NEAR◆◇MISS > 第九章 > 04 -4- 日々是好日 を読んだ感想 | ||
投稿者:とらと 2018/04/03(火) 11:49 | ||
[表示] 二話読みました。楽しい!!!!!!!!!!8章までの雰囲気とは一変したコミカルさの中で、今までの展開を思い起こさせるような出来事が次々巻き起こって、ニヤニヤしたり、しみじみしたり、胸がキュッと締め付けられたり……。リーフィアの「一回逆の立場ひなってみえばいいんら」という言葉がまさに実現している(でも本人含め誰も気付いていない)という状況や、相変わらずトマトが苦手なこと、またプルタブをあげるシーンとか、挙げればキリがないんですが、ここまで読んだ読者へのボーナスステージかな?っていうくらい色々と面白ポイントがあって、読めば読むほど楽しいです。同時に自分が覚えていないポイントも山ほど散りばめられているんだろうなと思うと、また読み返したくなる!(ほんとよくできてますわww)どこかで見たことのある顔ぶれやどこかで聞いたことのある名前がたくさん散りばめられているのも楽しいですねwwwやっぱりボーナスステージなのでは? そしてキズミさんのアイラさんを思う気持ちがどんどんエスカレート(言い方がよくない)していってて、見ていてニヤニヤも止まらないんですがヒヤヒヤも止まりませんwwwキズミさんが人間だった時代よりも、アイラさんの存在は彼の中で唯一無二のものになっていますね。気付けばアイラさんのことばかり考えている。恋する高校生男子って感じで愛らしい。いやなんか……愛らしいけどちょっと気掛かりですよね、これからどう……どう……なんかこう凄い叩き落される展開がどうせ……ダメだもうこの作品のほのぼのをほのぼのとして楽しめない……もうダメだ……(何 楽しいのは楽しいんだけれど、クラウから語られるミナトや留紺の名前、名前こそ出さないけどキズミやウルスラの存在、そして銀朱の事など、キャラ達の居場所や関係性は事が起こる前の状態では既になくて、バラバラになってしまっているんだというのを、読み進めるうちにじわじわと実感してしまいます。ボーナスステージといえど(ボーナスステージという表現は正しくないとは思いつつ)、裏でしっかり着実に、物語が進行しているんだろうなあとも思います。この賑やかな出来事のひとつひとつもどこかに繋がっているんだろうなと。最終シーンでオルデンさんが現れ、また物語が新たな局面を迎えるのかなあと思うと、どうか皆(特にアイラさんが)傷つくことのないように、とも思うのですが、そうはいかないんだろうなあ……。コミカルな展開を楽しんではいれど、何が起こるか分からない不安というのも常に付きまとっていて、なんだか妙な感じです。ドクター・ロビンが夢の研究をしていたというのもなんだか引っ掛かる……。 いやあこれからどうなるんだろう、とにかく楽しんで書かれておられるんだろうなあという感じは凄く伝わってきます。こちらも楽しんで読ませていただいております、続きも楽しみです! [43]
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投稿者:レイコ 2018/08/07(火) 23:28 | ||
[表示] 返信が遅くなり、大変申し訳ありませんでした。 二話分のご感想、ありがとうございます! 次話の打鍵も頑張ろうと、読了して頂けるたびに活力を貰っております。 リーフィアの発言に作中キャラは特にリアクションを見せておりませんが、とらさんには誰を指しているかが伝わったようでよかったです。こちらの筆力不足で、酔いどれリーフィアの奇妙な愚痴で終わりかねなかったところを助けられました。トマトもプルタブも、お気づきありがとうございます。日常パートといってもおそらく、既出ネタかそうでないかで印象が変わってきそうなので、とらさんの記憶力に感謝します。序盤から8章までを想起させるよすがとなりそうな小ネタをちりばめているつもりなので、まさしくボーナスステージという表現が当てはまると思いますww ニヤニヤ&ヒヤヒヤww 刑事の肩書を失っている現在、中身は年頃の男子高校生ですからね。でも、硬派を貫きたい意地っぱりもまだ残ってますからね。折に触れて真面目に自分の気持ちと向き合う時もありますが、奥手なので行動に移さなくてちょうどよいと思います。これからも記憶喪失やポケモンの姿を悪用せず、理性的であることを祈ります。ほの……ぼの……(遠い目) 物語は不可逆性で、一度バラバラになった彼らの関係は修復されることもあれば、修復されない場合もきっとあるのだと思います。そしておっしゃる通り、今までの人間視点からガラッと毛色を変えてポケモン(亜人)視点や暮らしぶりを書いてみたい、ボーナスステージのような章であってほしい、という作者のワガママを反映させている一方で、クラウたちの平穏な生活の裏で敵か味方か、どこかで誰かが暗躍しているという不安感、ある意味ではそれが本編における9章の本質です。 オルデンの訪問の目的はそのうち判明する予定です。コミカルな雰囲気も次話からいよいよ影を潜めていきます。9章完結に向けた後半戦がお気に召す展開かどうか自信はありませんが、自作と自キャラにとって重要な場面が色々ありますので、もし読みごたえを感じていただけたなら幸いです。おかげさまで、楽しんで書いております! それが伝わっているという有難み、まさに作者冥利に尽きます。あらためて、ありがとうございました! とらさんも何かとお忙しいことと思いますが、執筆活動頑張ってくださいね。陰ながら応援しております。 [46]
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NEAR◆◇MISS を読んだ感想 | ||
投稿者:海 2018/03/29(木) 16:27 | ||
[表示] こんにちは。海です。第九章-4-を拝読したので感想とさせてください。気になったところを掻い摘まみます。 現実世界で五輪があった直後ですが、ニアミスの世界ではポケモンの五輪もあるんですね〜。ゲームでもポケスロンはありましたが、今もトレンドのワードになんだかほっこりしました。何かと亜人の立場が差別化されていた前の世界観を思い返せば、後々スケートで亜人と人間が共に遊んでいる光景も含めて、共存世界の穏やかさを感じます。 >「冬になったら、スノボー教えてくれるって約束……覚えててくれてるかな、ミナトさん」 ヌオーの雪だるまを作るにしろ、この発言にしろ、後々酔いどれリーフィアのウルスラの発言にしろ、ダッチェスにしろ、名前は出なかったもののトレーニングメニューを作ってくれた人……その……元国際警察官のあの人(なるほどなーという目。小出しにするのがお上手だ……)にしろ、今回の話は今姿のない人の存在が、また濃厚に過ぎっていった話だったように思います。フィッシャーさんとか、めっちゃくちゃ懐かしいですね。お元気そうで何よりです。つい最近まで当たり前のように一緒にいたのに、なんだか懐かしく思えてしまいますね、というのは先を知らず、今の亜人視点の展開に少しずつ慣れてきた読者だから思うことなのか。 一方、たとえば左手で缶の蓋を開ける、人間だった頃のキズミの癖(特技)だったり、記憶になくともキズミとしての仕草の断片が出てきたり、トマトが苦手発言だったり、人間だった頃のキズミを彷彿させる場面も多く見られる話でした。左手だけで蓋を開けるのは、クラウにとって印象深い場面でしたよね……サイコパワーを使わずに手作業で開けること、キズミに教えてもらいながら、ようやく開けられたあの瞬間とか、それを通じてエルレイドになりたいという思いを吐き出したこととか……キズミとクラウの関係性を語るには、ターニングポイントであるとても重要な場面です。だからこそ、当たり前のように蓋を開けたキズミの行動に目敏く気付くことができたし、優秀であるクラウはもしかしたら勘付くものもあるのでは……?と期待を寄せてしまうシーンでした。何か光明に繋がるといいのですが……。 野生化について。 亜人→野生になることも、普通にあるんですね……。人間が学校に通って社会に出て将来を決めていくように、亜人のポケモン達にも幼くして亜人と野生の将来を決める瞬間がある。なんとなく、亜人というのは高い知能を持ったポケモンが人間の生活に憧れたり真似をすることで人間社会でも生活できるようになっていくような、野生→亜人の順のイメージが強かったので、意外でもありました。そして、>「きいてみただけ。ねえ、ヤセイのことしってる? たのしい? あぶない?」 から感じたのは、今のこのニアミス世界では亜人にとって野生のポケモンの方が遠い存在にもなりつつあるのかなあ、という感覚がして、それもまた不思議でした。これは単に読んだ感覚でしかないのでレイコ先生の意図としては違うものかもしれませんが。スケートのシーンやこれまでの話からも亜人と人間の共存は(裏はどうあれ)なされつつあり、亜人は見た目こそポケモンでも人間に近い存在になりつつあり、元の野生からはむしろどんどん離れている、というのが現状なのかなあという印象でした。それを良いととるか悪いととるかは判断できませんが、セレビィ関連ではむしろ人間は憎まれていた分余計に「ポケモン」としての個性の遠のきに違和感も少しあるといいますか……ううん、どうなんでしょう。ここで野生化の話が出てきたということはレイコ先生のことだから無意味なことではまったくなく何かの伏線ではあるかと思いますので、今後の更新を待ちましょう、ですね。 >「そなた、バトルの才能がなさすぎる。いい加減、諦めたほうが良いのではないか」 雄黄の発言より引用。これ、元のキズミとの繋がりもあるのでしょうか? (恐らく)実験でダークライになった分、技を使えないのは純粋なポケモンではない証拠かなにかかなーと思ってたんですが。いえ、キズミも超優秀な国際警察官で才能には恵まれていたのですが、彼が無茶をしたり超人的な身体能力で仕事をしていたのは、ウルスラのシンクロがあったことも大きな要因だったじゃないですか。ミナトと比較すると才能という点では劣る、という風にレイコさんもいつだったか仰っていたので、その点を加味しても。単純に純粋なポケモンじゃないから〜とかそれからもっと別の理由かもしれないですが、文の一つ一つにキズミの面影があるのでは、と疑ってなりません。 >なんだと!? 朗報だ。リハビリは順調で、ついに退院のめどが立った。 よかったな。おめでとう、警部補。俺も負けていられない。技の特訓、頑張ろう。 おめでとうございます!!!!ほんと、第九章が始まった頃から考えると、アイラさん、目まぐるしい回復ぶりですよね……テンポが良い……アイラさんのこれまでの苦労を考えるとむしろスムーズすぎて逆に怖い()んですが、今回はたくさんアイラさんの台詞も見れて、キズミとの絡みも見れて、なんといいますか、ありがとうございますご馳走様です、と手を合わせたいです。そして、ここに限った話ではないのですが、キズミの前向きだったり素直だったりの一人称が、やはり実に良いですね。 >「でもここだけの話、君の顔を見るだけで癒やされる。一番大切な日課なんだ。」 とか、ハア、良いです。冒頭で「小っ恥ずかしくないか」とクラウがちびブイ雪だるまをアイラさんに持っていった際に言ってましたが、自分のそれも大分小っ恥ずかしいくらいですよ笑 そういう意味では、クラウとキズミ、根っこのこういう部分は似たもの同士? なんだか、クラウがウルスラについて恋して浮かれていたあの頃を思い出します。 >全国のパパやママ、ベビーシッターはこの比でないハードワークをこなすのだろうから尊敬する。 >この子の特性は『勝ち気』か。 なんだろうなあ、この文妙に人間臭いなと思いましたw勝ち気、とポケモンの性格をカテゴライズしてしまう点とか彼のトレーナーとしての知識が無意識のうちに彷彿させたもののように思えてしまうんですよね……どうにせよ、人間臭い、とはいい意味です。そもそもキズミは元々人間なわけですから。 先に書いた人間の時の癖や好みがこの話には詰め込まれていて、またいろんなニアミスのキャラクターの名前や面影が濃厚になってきたこともあり、少しずつ、元のところ(完全にとは言わないものの)に戻ろうとしている、ような……あるいは思い出そうとしているような、そんな予感が、少しだけしてしまうのは、期待をしすぎなんですかね。このまま進むことはなかろう、とは思っているのですが、ならどうやって今の亜人視点の物語から変わっていくのか、わからないまま、少しずつ少しずつ、壊れたものが再び積み重なっていくような……そんな気配を勝手に感じております。希望的すぎるかもしれませんが! 何しろ、彼等をとりまいている悪や大人達の策略に関してはどうなってるかまったくわからないですし、どう考えても良い方向になっているとは、その点は思ってはなりませんから(戒め)。どうなってるんだろうなあ……ほんわかしているからこそ、見えない部分で何が起こっているのかが余計に気になってしまいます。でも、オルデン先生が来ましたからね。何か、動きそうな――動いていたけれど見えていなかったものが顔を出しそうな、そんな気が……気が!しますね!わからないですが!楽しみです! エルレイドとニンフィアの騒動に関しては続きそうなので、この場は割愛させてください。もう一つ、気になったところを言わせてくださいね。 ニンフィアにしろリーフィアにしろ、勿論今までのダッチェスにしろ、特に今回、やたらとブイズが出てきますね……これは狙っているのか……?第八章で明らかになった実験内容的に、どうにもニアミスのイーブイ族はあの実験を思い出してしまって、複雑な気持ちになります。実験で使われたイーブイとこの子たち(特にニンフィア)が直接関わっているかと言われるとあまり考えられないのですが。あの実験に使われたイーブイは人権ならぬポケ権の糞も無い状態だったわけですから。うーん、どうなんだろう。今後明かされることであれば流していただいて結構ですが、またこっそりこのあえてブイズにしたポケ選の裏話についても、ちょっと興味があります。 まあ、意図はどうあれ、どれも個性豊かな性格をしていて、読んでいてとても楽しいです。レイコさんはいろんなタイプのキャラクターを作るのが本当にお上手ですよね……しかもそれがわかりやすくて。見習いたいと思いながらしみじみ読んでいました。 はい、そういうわけで個人的に気になったところを掻い摘まむつもりが長々となり申し訳ございません。ニアミスは一話分の情報量が濃密なので気になるところを言っていくともどうにも文字数が嵩張りますね。ご容赦ください。勢いで書いたのでわけわからない部分があれば流してください、または訊いてください。 少しずつ少しずつ物語が進みつつある第九章、どうなっていくんだろうな〜〜〜超キーパーソンのオルデン先生がきっと進めてくれることでしょう!そして三日月の羽はどうなるのか!ニンフィアの件も今回全然ツッコまなかったんですけど次回改めて言わせてください!楽しみにしております!今後とも引き続き応援しております。ではでは! [42]
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投稿者:レイコ 2018/08/07(火) 21:57 | ||
