変化にも目を配り、それをひとつひとつ大事にするような人たちだと思うんですよ。 敵から何かを奪うことは、自分たちも奪われることがある(反撃されると同義)という覚悟を決めなければいけないので、ヒイラギ・イトハ・ホオズキはそれを承知で戦いに臨んでいます。ここら辺はヒイラギが強奪者として割り切っているようで割り切れていない微妙な振幅にも影響しています。 >一足飛びには事は上手くいかない、けれど続けていれば、諦めなければ、あるいは視界を広げて周りを見て力を合わせれば、掴めるものがある、というのをなんか、感じます。 いやあ、この文面を読んだとき、ちょっとグッときましたね。 叛骨を読みながらそう感じてくださったんですか。それが合っているとか合っていないかと答えることも出来るんですけど、私としては読者の方がどういう風に感じてくださってもいいですし、というか感じさせることが出来たんだなあという感慨がまずありますね。難しいですからね、作品の力で人の心を揺らすっていうのは……何か感じてくだされば、それはとても嬉しいですよ。 まあこの先、まだまだ辛いことは、ありますね……そういう作品ですからね……。ただ根底にその海さんの仰るような考えを、彼らが持ち続けることが出来るのであれば、一矢報いるチャンスはいずれ訪れると思います。 >ヒイラギ脱退に関して個人的に思ったこと >叛骨を読んでいて全体的に考えてたこと この辺り、ものすごく興味深く、それでいて「なるほど」と思いながら読ませていただきました。これは私がもし読者だったら、置き換えてみると、多分海さんと同じことを考えるんじゃないかなと思いまして。私はアニメ観てて好きなキャラが死にそうな時に「死ぬな死ぬなよ絶対死ぬな頼む死なないでくれぇ〜〜(懇願アンド土下座)」という想いで視聴するので、よくよく考えたら私は作者なのでその気持ちを忘れていた気がします。 「このキャラクターたちは幸せにならないのかもしれない」 「全員死亡なバッドエンドすら十分有り得る」 「少なくとも幸せにはならないだろう」 いやはや、すごいな(苦笑)前に似たようなことを言われたことがあります。 既に覚悟を決めて読んでおられるということですね。でもそうしていただけるとこちらとしては何やっても大丈夫だな(語弊がありすぎる)という安心感が生まれるので、ありがたいですね(?)。 >いやキナギの長様含めて犠牲者は既に沢山出ているけれども、そうじゃなく、メインキャラクターがいつか絶対死ぬ、そんな気がしてならないまま読んでいて、 メインキャラが死ぬのと、ゲストキャラが死ぬのでは意味合いが違いますからね。メインが死ぬ時の喪失感たるや、という感じです。 >激しい戦闘シーンに突入するたびに「この人はここで殉死するかもしれない」と察して死に際を焼き付けんとした目で見ているんですね(ひどい) なるほどなあ…… やっぱり作者なのでそういう視点はありませんでした。ただ、ヒイラギたちはよく生き延びてるなと思うことはしばしばありますが。自分でも海底神殿は状況が窮地すぎて、ヒイラギはこれ以上無理したら死んでしまうぞと困りながら書いていました。 >だからこそ死なずに一度区切りがつくたびに「ああ良かった生き延びてくれた」と安堵する気持ちと、「これは次で急に死んでいく前触れなのかもしれない」と鬱(褒め言葉)になりそうになる気持ちとでぐるぐるするわけですよ……。 それは読んでいて疲れそうですね(他人事かよ)。 というか、叛骨の強奪者とは「そういう」作品なんだなというのを、おぼろげではありながらも、書いている自身として改めて認識する次第です。私は「気楽に読んでください」とかいってますけど、どの口でそんなこと言えるねんって感じですよね(苦笑)。展開が否が応でもそうさせてはくれないというか。 >オツキミ山で自分を替えのきく戦闘マシーンだと言っていましたが、これも伏線の一つだったわけですね。 そうそう、仰るとおりなんですよ。本当の意味で「替えが利く」と。 今後はですね、この「代わりの波導使い」が物語の焦点となってきます。本当に出てくるのかよっていうね。ただ、ジュノーは代わりと簡単に言ってますが、ヒイラギは波導使いの中でもそれなりに位置するはずの戦士で、その代わりを簡単に招き寄せられるのかという点ですね。 >もしかしたら死よりもショッキングな展開が待ってるかもわかりませんが むしろ、私はそっちを今作で強調して描くべきかなと思っていたりします。意地の悪い言い方ですけど、私はあの手この手でスナッチャーをどうやって窮地に追い込むかずっと考えているので、状況が良くなればまた新たな試練が訪れるのは間違いないです。 死なせるの、本当に勇気が要りますからね……。死んだら二度と出てこられないですし。あと、死んだら苦しみから解放されてしまうので、本当に最後の最後の手段だなと。 今のところ壮絶さを出すためにキナギ民だったりラティだったり、外部の協力者は石になってもらってますが、私もそうやすやすと「はい、イトハ死にます」とかは出来ないので…… 正直カラマネロは最初死ぬ予定だったんですけど、思うところがあって取りやめたぐらいです。 ただ、ただですよ。海さんが仰るとおり、この戦いで死者が出ないのはかえって不自然なぐらいで、逆に作品自体の説得力を損ねてしまう恐れがあるなとずっと書き出しから思ってきました。もし死者ゼロ人だったら都合が良すぎる。ですので察していただければ。 >サントアンヌでのホオズキ・イトハペアが実に好きだったので、また見れることは幸せです。 おお、ありがとうございます! プラズマレムナントに拍手くださってましたしね。気に入っていただけたのかなと思っていました。 私もあの二人の、あの時限定の、甘美な空気感はとてもお気に入りです。ヒイラギとイトハはやっぱり初々しさとエネルギーに満ち満ちていますが、ホオズキがどちらかと関わるとそこにアダルトな匂いが醸成される感じが自分としてはあるんですよね。彼の存在は、主人公やヒロインという立場でこそありませんが、叛骨の強奪者に必須で、それも要となる雰囲気を持った人物ではないかなと思って、私も大好きなキャラクターです(というか書いている人達、特にスナッチャーや悪役陣に対する思い入れは全員平等に深いものがある)。彼はオツキミ山編、ヒイトに集中するため、完全に出番をあえて無くしましたが、それでも叛骨の中で「好きです!」という声をたくさんいただけて、キャラクター自体をうまく動かすことが出来ていたかなとホッとしております。 >「小僧、いい加減処世術を学べ。ここで踏みとどまれば、おまえやわたしたちはまだスナッチャーでいられるんだ」とか、 > 「もっと大人のやり方があるだろう。おまえは青二才だ」 とか、言う人なんですよね。 おおー、そこを引用してくださってありがとうございます、うれしいです。スナッチャーや作中きっての年長者として、彼は他の人間とは明らかに違った感覚や価値観を持っています。いうなればストッパーというか、一歩引いた目線で考えられる人かなと。考えれば考えるほど自分で言うのもなんですがカッコいいおじさまだなと大変気に入っています。 ただ、自分がそういう年齢にはまだまだ程遠い(それこそヒイラギやイトハと同年代)ので、こういった年長キャラを描けるかどうかは結構挑戦であります。その辺は自分の父親の言動とかもモデルにしていたりと。 ヒイラギには色々と責められましたが、ヒイラギもまた道半ばの戦士なので必ずしも彼の言うことが全て正しいということはありません(それを示唆するかのように組織から追放という形になっています)。 Twitterでも言いましたが、これからの展開は「The EX-Rocket Part」――ホオズキのための章なのです。ぜひぜひ期待してくださいね。 >読みながら、内通者としてイトハやホオズキ等を探る場面やイトハとヒイラギが歩み寄る場面など、当時リアルタイムで追っていた人は楽しかっただろうな〜羨ましいな〜と重いながら読んでいました。もっと早く手に取っておけばその幸せを味わえたんだなあと後悔する一方、これからは私もようやくそのリアルタイム勢に加われるのだと思うと、喜ばしいことこのうえありません。 いやあ、この部分も読んでいてグッときましたね……。なんて嬉しい言葉を! でも、わかります。私も他の人の連載を「もっと早く読めばよかったなあ」と思うことは何度かありました。「リアルタイム勢に加われるのだと思うと、喜ばしいことこのうえありません」とまで言っていただけて、これから自分としても楽しんでくださる熱心な読者様が増えたことに全身全霊で感謝を申し上げたいと思います。 叛骨は感想をいただくうちに、確かに自分にしか書けないのかもしれないと少しずつ自信を持てるようになりました(正直、最初は異端児のような作風だと思うこともしばしばありましたので)。海さんの見解もたくさんお伺いしたいので、ぜひまたお待ちしております。本当にありがとうございました! 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叛骨の強奪者 > Second Stage - EX-Team Rocket part - > 11 Phase 30 十年前の残影 を読んだ感想 | ||
