NEAR◆◇MISS を読んだ感想 | ||
投稿者:はやめ 2019/05/08(水) 22:11 | ||
[表示] 約8年間に渡る執筆、お疲れさまでした。完結おめでとうございます。自分が来た時には確か第四章あたりだった気がします。 本当にお世話になってますから、何か書いておきたいんですよね。今度ゆっくり、完結後の感慨でも聞かせてくださいね笑 エピローグを読んで、この物語はハッピーで報われるという形での終わりではなかったけど、まさにタイトルを象徴するような終幕であるなと感じました。終盤は本当にタイトルの意味合いがひしひしと感じられる展開だったというか。「-8-再会」で本編終了、と一旦銘打ってからも私は絶対「何かあるだろう」と勘ぐっていたのでエピローグ含めて色々な意味で油断してませんでしたが(何の警戒)、読み終わった時に静かな感慨と充実感に満たされました。 エディオルがここまで重要人物になるとは当初思ってなかったのですが、アイラ・ミナト・キズミの三人ではないキャラクターにスポットがあたる、こういう展開はとても良いなと感じました。それこそ未来が繋がっている、という感じがします。やっぱり未来があるって素晴らしいことですよね。現実に生きてるからこそ小説の世界にそれを感じてしまいますね。 アイラがジムリーダーになったんだなあというのが意外とかそういうことではなく彼女自身が考え選んだ道であることに感慨をおぼえました。ジムリーダーシステム的にはバトルステージっぽく、やっぱり意識されたのでしょうか。あと、最後の台詞は卑怯ですね。筆舌しがたい良さがありました。この台詞だけでもう締めとしてはこれ以上ないだろうなと読んだ瞬間に思いましたもん。 自分もあまりうまく感想言語化出来ないんで恐縮ですが、今後完結作品としてのニアミスをまた読み返すこともあるでしょうし(というか読み返す)、更新は終わりだけど、ポケモン二次創作の一作品としてこれからも永遠に残り続けるんですよね。そうやって楽しんでいきたい。これ自作完結時には意識してなかったけど、作品がずっと残るって良いことですね。 取り留めがなくて申し訳ありません、ひとつ、この作品に一番思ったのが、キズミのポケモン化チョイスがダークライっていうのは本当に神チョイスだなと思いました。 個人的に好きな章は7、8、9です。 なんでもあれこれ伝えたい気分ですが今回はこの辺で。 [59]
|
||
投稿者:レイコ 2019/05/27(月) 15:28 | ||
[表示] 感想メッセージ、ありがとうございます。返信をお待たせして申し訳ありませんでした。これではやめさんと拙作ニアミスについておはなしできる機会がラストになるかもしれない、という完結ならではの寂しさで筆がにぶっておりました…… 四章というとギリ前半ですね。懐かしい……連載期間が長かったので、ギリといっても随分前になりますね。こちらこそ、いつもお世話になっております。はやめさんが自作語りに付き合って下さるとおっしゃるのなら、喜んで!笑 はやめさんの創作トークもぜひお聞きしたいです。 キャラクター全員が幸せになれるハッピーエンドにならなくて、ごめんなさい。そしてご期待に添えるような(?)どんでん返しもなくてすみません。本編終了とは、これ以上先でトンデモ展開は起こらないという意味もありましたので。タイトルを象徴、そう言っていただけて嬉しいです。そうだったらいいなと、そうしたい思いで長年書いてきたので、私の大好きな伏線を作品全体、それからエンディングを暗示するタイトルに盛り込んだ成果が実った気持ちです。 エディオルは最初から重要キャラの設定だったので、穴馬的にはやめさんの予想を裏切れたのでしたらちょっぴりニヤッとしてしまいますね。主役の三人以外のキャラにスポットが当たることで、未来につながる……なんと素敵な読み方をしてくださることでしょう。作者としてエピローグがあることが当然のあまり、大事な視点を忘れていたと気づかされました。うかつすぎて、ガーンです。そうですよね、未来があるって実はものすごく素晴らしいことのはずですよね…… バトルステージ! さすがです、細かいネタによくお気づきで! システム的にバトルフロンティア寄りなのになんでジム? と思われるかもしれませんが、これについてもエピソードがあるので、本編ではカットしましたがいつか機会があれば、ちらっとでも触れたいところですね。おっしゃるとおりアイラが自分で選んだ道にかかわる部分ですから、設定として大切にしたいと思っています。締めの台詞! 気に入ってくださりありがとうございます!! 読み返していただける、そのお言葉だけでも嬉しくて舞い上がります。完結作品の仲間入りをようやく果たせたわけですが、更新という形を失ったらあとはもう思い出になる一方なのだろうと考えていたので、永遠という表現に少し驚きました。