[表示] 返信が大変遅くなり、申し訳ございません。9章-4-のご感想、ありがとうございます。 私はお調子者なので、面白そうと思ったことをすぐ作中に取り入れたくなってしまうタチなのです。良いか悪いかはともかく(苦笑)。現実のトレンドやニュースと本編をリンクさせるのは元々好きでしたが、冬季五輪はちょうど作中が冬真っ盛りで、見事なリアルタイムでしたのでこのチャンスを活かさない手はないと食いつきました。 9章までは人間目線が多くて亜人が虐げられているかのような表現に寄りがちでしたが、あれは一種のミスリードで、アルストロメリア在住の亜人目線だと彼らはたくましく人間社会での生活を営んでおり、たまの不便や偏見を受けつつも共存に満足している者が大半です。ただしアルストロメリアはかなりマシな部類で、他の街ではわかりません。劣悪な環境で心がすさみきっている亜人も大勢いると思います。 8章までは当たり前みたいに登場していたキャラクター達が、世界を見る視点が少しズレるだけで舞台から退場扱いになるのは書きながら新鮮であり、一方で今ここにいない者たちの存在感が急激に薄れることに危機感もおぼえました。書き始めてみるまで実感湧きませんでしたけど、ミナトやダッチェスたちがいてもいなくても、世界は何事もなく回っているんだな……と。完全に忘れられてしまうと作者としても忍びないので、クラウにはしつこくない程度に“思い出”語りを頑張ってもらいたいところですが…… ターニングポイント、覚えていてくださったんですね。懐かしいです。あれはキズミとクラウの交流の原点といってもいい、重要なシーンでした。状況を再現することで、気づいてくれる読者さんがいてくださればいいなと淡い期待をいだいておりましたので、海さんのおかげで望みが叶いました。ありがとうございます。 本編中では細かく触れていませんが、野生→亜人よりも、人間の手持ちが人間の死後や逃がされた後で亜人になるケースが主流、という設定があります。亜人同士が結婚すればその仔たちは人間社会と亜人のコミュニティで生きることになるので、おっしゃる通り動物的な野生のポケモンより人間に近い考え方や感性を身につけながら育ちます。しかし中には、原始的な生き方に憧れたり、それこそが至高だと考える者も現れるのですね。苦労して亜人の資格を手に入れたのに、人間社会のストレスに堪えかねて野生に戻る者もいます。一口に亜人といっても様々で、次話で亜人のさらなる一面を追加しておりますので、よろしければご参照ください。 >単純に純粋なポケモンじゃないから〜とかそれからもっと別の理由かもしれないですが、文の一つ一つにキズミの面影があるのでは、と疑ってなりません。 素晴らしい! 正解出ちゃってますね! 元人間で実験で生まれた彼は浮遊したり影にもぐったりはできますが、ポケモンなら誰でも使えるはずの『技』が使えません。しかしゾロアークは技をばんばん使えていたので、彼とゾロアークとでは実験のアプローチが違うところに起因しているのだと思います。 日常パートを6日分以上詰め込むにあたって今回テンポは特に注意したので、そう言って頂けて嬉しいです。アイラは元々刑事で体を鍛えていたので、一回軌道に乗りさえすれば回復が早いタイプだったんだと思います。お察しの通り、クラウとキズミは似ています。キズミとミナトは本質的によく似ている切っても切れない双子のような親友ですが、クラウとキズミは年の離れた兄弟的な雰囲気を持っています。今はクラウが進化してキズミが記憶をなくしているので、ほぼ対等な相棒関係がうまくいってる感じですね。恋愛に奥手で片想いでときめくのに満足してそれ以上あまり望まないところ(悪く言えばヘタレ)とか、そっくりですね(笑)。 オルデン先生が登場しました! 久しぶり! 訪問した理由は、これからの9章後半にかけて明らかにする予定です。 特性の知識が無駄にあったり感性がポケモンっぽくないのはやはり、元人間だからの一言に尽きます。読み取っていただけて有難いです。亜人との微妙な違い、書き分けが楽しくもあり難しくもあります。 ブイズが何体出てきているのは、進化系を全部は劇中で出してみたいと考えていた時期のなごりです(笑)。せっかく長編をやるうえで準レギュラーにブラッキーがいるのだから……という大変しょーもない動機でした。ですが、進化系が登場すると自然とダッチェスの存在感がふわっと浮き上がってくるので、リーフィアやニンフィアをこの時期に持ってきたのはそういう狙いがあってのことです。なので、しょーもない動機、からちょっとだけ昇格したと思いたいですね。イーブイを使った実験のことを覚えていてくださり、ありがとうございます。チェックマーク点けておいてくださると、あとで役立つかもしれません。 毎回情報を詰め込んでいるにも関わらず、丁寧に読み込んでくださって嬉しい限りです。海さんの熱いメッセージにはいつも励まされております。おかげさまで9章も後半に入りました。あらためて応援、ご感想ともにありがとうございます! [45]
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NEAR◆◇MISS を読んだ感想 | ||
投稿者:ポリゴ糖 評価:感動した! 2018/03/25(日) 00:37 | ||
[表示] 感想書きますと言ってからだいぶ時間が経ってしまいましたが……ご容赦くだされば。ポリゴ糖です。 キャラがすごく何というか、生き生きしているというか、むしろ生きているというべきかもしれませんねこれは。公私の私の部分でふっとした場面で方言が出るキズミ、色恋にサポートにと(心が)忙しいクラウの内面。アイラとキズミとのやり取りの素直になれなさみたいなところとか、真に迫るというか、心に迫るというか。その心の動きをしっかりと描写しているところが素敵だと思いました。 あと、何が良いって、生活のシーンがすっごく魅力的なんですよ。2章の序盤のシーンとか、4-4のキズミの部屋とか、ミナトのサーフィンのところとか、あとは草野球。ドラマとか映画とかでもこういう息抜き的な日常パートはあったりしますが、ニアミスでも同じく清涼剤として、オフまで充実した場面が生き生きと描かれているのがすごく印象に残りました。楽しそうだなみんな……。とくにミナト。超絶エンジョイしてるじゃないですか羨ましい! 服装もね! アイラのオフの時の服装とかね! 生活感みたいなね! 6-9のスーツ&ドレスのもです! 疎い私にはとても勉強になります……。 あと展開ところ! 3章のミナトの作戦が大胆で、好きです。一本釣り! ぬおおとヌオーは関係ないって確かにそうだけども! 何が起こるのか予見させないところから一気に状況が動いていくシーンが良かったと思いました。 6-9ですね! 何か言うのも野暮なんでしょうけれども、山登りでああだこうだ言ってた二人がこうやって、肩掴んで後ろ向かせてネックレスつけてあげるようになるとは! 読んでるこっちが恥ずかしくなる良いシーンでした……。 あと7章が全体的にね! ダンジョンの攻略的な展開での彼ら彼女らの活躍が読んでて楽しくてですね……アレストボールを開けようとキズミが奮闘するシーンでの、周囲のバトル含めたところ、ほんとにアニメーションで動く彼女らが幻視できてしまいましてね。二丁拳銃渡すところとか最高でした! 現在進行中の9章もね! 「ここにいて」って、7章でアイラが咄嗟に言ってた一言じゃないですか(読み直して気付きました)! ニクイ演出ですわ……これは見習いたい……。 いろいろと謎が残っている部分について訊きたいこともあるのですが(読解力&記憶力不足)、ううむ、これは本編上で明かされたときに一気に繋がるパターンだと思うので敢えて留めておきます。オルデン氏の思惑があまり見えてこないところが怖いですね……。8-5と6とは3回くらいずつは読み直したので後から何か来てもどんと来い的なところはありますが、何か、すごく、重要なことが、この段階で語られてなくて、後からどっと来るような気が……怒涛の展開と情報量で圧倒されました(自作のプロットを本格的に見直すいいきっかけでもありました)が、それ以上の何かが来そうな予感もしてドキドキはらはらって感じです今。亜人(ヒューモン)たちって全員とまでは言えないけどパラディンに記憶消された元人間なんじゃないかとか、そんなあらぬ方向へ妄想が進んでいくぅぅぅ……。 本編読み進めながら、レイコさんのツイートのスピンオフ的なイラストとかネタとかがばっちり理解できるようになってほくほくです。何だか全体的にとりとめもない文章になってしまった感じがありますし、語彙力不足で全然伝えきれてる気がしないのですが、続きお待ちしています! 追記 しっかり考察されてたり細かい疑問点の洗い出しなさってたり、そういう感想の中に「ここが好き! ここが良い!」みたいな私のまとまりのない感想を投稿するのも恐縮なのですが、完全に私の知能と表現力が足りてないだけなので、いやほんと、すみません……。でも感想として投稿しちゃう! 読み切るところまでいけて、面白かったんだもの!! [41]
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投稿者:レイコ 2018/08/07(火) 15:32 | ||
[表示] ポリゴ糖さん、ご感想ありがとうございます。返信が遅くなり、大変申し訳ありません。 キャラが生きていると評価してくださり、恐縮です。読んでくださった方に、キャラの声が聞こえるような、仕草や表情が目に浮かぶような、そういう描写をしたいなあと分不相応な望みを持ちながら、かれこれ十年近く打鍵を続けております。キャラの心の動きと行動ができるだけ一致するよう、気を付けてきたつもりです。そういった部分を拾い上げて下さり、とても嬉しいです。 生活シーンを気に入っていただけましたか! 私にとって実はいつも、投稿するときに過不足はないか不安が伴うので、なんだか照れくさいような、こそばゆい不気持ちです。一つ一つ丁寧に見て下さり、ありがとうございます。自分が書きたいテーマの一つが人とポケモンの関係性なので、日常パートは人間もポケモンがも極力エンジョイしている場面をえがくようにしていました。ディナークルーズは私も最初で最後の優雅な正装という意気込みで書いたので、お気に入りです。衣装案を提供してくださった方に感謝しております。ネックレスのくだりはこちらもこっ恥ずかったですが、この時点で再登場(8章ラスト)する重要アイテムだったので、恥ずかしさをこらえて頑張りました(笑)。 3章は好き放題やらかしておりますのに、楽しんでいただけたようで良かったです! 設定やオジリナルのギミックが多く分かりにくい部分も沢山あるかと思いますが、くどい解説でテンポを崩すよりオカルトな雰囲気優先で書きたかったので。同じことは7章の幽霊屋敷編にも言えるので、思考回路が成長してないのかもしれませんね……(苦笑)。アニメーションと言ってくださり、感激です。7章での各キャラの役割分担やアクションを映像的に表現することは、私の目標でもありました。キズミとアイラの武器交換は正面切ってお互いを認め合う、一皮むけるという成長の暗示でしたので、ずっと書きたかったシーンの一つでした。「ここにいて」に気づいてくださり、ありがとうございます。 3回も読み返してくださったのですか!? ひえーっ、ご面倒をおかけしました……情報量が多くて混乱を招くだろうと予想はしていたのですが、私の筆力ではあれが精いっぱいでして……もっと腕を挙げられるように努力します。因果関係が分かりづらい部分は遠慮なく、質問してくださいね。小説として仕上げるために何かと省略したくだりもあり、その点はご説明しますので。ポリゴ糖さんがこれからの展開の予想を広げてくださり、微力ながらポリゴ糖さんの想像力を刺激できる読書体験となれましたことを、光栄に思います。 ツイートは自由きままに本編のおまけ要素を提供してまいりますので、今後ともよろしくお願い致します。 ここが好き!ここが良い!と具体的に上げて下さるのはこの上ない喜びですよ!まとまりがないだなんてとんでもない、ポリゴ糖さんの想いをたっぷり詰めこんでくださったことに、小躍りしないポケノベ作者はいないと思います。感想として投稿してくださり、読み切るところまで読み切ってくださって面白いと言ってくださり、何から何までありがとうございました! 本作は9章、10章ともうしばらく先がありますので、どうかお見守りください。本作がお暇つぶしのよき友となれますように。 [44]
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NEAR◆◇MISS を読んだ感想 | ||
投稿者:海 評価:感動した! 2018/01/19(金) 23:41 | ||
[表示] こんにちは。ツイッターではお世話になっております。海です。 第8章-4-から最新話の第9章-1-まで読みました。いやはや、たった4話とは思えないほど怒濤の展開でしたね。ニアミスは文章や展開が洗練されているため話数や字数とは裏腹に一気に進んでいくイメージなんですが、それにしても。 たいへん長くなりました。あのですね、約14000字ありまして、でも特に設定関連のところで整理とか確認もかねてそのまま書いてたりするので、本当に読みづらい感想になってます。こねくり回しても仕方がないなと、えいやあでこうして提出しますが、意味わからんかったらまた聞いてください。申し訳ない。 第8章-4-。 オハンとの別れを惜しむ暇も無く。 ダッチェスのシンクロの訓練、元々は実行犯の特定のために鍛えたものだったのにこんなことになるとは……いえ、訓練しなくともダッチェスとアイラの絆が深まり至近距離で眠りにつけばこういったタイミングが訪れる可能性はあったのかもしれませんが……。 私、ゾロアークがよくアイラの顔をしているのは、ゾロアークがアイラのお姉さん=メギナであるからだとかつて思っていたんですね。でも結局直接的な関わりというのがこれまで話されていなかったので完全に別ものなのかなと思ってたんですが、今回ゾロアークがアイラの首に噛み付いた直後メギナとしての意識が覚醒するじゃないですか。後々ゾロアークの所以が語られたことでメギナとゾロアークの繋がりがまったく無いわけではないことは示唆されましたが、それにしても、未だにこれが本当にメギナなのかが少し、よくわからなくて。第8章の後ほどでも語られておりますように、メギナはこの研究の主格にいたわけで、そしてジョージを強く憎んでいた。経緯はわかりませんが、自ら率先して人間→ポケモンの研究を進めていたのだと思います。そのイメージは、アイラよりも勝ち気であり、どちらかというとシレネのようなマッドサイエンティスト要素の入った性格であるように感じていました。しかし、 > 「副作用の記憶喪失……そういうことか。しっかりしろ! その傷が元で死んだら、ここから簡単に戻れなくなる。今、リンクを切るから」 「じゃあね。ここで起きた事は忘れなよ、アイラ」 というこの僅かな言葉や、自らを犠牲にしたダッチェスへの攻撃=シンクロの切断の様子を見ていると、どうにも彼女が芯まで悪人?であるようには思えなくて。実験は進めなければならないけれど、アイラを巻き込みたくはない、アイラを殺すわけにはいかない、という姉心なのかな……。