投稿者:とらと 2018/03/24(土) 13:44 | ||
[表示] 今話も比喩表現がめっちゃかっこよかったです、廃墟探索シーンから心理描写まで、どこを取ってもセンスの良い緻密な表現で作られていて凄い。 >変色した培養液の染みは、ひん曲がった笑みのようにぶちまけられている。 これとか好きです……文章うまい(手放しに褒めることしかできない読者 ヒイラギを失ったスナッチャー、残された二人の溝が結果として浮き彫りにされてしまいました。安易な読者の私は、普通にホオズキさんとイトハさんが結託してジュノーさんに立ち向かっていく展開になるのかなと想像していたもので、おお、もう……笑 叛骨のキャラは皆大人で強くてカッコよくて賢いはずなのに、どうしてこう、見てて「ああ、もう!!」って思わされるんでしょうww目的は同じくしているはずなのに、それぞれの思惑が噛み合わず、結果足の引っ張り合いみたいになるところが本当にもどかしいです。賢いからこそ、信念があるからこそなんだよなあ。果たして今回のミッション、うまくいくのか……不安しかないのは私だけなんでしょうか……ww 見えるかどうかもわからない幻のポケモンの保護、という任務が、これまでの任務より簡単、と評されるところに、改めて彼らの挑んできた任務の激しさを感じました。清らかな心を持つ者、会いたいと強く願った者にだけ会える、というミュウの設定を、ジュノーさんの思惑と一致させることでしっかりと物語に落とし込まれていて、これもまたやはり上手いなあと感嘆させられます。ポケモンや技の設定を活かしてくるのが本当にうまくて、考え込まれているなあと! またそこに関連して、アーロン・ミュウの伝承など「伝説」という不確かなものに拠って身の潔白を証明しようとする・チームの結託を強めようとする(してるのか……?)ジュノーさんの行動から、彼の不気味さ、危うさが感じられました。ヒイラギとの対決によって晒された、無垢な子供の精神を残したまま大人になってしまったかのような彼のヤバさが、回をおうごとに増してきますね。今後に注目です……。 「ジュノー。当然、おまえも視えるだろうな?」と言っていたホオズキさん自らが見えないという、これまたホオズキには苦しい展開(ずっと苦しい展開が続いている気がする ホオズキさんの胃が心配である)。姿を見せる・見せないをミュウ自身が選んでいるなら、この場所がミュウツー生誕の地であることを踏まえても、ミュウは元ロケット団員には姿を見せたがらないだろうなあと安易に考えそうになります。ですが一筋縄ではないんでしょうなあ。サカキの存在も匂わされていますし、いよいよホオズキさんの核に迫るパートが近づいている予感がして、ドキドキです……!目が離せません……! 続きもお待ちしております! [14]
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投稿者:はやめ 2018/03/24(土) 18:15 | ||
[表示] 感想ありがとうございます。 「自然に口が綻ぶ」と表現しましたが、まさにその通りで。毎話ごとに感想くださるの本当嬉しいですし、書いてる立場的にはめちゃくちゃ参考になるんですよ。自分でも発見しなかった見方がたくさんあります。これはニヤけますよね……なんか至れり尽くせりみたいな感じがありますよね……(?) >今話も比喩表現がめっちゃかっこよかったです、廃墟探索シーンから心理描写まで、どこを取ってもセンスの良い緻密な表現で作られていて凄い。 いや、ちょっと嬉しすぎ…… 小説書いてて文章絶賛されるのは感慨無量ってものですよ〜〜! え、こんなに褒めてもらっていいのだろうか?? センス良いですか、ありがとうございます! なるべく言葉選びはこれからも慎重にやっていきたいですね。 比喩、むずかしいですよね…… 大会で色々な文章に打たれ(言い方)、最近は単純明快な表現で勝負するしかないなと思い始めて、ある程度意識しつつ文章を書いているところがあります。とらさんにそこまで褒めていただけると、自分としてはなんといって返せばいいか正直もう分からないですね……(嬉しいの極致) 今後も精進します。 >安易な読者の私は、普通にホオズキさんとイトハさんが結託してジュノーさんに立ち向かっていく展開になるのかなと想像していたもので 読者の方にはおそらく、すぐさまイトハ×ホオズキの共闘が訪れるだろうと思われているのだろうな、と想像していました。叛骨は予想を覆すような展開をあえて意図的に仕掛けている部分も確かにあるので、今回も素直にはい、共闘!とは行きませんでした。 というのは、文にも書いたとおりなのですが、ヒイラギの言伝だけで互いを信用するのだと、どうもヒイラギのために二人がいるみたいな感じになってイヤだったんですよ。ミッションなんだから協力しろよとは突っ込みたくもなるでしょうが、人間がそんな簡単に利害だけで分かり合えたら逆にスムーズすぎるかなあって。 現実で三人の友人がいたとします。一人は二人ともと仲良しだけど、中心を欠いたら、残された二人は友達の友達でしかなく、どう接したらいいか分からない……今のイトハとホオズキは年齢差こそありますがこういう関係に近いと思います。 自分としてはスナッチャー・叛骨の強奪者というものは、まず「ヒイラギ」という中心的な存在がいて、でも、それに負けないぐらい中心の「イトハ」「ホオズキ」というキャラがいて、三人とも同じラインに揃って立っている光景をイメージしています。一人が欠けたらスナッチャーじゃないので。 だから、ヒイラギ×イトハ、ヒイラギ×ホオズキが終わった。となれば、残すはイトハ×ホオズキのみ…… これまではヒイラギと二人の関係を進めてきましたが、ヒイラギが不在になることで、はじめてイトハとホオズキが本音でぶつかる流れが生まれるのかなと。そのためにも、ヒイラギには一度退場してもらう必要がありました。 >見えるかどうかもわからない幻のポケモンの保護、という任務が、これまでの任務より簡単、と評されるところに、改めて彼らの挑んできた任務の激しさを感じました。 命を張る戦いではなくて、ポケモンを探して保護するという内容なので、危険度的には低くて、難度が下がりますね。 叛骨は物語のシチュエーションに沿ったポケモンを探してあてはめる部分と、ポケモンをシチュエーションにあわせるのと一応両方やっているのですが、ポケモン本家の設定をなるべくストーリーに組み込む作業としては、これまで書いてきたお話の中でも斬新なほうなので、自分としては結構ドキドキものなんですけど(時に解釈が独自性を行き過ぎているかもしれないし)、評価していただけると嬉しいです。この作品書いてて一番大変なのが設定考えてつじつま合わせることなのでwwwww 前作がバトルバトルバトルだったので、今回バトルだけじゃないポケモン設定の生かし方みたいなのをずっと試みている部分が大きいのかなと思います。まあ自分の書きたいものもどんどん変化していってるんでしょうね…… >(ずっと苦しい展開が続いている気がする ホオズキさんの胃が心配である)。 ホオズキファンの方に大変申し訳ない展開が続いているなと作者自覚しておりますが、なんとか乗り切って欲しいです。(?) ようやく「The EX-Rocket Part」(≒元ロケット団編)といえるだけの展開になっていくのかなという空気を、出せてきたかなという実感があります。続きをお楽しみに! [15]