ずっと残るという位置づけにもポケ二次小説としての役割がある、そういう捉え方は大事ですよね。自作に関して批評的にみるクセがついているせいか、意識していなかった部分でした。嬉しいですねえ。嬉しいです。ありがとうございます。 ダークライ、ドラマチックな役柄でのメディア露出が多い中、自作にこういう形で登場してもらうことに若干申し訳なさやプレッシャーもありましたので、チョイスを手放しで褒められると照れます……! 7,8,9は私も思い入れが深い章です。好きな章を挙げてくださってありがとうございます。 序盤から読み返してくださり、エピローグにも目を通してくださり、拙作をご愛読くださったはやめさんのには頭が下がります。素敵な読者さんにご支援いただけて作者の私もニアミスも心から光栄に思います。今まで本当に、ありがとうございました!! [61]
|
NEAR◆◇MISS > エピローグ > 01 六年後 を読んだ感想 | ||
投稿者:とらと 2019/05/08(水) 21:04 | ||
[表示] 長い間追いかけてきた愛着たっぷりのこの作品に最後に何を書けばいいのかじっくり考えるべきだとも思うのですが、別にこのコメントが最後でなければいけないということもありませんし、やはりとにかく今は急ぎ花束を持って駆けつけたい(コメ欄に)(花束ないけど……)という気もしますので、読後の衝動のまま綴ってみようと思います。 エピローグ!! >幸先よさそう というダッチェスの言葉にめちゃくちゃ感じ入るものがありました、幸先よさそう、って、これから何かを起こそうというときに使われる言葉ですよね。この回はエピローグという物語の末尾ではあるけれど、エディやダッチェスや他の人たちが、この物語の先を生きて、何かが起きて、悩んで、進んで、成し遂げて、その先もずっと歩いていくんだということを予感させるワンシーンでした。過去の記憶を追い求めるエディとアフロの冒険が始まるような予感がしますよね……!! しかもグリーンフラッシュに約束された幸福な冒険が! おわり、っていう読者の寂しさを拭ってくれるような、未来を感じさせるような爽やかな読後感でした。キズミさんたちが守りきった、未来を感じさせるような〜……!! わ〜……!!(感動)っていうかもう >「ヒミツ」 んもう〜!!!んふ!!んもう〜!!!!えええええ〜!!!!!もうアイラさんそういうことする〜!!!!ンンン〜!!!!!www 完結、お疲れさまでした!!! おめでとうございます!! すごい!! エライ!! すごい!! これほどの大作を完結させられたこと純粋に尊敬しますし、同じ長編作家として、誇りにすら思います。いや〜すごいです。冒頭から張り巡らされた巧妙な伏線に繊細かつダイナミックなシナリオ、これでもかと織り込まれた原作ネタ・解釈の数々、作り込まれた世界観、愛すべき個性的なキャラクターたち。こうやって言うのは簡単ですが、どの点に於いても凄まじいクオリティで最後まで駆け抜けられたというのは、マジで並大抵のことではありませんよね。本当に本当に素晴らしいですし、そういった作品にこうして出会えた・読ませていただいたということが、ポケモン二次を愛す者としてこれ以上なく幸福なことだと感じます。この感動を、この幸福を、この愛情を、この寂しさを、どう表現すれば伝えられるのか、言葉を尽くしても尽くしても全然足りないのだろうなという気がしています。 とにかく、楽しかったです。楽しかったと言うことをとにかく伝えたい!! 楽しかった〜!! 長らく楽しませていただいて、本当にありがとうございます。『第八章-5- ロングロード』を読んだときの衝撃は生涯忘れることはないでしょう。第九章の切なくもどかしい日々を思いかえせば胸が締め付けられるようです。作品を読んでいる間・読後感を味わっている間だけでなく、オンオフ関わらず様々なキャラトークに付き合っていただいたり、裏設定などお話が尽きないのを拝聴した記憶も実に素晴らしい思い出で、ニアミスの話をお聞きするのはいつもとっても楽しく、こんなにも考えて書かれているんだなと感心&尊敬するばかりで。とりあえず何かコメ欄に入れようとりあえず……と思って書き始めたのにまさか泣きながらコメント書くことになるとは思わなかった笑、もっとお話伺うチャンスがあったよなあという後悔もあり、だからこれからもたくさん思うまま語って欲しいな〜と思うし、それをニヤニヤしながら眺めさせていただきたい所存です。そして、願わくは、またどこかで元気に生きているニアミスキャラたちに会うことができたら嬉しいなあ〜と思います……! 本作は、確かに私の青春の一部分でありました。素晴らしい作品を、思い出を、ありがとうございました……!! 興奮冷めやらぬ状態ですが、これからも楽しくニアミスの世界観を堪能させていただくとして、とりあえず今日のところはこのあたりで……えっでも結局銀朱の伴侶……えっウルスラまわりの三角関係はどうなったのー!?笑 [58]