しかもこれさくっとこのメギナさんにとっては自殺ですよね? メギナの精神移植を試みた相手もまたダッチェスだから、相打ちも相打ちといいますか、メギナの精神本体はイーブイ本体にあるからサルベージできるぶん躊躇がないのか。メギナの真意を知りたくなった場面でした。 >左脚がない。右の眼球も。 容赦がない(震え声)。 アイラさんの首ガブリもそうですが。先日頬を怪我しただけでも読んでても目を瞑りたくなったというのに、あっさりとした文章が逆に想像力を膨らませる……。 >残った左の碧眼はまぶたの重さと戦いながら、絶望の淵に立たされたアイラを案じている。 キズミの辛うじて意識が飛ばないように堪えているのが伝わってくるんですが、この後の地の文にもあるように、この二人、この状況で自分より相手を気遣うんですよね。かつ二人とも強情なところがあって似たもの同士だから、譲らないんですよね。すごいなあ……。 >どちらの体勢も、じっと動かなかった。間近で別々に響く鼓動を、全身を耳にして受け止める。髪についた汗の香りが、切ない感情に突き刺さった。どれだけ強く肌に触れていても、二人の心の一部は冷えたまま。自分の命より大切だ、と揃いも揃って同じ軸が拮抗していて。こんなにも、近くて遠い。 う〜この文が好きすぎます。絶望的な状況にありながらまるで時が止まって二人きりの世界になったようで。この世界の二人は改変前の二人のように付き合っているわけではないけれど、キズミとアイラの絆の深さも感じさせる、ここまでの二人のでこぼこないきさつを思い返すと余計に感慨深いものがある、深いシーンだなと思います。愛情と言い切ってしまうには勿体ないような気がします。うまく言えないんですけど、身体まるごと心まるごと、ぴったりひとつになるわけではないけれど、共鳴しているような、そんなイメージをもたせるような、深い場面で、すごく好きです。 第8章-5-〜-6-。 遂に目を覚ましたロング警部。ロング警部が起きるのには、キズミ達がもっと最初の事件について踏み込んでからになるかと思いましたが、このタイミングで。と思えば次々と彼の口から明らかになる真実に、こちらとしても開いた口が塞がらぬ勢い。 >その時点から数えて、三年前の時間軸に飛ばされた。人も街も、歴史改変の影響でパラレルワールドに作り変えられちまっていた。 これが現時点での、つまり今まで普通に読んできたニアミスの世界ということですよね? 正直、これがパラレルワールドといわれてもまったくピンとこない。このパラレルを生きているキズミたちも必死にキズミたちとして生きてきていて、戦って、笑って、泣いて、恋をして、必死にやってきたわけじゃないですか。それがすべてパラレルであり本来は正史ではない。生まれるはずのなかった事象。しかし時渡りをしたロング警部は人類滅亡を守るために奮闘してきた。ミナトの一件についても、正直ミナトを推す端くれとしては衝撃過ぎて目玉が飛び出そうになったと共に言いしれぬ怒りが湧いてきましたが、ふと思い出して読み返すと、 > 「弱い男に興味はない。が、あれの亡き母が浮かばれん」 ネイティの体に閉じ込めた悪霊が、真の力を取り戻したとき。 父の死後、庇護を失った小せがれに災いが降りかかる。すでに手は打った。 だが十年かけて、ミナトは物にできていない。備えの期間を無駄にしている。 「神の“洗礼”とでも言おうか。生き残る素質はある。あとは本人の鍛錬次第」 という第7章-8-のハイフェンの言葉を見ていると、決してハイフェンはミナトのことを殺すつもりはありませんよね。というかここにセレビィの件の伏線がまさに書かれていたことも、まさかこういう意味だったとは後から理解したんですが……。あれ……そう思うとハイフェンなりのあまりにも不器用すぎる一種の愛情のようにも……私の頭がお花畑すぎるんですかね……。8章の話じゃなくて恐縮なんですけど改めてこの7章-8-を読むと雨音を手にかけたレストロイ家を皆殺しにし自分ももう余命幾ばく、けれど自分で呪いが終わるわけではなくひとり息子のミナトにはセレビィの魂がつくことはもう確定しており『シンクロ』能力を高めるために国際警察に預け、訓練次第では生き残る可能性も見いだしてる(恐らくそれを願っている)なんてなあ……このことをミナトは一切知らないんですよね。縁を断ってるようなものですしね。ハイフェンは、それでいいんでしょうけどね。 しかも普段ミナトの『シンクロ』のパートナーは麹塵=中身はセレビィで、そうなると、ある種普段からセレビィの魂を背負う直接的な訓練をしているようでもあって、うおぉ……大人達の戦略に知らぬ間に子供が組み込まれている……。 でもそんなハイフェンの意志とは違って、ロング警部はミナトをはなから殺す気でいる。ミナトに封印した状態のままではミナトが死んだ後にセレビィは蘇ってしまうから。セレビィを殺すために、ミナトを殺す。ウ、オオ〜〜〜まあそりゃあ、人類滅亡阻止という大義のためには多少の犠牲はやむを得ない、ということですよね。この残酷で冷徹なまでの判断は、しかしロング警部の国際警察としての最善手。セレビィどんだけ恐ろしい。 >必ず役目を受け入れると思っていた。歴史改変が起きる前、お前は信頼できる部下だった。それだけじゃねえ、アイラを危険から守るためなら、犠牲になるのも厭わねえと分かっていた……お前は、アイラの恋人だった これ……これ……キズミの「自分より大切なもののために自分の命を惜しまない」という性格を逆に使われたっていうことですよね……そういうキズミだから信じたというか……ううん、大人って悪いなあ……。 自分の整理と確認のために設定的な話についても以下綴るのですが。 >人工タマゴの殻でガーディ=ファーストを封じ、『時の波紋』を使って開けた時空ホールから転送した。 これは、歴史改変前の世界の話、ですよね?ロング警部がファーストをタイムカプセルでファーストを送ったのは、ガーディ。この時C-ギアが埋め込まれていた。セレビィへの夢エネルギーの供給を阻害するために。 C-ギアを用いた、セレビィへの夢エネルギー調達の阻止が叶ったならば、ミナトやキズミの『シンクロ』を利用したセレビィ抹殺計画は行われななかった、ということで合ってるんでしょうか。しかし、歴史改変が起こりC-ギアはそもそも開発されない歴史になってしまった。 かつてファーストは研究所におり、恐らくそのときにC-ギアを埋め込まれていた。そこを助けられバトルネーソスに保護され、歴史改変後の世界としてではキズミの手へと渡った。C-ギアが取り込まれたままで。そしてガーディはウインディに進化した。 >夢世界でウインディ=ファーストのデータ体内に封印された『C-ギア』を起動し、最もデータ数値の良好だった色素変異体のイーブイに逆流させる事で、起死回生を狙った。 第8章-6-より明らかになったこととして、メギナが膨大な夢エネルギーを必要としてC-ギアを起動したのは、ファーストがウインディの時点。 >不可能を可能にする『夢世界(ドリームワールド)』では、ファーストに潜在する『C-ギア』が起動したんだろう。 C-ギアは消滅しておりデータとしてファーストには存在していなかったけれど、夢世界ではないものがあるものになり、C-ギアが起動(メギナによるもの)した→実験としてはほとんど失敗だったが、ダッチェスが誕生、存在するはずのない夢が実体化しその根源となったファーストはバグによりボール外で生きられなくなった。これがファーストの事故ということですよね(現在これを修復するためのシステム開発をオルデンが進めている)。 卒業審査の実務研修とは夢の中で行われた研修で、キズミはそこでダッチェスと会った=ダッチェスはまだ夢の中の存在。ダッチェスの存在はそもそもファーストのC-ギア起動で生まれたものだから、研修のため入眠、精神干渉(人間もポケモンも諸共)→入眠したファーストにメギナが干渉、事故(夢の中)→ダッチェスとの出会い(夢の中)→事故が現実のものであると思い込んだまま目覚めたキズミは施設脱走(現実)という流れで行われた。ロング警部は元々ファーストの事故をただの夢の中での仮想事故程度の予定が、C-ギアの影響で致命的なバグになってしまい、それが想定外だとしている。 ドルミールの暗躍や裏切りをロング警部は見抜くことができなかった。ドルミールは卓越した催眠術で二役を演じロング警部も洗脳していた。 ファーストの圧倒的被害者っぷりが壮絶ですね、これ……。 ロング警部はかつてファーストがキズミを助けるために殺人犯である母のコピーを殺した際に、ファーストの殺処分を阻止するためのパイプになったという話がありましたが、それも彼が秘密裏に抱えていた人類滅亡阻止への大きなキーカードの一つだったからでもあるのよな、とか思うと、仕方がないとは思いつつもなんだか複雑な気持ちに。 第8章-5-も-6-もものすごい量の情報が雪崩の如く流れてきて、未だに処理し切れていないところがあるんですが、これほど設定が作り込まれなおかつ人間やポケモンの関わりあいなども深く書かれていらっしゃる。すごい、ですよね。感服いたします。一番すごいのはこれを直で聞いてその場で全て処理してるキズミなんですが。 しかし、第8章-6-よりセレビィは一度復活してしまう。ミナトのトレーナー権の剥奪、これもドルミールが噛んでいるのでしょうか。これがきっかけで麹塵のトレーナー情報による束縛がなくなり自由の身となったわけですもんね……。しかもネイティの身を出ることができたのだから強烈。 でもその後ですよね。その後、ソリッシュがセレビィの魂を自身に封印した、これが、ひとつ、謎。 そもそもソリッシュってかなり謎めいたポケモンじゃないですか。元のメギナのポケモンであること以外にはあまり情報が出ていないような。今回の騒動でもレストロイ城を攻撃した主犯であり、セレビィ復活後のネーソスのポケモン解放・混戦を巻き起こしたのもソリッシュ。けれど。この ソリッシュが強奪したセレビィの抜け殻はメタモンだった。最初はこれが、レストロイ卿によるフェイントであるかと思ったんですね。そう簡単には抜け殻を渡さない、という。でも後々、 >メタモンを使ったおとりが用済みとなる瞬間を、ルカリオが待ちかまえていた。 とあるじゃないですか。つまりソリッシュは狙ってメタモンの抜け殻をレストロイ城より持ち帰り、わかったうえで復活の儀式を執り行いセレビィを誘導した。しかし本物でない依り代に入り弱り切ったセレビィを、今度は自分に定着させた。これは、ある種ロング警部やレストロイ卿がミナトを使ってやろうとしたことと同じことですよね。それをソリッシュが自分を犠牲にした。ソリッシュは結晶化(これってソリッシュは死んだ……ってことになるんでしょうか……;;)し、国際警察に拘束された。 しかし、 >ミナトとセレビィを引き離し『シンクロ』の完成を妨げようとしている線が浮上する。時間稼ぎをしたい狙いがあるのか。黒幕は、こちらの主導で事を運ばせる気はないらしい。 このソリッシュの行為も黒幕の狙いの一つだとすれば、あの場で本物の復活の儀式を行えずとも、時間稼ぎとか何かしらの理由のため(ゾロアークの再精製にも時間がかかることだし)今はソリッシュにセレビィを封印しておくことでこの場を凌ごうということなのでしょうか。ドルミールが国際警察暗部にて暗躍しており催眠術の凄まじい使い手であることを考えると、ソリッシュに干渉することはドルミールからしてみれば彼の正体が国際警察で明らかにならない限りは、いつでも可能な気がしますし……。 でもソリッシュは、ルカリオという種族故か、忠犬のイメージがあるというか、正義を貫くイメージがあるというか、ただ純粋な悪役としてその役割を担ったとも限らない、と思いたいというか……。いまいちメギナが何故この実験に荷担して中心を担ったのかが見えてきていないので、メギナがなんらかでそそのかされて(或いは操られて)実験を進め、その「メギナを止めるため」、「セレビィ側の立場におり悪役としての役割を全うしセレビィ側を欺きながら最終的には阻止するため」、「セレビィの復活を純粋に阻止するため」、「メギナを巻き込んだセレビィ側に報復するため」ソリッシュが身を張ったように、思いたいなあ、なんて、部分があるんですよね〜〜〜〜〜。う〜〜〜ん、ほんと、ソリッシュのこの行動が謎……良いようにも悪のようにもとれて……ソリッシュとメギナのことがもっと知りたいですね……何がどうしてこうなってしまったのか……希望を捨てたくない……味方は多いに越したことはない……味方側にスパイが潜り込んでいるのなら敵側にだって味方がいるのではと思いたくなってしまう。 > 「オルデンの奴、味方につく条件を一つ出してきたぞ。これ以上キズミを巻き込むな、だと。ったく、同じ親父として頭が下がる。お前にすべてを話したという事は、実質的な戦力外通告だ。金輪際、ミナトとの接触は禁じる」 オルデン先生って本当、キズミに対する愛情が半端ではないですよね……大好きです。キズミは親がいないけれど、オルデン先生が素晴らしい人格をお持ちだから、この場にいなくても彼の存在の大きさを感じます。 オルデン先生はドルミールサイドとしてシレネが最終的にオルデン先生の作ったボールにナディを入れると語られていましたし、ドルミールが一度接触を試みたことからも、ドルミール側も欲している人材な気がするんですよね。ただ、こうしてロング警部についたと明確化された以上、ドルミールが何かしらオルデン先生を貶めてもおかしくないような。歴史改変前はセレビィ抹殺計画に深く関わってたことで逮捕に至ってますし、改変後であっても油断することはできない……いやあ、本当、平和になってほしい気持ちではいっぱいなんですけど……以前どこかでオルデン先生が、キズミとナディとご自身の三人でお酒を飲むのが自分の夢だなんて語られていたじゃないですか。そんな未来が穏やかにきてほしい(切実)。 しかし、オルデン先生の優しさに涙するのはともかくとして、キズミとしてはここまで語られておいて自分もこの計画の中心に据えられていたと知られながら、お前はもういらん、だなんて。虚しい。キズミが納得できなくとも、無理はない、のに。 >犠牲の是非に警部があえて触れなかったのは、長い月日をかけて葛藤を克服したからだろう。大局を見ずにわめくだけの自分の感情論が、想像を絶する男の覚悟に対抗できる訳がない。 これがロング警部の強さですよね。こういった判断をできるのが大人であり国際警察として数多の事件を解決してきた手腕である。そのキャリアの長さだけ、心を切り崩してきたことも多々あるでしょうね。奥さんのこともありましたし。そんなロング警部だからこそこの作戦が任せられたし、ここまでの時点においてセレビィが人類滅亡に手をかけるのを止めることができているんでしょう。圧倒的多数を守るための正義はこんなにも強い。一つものすごいな、と思うのは、ロング警部はこのニアミス本編において多く語られていませんが、第8章-5-〜-6-の会話だけで彼のぶれることのない意志が伝わってくるんですよね。それはレイコさんが無駄を無くし一つ一つの文章を洗練させておられる賜でもあるんだろうな、と思います。すごい。読み手ですらそうなのだから、直下の部下であるキズミに伝わってくるものは物々しさすらあったでしょう。 >警官は時に、現行犯をその場で殺害する。こんな形で、訓練で叩き込まれた知識と技量の出番が来て欲しくなかった。どうしても。どうしても。他に方法が見つからない、その時は。 