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叛骨の強奪者 を読んだ感想 | ||
投稿者:照風めめ 2018/02/25(日) 18:11 | ||
[表示] ごめんなさい前どこまで感想書いて拍手したのか覚えてないので、Second StageのPhase29までの雑感です。 ほんと何から言おうかめっちゃ困るし迷ったので、ほぼ時系列順かつ各セクション毎にドバーッと流していこうと思います。 ●ヒイラギとイトハ んああああいっちょ前になりよってからに! 前まであんなにつんけんしてたとは思えないくらい見せつけてくれますね! 可愛いかよ!! >>「普通は生まれた瞬間に死ぬことなんて考えないからね。だから人は「お誕生日おめでとう」と祝う」 ああこれいいなあ。その前のセリフについて、これ私個人はよく思っていることで。最近は控えるようにしてたんですが、以前は誕生日になったときには寿命が一つ減りましたとかほざいてたんですけど、イトハのセリフでなんか腑に落ちました。 やっぱお月見山の一件から、この二人の距離は確実に近づいてるとは思ったんですけど、まさか >>「この気持ちを上手く言語化出来る人生を送ってこなかったことが悔やまれる。こそばゆいというか、慣れない気持ちだ」 ってのがヒイラギから出てくるとは! うおお、戦いしか知らない彼がついに愛に触れたか!(感動) ここのやり取り本当にかわいくて、めっちゃ顔が綻んでしまいます。 なんでしょう、ヒイラギは天然な分だけあって、突発的に放つ言葉の破壊力がでか過ぎる。イトハも可愛さどんどん増していってるな〜。 ●可哀想なホオズキ 元ロケット団ネタで延々といじられるホオズキがめっちゃ不憫。 しかもそれをジュノーには弱みとして良いように扱われ、ヒイラギからは辛辣な皮肉や挑発として使われる。 確かにかつては「あの」ロケット団員だったとはいえ、流石に可哀想が過ぎる……笑 ●ハートスワップ 設定がめっちゃ作り込んであってすごい好みです。 大脳皮質とか脳神経外科とか、ちゃんとそれ的な言葉が出てきてて、記憶を入れ替えるというふわふわした話をしっかり地に足のついたワザに昇華してるの本当すごいし面白いなあと思います。 依存症が出るとかいうところもかなりヤバい。それはそれで見てみたい……。 ●海底神殿戦@ モブかと思ってたキナギ選抜チームが意外と優秀! この世界の人々皆強いな〜。 それはさておき大一番のヒイラギVSホオズキ。サント・アンヌ号でほとんど同じ光景を目にしたにも関わらず、シチュエーションや立場の違いでここまで誤解を生むとは! ヒイラギとイトハの時を髣髴とするようなやり取りですが、今回はホオズキの思想がどんどんと明らかになっていくのがいいですね。 >>「正しくないと分かったことを前にして、それを見過ごす真似は、おれには出来ない」 かっこいい。しかしそれに対してホオズキが抱くのは、お前もっとうまく立ち回れよ。という諦念。そしてそれぞれが信じる正義のためにぶつかり合う。白熱した戦闘の最中、ホオズキが命じる「呪い」 まさか呪いがこんなハイリスクなワザになるとは。HPじゃなくてガチに命を削りに来るとは予想外でした。 どちらも意地をかけた戦いですが、ここでヒイラギがマナフィの心を揺るがせて成功するハートスワップ。熱い! ホオズキからすればヒイラギは自分より若いのに、自分が出来なかったことを貫こうとしていて、自分が持っていなかったものを持っている。そしてそれを延々と目の前で見せつけられる。人って年を取るほどそういうのを顕にしたくなくなるけど、ハートスワップによってさらにそれを剥きださせることでホオズキの本音がドドドっと出てきましたね! 文字通り客観的に自分を見る、っていうのは中々想像出来ないですし、きっと直視出来ないと思うんですけど、もうホオズキは可哀想かよ! ってくらい散々目に刻みつけましたね。 しかしそんなホオズキを理解した上でなのか、ヒイラギは相も変わらず我が道を行こうとする。血も涙も無い性格から、イトハとのあれこれを通じて他人への気遣いは多少出来るようになった気もするんですが、この物言いといい態度といいヒイラギはヒイラギでいっそ安心しますね。 そこから再起するホオズキと、ヒイラギの波動のレッスンがすごくテンション上がりました。 >>「おまえは操り人形じゃない。自分の手で、何かを変えるために戦っている」 この前後の会話めっちゃ好きです。二人の関係性の対比がめっちゃ出てるようで、まさにヒイラギVSホオズキの総まとめって感じがしました。 果たしてヒイラギの波動の色は何色だったのだろう……!? ホオズキの最後の宝とは?? まだまだ伏線がいっぱいありますね! ●海底神殿戦A ついにポケモンハンター・Jとの決戦が! >>石像自体は重くとも、人の価値の軽さにスレートは耐え切れない。 ここ一番の泣き所でした。今更ですけど石化ってめちゃくちゃ恐ろしい現象だと思うんですよ。死んだら普通は火葬したりとかして骨だけになって形残らないじゃないですか。でも石化したら形残るじゃないですか。だからこそめっちゃ恐ろしいと思います。もしかしたら助かるかもしれない? と思わせるところがなおさら怖い。いっそ普通に死んだ方が分かりやすくていいなと思うくらいに。 しかもそれを銃一つ打つだけで叶えるなんてのがもう怖いのなんの。 それはさておき、そんな長の覚悟とイトハからの叱咤を受け、スレートは再び覚悟する。 イトハが石化されそうになったときは文字通り息を飲みました。無事なんとか回避できてほんとホッとしました……笑 >>イトハの中にヒイラギのイズムが流れ出し、息づく。これまでいついかなる時も、ずっと傍で彼の戦い方を観察し、焼き付けてきた相棒にしか、この逆転劇は起こせない。 あああ、ここめっちゃ燃える! 味方の戦い方を再現しながら戦う、これほんと王道ですけど最もテンションが上がりますよね。お互いに認め合って、そのあとの「行くの?」のセリフ。たまんない。だけど、帰ってくるかどうかは告げない。そのときにもらったネックレスをようやっと首にかける。ああ、なんてエモいんだ……。 プレシャスボールを捕獲ではなく攻撃の武器として投擲するのは面白い! ようやくついた決着も、ほのめかされるJ2の存在。まだまだ謎は深まるばかり……。 ●ジュノー ヒイラギに休息という字はないのか……。ジュノーとついに向かい合うヒイラギ。 そこでようやっと語られるジュノーの過去。そしてジュノーの信念。 尋問にかけているのはヒイラギのはずなのに、いつの間にかジュノーの掌の上にいるような錯覚。そもそも本当にジュノーが敵なのかどうかも分かりかねる状況で、果たして何と戦っているのかどんどん靄がかってきます……! ヒイラギの決死の覚悟もマナフィのハートスワップも届かず……。言葉だけではなく、その実力も裏打ちされたものになっていくジュノー。 そもそもなぜハートスワップが効かなかったのか? 謎が謎を呼び続けている……! かなり長々と散文が続いて申し訳ないですが、本当に面白かったです。 誕生の島編も引き続き楽しみにしています。どんなどんでん返しがこの先に待っているのか、続きかめちゃくちゃ待ち遠しいです! [12]
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投稿者:はやめ 2018/02/26(月) 17:16 | ||