ロング警部に代わって、この手でミナトを―― キズミは立派すぎると思いますわ。真面目すぎるというか。頭の回転も良いですし。それが彼のいいところなんですが。「誰かを自分のような哀しい目にあわせたくない」という思いがあまりにも強すぎるんだと思います。ウルスラにも再三言われてきたことですが、誰かを傷つけないために自分が傷つくことをまったく顧みないタイプですし、愚直なまでの自己犠牲精神がかえって痛々しい。ただ、ここで素直にそれは無理だと判断して、オルデン先生に助力を請おうとしたところがまた同時に、無茶をするのではなく冷静に最善手をとろうとする彼のこの年齢不相応なまでの判断力がまたプロフェッショナルとしての片鱗ですよね。「対局を見ずにわめくだけの自分の感情論」などと語っていますが、いやいや私からすればもっと感情的に取り乱したっておかしくないのに、キズミは本当に立派な男だ……16歳ですよね。とんでもないな。 とんでドルミールとの邂逅。あまりに色々なことが判明しましたが、かいつまみます。 >国際警察の捜索をかいくぐった潜伏先で、彼女は研究データを残さず消去し、単身で人体実験を強行した。 誕生したゾロアークは血を欲する獣だった。 けれどこのゾロアークも記憶喪失という副作用を回避することはできなかった。この研究サイドでは、重要なデータを蘇らせるためにはメギナの記憶情報を蘇らせる必要があって、そのためにロング警部は眠らされダッチェスが使われた。結果、ダッチェスとのシンクロを媒介として繋がった夢の世界にてアイラの精神を取り込むことでゾロアークの記憶が蘇ることが判明した。けれど蘇ったメギナ本人の意志で自爆した。 これがまたちぐはぐ。やっぱりメギナが悪人であるとは……でも今回の結果からアイラの精神を食うことで記憶が戻ることが明らかになったということはどうであれ将来的にゾロアークを覚醒させるためにはアイラを犠牲にする必要がありそうですよね。う〜ん、でも、まるでメギナはあのときアイラを助けたようなそぶりだったし……。 まあ、ゾロアークが覚醒しないうちはメギナご本人の精神は沈んでいるわけで、ドルミールにとってはメギナがアイラについてどう考えていようと知ったこっちゃないのかもしれませんが。ドルミールも人間への恨みが相当にありそうな香りがしておりますが、ドルミールの目的もまた不透明な部分があるんですよね……敵側の真意が語られる時を待つのみです。 >アイラ・ロングロード様にとって、レスカ様は特別なお方。その立場を利用し、アイラ様のお心を破壊して頂きたいのです。細かく砕き、ゾロアークの吸収を助けることで、暴走の再発を防がなければなりません。 下手にメギナが自爆する前に記憶を完全なものとして確立させる、的なものが目的なんかなあ〜〜「暴走の再発」ってそれはあのメギナの精神の抑制……?だったらメギナもかわいそうな気もしますが……ていうか私もいろいろ勘違いしてるような気がしてなりませんが……うーん、今後が気になります。 そしてシレネですね〜シレネは何やってたんかと思えばここですか。 ウルスラもキズミも何かしらの実験に使われたことは間違いないですよね。このドルミールがもってきたアレストボールの中身はウルスラで間違いなさそうな気がしますが、ウルスラとキズミの『シンクロ』をどうにかこうにかしてキズミの精神移植をやってみようとしたのか?ただ、別のアプローチでやってみたいことがある、と語っているので、今まで語られてきたものとは違う何かではあるんでしょうね。それがなんなのかが実験内容をはっきりと理解できていない(すいません)ので具体的にどんなアプローチをキズミくんに仕掛けたのか、それは後々明らかになるのかもしれませんね。しかしウルスラどうなったんですか。ウルスラの安否が不安すぎる……。 > 「私のエディ。どうして産まれてきてしまったの。人間はあっけなく死んでしまう、弱い生き物なのに。でも安心して。ポケモンなら大丈夫。私のお腹には戻してあげられないけれど、いつの日かオルデンに特別なモンスターボールを作ってもらって、入れてあげるわ。データ化して時を止めれば、いとしい坊やは不老不死になれるのよ。待っててね。ママが必ず、研究を完成させるからね」 シレネが息子エディに対して異常な愛情をもっていたことはわかっていましたし、以前エディ本人を実験台に何かしていることは語られていましたが。 安直な考えですけど、エディってなんらかの不治の病でももってるんですか……?生まれながらの何かしらの欠陥がエディにあり、それに絶望してこの実験に荷担したとかならまだ理解できる範囲なんですが。ただ、今までのエディを見るに病気をもっているという雰囲気は無いですし。それとも単に可愛い息子を永遠に、美術品のように飾るため?死を超越するため?「エディ」であれば人間である必要はなく、ポケモンであってもいい……?ううん、目的が一瞬わかったようで、でもやっぱり解らない。ぽんこつですいません!マッドサイエンティストゆえ恐らく一般常識的な範囲で理解しようとしてもまったく理解ができない理由ではあると思うのですが、繰り返しにはなりますが、メギナにしろシレネにしろ、何がどうして誰かに対する愛情の欠乏・愛情の過多がこの「人間からポケモンになる」実験に繋がるのかが解らない……!!!セレビィ側が人間への恨みつらみを募らせて、ならば人間などいない世界にしてしまえばいい、というのは単純明快で理解できるんですが。セレビィ側のこの世界が完遂される、という仮定のもと、人間をポケモンにする技術を確立させることで選ばれた人間はポケモンにすることで生き延びさせる? う〜ん……? 予想はいろいろ立てられそうな気がしますが、これも続き待ちですかね;; そして第8章-6-ラスト〜〜〜。。。 まさか、まさか、キズミがポケモンになるとは思いもしませんよね、正直。当時のツイッターは相当混乱したのではないでしょうか? 久しぶりにクラウの声が聞けてなんだかほっとした気持ちになるような、不思議な感じで。でも、地の文は、キズミの精神であることはわかるのに、記憶は明らかに損なわれていて、それが恐ろしくて。「必ず戻る、と胸に湧き上がる意思に突き動かされて。」かあ。それで命からがら研究所を脱出して……助かって、それは良かったのですが。 > 目が覚めたら。 ポケモンになっていた。 こればかり言うのもなんですがパワーワードすぎますね。 ここでキズミにアイラが当てたペンダントは、あの、ヒールボールのスペシャルエディションなペンダントですよね。アイラ、ずっと持ってるんだなあ。 と思ったら第9章-1-で歴史改変が起こってる可能性が示唆されたので今度は一体何の事象が残っていて何の事象が消え去ってしまっているのかわからないんですが……とにかく、アイラがヒールボールのあのペンダントを肌身離さず持ち続けているというのはなんだか救われたような気持ちになりました。 それにしても、二ヶ月ですか。 二ヶ月もあったら、何があってもおかしくないですよね。 ゾロアークの再精製はどれほどかかるのか。ロング警部はどうなったのか。他のみんなは。そして個人的には気になりすぎるのがミナトが一体どうなったのか。いや、ミナト……恐らく誘拐された、ということですし私も敵側に拉致されていると踏んでるんですが、彼の手元にはポケモンがいないし、敵側からすれば『シンクロ』を介した将来の依代なので生かしておく理由は無いよなあという感じだし……。死んではいない、と思うんですが(思いたいんですが)。人質にとられているのか、あるいは他の勢力の存在か、味方がミナトを匿ってくれていて事情により国際警察には秘密にしているか(国際警察もまったく信用なりませんからね)。個人的には最後が一番いいんですが。でも無事でいてくれてるならなんでもよいのです。ただでは死なぬ者であろうとは思っているのですが。 第9章-1-。 >うーんと唸り思案顔をするクラウの頭の中で、豆電球がぱちんっと灯った。 かわいい(これだけは言いたかった)。 ポケモン視点で展開される世界。今までと同じ町を歩いているはずなのに、まったく違う世界を見ているような、そんな気分になります。すごく不思議。 クラウが本格的に話しだし、キズミも普通に喋り。お互い、よく知り合っている関係だけれど記憶喪失でわからない。その近くて遠い感覚でありながら、意気の合っている様子が覗える。とんでもない状態になりながらも、クラウがいてくれて良かったと心の底から思うお話でした。それにしてもクラウ、エルレイドになっても、中身は大きく変わらないのですね。エルレイドに進化した瞬間の御免!が今でも記憶に色濃く焼き付いており勇ましい戦士になりながらも、一人称は「僕」で、少し落ち着きがなくて、ふわふわとしていて、でもアシスタントとして怪しい輩(ニューラ)には気を配っていて、そして何よりアイラのことをとても大切にしている、優しいクラウ。歪な世界の中で、あたたかな光のようですね。安心はまったくできませんしこれからですが、クラウとキズミをみていると、きっとこの二人なら困難も乗り越えていけるような、そんな気持ちにさせてくれます。元々、とても良いコンビでしたもんね。キルリア時代、エルレイドになるための特訓をしていた頃を回帰させます。それが今度はクラウがキズミに技を教えるなんて。これも対比でしょうか、狙っていらっしゃるんでしょう。好きです! >療養中のアイラにとって天敵のような能力と知りショックを受けたが、やはり悪者とは思えない。 そうですよね〜、ハイリンク、夢で大きなダメージを受けたアイラに悪夢を見せるダークライは確かに天敵……。ううむ、ツイッターで人選には悩んだと言っておられていましたが、なかなか痛いところをついてきましたよね、レイコさん。探偵を通じて三日月の羽をどうにか手に入れるんでしょうが、なにか、今までのストーリーを考えるとゴースト系の(それもレストロイ的な)何かが絡んできそうな気がなんとかするようなしないような……。 >将来的に規模を拡大して、このあたり一帯を世界的にも珍しいポケモンタウン化する計画に市の行政も賛成している これがまた不思議な感じですよね。これは、歴史改変の結果なのか、二ヶ月の間に何か大きな変革が起きたのか……?特にここ最近はポケモンと人間の確執が深く掘り下げられていたので、こうもあっさりとポケモンが人間の世界に馴染んでいると逆に違和感なんですよね……。勿論これまでもタチ山さんにしろヤドン・タクシー等々にしろ人間世界に人間のように暮らす亜人達の姿が描かれていましたが、ポケモン視点になったせいなのか、やたらとポケモンに対して友好的になったような。視点が今までとまったく違うので、冷静に人間から見た今の世界を分析することができない。ポケモンとしては生きやすい世界になりつつあるのかな?と思いつつも、これは逆に人間はどういう立場になっているんだ?とか。勘ぐりすぎで、人間の生活も大して変わっていないのならそれはそれで安心なのですが……。でもこの二ヶ月はやはり大きすぎるものであると思うんですよね……何かキズミの、そして読み手のあずかり知らぬ場所で陰謀が動いていてもおかしくない、ただまあそれらはこれから掘り下げられていくと思うので、楽しみにしています。 >「アイラさんは優しいですけど、一つ注意して下さい。ご家族について、触れないでほしいんです。特に……お父さんのこと。大が付くほど、お嫌いなんです」 これ歴史改変ですよね?(震え声) あれだけ大好きだったアイラさんが……。ロング警部を大嫌いといえばメギナさんなのでまさかメギナと入れ替わってるー!?的なことは流石に無いと思う(思いたい)んですがまあそれは次回以降として。 うーん、本当、何が起こってるのか、何が変わってしまったのか、まだまだ謎ですよね。この世界。これのめちゃくちゃ面白いところは、何が変わったのか、というのが解るのは今のところ読者だけ、というところですよね。クラウは無自覚ですし、キズミも記憶が戻れば違和感に気付きそうなものですがいまのところはそういうわけじゃないですし。衝撃的で重い事実が続けざまに明らかになった第8章の後なので、このどこか軽い空気感自体がそもそも浮き足立ってるようで、読んでいて、少し楽しく、しかし少し不安。これからどういう風にレイコさんが書かれていかれるんでしょう。気になることや謎がまだまだ多いので、これからの緻密なレイコさんマジックがすごく楽しみです。 あと、最後なのですが。 第8章-5-で、キズミとアイラは恋人同士で、アイラは歴史改変前普通のスクールに通う女の子だった、ということだったじゃないですか。 >アイラは市内のハイスクールに通っていた。バイト先のバトルネーソスで、レンタルポケモンに付きまとわれる騒動があってな。それを、お前が解決した これ、完全にナティですよね。ナティはネーソスでバイトこそしていませんが。 以前レイコさんはナティやリュートについて、国際警察として特殊な生活をしているキズミやミナト、アイラたちと、同世代の「普通」の人間の生活を描きたかったと意識していた、とどこかで仰っていたように思います。多分。ナティは、歴史改変が起こったことで、アイラがそうだった穴を、彼女が埋めたような、そんな立ち位置、でもあるのでしょうか。本来の世界線であればアイラがそうなっていた場所。キズミは国際警察官のままだったけれど。なんだかそう思うとナティがピクシーについて「あの子とバトルした時なんか特別な気持ちになったの」と言った台詞も、ちょっと意味深なものに聞こえてきます……考え過ぎなら恥ずかしいんですけどね!!アイラとピクシーは直接的な関わりが今のところ無いですし。 関係無いですが、9章-1-ではピクシーではなくプクリンでしたが、この二匹ってなんとなく対になるイメージがあるので、ちょっとそういう意味でも思い出しました。また少しだけ違う世界になってしまったのかな……というような予感を、勝手に、しています。 なんといいましょう。キズミとアイラの、恋人同士で、幸せだった世界が、確かに存在してたんですよね。でも、じゃあアイラが国際警察官になってキズミたちと同じ仕事をしている世界がパラレルで、存在してはいけなかった世界かというと、そんなことはないじゃないですか。私達が見てきたニアミスの世界は、改変してしまった後の世界だから、改変前の世界について思いを馳せたり想像を膨らませても、それは本編筋ではなく、既に消えてしまった世界なんですよね(妄想ならいくらだってできるんですけどね)。 彼等はどのパラレルワールドであっても、必死に生きているし、こうして、また、どんな姿であってもどんな形であっても、出会う。 そういう赤い糸的な運命至上主義論理。どんな場合であっても、引き合う関係性。正直、めっちゃ好きです。大好きです。 だからどんなに過酷なことが待っていて、どんなに受け入れがたい現実が待っていても、キズミやアイラ、そして今のところ安否が確認できていないミナト、ウルスラやクラウ(以下略ごめんね)にも、みんな、たくましく乗り越えてほしいと思うわけです。ほんとうに。今まで敷かれていたレールの上を歩いていたとしても、大人の陰謀に巻き込まれてこんなとんでもない状況になってしまっても、めげずに。 そんな彼等を、ひっそりと、応援していたいと思います。 長くなってしまいました。点々と設定の確認みたいになって感想らしくならなくてすいません>< お忙しいとは思いますが、レイコさんのペースで続けてください。こんなにも頭を回転させ今までの読み返したくなりうんうんヒエエと言いながらそれでも楽しんで読めるのはニアミスならではだと思います。めちゃくちゃ面白いです。一体ここからどうやって収束に向かっていくのか私には想像ができませんが、楽しみにお待ちしております。今後とも心より応援しております。作者様からしてみればとんでもない勘違いをしている部分もきっと多かろうと思うので、良かったらまたお話しましょう。 最後になりましたが。 これ言うかどうかすっっっっっごい迷ったんですが、私は『タンタキュル』はランドのお兄さんではないかと予想しています。どうかな〜。イメージ的にちょっと若すぎるのがネックですが。違ったら恥ずかしい&ごめんなさい、です。 それでは失礼します。 [37]