[表示] 感想ありがとうございます! ガッツリした感想をいただくのは初めてな気がして、作者として叛骨にそれほどハマっていただけたことに感謝しかありません。 めめさん、何度か「かわいい」と仰ってますが、自分も割とそう思っています。 ヒイラギとイトハは、これまで戦い、戦い、戦い……といった激動の人生を送ってきました。例えば、三次元でそういう闘争とは程遠い平穏を過ごしている私達とは、違ったポイントや物事に関心を払ったり、見過ごしてしまいがちな、ほんの些細な幸せの欠片も拾って、大事にする思考の持ち主ではないかと膨らませています。ヒイラギは、何も無い荒野に、一輪の花が咲いていると、立ち止まって見つめたりすると思うのです。 それが微笑ましさであり、なんとなく可愛いな、といった初々しい印象につながっていくのかな、と。 「人もポケモンも生まれた瞬間から死に近付いている。それを何故喜ばしいことのように受け取れるんだ」 この場で唯一、想いを受け止めてくれそうな人物に向けて放った。 「普通は生まれた瞬間に死ぬことなんて考えないからね。だから人は「お誕生日おめでとう」と祝う」 「幸福なことだ」 このくだりは、なんとなく書いたものでした。 今作主人公を書くにあたって「ヒイラギという人物が言いそうなこと」をイメージして、台詞に起こしています。奴は捻くれ者ですが、結構そういうキャラを書くのは好きなので、書きにくいというよりはいきいきと動きやすくて。 ヒイラギを戦場の戦士代表とすれば、イトハはレンジャーという民間―戦場を行き来する立場代表なので、ヒイラギの諦念や歪みに対しては、戦い以外の生活を知っており、かつ戦場の辛酸も舐めているイトハが両義的な立場に立って、抗弁する、或いは代弁してやるといったポジションに当てはめて問答を書くことが多いです。あんた(ヒイラギ)の気持ちも分からないではないけど「普通」はこう考えるよね、といった風に。 でもヒイラギはその普通が分からない。だから時に常識はずれな言動を取るわけです。 ふとした日常の慣習に抱いた疑問を、口に出したり考える人もたくさんいるかと思います。しかし、正直「何で誕生日がめでたいの?」とか大人や同世代に言うと、周囲から奇異の目線で見られるのでは? と自分は思っていたり。でもそうしたヒイラギ寄りの思考も自分の中にあるので、何とかイトハの台詞をはさんで死生観として中和しました。 生誕祭のくだりは、本当に私としても気に入っています。 微笑ましさとかこそばゆさ、少しの面映さ、ストレートすぎる直球と届き切らない変化球、そうしたヒイトの魅力を出したいな〜と思って気合を入れた場面です。このやり取りにめっちゃ顔が綻ぶ、と言っていただけるのも、やはり積み重ねてきた賜物ですね…… 普段は強気すぎるぐらい強気に振舞ってますが、ヒイラギのアレは虚勢による部分も多いのではないかなと思います。イトハとは苦楽や闇を分かち合った、分かち合える唯一の存在だから、お互い壁を越えれば距離が縮まるのは早いですね。二人がお互いに対して正直になっていけばなるほど、より可愛くなっていくのではないでしょうか!w 今後も二人の関係性にご注目ください。 ホオズキはSecond Stageのキーキャラクターなので(イトハがFirst)、主人公ヒイラギとの二段構えで目立つようにしています。ですが、今はひたすら不憫という印象を与えてしまっていますね…… もちろん意味があって落としていますよ。 なぜここまでしつこく? と思われたかもしれません。というのは、叛骨において善悪の立場が結構重要な意味を担っているからなのです。 ヒイラギとイトハは善行を重ね、今の地位に落ち着いた。しかし、ホオズキはスナッチャーの中で唯一悪の組織出身。異質なものと組まされている、というのが率直な双方の本音かと思います。なぜ、ロケット団だった人間を招く必要があったのか。それはこれから誕生の島編をきっかけとして、少しずつ明かされていくんですけれども、チーム構成としては非常に浮いている。これがひとつありました。 よく世間のニュースで「更生」云々の話を聞くので(反省・更生しても昔のことで色々言われたりとかは、芸能人でもよくある)、そうしたところともぼんやりつなげています。あまり人をステータスで判断するのは良くないし、眼が曇ると思うんです。でも、同時に「自分の肩書き」というものは結構重い意味を持つ、と体感することもありました。ですので、大事なことだな、と思って、叛骨でも善悪という観点で各々のステータスや肩書きに隠れたコンプレックスを露出させるようにしています。 ハートスワップに関しては調べました。最近、特定分野を調べて書くことが増えましたね。知ったかぶって用語を用いて無知が露見すると恥ずかしいので、一応軽く下調べして、整理してから書いています。ただこういう設定を考えるのは元々好きです。 >ヒイラギとイトハの時を髣髴とするようなやり取りですが、今回はホオズキの思想がどんどんと明らかになっていくのがいいですね。 お、うれしいですね。 仰るとおり、ヒイラギvsイトハを意識して書いています。叛骨は、『名前も声も知らない』のように最初にキャラの素性を明かすのではなくて、後から重要な事実が判明していくという回りくどい構成をとっていますので、結構混乱させてしまっているかもわかりませんが、楽しんでいただけたようで何よりです。 「正しくないと分かったことを前にして、それを見過ごす真似は、おれには出来ない」 「時代遅れの正義感を振りかざしても、相応に処分されるだけだ! 無頼漢、おれはおまえを疑っている……。今なら引き返せるぞ。わたしがこの任務を、おまえに代わって達成する」 これはどっちも正しいと思うんですよ。昔だったら圧倒的にヒイラギかっこいい!って自分でも言うところでした。私は彼ほど強く在れないので。ただ、成人して少し思考が変わるにつれ、割とホオズキの考え方も大事だなと思うように。いやすごく個人的な話になってしまいますが。 組織に適応する、合わせるというのは、自らを護ることでもあると思います。 ヒイラギは、テレビドラマの主人公(物語の主人公なのでおかしくはないのですが)のような存在ゆえ、かなり浮世離れしているかもしれません。あと、すごくこれどうでもいいかもしれないんですが、私は『救命病棟24時』に登場する「進藤一生」というキャラクターをヒイラギの思考モデルにしています。その進藤先生は、医者の利害とか、言い訳とか、一切許さない人です。絶対に患者のことだけを考えて治療に専念しろという、鬼のような人でして。何べんも教授のやり方に突っかかって、左遷されたりされかけたり、天才ゆえに周りから浮いてしまったりする。でも本人は絶対に医者として患者に尽くす、という主義を一度とて曲げたことはありません。この格好良さは、貫くことはとても凡人には難しいので、やはりドラマ止まりの架空の存在だとこそ思いますが、これを出来る人は、格好良いな、と思って、ヒイラギを彼に近づけています。 叛骨で再三描いてきたように組織を根本から破壊しかねない異分子中の異分子。こいつを放っておくと何かとんでもないことが起きる(事実、起きたし)という懸念や不安を、ホオズキと一緒に、読者の方々が危うさとして受け取ってくだされば、私としては万々歳!といった感じです。 >血も涙も無い性格から、イトハとのあれこれを通じて他人への気遣いは多少出来るようになった気もするんですが、この物言いといい態度といいヒイラギはヒイラギでいっそ安心しますね。 そう言って下さると作者的にも安心しますwwwwwww >ここ一番の泣き所でした。 ここで散るのが運命ならば、受け入れようとばかりに無抵抗で目を瞑る。末端から侵食されていき、重石となった長は、自然と墜落していった。石像自体は重くとも、人の価値の軽さにスレートは耐え切れない。 ここですね。ありがとうございます。長とスレートの関係性に焦点をあてつつ、でもヒイトほど積み重ねの無い人たちの関係をどうやって一話に凝縮したものか……と色々悩み、ここは結構読者の方の解釈に委ねることにしました(投げ)。うまくいったようで良かったです。 石化に関しては、今作で当然これから掘り下げていきたいと思っていまして、メカニズムなどもちゃんと考えてあります。 ひとまず「死と何が違うのか?」ということを考えています。ポケモンでは、石化の表現がそれなりに多用されていますよね(ミュウツーとミュウの攻撃を食らったサトシが石化、イベルタルのデスウイングによる石化、ポケダン・ポケスペでの石化など)。 Twitterで、「安易な石化は、死の表現を軽んじているように見えてしまう」「石化してすぐ治るなら、何の意味があって石化したのか」「死を描かずに石化でごまかしている」といった旨の、指摘・感想などを見かけたりして、じゃあ石化と死は何が違うのか、敵は死をもたらすのではなく、石化を通して何を行おうとしているのだろうか? と叛骨で考えてみようかなと思い至りました。 Jの銃はアニメがモデルで、当時「こんな恐ろしい代物誰がどうやって作ったんだろう」と思いましたが、まさかその仕組みを自分で考え直すことになるとは当初思ってもみませんでした。ただ、Jが石化銃を手に入れた経緯含め、叛骨では二次創作流の解釈として描くつもりでいます。 >あああ、ここめっちゃ燃える! 味方の戦い方を再現しながら戦う、これほんと王道ですけど最もテンションが上がりますよね。お互いに認め合って、そのあとの「行くの?」のセリフ。たまんない。だけど、帰ってくるかどうかは告げない。そのときにもらったネックレスをようやっと首にかける。ああ、なんてエモいんだ……。 ありがとうございます! 「エモい」という率直な表現から、感情移入していただけた様子が伝わりましたw 生誕祭のやり取り以上に、この別れはとにかく一言一句気を払いました。特に、ヒイラギがイトハの質問に答えを返さず、ネックレスをかけるという形で半分返事にするというのは、うまくアイテムを通して流れに組み込めたと思うので、自分でも好きな場面のひとつです。どんな想いを込めたかは、言わないほうがベターでしょうね。 さて、ジュノーですが…… 彼に関しては何も言わない方が、というより何も言えないですね。 果たしてジュノーとは何者なのか? この章が終わる頃には、全てが明かされるかもしれません! と先をほのめかしつつ。 改めて、感想ありがとうございました。大変読み込んでくださって、作者冥利に尽きます。 誕生の島編もかなり長く、また展開の変化が激しいですが、お楽しみに! [13]
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叛骨の強奪者 > Second Stage - EX-Team Rocket part - > 08 Phase 27 訣別 を読んだ感想 | ||
投稿者:とらと 2018/01/23(火) 21:12 | ||
[表示] ア〜物語が動きますね、ヒイラギさん……イトハさん…… とらと、今話、書き出しの雰囲気、とても好き。それはそうとして戦闘シーン今回も圧巻でした、特にイトハさんの勇ましさは目を瞠るものがありました。彼女はトップレンジャーでずっと強い存在ではあったけど、微妙にヒイラギさんに後れを取るようなイメージは否めませんでした(ヒイラギさんがスナッチャー最強らしいからそのイメージで合ってると思っている)。だが今回の彼女は違いましたね、キャプチャ技術云々ではなく、人のポケモンに指示を出したり、Jを煽ったりという行動で、窮地を脱して見せた。立場的に彼女はヒロインと呼べる存在なんだろうけど、ヒロインという言葉のイメージとは完全に一線を画していますね、本当に強い。その強さが、ヒイラギさんと共にあったからこそ身に宿したものなんだという事実を思うと、また胸が熱くなります……この命を削る激しい闘争の先に、別れがあると分かった今、尚更に。 > イトハが探るように、それでいて下から掬い上げるのではなく、まっすぐと、斜めに切り込むように見つめて来る。 好き……(語彙力の死) > 近付いた瞬間、遠ざかる。これは何の定めなのだろう。仄かに黒い感情が湧き出て来る (死) どこにも行かないよね、という言葉を受けてから、一言たりとも、ヒイラギさんはイトハさんにくれないんですよね。ただあのネックレスを身に着けて示してみせる。あ〜もどかしい、もどかしい!! この二人の関係もう……急速に近づいて、同じものを見て志しながら、それでも別れて……あ〜いいのかヒイラギさん!! それでもお前は男か!! いや男なんだろうけど!! 返事をしてやらないことが君の優しさなのかもしれないけど〜!! お前って奴は〜!!! それがお前のやり方か〜!!!(じたばた >イトハは、いっそのこと、鼓膜を破ってしまいたい獰猛な衝動に駆られた。 >イトハは率先してヒイラギを審判にかけるべき罪人へと晒し上げてみせた。 いじらしい、そして、勇ましい。イトハさん強い、本当に強い。現在進行形で傷つきながら、それでもしたたかに前進する。いやなんていうかはやめさんめっちゃうっまいっすわ、このあたりのイトハさんの心理描写が絶妙な塩梅でめっちゃ好みで大変素晴らしかったです。参考にしたい……! 話戻ります、ヒイラギさん。Jと「強奪者」というワードで繋がっていること、それについてJに対して同族嫌悪を抱いていることが描かれていました。ヒイラギさんがスナッチしたポケモンを使う事に対して葛藤(葛藤という表現はちょっと変かな? 葛藤するでもなく使うけど悪という認識はある、みたいな)する場面は何度か描かれてきたような気はしていましたが、自分の行為をJに重ねるまでに悪と認識しているのに少し驚きました。こういう組織にいたり生き方をしていたりすると、悪いことをしていても段々当たり前の感覚になっていきそうなものだが、ヒイラギさんはそうではない。己の行為をこんなにも俯瞰して評価しているんだなと。 Jは物語を通してスナッチャーが倒すべき絶対的な敵として君臨し続けるものと思っていましたから、Jを『倒した』と言える今回の展開は予想外でした。スナッチャーにとっては(かなり犠牲は出てますが)、初めて「ミッションクリア」と言えるのかな……? J2……ミュウツーを思わせる名ですが、コピーなのか何なのか、Jは二人いるという言葉の真意は果たして……。 そしてマナフィ捕獲。ハートスワップを利用して内通者を暴く、という話でしたから、誰にもばれないようにこっそり捕まえてこっそり探していくのかなと思っていましたが、派手に捕獲して、しかも捕獲したまま、組織に帰って尋問か。マナフィがここにいるとはいえ「ボールに捕獲される」という行為がキナギ人にとってどのようなものかは推して知るべしといった感じでしょうが、これからヒイラギさんスレートさんがマナフィ(とプラズマフリゲート……?)をどのように使っていくつもりなのか、気になるところです。 噴き上がる失意の叫びを聞いて、わずかながら心が揺らいでいるようなヒイラギさん。 > スナッチャーという組織に、護るだけの価値があるのか。 >「スレート。おれたちは、一体何と戦っているんだ?」 これですよね。内通者を暴いて、真実を突きとめて、それで何になる。その先に何が待っている。(そもそもヒイラギさんが反逆者として離脱したスナッチャーは最早機能しない気もする) いやあこれからどうなるんだろう。気の休まる暇などない本作ですが、相変わらず気が休まりません。次話を楽しみにお待ちしております。 拍手サイズに収めようと思って書きはじめたのに……どうしてこうなった…… [10]
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投稿者:はやめ 2018/01/23(火) 22:35 | ||