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投稿者:レイコ 2018/01/30(火) 15:38 | ||
[表示] 追加のご感想、ありがとうございました! 返信をひとまとめにできず、時間差での分割となりご迷惑をおかけします。 サブタイトルに触れてくださり、ありがとうございます。他者の中に息づいている、この場にいないはずの人物の間接的な存在感、それ抜きで語れないという演出が好きなんですよね。一人称は、キズミの心情を書く上で一番表現しやすいかと思い、導入しました。情緒豊か! さすがは海さん、お目が高い! 皮肉にも、しがらみの多かった人間時代より喜怒哀楽のハードルが下がった模様です。ニアミスクオリティとは、恐れ多いです。これもすべて、読み取ってくださる海さんのお力に他なりませんよ。コメントを拝読しながら、ちょっとは実のある心理描写をお届けできたのかもしれないと自信が湧きました。9章では内容に合わせてキズミの一人称を組み込むつもりですので、視点の切り替わりが分かりにくかったら、すみません。あらかじめ謝らせてください。 クラウの成長、感じていただけたようで嬉しいです。性格はほとんど変化ありませんが、世渡りはキルリア時代より上達したみたいです。雄黄のバトルは尺を割いて書き込むべきだったかと後悔気味でしたので、お言葉でずいぶん気が楽になりました。ありがとうございました。9章はクラウの章といっても過言ではなく、出番が豊富なのでその都度お楽しみいただければ幸いです。 長春と雄黄、イメージ通りのようで良かったです(笑) 雄黄のナルシストな性格はちらっと過去に出した程度、長春も人語のセリフがないまま9章まで来てしまったので、ここにきて堂々とキャラクターを描写すると混乱を招くのでは、と躊躇いも少しありましたが、思い切って正解でした。雄黄の「父上」呼びはですねー、7章-5-で、 >幼少の折にハイフェンに命じられるがまま、携帯獣のタマゴを叩き割る儀式に手を染めた。魂を祭具の剣に吸わせて、守護霊ヒトツキ=イチルを作り出したのだ。麹塵の入れ知恵でくすねたタマゴをじかに孵化させるまで、無益な殺生を犯した過ちに気づいていなかった。 という部分がありまして、この孵したタマゴから生まれたポッチャマ=雄黄なのです。インプリンティングですね。知恵がついてミナトが実父ではないと分かってからも敬愛の念は変わらず、気位の高い雄黄にとって父王のごとく頭が上がらない存在です。長春の「旦那様」も、ミナトとのエピソードに基づいた呼び方です。上下関係を読み取ってくださり、ありがとうございます。手持ち6体+αを束ねているだけあって、ミナトのポケモンに対する統率力は高いほうなのだと思います。おちゃらけムードーメーカーなのに、いっちょ前な!(笑) 留紺とミナトが袂を分かつシーンは挿入を予定してましたが、都合によりカットしました……かなり激しい喧嘩別れで銀朱が震えあがった、とだけお伝えします。 アイラの父親嫌い、最低でも9章中に理由を判明させますので。ダークライの力が何かの役に立つか、とんとん拍子に進むかどうか、今後ともお見守りください。多角的に予想してくださり、まことに感謝です。 前回のご感想につづき、この度もありがとうございました! ご多忙と思いますが、こちらこそ海さんのことを末長く応援しております! [40]
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投稿者:レイコ 2018/01/29(月) 14:52 | ||
[表示] こちらこそ、お世話になっております。海さんの文章作品、いいえ情熱のレベルでいえば芸術の域に達しているであろう感想を賜り、大変感激するとともに身に過ぎたことで恐縮です。自作連載ニアミスは文章は遅筆をおぎないたい意味でもコンパクトになりがちという、自分では長短が判断しにくい部分を客観的に褒めていただけて嬉しいです。 オハンは……亡くなりました。生きざまも死にざまも色々ある中で、オハンの一生はオハンから見て比較的、幸せだったと思います。それが伝わるように書きたくて、しめっぽい描写はできるだけ削りました。元はロング警部の愛犬という設定なので、ロング警部と息があるうちに再会を果たせませんでしたが、彼の娘アイラに忠実に仕えて悔いはなかったと信じたいです。 鋭い! ゾロアークがわざわざアイラに化けていたのは、アイラの姉をほのめかすため以外の何物でもなかったので、こちらの狙いどおり読み取って頂けて、頭の中でお祝いのクラッカーがぱんぱーんと鳴り響いて紙吹雪が舞っております! ありがとうございます! メギナの人→ポケの研究動機が分かりづらくて、すみません。元々は8章-6-で掘り下げていたのですが、その他の情報量との兼ね合いを考え、もろもろカットしました。ロング家を出ていく(読み取っていただけた通り、妹アイラより自立的で勝気な性格の姉のようです)前のメギナとアイラの姉妹仲は良好でしたから、自爆はメギナなりにアイラを想っての行動だったのではないでしょうか。ダッチェスやメギナ関連の肝はサーナイト(パラディン)とも言えるので、今後メギナの過去や人柄が明らかになる機会まで、もうしばらくお待ちください。 流血はご愛敬です、悪夢の中ですから! 二人の相手への気遣い、強情さは際警察官としてメンタルを鍛えてきた弊害というイメージです。肝心なところでいつも本心が見えにくく、でもそこは似た者同士、同族嫌悪を感じつつもプロ意識の表れとして、キライではないんだと思います。たぶん。 キズミ→アイラへの自警的な行動の数々に対して、アイラは心の中で何かしら思うことはあっても、部下と上司という枠にとらわれることが多かった分、命がけの状況で殻を破れたアイラからの抱擁は、いつか書かねばならないシーンだと思い続けていました。絆の深さ、ですか。そうだったらいいですね。私自身、この二人の関係は一言で説明できず、複雑に入り組んでいる部分もありまして。好きと言ってくださり、本当にありがとうございます! ロング警部が目覚めて、ようやくニアミスが「ニアミスはこういう物語」と呼べる輪郭を持てるまでに至りました。おっしゃる通り、生まれるはずのなかった事象です。懸命に“生きる”キズミ達の姿を執筆しながら、頭の片隅に「これは歴史改変後の世界で、キズミ達はロング警部の闘いを知らない」という事実を置き続けるのは、精神的にすり減るものがありました。ミナトを推してくださり、ありがとうございます。主人公のキズミよりはるかに物語上のキーパーソンで、そういう裏の側面も含めて明るく活発な姿を書くのが、私も好きでした。 >7章-8-を読むと雨音を手にかけたレストロイ家を皆殺しにし自分ももう余命幾ばく、けれど自分で呪いが終わるわけではなくひとり息子のミナトにはセレビィの魂がつくことはもう確定しており『シンクロ』能力を高めるために国際警察に預け、訓練次第では生き残る可能性も見いだしてる(恐らくそれを願っている) 7章の伏線に気付いてくださり、ありがとうございます。ミナトは何も知らず、ハイフェンがミナトを殺すつもりがないというのも、その通りです。しかし海さんの予想よりもおそらく、ハイフェンの人格は歪んでいて独善です…… >しかも普段ミナトの『シンクロ』のパートナーは麹塵=中身はセレビィで、そうなると、ある種普段からセレビィの魂を背負う直接的な訓練をしているようでもあって、うおぉ……大人達の戦略に知らぬ間に子供が組み込まれている……。でもそんなハイフェンの意志とは違って、ロング警部はミナトをはなから殺す気でいる。ミナトに封印した状態のままではミナトが死んだ後にセレビィは蘇ってしまうから。セレビィを殺すために、ミナトを殺す。ウ、オオ〜〜〜まあそりゃあ、人類滅亡阻止という大義のためには多少の犠牲はやむを得ない、ということですよね。この残酷で冷徹なまでの判断は、しかしロング警部の国際警察としての最善手。セレビィどんだけ恐ろしい。 >これ……これ……キズミの「自分より大切なもののために自分の命を惜しまない」という性格を逆に使われたっていうことですよね……そういうキズミだから信じたというか……ううん、大人って悪いなあ……。 言いたかったことが完璧に詰まっています! 海さんの読解力に、全レイコが涙!! >ファーストの圧倒的被害者っぷりが壮絶ですね、これ……。ロング警部はかつてファーストがキズミを助けるために殺人犯である母のコピーを殺した際に、ファーストの殺処分を阻止するためのパイプになったという話がありましたが、それも彼が秘密裏に抱えていた人類滅亡阻止への大きなキーカードの一つだったからでもあるのよな、とか思うと、仕方がないとは思いつつもなんだか複雑な気持ちに。 なぜ歴史改変前のオルデンやロングがファーストをC−ギア輸送役に選んだかというと、警察犬ファーストの使命感の強さや任務遂行能力を見込んだからなんですね。殺人を犯したのは、よからぬ施設で実験体にされていた負の影響と言わざるを得ませんが。歴史改変があったという事実を誰にも語らず悟らせず、運命を壮絶に切り開いていった孤高のガーディであり、ウインディでした。ロング警部の真意をくみ取ってくださり、ありがとうございます。 >C-ギアを用いた、セレビィへの夢エネルギー調達の阻止が叶ったならば、ミナトやキズミの『シンクロ』を利用したセレビィ抹殺計画は行われななかった、ということで合ってるんでしょうか。しかし、歴史改変が起こりC-ギアはそもそも開発されない歴史になってしまった。 そんな感じです。ロング警部は細かく説明しませんでしたが、補足するなら、C-ギアで供給を止めセレビィ誕生を未然に防ぐ=プランA、もし完全には阻止できなくても、供給不足で弱まったセレビィの魂を『シンクロ』で固着させたネイティ(正史で作成され過去に送りこまれた、ネイティオのコピー体かつ精神移植体)を抹殺=プランB、セレビィ誕生のトリガーとなる『ハイリンクの森』で起きる事件を防ぐ=プランCなど、元予知捜査本部のメンバーとして課せられていた任務はさまざまでしたが、ロング警部の奮闘もむなしくいずれも不十分に終わり、強大なセレビィの魂をやむをえず封印で時間稼ぎし、ネイティより強固な『シンクロ』で魂を結べる依り代としてミナトを抜擢したという経緯でした。 >このソリッシュの行為も黒幕の狙いの一つだとすれば、あの場で本物の復活の儀式を行えずとも、時間稼ぎとか何かしらの理由のため(ゾロアークの再精製にも時間がかかることだし)今はソリッシュにセレビィを封印しておくことでこの場を凌ごうということなのでしょうか。 ドルミール(パラディン)の思惑としては、ゾロアークの再精製→メギナの記憶を取り戻し、メギナの研究技術をよみがえらせるまでに相当な時間がかかると読んで、ゾロアークの自爆により覚醒はまぬがれなくなったロング警部の動きを危惧し、セレビィの魂をロング警部の手元から遠ざけ、ミナトとの『シンクロ』の鍛錬を妨害するべく、手を打ったというところです。覚醒したロング警部が己が眠らされた理由やその犯人を本気で調査しはじめれば、さすがのドルミールも分が悪くなるので、事件を分散して撹乱する意図もあったのだと思います。 ソリッシュの周辺を読み込んでくださり、ありがとうございます。出番は少ないですが、人間の頃のメギナのこともゾロアーク化してかのメギナのことも、ずっと間近で見てきた数少ない証人(証ポケ?)なので、単なるドルミールの操り人形ではない……と、思いたいです……でも、どうでしょう……この場で多くを語れなくて、すみません! ありがとうございます。オルデンはキズミの養父に一生分の恩を感じていて(長くなるので、エピソードは割愛します)、実子に比べるとキズミへの愛情は純粋な親心というより、亡くなった養父への義理や後見人としての責任感の部分もあるのですが、それでもやはり可愛いことに変わりなく、長男同然に分け隔てなく接しているという感じです。キズミからすればオルデンは大恩人ですが、亡くなった養父をさしおいてオルデンを父親として慕いきれず、オルデンもまた亡くなった養父への遠慮があるので、とても親密で穏やかだけど複雑な疑似関係を捨てきれていないみたいです。平和な未来、来てほしいですね…… ロング警部が長々と己語りをすると、なんとなく彼のイメージからずれるので淡々と説明役にとどめ、人物像についてはキズミの視点を借りたつもりでした。ただでさえ本人の登場回数が極端に少なく、薄いキャラという印象を持たれても仕方ないところを、ロング警部を意思の強い男(多忙な任務にのめり込んで、家庭崩壊させましたけども)と読み取ってくださり、ありがとうございます。ミナトを人柱視する発言やキズミの除外宣言など、偽善者になる気はないアンチヒーロー的な雰囲気が伝われば少しでも嬉しいです。 「誰かを自分のような哀しい目にあわせたくない」というのはその通りで、元々強かった(傍から見れば迷惑きわまりない)自己犠牲心が7章のもろもろで反省して緩和されていなければ、ここでオルデン先生に相談しようと思いつくまもなく、とんでもない方向に暴走していたかもしれません。成長と呼ぶには微々たるものですが。キズミが比較的落ち着いて話を飲み込めているのも、相手がロング警部である影響はありそうなので、もし真実を打ち明けたのが気の置けないミナトやアイラでしたら、自己分析しているようにもっと感情的にわめいたり取り乱していたかもしれないです。いやーまだまだ未熟なガキんちょですよっ。 シレネが息子エディ(エディオル)を人間からポケモンに変えたがり、実験台(しかし失敗?)にしたことを夫オルデンが勘づき、それが決定打となって二人は別れました。シレネは相当ごねたみたいですが、裁判に研究の時間を取られたり周囲の無駄な関心を引く手間を考えて、いつかオルデンにも理解してもらえるはずと早々に自分本位に立ち直ったようです。メギナといい、マッドサイエンティスト思考に関して現段階ではまだ動機をはっきり明かしていないので、難解なのはごもっともだと思います。掘り下げるのは今後ということで、ご納得いただけますでしょうか。 アイラのヒールボール、よくぞお気づきで! キズミ→アイラに身に着けさせた時からすでに「これはキズミが入るボール」と予定してましたので、 あの船上シーンは何かと思い入れが深いです。アイラが作中でヒールボールに言及したことはほぼ無いですが、こっそりと肌身離さず持ち続けていました。 ミナトはたぶん、無事です。しかし本編で順当に死者、負傷者が増えていっているので、五体満足で元気にしているかどうかは……いえ、なんでもないです。あれは生命力が強そうなので、どこで誰といてもせめてギリ死にかけてる程度を祈ります。 目が覚めたら〜、と記憶喪失はポケモン不思議のダンジョンを意識しています。亜人同士が喋り、物資が流通する商店街(ジョインストリートの元ネタは、BW2のジョインアベニュー)も、ポケダンシリーズや名探偵ピカチュウ(パチリス所長の元ネタ)に出てくる街のようなイメージです。プクリンは「親方(ポケダンネタ)」とピクシーとの対になるイメージの両方でした。亜人という設定を活かしたくて、ポケモンが人間のように生活している風景を取り上げたくて、ポケモン視点から見た世界をがっつり書いてみたくて、そういう自分の勢いやら好奇心やらを詰め込もうと前々から構想していたのが9章みたいなものなので、これまでの人間キャラ主軸とはまた違った(といっても、姿を変えたキズミがおりますが)執筆の楽しさがあります。 何様と言われてしまいそうですが、キズミのポケモン化は私の中で「この展開、受け入れてもらえるかな?」という不安もあったので、海さん含め皆さんの寛大さに勇気づけられました。 選考を勝ち抜いたダークライ、務めを頑張ってもらいたいです。キズミがサポートしていたクラウが、ダークライをサポートするという、立場逆転の対比に気づいてくださって嬉しいです。クラウはキルリア時代も初期はパッとしなかったので、進化しても一気に中身が成長とはいかないんだと思います。腕前は上がってるので、そこは周りからも評価されています。クラウは今までキズミに目上の人間として一歩引いて接していたので、ダークライと対等に近い関係を結べたことで、作者としてひとつの到達点にこられたような気持ちになりました。豆電球を可愛いと言って頂けて、ガッツポーズ! ナティのこと、思い当たってくださって感謝です。ちなみにナティはバトルネーソス併設の喫茶店でバイトしておりますよ〜。キズミたち国際警察官には送りたくても送れない、同世代の平凡な学生生活をナティやリュートを通して書きとめておきたかったという小話、覚えていてくださったんですね。正史では、ナティもまったく別の暮らしをしていた可能性もありますし、意外とアイラたちに近しい人物だったかもしれませんし、いろんな想像のパターンも。ロング警部は歴史改変後の世界線(ロング警部の家族構成や結婚時期などは、歴史改変の影響で若干変更されています)で幼少のアイラを国際警察の施設に放り込んだので、正史と同じように育てていればキズミとの出会い方もオリジナル通りだったかもしれません。アイラにとってどっちが幸せだったかというと、うーん、今ある生き方以外を知らないアイラには比較しようがないので、なんとも…… >彼等はどのパラレルワールドであっても、必死に生きているし、こうして、また、どんな姿であってもどんな形であっても、出会う。そういう赤い糸的な運命至上主義論理。どんな場合であっても、引き合う関係性。正直、めっちゃ好きです。大好きです。 ありがとうございます。私も好きです。もう一歩踏み込むなら、ファーストがタイムカプセルで過去に送られても無事に国際警察に復帰したり、キズミとアイラがふたたび出逢ったのも、すべて運命という名のもとのセレビィの調節の結果なのですね。セレビィは歴史を変えて人類を滅ぼしたいといっても、手を加えすぎて己が誕生して時渡りをする未来まで変えてしまっては元も子もなく、うまく自分が生まれる瞬間までは調節に調節を重ねてパラレルワールドを作り出した(生まれたものの、封印されて時渡りを妨害されましたが)ので、歴史はある程度形を変えつつも、正史に近づくように必然的に繰り返されているという。だから引き合うといっても決してロマンチックではない、ロング警部が苦肉の策で仕組んだレールよりよっぽどタチの悪い、どこまでも予定調和という希望の見えなさが特に好きです。ひっそりと応援、痛み入ります。 タンタキュルについては、別所でお答えした通りです。Coming soon! 感想らしくないなど、とんでもないです。説明下手かつ情報過多ときているので、理解できないところは遠慮なく質問してくださいね。そちらのほうが私にとっても、次回につながる勉強になりますので。お助けできることであれば、なんなりと。 ストーリーの予想や設定の疑問に対して、現時点でお答えできている部分が少なくてすみません。読み飛ばしているわけではありませんので、ご容赦ください。お考えをお伺いできて、光栄です。大部分は完結までに判明すると思いますので、何卒お付き合いください。 膨大な量をさかのぼって読み返してくださり、伏線など情報を整理して丁寧に列挙してくださり、貴重な時間を割いて下さったのだと思うと、ただ単にこちらがお礼を申し上げるだけでは釣り合わないことが、ただただ心苦しいです。ニアミスを書き続けて十年近くなり、未完なのでこういう言葉は取っておくべきなのかもしれませんが……我がポケノベライフに悔いなしです。尊敬する海さんの真心が注がれたお言葉、一言一句に感無量です。気持ちを残さずお伝えしようにも語彙力に乏しく、表現しきれないところに自分の能力の限界を感じて、自作の執筆が難航している時よりもどかしいです。さらには引き続き応援していただけるとあって、まさに夢のようです。厚かましいですが今後ともどうぞ、よろしくお願いいたします。重ね重ね、本当にありがとうございました。 9-2-の追記分につきましては、後日あらためて返信させていただきます。お待たせして、申し訳ありません。ありがとうございました!! 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投稿者:海 2018/01/27(土) 14:43 | ||
[表示] ツイッターで申し上げましたが第9章-2-の感想を追加させてください。 ワア〜言葉になりませんね。 ミナトといい、キズミといい、いやキズミはここにいるのだけれど、それを彼らはわからない、キズミ本人にすらわからない。ここにいないにも関わらず存在が濃厚に感じられるような一話でした。タイトル通りですね。 前話ではあまり意識していなったのですが、一人称になって、キズミの感情がより事細かに記されるようになりましたね。こう言っちゃなんですが、以前のキズミよりも情緒豊かになったような。勿論、親しまれているアイラについて「俺みたいな鼻つまみ者、ふさわしくない」なんて言ってのけるのはまさにキズミなのですが。その後のアイラさんとの面会シーンでの、千切れるような心理描写とやりとりはもう、キズミ……この素直さは正規ルートゆずりなのか、というより今までは気や意地が張ってたりしてなかなか踏み寄れませんでしたもんね、皮肉なことにダークライになったことでより本来の優しさが表に出て、本当のキズミに近くなったのかもしれません。というのはただの一読者の妄想なのですが。はーそれにしても。照れたり、涙したり、抱きしめたり。この瞬間が、これから待ち受ける困難の前のたったひとときの幸せであったとしても。いつか、「君の求めている人」が実はその人自身であったことを知り、もう一度こうして通い合ってほしいなあ。こうさて巡り会えた幸せと、ここまでそばにいるのに果てしなく遠いすれ違い、これぞニアミスクオリティですね、読んでいて胸が熱くなりました。 クラウの成長は逞しいですね。この状況下において優秀で力もついたクラウの存在は大きい。初期のキルリア時代の可愛いし従順でしっかりアシスタントとしての役割も果たしているけれど少年らしさの抜けなかったクラウが、きちんと大人になって力をつけて、立派になったなあと……。アイラが出歩けない以上、国際警察としての任務はほぼ彼が単体で行ってることですもんね。凄いなあ。バトルのところも、特に最後インファイトを叩き込むところなんかは激アツでした。最終進化形態の貫禄やレベルとしては上位である雄黄の強さも引き立てながら、がむしゃらでも相手に一撃を叩き込む姿はクラウらしいです。一人で立てるようになって、でも周りにも頼って、うまく使って、人望があって。クラウの良さをそのままに、健やかに成長してくれていて喜びもひとしお。鍛え、アイラさんのためにふるって行くのでしょうね。良き。 長春と雄黄も出てきて、彼らに関してはイメージ通り(笑)でもミナトのことを「父上」や「旦那様」と読んでいるのは意外でした。おちゃらけたムードメーカーなのがミナトの良いところですが、流石に優秀な国際警察官かつレストロイ家の一人息子。キズミとウルスラ、アイラとクラウやオハンなど、主人に寄り添うようなポケモンの関係性とはまた形の違った、上下関係がもっとしっかりと築かれているような印象を受けました。いずれにせよ、ミナトに対する強い親しみや尊敬を感じられて、とても良かった……。留紺は最初期からミナトのポケモンとして活躍していながら、謎めいたポケモンですよね……今頃どうしているんでしょうね。あまり嫌な方向に進まないといいのですが……(震え声)また出てくることを楽しみにしています。 ところで私はアイラさんがロング警部を嫌ったという話、歴史改変??と思ったんですけど、ふつうに事件の全容を知ってしまって警部の行いに憤り嫌いになったパターンもありえるな、となんかこの話を読んで思いました。どちらなんだろう。アイラさん、後遺症が思っていた以上に酷いので、全てが明らかになる日はまだそんなに近くはないのかもしれませんが……悪夢といえど何かこういい感じにキズミがアイラの夢世界に入る的な展開があってアイラの心が開いてそのうち後遺症も回復して〜〜みたいにとんとんとんと進んだらいいのにナ〜〜〜!!まあそうもうまくいかない現実。辛い。 これからどのように進んで行くのか、引き続き楽しみにしております。感想に感想を重ねて申し訳ございません。ではでは。 [38]
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NEAR◆◇MISS > 第八章 > 05 -5- ロングロード を読んだ感想 | ||
投稿者:とらと 2017/11/07(火) 20:52 | ||
[表示] 先日、当該更新分で明かされた設定について、色々と大変興味深く拝見させていただきました! さすがレイコさん、さすがニアミスという感じで、凄まじい作り込みの作品であることを再認識させられた次第です。しかし、設定に関しては沢山お伺いできたものの、物語の醍醐味であるドラマパートについてはあまりお話できなかったので、あらためて、-4- ハイリンク、-5- ロングロードの感想を簡単にですがしたためておきます。 オハンを惜しむ猶予もなく、物語は進む。 夢世界の描写が大変巧妙だなと感じました、最初「突然場面が転換して一体何が起こった?」と混乱し、不気味な思いのまま読み進め、ダッチェスの正体(ア〜なるほど! 裏切りじゃなかった よかった(と思っていいのかどうか(疑心暗鬼)))、何故アイラがここにいるのか、逆再生するように把握させていく。疑問符が並んだ状態から、霧が晴れるように明かされた詳細のおぞましさよ……。夢の中といえ、ニアミスは(怪我もさせていたし死人も出ていますが)えげつない描写を回避して進むと何故か思い込んでいたので、血の跡を追う、目が脚が、気道まで牙が、という描写が出てきたことにも大変驚き、そうか物語はここまで切迫したところに辿り着いたんだなあと……。若者が身体を傷つけられている様には本当に心が痛みます。 読者、あまりの情報量に(次話もそうなんですが)大混乱しているところ、彼らは事を把握して最善を尽くそうとする、本当に頭が冴えるなあと思いまして、さすが国際警察官だけあると言いますか。アイラさんがキズミさんを抱きしめるシーン。このシーンだけじゃなく、これまでも色々な苦境に彼らは立たされてきて、傷つけあいながらその裏で認め合いながらここまで来て、気丈に立ち続けてきたけれど、アイラさんなど内心はもうボロボロなのではないかなと思うんですよ。その二人が、この壮絶な状況の中で、二人きりで、死にかけて、抱きしめあって、互いの鼓動や匂いを感じる、その光景に、なんだかこれまでの歴史のようなものが込められている気がして……ウワ〜となりました(結局語彙力は死んでいる模様)。近くて遠い……そうですか……尊い…… いやでも本当に、タガが外れた訳ではないですけど、アイラさんが『認識』した途端に、急接近したような感覚がありますね。実際は色んな出来事を経て少しずつ分かりあってきたのですが……認識したからこそですね……しみじみ。 次話! 十日も経っている! このタイミングでロング警部が目を醒ましたのは一体どういうアレなんでしょうか、気になりますね 十日間の間に敵方はかなり動いているのでは 先に押し付けた奴にも書きましたが、やはりロング警部という人は本当に、一体何があなたをそこまでさせるのかと思えてなりません。どれだけ強い人なんだと。そして語られた諸々の真実…… 以前、ニアミスがどういう物語なのか、これからどう展開してどう決着するのか掴み切れていないみたいな話をしたかもれないんですけど、この回を以て、私の中のニアミスのイメージっていうのは本当に激変したんですよ。ツイッターでレイコさんが「序章や1章のイメージが変わるようなお話にしたかった」という感じのことを仰っていましたが、まさにですよ。そしてその冒頭部分って言うのは作品の顔になる部分な訳じゃないですか。この作品は、こう、若者たちが得体の知れない闇に立ち向かう!!! みたいな、元気なウェイトレスとやりあってバイクで公園にテレポートする、ああいう勢いのあるイメージだったんです。けれど、今回ロングさんが語ったお話を考えながら思い返すと、あれらのシーンさえ「これはセレビィが介入した結果の世界で、こうじゃない世界線なら彼らはまだ幸せに暮らしていたかもしれないんだな」とか思ってしまって、すっごく切なくて……もうめちゃくちゃ切ないイメージの作品に様変わりしました、これホント凄いですよね。だけど掴み切れた訳じゃないから、また様変わりするかもしれない。するような気がしています。そう言う意味で、色んな色を含んでる、鮮やかな虹色の作品だよなあ。楽しいよなあそりゃ。こういうの狙ってやられるんですから、ホント凄いですよ。語彙力なさすぎですいません。 >「俺は……何者ですか」 この台詞が凄く好きです、親友に纏わるあまりにもショッキングな話を聞かされ激昂した直後、はっと我を省みる瞬間。やっぱニアミスのキャラは頭がいいなと感じます。 彼は確かまだ十六歳とか(曖昧)じゃないですか。しかもこういう真面目で一本気な性格ですよ、その彼がさあ、ちょっと気になってるけど上司だしダメダメと思ってるような相手をつかまえて、歴史改変される前は恋人だったんだよと告げられる衝撃は、計り知れないものがありますよ。しかも、この状況なんですよ。キズミさんは強い人だけれど、ロング警部はもっと強くて、あんまりにも強すぎるから、こういうことをこういう状況で言ってしまうでしょ! あんまりですよ! こんなこと言いたくないですが、ロングさんも警部ならもっと物事を説明するノウハウみたいなものあるでしょうが!笑 いやでもこの話を彼が遂に持ち出さなければならなかったということも 状況が切迫していることを示しているのかもしれない ロング警部も追い込まれているような気持ちになっているのかもしれませんね 十日の間に何があったんだ…… 敷かれたレールの上を歩いてきた、か。 なんだろう、レールの上をおのずから歩いてきたと考えられるだけ、まだキズミさんは強いんだなとも思うのですが。まるで掌の上でずっと躍らされていたようで、飼われていると気付かずに飼育されていたようで。それでも彼は腐らず、ロング警部への不信も出さず、使命の為に歩いていくのかなあ……ロング警部の予感する通りに。どうなるんだろう。この状況がこれからどうやって打破されていくのか、震えながら待つしかありません……。 アイラさん、ウルスラやクラウの安否も気掛かりですし、その間ミナトさんが何をしているのか、オンデルさんがどうなってるのか(一回サーナイトと会って何か忠告されてるんですね、無事だろうか)とか、ダッチェスは本当にもう……とかも、色々と気にかかります。8章の1話目を読むと、彼らとセレビィは仲間って訳でもないんですよね。サーナイト(ドルミール?)達はセレビィを利用しようとしているのか……? 次話も急展開が待ち受けているということで、物語がこれからどこに向かって加速していくのか、敵方の陰謀がなんなのか、段々明かされてきそうな予感……。恋に現をぬかしているような状況ではないかもしれませんが、この怒涛の展開のさなかに、ウルスラやクラウ、キズミさんやアイラさんの恋心がどう発展していくのかも楽しみです。色々明らかにされたのにまだまだ楽しめる所が山ほどありますね、凄い……!! 台詞が多く、対して地の文はひとつひとつぐっさり突き刺さるようで、情報量の多さだけでなく文章表現としても、重く濃密な文章であると感心させられる次第です。いや〜次話も楽しみです。期待しています。では。 [35]