[表示] とらさん、毎回ありがとうございます。 大変励みになっております。いつも感想を読むのが楽しみです。 スナッチャーの構成員は、スキルや特化分野で格付けすると、三者間の比較であってもランキングが常に変動します。 例えば、単純な任務達成率に関連する「強さ」であれば、ヒイラギ>イトハ>ホオズキ といった風になるかと。この強さがポケモンに指示を出して戦略を構築するトレーナースキルの話になると、また変わったりもします(イトハはトレーナーというほど強くないので)。人間強度での耐久力であれば、ホオズキ>イトハ>ヒイラギ といった風に、ですね。スナッチャー三者間で上手くバランスを調整して均衡を図れるように、裏ではステータスを設定しています。が、総合力では恐らくヒイラギが一抜けするため、エースと呼ばれるのはそういう所以もあります。 イトハの話を。 私はイトハを、チーム内における縁の下の力持ちポジションとして位置付けています。また、First Stageでは、ヒイラギからの嫉妬を一方的に受けるといった存在でもありました。でも、実のところは、その身に合わない悪意を背負わされて、強く気高く戦いながらも心は傷付く女性、という風に反転させたかったのです。ヒイラギはこの世の穢れを知って戦士として育ちましたが、ヒイラギとは違う世界・戦場で育ったイトハには想像が及ばない部分もあった。Firstでの若干の心許なさは、まだ彼女がスナッチャーとして覚悟を決めていなかったからです。それを克服して、スナッチャーのメンバーに真の意味で「なった」ということで、これから異なる強さを身に付けていくと思います。スナッチャーに属するということは一切の容赦を捨てることを意味しますので。非情になることで得る強さみたいなイメージです。 (※ヒイラギの俯瞰の話に繋がるので後ほど) 読者の方からは物語の主人公や活躍度合から見てヒイラギの印象は強くなると思いますし、そのようにイメージして書いたので、そう思われるなら作戦成功かなという気分です。前回の返信でも仄めかした通り、ヒイラギは訳あって強く描いていますので、その点も観ていただければと。 > イトハが探るように、それでいて下から掬い上げるのではなく、まっすぐと、斜めに切り込むように見つめて来る。 好き……(語彙力の死) > 近付いた瞬間、遠ざかる。これは何の定めなのだろう。仄かに黒い感情が湧き出て来る (死) ありがとうございます。いやー嬉しいなあ。心情描写に長けた方に褒められると嬉しいです。 最近、『月蝕』を読んでますから、参考にしてますね。こういうのをもっと、微細に書きたいなと思いまして。そちらのきめ細かさを見習わせていただきました。 ここ、悩んだんですよ。なんたって大事な場面なので、どう書いたものかなあと。なるべく、ヒイラギとイトハの心情がどちらも不器用に伝わり合ってる、ということを、正確に書きたいシーンでした。多分今話一番凝ったのはここら辺の描写ですね。 First「月夜に緋糸を結ぶ」で、ヒイトの相互理解やシンパシーにはある程度の大枠が出来たと思っているんですよ。あの壮絶な体験を共に乗り越えた上でパートナー協定結んでますから、多少の無茶振りはもうお互いに受け入れられるわけで。 「どこにも行かないよね」には返せないですねえ……。ここは、返すか否か、自分でもかなり悩みました。正直、ヒイトのやり取りが一番「訣別」で書きたかったことなんです。訣別とは何か、というと、イトハとヒイラギの別れであり、スナッチャーとの決別、みたいな意味を持たせてみました。でも、ヒイラギは「どこにも行かないよね?」って聴かれて、今あの状況で「おれは消えないからな」と返すほど心が強くない。あと、メタ的なことを言ってしまえば、まだ彼らは急接近してから日も経たないですし、その段階ではない。 互いに求め合っておきながら、互いに満たし合うことは出来ない関係にしていきたいですね。我儘で良くないですか? 私はヒイトを一種の磁石のようなものだと思っていて、くっついたり、離れたりするんですよ。そういうのを繰り返して行こうと思っています。 しかも、ヒイラギは不確定なことを言わない性格(「M2」の「任務では確実性が保証されたこと以外口にするな」とか言ってしまう性格)なので、それでイトハに不確定な生存を保証したら余計彼女を悲しませてしまう、じゃあ時に気障ったらしい奴ならどういう言動を取るか? と考えたら、ネックレスを身に付けて、イトハを傍に感じているみたいな(こう書くとニュアンスが非常にアレ)形だと良いかなと思いました。でも、彼らの関係がもっと進展して、もっとちゃんとした基盤になったら、その時は何か返せるようになるかもしれない……。ってかこのくだり、作者の裏話でしたね、完全に。まあそういうこと考えてましたということでひとつ。 Jとの同族嫌悪ですが、ヒイラギには「罪の意識」が常にあります。罪の意識を持ちながら、反骨精神を持ち合わせて、必要悪を演じる。これは波導の「勇者」アーロンのような存在を志していた彼本来の夢とは反対を往くもので、ここら辺の要素が「勇者になれなかった者たちの物語」という叛骨の主題になります。ヒイラギの自己肯定と自己嫌悪は、彼の心中で常に同居しているイメージです。 ですので、ホオズキに対して「膿を出し切るだけだ」と言った時の「自分は正しいことをしているんだ」という思いと同時に去来する「自信の無さ」もそういう心理背景から来ています。 (↓ ※ヒイラギの俯瞰の話) >こういう組織にいたり生き方をしていたりすると、悪いことをしていても段々当たり前の感覚になっていきそうなものだが、ヒイラギさんはそうではない。己の行為をこんなにも俯瞰して評価しているんだなと。 ヒイラギは教義の厳しい里で育て上げられた波導使いの一員であり、あくまでもヒール気取りの正義派ですかね……。実はこの辺りも、今後かなり重要な要素になってきます。スナッチャーの意味とか、在り方とか、波導使いのポジション、生き方といった部分を記憶していただければ。 別に悪人、ではないので、スナッチャーに属することに色々思うところはあります。あと、非情になることで手に入れる強さとさっき書きましたが、それは悪といっても例えばハンターやJがやって来たことを踏襲するような強さではなくて、あくまで必要な時だから行使する、という。 ヒイラギはずっと「必要悪」という単語にこだわっています。作中でも何度か書いているのですが、ヒイラギはスナッチャーとして戦う自分は時代に要請された悪だから正当化されると思っている。でも、それを過大解釈して人間として、人格的な部分まで壊滅してしまったら、それは多分本物の悪になってしまう気がします。なので悪に染まり切らないよう、元の意思を強く持っている人達なイメージはあります。 J撃破はプロットが一人歩きしだしたらそうなりました。倒したかっていうと微妙なラインですけど、Jの作戦が失敗したことによって、内通者やその裏にいる存在の重い腰を無理矢理上げさせて、表に引きずり出す契機になります。ただ、丁度のちの展開にも繋がるし、頃合としても、いつまでもハンターばかりと戦っていても飽きますので、そろそろ。スナッチャーが倒すべき敵が判明する時が物語の佳境にもなりますので。 ミッションクリアの喜びより、後味の悪い話にしたいとずっと考えていたので、マナフィを奪うことでの周囲の反応と自分の行いの落差を突きつけて、ヒイラギやスレートが正義ではないんだよ〜っていうことを押す最後にしました。 今回はこんな形で返信とさせていただきます。また随分と濃くなってしまったww 次回以降から、どんどん物語が進みますので、お楽しみに! では。 [11]
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叛骨の強奪者 > Second Stage - EX-Team Rocket part - > 06 Phase 25 心の交換 を読んだ感想 | ||
投稿者:とらと 2017/12/30(土) 23:16 | ||