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投稿者:レイコ 2017/12/08(金) 22:54 | ||
[表示] ご感想ありがとうございます! 返信大遅刻常習犯で大変申し訳ありません。設定のみならずドラマパートにも触れてくださり、嬉しいです。作り込みといわれると鼻が高いですが、読者様を置いてきぼりで理解不能路線を突き進んでる部分も少なからずある気がしますので、注意したいと思います……! 流血シーンは悪夢という設定なので少しだけ羽目を外しました!(?) 抱擁のシーンは……書きたかったシーンの一つですね。キズミとアイラの関係は年相応・一緒に過ごした月日相応にまだまだ浅いですけど、それでも二人なりに積み上げてきたものが走馬灯のように〜という思いを込めましたので、まさしくとらさんのおっしゃるとおり、こちらの意図としては大成功です。次話でキズミがこの場面をまったく回想していないのは、夢の中でアイラに抱きしめられたことはまったく覚えていないからなんですけどね。一発屋のようなシーンになりかねないだけに、イメージ通りに描写できていたみたいで、本当に良かったです。 >やはりロング警部という人は本当に、一体何があなたをそこまでさせるのかと思えてなりません。どれだけ強い人なんだと。 ^ ロング警部は説明が難しいです。ようは彼は、人間が好きなんだと思います。「適性」という言い方が一番しっくりくるかなと。困っている人を助けたいとか正義感が強いとか、たまたまそういう性分で好きで警察の道に入ったというバックがあって。これがこうだから人類を救わなきゃいけないと他者を説得するためにそういう考えを持ち合わせているのではなくて、単純に、罪もない人が死ぬのは嫌だという、それが自分の信念として完結しているうえで行動している。ある意味でロングの中では理論があるようで、ないんです。次話(8章-6-)で記述したように、意図的に過去にさかのぼって人類を抹殺するというのは、言ってしまえば無差別の大量殺人ですから。刑事として見過ごせないというロングの気持ちを、同じ刑事として理解できるキズミはなかなか否定できないところなので、このあたりのシーンに関しては視野狭窄な描写を避けられなかったという反省があります。 ロング警部が目覚めたのは、次話-6-のメギナ=ゾロアークが自爆したことが原因でした。それまで眠らされて、夢を搾り取られていたので。ただしロングとキズミの目覚めるタイミングがばらばらだったように、正確にメギナが消滅した日時は不明です。そこはストーリーと関係ない部分なので、あいまいで大丈夫です。 >この回を以て、私の中のニアミスのイメージっていうのは本当に激変したんですよ。 >「これはセレビィが介入した結果の世界で、こうじゃない世界線なら彼らはまだ幸せに暮らしていたかもしれないんだな」とか思ってしまって、すっごく切なくて……もうめちゃくちゃ切ないイメージの作品に様変わりしました ありがとうございます! そのお言葉を頂けただけで成仏できます !! 一周目と二周目で印象が変わる作品が大好きなので、自作にも手法を取り入れようと悪戦苦闘してきた甲斐がありました…… 「恋人」と言われたことでキズミの中で何か劇的に変わるイメージが漠然とあったのですが、いざ書いてみると想像と裏腹にほとんど変わりませんでした。賢いと言ってくださったように、状況が状況だけにキズミっぽいてきぱきした塩反応に仕上がった一方で、やや盛り上がりに欠ける押し問答になったのがちょっぴり心残りです。次話でキズミの心情について掘り下げる尺を設けたので、補完できていたらいいなと思います。 >いやでもこの話を彼が遂に持ち出さなければならなかったということも 状況が切迫していることを示しているのかもしれない ロング警部も追い込まれているような気持ちになっているのかもしれませんね 十日の間に何があったんだ…… > 次話です……次話のようなことがあったんです…… >ウルスラやクラウ、キズミさんやアイラさんの恋心がどう発展していくのかも楽しみです。 恐れ入ります! 大詰めが近いストーリーに負けじと、キャラクターの関係性も頑張ります。来年から新章に入りますので、そちらのほうも宜しければお付き合いください。あらためて、ありがとうございました!! [36]
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NEAR◆◇MISS > 第八章 > 02 -2- 泣き上戸 を読んだ感想 | ||
投稿者:とらと 2017/07/14(金) 00:01 | ||
[表示] -1- 隠し穴〜から-2- 泣き上戸までの感想です! え〜っ ウルスラしんどい えええ〜……えええ……、いや待って、まずは麹塵さんですね 麹塵の目的は >全人類を一掃する こと? なるほど、大きく出ましたね。そのために真の体を取り戻さなければならない。レストロイ卿の手綱を引いて(いるつもりで?)親子を破滅させようとしていたというのも、なるほどなるほど。それでも私は麹塵ちゃん良い子説に夢を見続けていきますとも。そもそも森の仔らの無念を晴らすために人類を一掃する、というその発想が良い子だと思います。うんうん(言い聞かせる 麹塵ちゃんというのは表でイジられキャラを演じながら裏で完璧に立ち回るタイプと思っていたので、ミナトの姿を模したメギナを見て動揺したり、ダッチェスの件で相手に一枚上手を取られたり、といった今回の姿は色々と新鮮に映りました。麹塵もまた、黒幕、というポジションからはかなり外れた存在……なのだろうか。 メギナさん達の目的はまだまだ謎が大きい。嫌な予感しかしませんね、今後の展開を震えながら待機します、が、えっと、ダッッチェス……ダッ……う……うん……??ん……???ダッチェス……???き、聞かなかったことにしようっと!!( 次話。 冒頭、今までのニアミスで接触してきた事件とは全く毛色の違う事件から冒頭が始まり、一体この事件はどういう風に物語に絡んでくるんだろう、と頭の片隅に置きながら読み進めていたら、そうかあ……ウルスラ……しんどいですね >わたくしには分かります。たとえお心に鍵をかけていようと、感じてしまうのですわ 『シンクロ』が使えるばかりに、キズミさんがアイラさんのことをどういう風に思っているか、またアイラさんがキズミさんのことをどう思い始めたか、知りたくなくても、察してしまうという訳なんですかね。いやあ……いやあこれは……これは……キツイですね(語彙力 キズミはウルスラの思いを知っていて、ウルスラが悲しい思いをしないような方法も色々と思案していて、けれどこういう気持ちみたいなものは図らずとも伝わってしまうと言うか、隠したくても全部バレてしまうというか。本当にそうなんでしょうか、読み違いだったらすいません、ううんしんどいな。 >「なぜ、ラルトスに生まれたのでしょうか」 これですね。いやあね……(語彙力の崩壊 異種恋愛で一番キツイのってポケモンがこれを思い始めたときだと思うんですよ、自己の根本から否定することになるじゃないですか。しかもウルスラはその先の、「でも人間だったとしても」という所まで考えている。全否定じゃないですか。ラルトスである運命を『受け入れなければ』と思っている点で『人間にない力を持っているから傍においてもらえること』を、肯定的によりも、消極的に考えているんだろうなあって。人間にない力を持っている別のポケモンでも良かったくらいに思ってるんじゃないかって。いや切ないですね……このウルスラの思いを癒せるような、報われるような展開が訪れることを祈るばかりです。キズミさんなんとかして!!! という読了後も、「しんどい……幸せになって……」のあとに「ダ、ダッチェス……」という不穏さがバリバリに残ってしまう……ダッチェス……いやいやそんなまさか……いやいやいや……えええ……ううん……まじか? ちょっと読み返した方がいいですねこれは まとまりのない感想で申し訳ありませんが、これで。続きも楽しみにしております。乱文失礼いたしました!! [33]
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投稿者:レイコ 2017/08/04(金) 20:46 | ||
[表示] ご感想、ありがとうございました! 大変遅くなり、申し訳ありません。 あと2、3話進行すれば、ダッチェス関連を解説できるので、欲を出したのですが、更新速度を上げることは叶わず……現時点では大袈裟でなく涙を飲んで、ネタバレしたい気持ちを抑えます。くう〜っ……! ダッチェスが現れた日にロング警部が何者かに襲われたことや、1章-2-で「(もしダッチェスが)敵の回し者だろうとなんだろうと」とキズミが心にもない皮肉を言った≒作者が言わせたこと、序盤からここにきてようやく『敵か味方か』という核心まで持ってこられました。終盤にまた一歩近づけた感じがします。プレゼントという表現はぼかしすぎたかと反省していたので、読み取ってくださり安心しました。メギナは実はですね〜、うーん語りたいですけどガマンガマン……… 麹塵は正確には、レストロイ卿よりミナトを操ってた感じですね。しぶといレストロイ卿は、封印直前のセレビィの祟りだけではなかなか死なない上に、ネイティに封印(憑依)された弱体化のままでは太刀打ちできないので、ミナトの幼い頃からレストロイ卿への憎しみを吹き込み、力をつけた息子に父親を討たせる……という形で、親子の破滅を目論んでいたという筋書きです。 10年ほど前に『Pz』の元研究チームが『ハイリンクの森』で『夢の煙』を使った非人道的実験を開始→国際警察が武力行使(=ロング警部は戦闘部隊の成員。事件と無関係のレストロイ卿はロング警部に弱味を握られ強制参加)→血で血を洗う戦場化→巻き添えをくらい、煙を搾取されていた現地のムンナやムシャー)が多数死亡→生き残った『森の仔』(ムンナたち)たちが絶望して「人間なんかいなければよかったのに」と願ったことを発端に、世界中の人間を恨むポケモンたちが見ている悪夢まで寄り集まり、『夢の煙』の力が結集して実体化したのが『ハイリンクの森の護り神セレビィ』 ……という経緯なので、麹塵は敵討ちの発想や義理堅い性格なのではなく『悪夢』そのもの、セレビィという個を取りながら、実態は不特定多数の負の念といえる、善も悪もなく目的を遂行するだけの殺戮兵器じみた存在というのが一番近いかもしれないです。 こんなんで人類と和解できるのかな……? とらさんが念じて下されば或いは……或いは…… 長くなってすみません。麹塵まわりの設定は盛り沢山かつややこしくて。これまたあと2、3話進むと新情報が増えるので、重ねて申し訳ないです(こちらもネタバレしたくてたまりませんが、ガマンガマン!!)。自分も時々ド忘れしたり混乱します。なので、流し読みでどうぞ。 ウルスラはまったくおっしゃる通りです。さすが月蝕で異種間を取り扱われているだけあって、恐るべき着眼点と観察眼…… ウルスラというキャラクター、人間ではないという立場を初期から書き続けてきた身としては、どうしても書きたかったくだりでした。これに触れていただけた事で、ニアミスという作品は半分以上成功したようなものでしょう。とらさんに足を向けて寝られません。 8章といいますか、ニアミスの核心はこれからが本番、冗談抜きであと2、3話先になるば8割方は本編終了なので……! 引き続き読んでいただけたら、心の底から大喜びします。創作活動というのは、自分一人ではあまりに孤独との戦いで、到底成り立たないものと思っています。ご感想には毎回励まされております。本当にありがとうございました!とらさんも執筆、頑張って下さいね! [34]
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NEAR◆◇MISS > 第七章 > 08 -8- 秋の気配 を読んだ感想 | ||
投稿者:とらと 2017/03/22(水) 21:42 | ||
[表示] こんばんは、7−7〜7−8の感想です!まずは七章完結お疲れ様でした〜!!いや〜面白かった〜!! すっっっっごい色んなことがちりばめられてあったような気がして、今もまだ全部を掴み切れてないな!?という気がするんですけど、いやあ本当になんっていうか……てんこ盛りって言うか……豪華……!豪華でした……!言いたいことが分かりますか……!!この設定もこの設定も一本分書けそうなくらい面白いぞ……!?みたいなお話が次から次から飛び出してきて 出し惜しみないって感じで(いやホントは出し惜しんで次に繋げてらっしゃるんでしょうが!どんだけネタの引き出しがあるんだ〜!!)ホントすごかったです フルコースみたいな感じです 分かりますか 何って言ったら伝わるんですか?!楽しかったです!!興奮しました!!! 本当に、どこから語ればいいものか まずアイラさんです。アイラさんっていうかアイラさんとキズミさんです。こう、何って言うんですか、アア〜こっぱずかしくてちゃんと真っ直ぐ伝えられないんですがこう恋に落ちる音がしたって言うか、したっていうか、しましたよね!? > 真っ逆さまに落ちてゆく、甘く苦い、独特の浮遊感。 アアアアア〜!!!!!(太文字)(語彙力の崩壊 だめです!すいません!!読んだのだいぶ前のはずなのにちょっとまだ冷静にコメントできません!ああ〜!!無理です!!ごめんなさい!!無理!!くそが!!!ウワアア!!!!かわいいかわいい若者たちを見守るカプ厨おばさんはマジで動揺が止まりません!! いやなんか なんかアレなんですよ こうなんか……ここまで……こう……ホントにやるとは……やるとはっていうか、ちゃんと日本語書きますねすいません、『匂わせる』だけじゃなくて本当に本編の中でアイラさんとキズミさんが恋愛沙汰に陥る(まだ陥ってない)(いや、陥ってるはず)とは、思ってませんでした、正直。そのあとの7−8のキズミさんがアイラさんを見る目がもう完全になんかこう、アレなんでしょ? 光に当てられて……アレでしょ? 自覚はないかもしれないけどそういうアレなんでしょ? そんでいるじゃないですか、ウルスラが。なるじゃないですか、三角関係に。今まではウルスラとキズミの異種間恋愛……そういう微妙でデリケートなもの(という世界観だと思う)にスポットを当ててきた作品ですから、さあここで人間のアイラさんが出てきました、カッコイイクラウさんがここにいます、それでウルスラはクラウさんを選びましためでたしめでたし、とはもう思えないじゃないですか。こうなるとホント一筋縄では行かな……えっ終盤……?いやそんなまさか……( いやあここにきてこの二人の関係がこういう形で進展するとは……驚きだぜ……願わくは全員幸せハッピーエンドを期待したいところですが、どうなることやら。ただならぬ陰謀の気配と一緒に楽しみにしてます。えっ……終盤……?(二回目 イチル。 以前感想で書かせていただいた分裂して戦うところもカッコよかったんですが、それだけに留まらないんですね、この子に秘められたギミック。城の中で長く描かれてきた転送装置としての鏡、それを剣を鏡に見立てて利用するとは。全く完璧に理解できてるとは到底思えないのですが、それでもあの頭身から月白の巨体が滑り出てくるシーンのカッコよさを思うと〜……!! キズミナ決闘に重大な役目を負ったり、アイラさんとも共闘し、ミナトさんの手の中で想いに応えて復活し、そして仲間を救うために散って行ったんですね……。イチルが出てきてからって作中全体通して見ればそんなに長くはないですが、その中でここまで見せ場を作って退場されると読者としてもどこか、あっぱれ……! と言ってしまいたくなるような。そんな気持ちです。最後の笑顔。この笑顔とあっけなさで、まだ『一匹死んだ』ってことを受け入れられてないのかなあと思います、私が。あまりにも潔い散り際すぎて、まだ実感がっていうか……ううん。ホントに永久に失われたんだろうか? ともかく、なむなむ。 レストロイ卿との決戦シーンもまた、言い付く間もないほど次々と事が巻き起こって、なんかホント語ろうとしたら取り留めもなくなってしまいそうです、感想を短くまとめる力がなくて申し訳ない〜……。私の推しメンに昇格した麹塵ちゃんのセリフが凄いかわいかったとか……割って入るクラウがイケメンすぎたとか……あどけない月白がかわいいとか……『帰ってきた』あとにすぐ退避指示を出せたアイラさんはやっぱ二人の上司なんだなとか……伝家の宝刀とか……空前絶後のとか……なんかもう……全部良かったです(思考停止 7−8! ワアア全部メタモンだった……! そんな可能性頭を過ぎりもしなかった……! やられた……!( なんだか保護者が繋がってますね!? ドキドキしながら拝読させたいただきました。すいません理解が浅くて申し訳ないのですが、ハイフェンが国際警察のシステムにロトムを侵入させ(?)、警備ポリゴンに追い込まれ、そこをオルデンが救って、それを機にオルデンとハイフェンが繋がった? それとは関係ないところでハイフェンとプラチナ団が繋がっている、という解釈で合ってますか……? 違ったらすいません……! なんかあれですね、ハイフェンさんは根っから悪い人ではない、ってことですよね。ミナトさんを守ろうとした点それなりに良い父親で、奥さんを愛して愛して、愛を尽くすために犠牲をいとわなかった愚かな旦那さんだったってことですよね。そうかあ。ホッとしたと同時になんだか切ない気持ちです。 大好きな麹塵ちゃんが割ととんでもない出自で凄くワクワクします。悪夢を束ねて生まれた神様。それであんな人を食ったような感じなんですか。いやあかわいい。そう遠くないハイフェンさんの死後、悪霊がミナトさんに災いをもたらす。そのための素質、洗礼……?もう一皮剥けるってことかな。手持ちの月白といい、監視……といい、ミナトさんはメイン三人の中でも特別に特別な存在ですね。本人がひょうきんなのとのギャップがまたイイです。 入り乱れる陰謀が明かされるまで、もう少しだろうか……話しが100%理解できないもどかしさでウズウズします。楽しみ!! >酔っぱらいみたいに壊れて、野郎相手に身の上話をぶちまけた。 すごく好きだなあ。いままで相手の素性をよく知らないでも通い合って背中を預けあってた二人が、ぶつかりあって、その先で互いのうちあけバナシをして。多分互いの信頼の深さが変わったとか、絆が強まったとかではなくて、弱い部分を見せられるようになって、甘えられるようになったんじゃないかなあと勝手に解釈しています。メンタルやられて居候と化せるだけ、弱みを晒せるようになったんじゃないかなあとか。勝手な解釈ですけどね。なんだか分かりませんが、 > でも、慣れた。 が凄く好きです!二週間、っていう時間が、乗り越えようとするまでにかかったんだ、っていう、その感じが、この『慣れた』から伝わってくる……勝手な解釈ですけどね!! ラストシーン! 影と霊だらけの暗い城の中から日向(?)に戻ってきた彼らだけど、キズミさんの傷跡に代表されるだけでなく、いろんなところで、それぞれの内側でも、誰かと誰かの関係性でも、この一件を通して、彼らは大きく変わりましたね。それぞれに強くなって、憑き物を落として、互いを理解して結束してそれで、成長した彼らに、一体これから何が待ちうけているのだろう。終盤、ってことで、いよいよアイラさんパパ襲撃事件の周辺に突っ込んでいくのかなあと思いますが、彼らのお仕事の性質上、これ以上犠牲者が出なければいいなあとも思いつつ。保護者会談でうっすらと明かされ始めたような、複数の要素の関連性がクッキリ示されるタイミングを、レイコさん怒涛の伏線回収を、楽しみに待ちたいと思います……! 余談ですが、ここまで感想書いてスゲェ思うんですけど、これだけの内容をこの文字数で描写できるの凄いです。レイコさんの文章って凝ってて美しいんですけど、その上長ったらしくなくて、一言一言ものすごく選び抜かれてて、洗練されてるんですよね。文章の美しさ、言葉自体に込められた深読み要素伏線ギミック言葉遊び、そして短い文章で言い表す、っていう、すべてが成立してるんですよね。いやあ凄いです。ニアミス読んで勉強しよう。 ええと以上なんですがホント……とりとめのない感想で……すいません……!前回わりとまともな感想を送れたと思ったのに今回ちょっと無理でした……!すいません……!汲み取ってください……!!( 感想力の限界を感じる……! まだまだ語り足りない点がたくさんあるのでいつか目の前で読みながらアレコレ言えたらなって思います!では!次章もお待ちしております!がんばってください〜!! [31]
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投稿者:レイコ 2017/04/02(日) 18:17 | ||
[表示] 7章、詰め込み過ぎて大変申し訳ありませんでした! 情報過多でさぞ、読み辛かっただろうとお察しします。 アイラを……やっと書けました……! 長かったです、本当に。ここまでたどり着くまでに、これほど時間がかかるとは、思ってもみませんでした。 二人のあいだにフラグが立ってるんだか立ってないんだか、分かりにくい状況をダラダラ引きずってしまったのが申し訳ないです。ガードが固いと描写に苦労します。それでなくとも、アイラのなかのわだかまりを解消するまでのテンポが悪くなったのは、構成力の不足ですし、アイラのキズミを見る目が変わったのが唐突といえば唐突の感が否めないのも、やっぱり作者の筆力が未熟なせいなので、アイラとキズミ関連はすべてにおいて見通しが甘かったと言わざるをえないです。反省しています。 恋愛沙汰! レストロイの城というピンチにつぐピンチの極限の状態(?)で、ようやく連鎖反応を起こすことができました。 父親(に近い、オルデン先生)を尊敬するキズミにシンパシーを感じたことで、自分を客観視できるファクターを手に入れて、アイラのなかのどーんと鎮座していた「父親(ロング警部)」という異性像が揺らいだとき、いっぱいになったコップの水があふれるように、はじめてアイラはキズミを意識することができたのだと思います。 絶対に「これ!」というきっかけは特に書きませんでしたので、進展が納得できないと感じられる方がおられたとしても、仕方ないですが…… いがみ合っていても、仕事の真面目さや周囲への気配りは観察していればつかみとれるでしょうし、遠まわしに自分を大事にしてくれていることはアイラも無意識に感じ取っていたという風に、受け取っていただければありがたいです。 キズミ側はどうなんでしょうねー。 キズミは初期からアイラに尽くしていますので、けっこう早い段階から、つぐないや共感、同情の念が、愛おしさに移行していたんだろうと考えています。作者がいうのもなんですが、ちょっと恋に恋してるというレベルではなく、きっちりと純愛です。もしオープンになれば周りが当てられるくらい、アイラの幸せを願っています。 でも当の本人はお固い性分の重症な鈍感男なので、ミナトにからかわれようと、ウルスラと(他人から見て)所帯じみた生活を送っていたとしても、キズミ自身が「これっぽちも自覚していない」状態である以上、今までずっと、そういった心理描写をすることが叶いませんでした。 でもこれからは、少しずつ変わってくるかもしれません。 >今まではウルスラとキズミの異種間恋愛……そういう微妙でデリケートなもの(という世界観だと思う)にスポットを当ててきた作品ですから、さあここで人間のアイラさんが出てきました、カッコイイクラウさんがここにいます、それでウルスラはクラウさんを選びましためでたしめでたし、とはもう思えないじゃないですか。 くみ取っていただき、まことにありがとうございます!! 世界観! まさしく! むくわれた〜っと全身で喜びを表現する次第ですっっ! ネタバレにならない程度に申し上げますと、先の展開にかかわってくる要素となるので、どうか記憶のすみっこにでもお留めしてもらえれば…… ハッピーエンドになるかどうかは……う、うーん……? 麹塵もクラウも月白も触れて下さって、ありがとうございます。 特に麹塵は、やっと7章で設定を出せたのでほっとしました。 イチル! 7章のほぼゲストでありながら、書きたかった設定、場面や展開に欠かせないキャラとなりました。出番は短かったですが、思い入れは深いです。「一匹死んだ」重みとしては軽く流したのも、ややワケありです。というのも、イチルは元々魂を剣に憑依させた人工の守護霊なので、無に還るのはある意味、収まるところに収まったという見方が当てはますのですね。だからあの笑顔は、自分たちは自然の状態に戻るだけだから、ミナトに悲しまないでほしいというメッセージを残したつもりなんだろうと考えながら、書きました。はたしてミナトに届いたかどうかは、うやむやですけども。最期まで守護霊にふさわしい、忠義のある散りざまとしてえがきたいと念じておりましたので、あっぱれと言っていただけて肩の荷が下りました。ありがとう、イチル…… メタモン! メタモン関連にかんしては没ネタがいっぱいなので、せめてインパクトだけでも残したかった……というワガママが伝わったみたいで、よかったです。 子どもが活躍するのと同じくらい大人が裏で活躍する物語が好きなので、保護者会(?)は絶対に外せない!!と思い続けておりました。 オルデン先生とレストロイ卿の会談です。「夢の」が修飾につきそうです。念願の一つが叶いました…… 子ども世代に比べて大人世代のほうが大物ですし、対談を書いててどんどん話の根幹部分に関わっていくのも楽しい部分です。 >ハイフェンが国際警察のシステムにロトムを侵入させ(?)、警備ポリゴンに追い込まれ、そこをオルデンが救って、それを機にオルデンとハイフェンが繋がった? それとは関係ないところでハイフェンとプラチナ団が繋がっている ハイフェンと、ゲームでいうプ〇ズマ団の後継団体が「つながっていない」事以外はその通りです。10年前にハイフェンがロング警部から押し付けられた「同行」とやらに怒ったのは、まったく無関係なのに、お前は稀代の霊能者だからという理由で、ハイリンクの森に強行突入する国際警察の用心棒として引っ張り出されたから、という訳ですね。おまけにロング警部の読み通り、常人には太刀打ちできない異変が起きて「森の守り神」の誕生に居合わせてしまい、やむをえず調伏して祟りをもらう羽目になったので、踏んだり蹴ったりです。 ロトムのくだりは読み取って下さってありがとうございます。正直、このへんの説明シーンは書きながら自分でも分かりにくかったので、修正を検討しています。 ハイフェンは作中随一の愛妻家ですねー! 息子に輪をかけた女好きですが、奥さん亡くなったあともその執着心は健在で、せいぜい遊びでポケモン♀をはべらす程度です。自分本位な男には変わりないです。息子を守るといっても、基本的に自分と奥さんさえよければ後の連中はどうなってもいい、くらいに考えてるはず……です。 ミナトがもし妻似の娘だったら、今ごろ溺愛していて別の意味で余計にこじれていたかもしれませんね。 陰謀については8章でもうひと整理つくと思うので、お待ちくださいませ。 ありがとうございます。 おっしゃる通り、互いの人に言いにくい素性が分かろうと分かるまいと、キズミとミナトはこれからもキズミとミナト、永遠不滅のバディなんだろうと思います。 相手の知らない部分に興味がなかったといえば嘘になりますが、それを知ったところで、その相手との付き合い方が劇的に変わるとか、そういうのではないんですよね。たぶん、この二人は。 7章で色々と成長したり変化したり、失ったものを書き出したくて、ラストシーンのような全員集合の場面になりました。長年ニアミスを書いてきましたがレギュラーの誰一人、特定の相手にぎすぎすしていないのは今回が初めてでした。ちょっと感慨深かったです。ようやくこういうのが書けるようになったんだなあ、と…… 犠牲者はどうでしょう……伏線回収、8章で頑張ります! 文章面は特に自信がないので、そう言っていただけると、とても嬉しいです。恥ずかしさで変な笑いが出ます。情報ばかりせっせと羅列してしまいがちなので、こちらこそ、とらとさんの情緒的でセンスあふれる、うっとり読み耽るような文章から学ばせていただきたいことが山ほどありますよ……! 本当に、自作を読んでくださって、このように濃密な感想まで送っていただいて、なんとお礼申しあげてよいやら……頭が下がりっぱなしで、地面にめり込みそうです。私も、的外れで支離滅裂な私見でもご迷惑でなければ、とらとさんと月蝕について直接お話できる機会が欲しいと前々から考えていますので! その時は、ぜひお付き合いいただけると幸いです。 あらためて、ありがとうございました! とらとさんも頑張ってくださいね! [32]
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