[表示] 3話分拝読しました! 海底遺跡を進んでいく描写が凄く面白かった……風土・情景や人・ポケモンのその土地ならではの生きざまなんかも今作の見所になっていますね。 遂に衝突する二人、なるほどホオズキさんもまた内通者の存在を探っていたと。熱いですね……すっごく熱いことは分かりますが7割くらいしか理解出来ていない気がする、この魂のぶつかり合いの深部まで理解出来ている自信がないです とても難しい(何が分からないのかもよく分からない模様 なぜホオズキさんが『苦しむポケモンを見ていられない、という思いを起点として自分のポケモンを殺そうとするという行動に至れる』のか……とか……彼がヒイラギさんを強く憎んだのは理解できるんですが、マナフィの姿を見て心を痛めた人が追い詰められて己の手持ちに自滅を命じる心理状態が分からない……マナフィの姿に重ねた『彼女』というのが彼にとってそれほど、ということなんでしょうかね) ただ彼らの生き様や覚悟は我々のような常人には到底辿りつけない境地(なんというか歩んできた人生的な意味で)に存在するからこそのものであり、心理状態を全て推し量ろうとしてもそれは無理なような気もしたりしてます。カッコイイ台詞とカッコイイ描写の応酬が白熱する様を「おお……!!!(手に汗」と眺めている今の状況も読み方としてナシではないかな! ヒイラギさんVSホオズキさんパートはまたもう少し進んだ後にじっくり読み返してみたいと思います すっごい思ったのは(感想としてあんまり適切ではありませんが)『年下のヒイラギさんの前にホオズキさんが屈する』というシーンを描くのはかなり難しいなと。めちゃくちゃ噛み砕いて言えば『若者の情熱を受け、大人になって忘れていた大事なものを思い出す』というシーンだったのだと思うのですが、それにしてもホオズキさんは肉体的にも心理的にも徹底的に敗北しますから。三人組の中では飛び抜けて長く人生を歩んできている彼、しかもこういう一見成熟して二人の若さを一歩引いて眺めていたようなキャラクタが、主人公であるヒイラギにここまでほぼ一方的に『してやられる』のは、シナリオ的に相当勇気の要る展開だなあと個人的には考えます。下手すると主人公補正ばりばりのチート感満載シナリオになってしまう。しかしその展開に説得力を持たせたのがハートスワップと波導遣いという合わせ技。ホオズキさんは感情を曝け出すような下手を取るキャラクタではありませんでしたが、体を交換するという状況の異常性をもってホオズキさんの心理状態を剥き出しにすることを可能にしている。入れ替わったホオズキさんがヒイラギさんを羨望し、己を省みていき、己の劣等を認め、相手の若い生きざまに憧れを抱いていく。なんか……彼が大人だって点を考えれば考えるほど赤裸々に思えて……ワ〜ワ〜ッてなりました……ホオズキさんが好きなので……。いやあ技や設定の使い方が面白くて関心させられっぱなしです……! そしてヒイラギさんが自分の波導の色を聞いて表情を和らげるシーンがとても印象的でした。なるほど、自分では見えない。波導遣い的にはやっぱ自分の色って気になるものなんですね……どんな意味があるのかなあ……カメックスブルーですね! ホオズキさんの本音、いやあね、そうよね。どんな不遜な態度で威圧していたといえ、みんな虚勢を張ってつまらないことを考えている。何度も言いますがかなり年上らしいキャラにこういうことをさせる展開ってのは凄い、そしてスナッチャーの間には年齢もなにもないんだなということをこの時点で痛感いたしました。上も下もないんだな。 ホオズキさんの護るべき宝、そして「ジュノーには逆らうな」の言葉の意味とは。マナフィを連れていってしまいましたが、ヒイラギさんこれからどうなる、そしてイトハさんとスレートさんは……? スレートさんとの話し合いの時にも思いましたがやはりヒイラギさん強い、しかしなんだかとっても危うい。はやめさんがあと〇話で物語がひっくり返ると度々仰っていることも気になります……一体何が起こるのだろう…… 何一つ纏まりのないボンヤリした感想で申し訳ない、読み力のなさが露呈する系の感想はあまり表に出したくないんですが、ぜひともはやめさんには語っていただきたく……!笑 語りたいところだけ語ってやってください!! 頼みました!! カモン!! ではァ〜!!(逃走) [08]
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投稿者:はやめ 2017/12/31(日) 14:35 | ||
[表示] とらさん、感想ありがとうございます。 海底石膏洞窟やマナフィのくだりにはもはや趣味の領域が差し込んでいる気がしますが、割と好評ですので、これから必要に応じてそういった描写もより心がけて行きたいと思いました。 さて、今回の感想を作者的には大変ためになるというか、目から鱗の思いでしたので、精読させていただきました。とらさんの感想をもとに、主に3つの要点について触れて行きたいと思います。一応弁解みたいな苦し紛れではなく、すべて思惑あって書いていることなので、こちらも自信をもって返事しようと思います!笑 今回はちょっと自分でもアツめに書きました。 今回、内通者編なのですが、自分の想像以上に難しい展開になってしまった感は否めません。正直、隅から隅まで小説を読んでいても今回の謎解き関連は分かりにくいなと自分で思いながら書いた部分はあり、そういう甘えをバッサリ指摘してくださるのは作者としては有り難いです。 何が難しいのか分からない、と仰られています。この言葉を端緒に、自分でもこれからや今までの展開と照らし合わせて、考えてみたのですが、恐らく「このキャラがこういう言動をとる理由」を明かすのが、大方後回しになっていることが一因ではないかとやんわり推測しました。 というのも、例えば以前言及していただいたスレートの内通者に対する憎しみでは、これも解明されるのが後なので、記憶に留まらず、忘れた頃に話の一部として拾われて登場人物に語らせているので(一応、そのため注意深く、なんとなく読めばおのずとそんなことがあったなレベルで思い出せるようにしよう、という心がけで書いてはいますが)、どうしても「ん?」という風に引っかかってしまうのだと思います。 基本的にaという言動をとる人に、bという真意が隠されている。しかし、aを遂行するときにbは隠されたまま、語られず仄めかされるのみである。内通者関連の展開はこんな騙し合いの流れが多いので、その時点で理解するとなると、首を傾げてしまう部分が出て来てしまうと構造分析しました。ですので、心理の分からなさは、こうした構造上の問題も影響しているのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 個人的に、あまり読解力を試すような生意気な話は書きたくないので、純粋に次回作以降の反省点として受け取らせていただきます。 あと、小難しい謎解きはだいたいこの章で完結して、以降はテーマを変えたもうちょい分かりやすい話になります。 ただ、とらさんも仰っていたように、私自身も人様の小説を多分7.8割理解出来ていれば僥倖ぐらいの気持ちで読んでおりますので、そんなに理解しなければ全く頭に入らないというレベルでなければ、気楽に読んでくださって大丈夫ですからね! 文面から熱意と相当な読み込みが毎度伝わってきますので、作者としてはその想いに応えなければならないと思って、こういった内部の話もさせていただきます。 一応Second Stage読了後、Opening〜Secondが読みなおした時に腑に落ちるようなつくりになっているとは思うので、正直ここは長い目で見てくださいと言いたい部分もあります。ですが展開的に功罪ありますね。 続いて、ホオズキの心理状態ですが、これはそれほど自分の中でおかしいとは思っていません。というのも続きをお楽しみに、と言わざるをえない部分もあるのですが、彼の過去や現状の背景に基づいた極限状態です。自分で実現したいことと真逆の行動をとらせることで、理解不能な程の屈折を示そうと思って書きました。でも、これをヒイラギが全部解決したらあんまりじゃないですか。自分のポケモンに対する不始末は自分で責任をつけさせようと、ここだけは守ろうと思いました。反省した人にまで罰を下す気は無いので。 あと何かを護るために、何かを失うような決断をするのも、また人間の不可解さではないかと個人的には思っています。というと、とらさんが仰ったように「ただ彼らの生き様や覚悟は我々のような常人には到底辿りつけない境地(なんというか歩んできた人生的な意味で)に存在するからこそのものであり、心理状態を全て推し量ろうとしてもそれは無理なような気もしたりしてます。」というお考えで、私自身も書いているところがあるかもしれないなと気付きました。叛骨のキャラは、名前も声も知らないのキャラとはやはり別物で、人間の醜さ・弱さをなるべく集結したようなキャラを書くようにしています。ヒイラギが初期の頃に「理解してもらえない」と呟いていたのはそういうこともあります。 「ヒイラギを倒さなければ大変なことになる」という彼の予感が、焦燥・劣等・切迫などと絡み合って、ゴルーグを苦しませる<<<スナッチャーの現状を打破する<<<自分の背景にある「宝」を護る という悲惨な優先順位になりました。ヒイラギはいかにも罪を償わせたかのように振る舞っていますが、私はヒイラギもまたろくでもないトレーナーだと思って描写しています。 あとゴルーグが命令に逆らわず遵守するという設定を持ったポケモンでしたので、主人に忠誠を誓うゴルーグの性格を理解した上で理解してくれるだろう、といったホオズキのおぞましい甘えもあった上での命令ですので、歪んだ双方向の関係性をイメージしています。というわけで、ゴルーグとホオズキについてはのちのち掘り下げていく予定です。もうちょい分かりやすく表現出来るとよかったんですけどね〜〜……いや、勉強になります。 続いて『年下のヒイラギさんの前にホオズキさんが屈する』という展開について、自分の考えをば。 まず、 >主人公であるヒイラギにここまでほぼ一方的に『してやられる』のは、シナリオ的に相当勇気の要る展開だなあと個人的には考えます。下手すると主人公補正ばりばりのチート感満載シナリオになってしまう。しかしその展開に説得力を持たせたのがハートスワップと波導遣いという合わせ技。 えっとですね、個人的にここは拝見していて面白いなと思いましたww ある種、ここからは完全に狙い通りの反応でした。 とらさんの感想で楽しみな点のひとつでして、叛骨を割と分解してシナリオ構造として見ておられるんですよね。以前、スナッチャーを最初から負かす展開の是非について言及されていましたので、叛骨の強奪者は自分が思っている以上に或いは挑戦的な作風を平然とやっているのかもしれない、と思い始めました。それでどこまでいけるか、許されるのか、試してみたいところではあります。書けば書く程怖くなるけど。 この展開を書く前、ホオズキについて期待してくださる、或いは結構好きです、という御声をいただいていましたので、彼を落とすことになる展開はやや怖いなあと思いました。でもそれで当初の展開を曲げるわけにもいかないので、断行しました。 >しかしその展開に説得力を持たせたのがハートスワップと波導遣いという合わせ技。ホオズキさんは感情を曝け出すような下手を取るキャラクタではありませんでしたが、体を交換するという状況の異常性をもってホオズキさんの心理状態を剥き出しにすることを可能にしている。入れ替わったホオズキさんがヒイラギさんを羨望し、己を省みていき、己の劣等を認め、相手の若い生きざまに憧れを抱いていく。なんか……彼が大人だって点を考えれば考えるほど赤裸々に思えて……ワ〜ワ〜ッてなりました……ホオズキさんが好きなので……。いやあ技や設定の使い方が面白くて関心させられっぱなしです……! そして、ここからの分析に舌を巻きました。仰る通り、ヒイラギvsホオズキでは途中まで互角を意識していたのです。しかし、最後はヒイラギが勝つ流れを作らなければなりませんでした。少し先のネタバレに関わりますが、ヒイラギは「ここで」負けてはならないのです。詳しく言うと面白くないので伏せますが、先を見越してスレート〜ホオズキ戦ではヒイラギの強さを印象付けています。何故そうまでしてヒイラギをフィーチャーするのかは、申し訳ありませんが、後半での回収とさせてください。今は本当にそれしか言えないです。 Second Stageの前半(あと2話で前半戦が終了します)では、とにかくヒイラギを目立たせる、彼がイトハの影響を受けて変わり始めている、しかし以前以上の危うさをそのまま纏って戦いに赴く、という姿を書いています。ですから、完全にヒイラギ中心の展開であります。ここから、ヒイラギに敗北して、ではホオズキは何を感じてどう動くのか……という話に移行していきます。でも、私はヒイラギだけを持ち上げて書くという気持ちは全くありません。 ハートスワップと波導のシナジーが高すぎて、これをやるためにあったのでは? と思うレベルのマッチ具合でした。 イトハはまだ情がある、でもホオズキの内実は非情で、奥底にある心理も上手く読み取れない。間違いなく強敵です、ヒイラギにハートスワップというカードが無ければ、負けていたかもしれませんね。 当初からハートスワップを使う展開自体は考えていて、そのときもヒイラギの波導を視るというプランだったのですが、波導使いの体にそう簡単に適応出来て、波導を使えてしまったら、ヒイラギのオンリーワン波導使いである理由はどこかに行ってしまう。イトハがヒイラギの体に入っても、同じことが起きます。彼が視て、感じている世界はそれほど特殊で痛ましいものです。 そう考えるとヒイラギは24といえども年齢相応の精神ではないはず、年上のホオズキに説教をする感じは避けたいのでやりませんでしたが、実力でそのまま打ち倒すことはそれども無理がないと考えました。しかし、一歩間違えばチートである、というご指摘はもっともで、結構危ない橋を知らない間に渡っていたな……と痛感致しました。こういうことをはっきりと書いて下さるのは、参考になりますし、何より面白いです。 さて、逆に考えれば……ヒイラギを強者足らしめているのは、あくまでも「波導使い」であるから、とも考えられませんか? 彼の寄る辺が無くなったら、彼は一体どうなってしまうのでしょう。どうか彼等を注意深く見ていただければと思います。 >そしてスナッチャーの間には年齢もなにもないんだなということをこの時点で痛感いたしました。上も下もないんだな。 この感想も大変印象的で、かつニヤリとしました。 薄々勘付かれているかもしれないですが、叛骨において登場人物は敵味方・ポケモン含め、ほぼ全員平等に試練を下されます。エクリュやスレートは観ての通りですし、スナッチャー全員は何かを求めて何かを苦しんでいます。そこは本当に平等にやりたいな、と思いまして。 ですから、その仕打ちにまたシビアと感じられるかもしれません。 そのため、年齢性差などはほぼ関係無く、「スナッチャー」という欺瞞ある母体に属した以上、全ての事情に巻き込まれます。 しかも内通者が入り込んでいる状況ですから、組織の謎は微に入り細を穿つかのように、暴かれなければならず、個々の事情も含めて赤裸々に暴露されてしまうのがスナッチャーです(嫌な組織ですね、笑)。 でも、実は年齢もなにもあるんですよ。本当何度目よおまえと思われても仕方ないのですが、今、年齢差がほとんど考慮されずに実力だけで物を言わせているのも、先を見越してです。年齢差や人生経験の積みの違いがこれから如実に表れますので、そこまで行けば……うん、多分、納得していただけるのではないでしょうか。 長々と解説させていただきました。私的には、批評大歓迎なのです。それと、読者の方がどう感じるか、を知る部分に感想の楽しさがあると思っています。そうした感想に対して、私はきちんとお返事するべきだと思っています。 ですので、疑問に思ったり不安になったりしたら、こちらも「ありゃーまずかった??」って聴くのですが、全然気になさらなくて大丈夫ですよ。これからの展開にお付き合いいただければと思います。そこで納得いかねえよ、となったらまた批評したってください笑 一応話としては盛り上がるポイントを用意しているので、宜しくお願い致します。では失礼します。 [09]
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