|
||
投稿者:レイコ 2019/05/26(日) 21:27 | ||
[表示] 長い間追いかけてくださり、本当に本当にありがとうございました。こちらも、返信に何を書けけばいいのかしばらく迷ってしまいました……たびたびコメントを送ってくださったとらさんの存在にどれだけ励まされた事か! 心強かったことか! 感謝しても感謝しても足りないです。自作にまつわるやり取りもこれでいったん一区切りになる〜〜っと思うと、なんだかとても寂しくて。わ〜〜い綺麗でゴージャスな花束! 心の手で受け取ります、嬉しいです!! ドライフラワーにして大切にします(キラキラ) 色違いのブラッキー、ご明察です。あえて出さなかったダッチェスの名前を汲み取ってもらえて良かった……!最終話から六年経つあいだにイーブイから進化したようです。ダッチェスがいる理由、「幸先よさよう」の意味をエピローグ内で語り切れなかったのはちょっと惜しいです……でも長々説明してもダレますからね! 割愛! 前向きな雰囲気のエンディングにしたかったので、爽やかな読後感と受け取ってもらえたのは演出成功かな!?とウキウキしました。筆力を補ってくれたグリーンフラッシュに感謝! そうか〜そうか〜と、目からうろこでした。キズミたちが頑張ったから六年後、未来のシーンが書けたんですね。そうか〜〜……作者のくせに、エピローグがあることが当たり前すぎて意識からすっぽ抜けていた感が否めない……さんざん苦労を背負い込ませた自キャラに対して反省します。そうか〜そうですよね…… 「ヒミツ」。たぶん“そういうこと”なんだろうなあと思います。アイラの一番ラストの台詞は何になるんだろう? と自分の中でも未知数な部分がありました。「ヒミツ」に決まって満足してます。キャラクターが勝手に歩き出す(勝手に喋りだす感覚)、何年字書きをしていてもタイミングが読めなくて楽しかったです。 ほ……ほ……ほ、め、ご、ろ、しィィーー! ダメージ99999、カンストです! レイコのライフポイントはゼロです! 一文一文お返ししていたら照れてしまって怪文書を量産しかねないので、失礼ながらまとめてお礼申し上げます!!!/// 書きたいものを書きたい、発信したい、あわよくば読んでもらいたいという野心の固まりで、設定厨で、伏線マニアで(中略)とにかくただただ何かを好きな気持ちに貪欲でがむしゃらにここまでやってきたので、そのように肯定的に捉えてくださって大変恐縮です。こちらこそポケ二次を愛する者として、あらためて感激しました。勿体ないお言葉を沢山かけてくださり……小説書きとしてもポケ二次読者としても尊敬できるとらさんに、拙作を最後まで楽しんでもらえたという!この!!ミラクル!!! 考えれば考えるほど、どんだけ低確率なんだーっワンダフォーッとウルウルッときちゃいます。真面目な言い方をすれば、胸がいっぱいで画面がにじみます…… 「ロングロード!」、よく覚えてますよ! とらさんが突発チャット会をひらいてくださった時のこと、あれは感動しました……ニアミス書いててよかったなーと心底嬉しく思いました! こちらこそ、オンオフ問わず創作トークとっても楽しかったです。すごく良い思い出ばっかりです。えっ完結したのに自作を語っていいんですか!? なんとお優しい!! 宣伝になりますが、続編できれば書きたいなあと思っているので、いつか日の目を見る機会があればよろしくお願いします。月蝕はこれからも続くはずですし、月蝕についてまだまだ知りたいこと尽くしなので、よかったら完結したニアミスの分もまたトーク聞かせてくださいね。もちろん更新のほうも楽しみにしています。銀朱の伴侶はですねごにょごにょ……三角関係はえ、えーっと…… お待たせした割にまとまりのない返信で、非常に申し訳ありません! いつもいつも、応援してくださり、完結をリアルタイムで見届けてくださり、いつ終わるとも知れなかった長期連載にお付き合い下さり、本当にありがとうございました。そしてお疲れさまでした。とらさんのような素晴らしい読者さん、滅多におられませんよ! とらさんが読者さんであり続けてくれたこと、いただいたコメントの一つ一つが宝です。とらさんはすごい!! 今までずっと、ありがとうございました〜〜〜!!! [60]
|
NEAR◆◇MISS > 最終章 > 08 -8- 再会 を読んだ感想 | ||
投稿者:とらと 2019/04/02(火) 21:50 | ||
[表示] 『第七章-7- 大飛翔』の >もう二度と、悲観の頂点で自分の命をかろんじたりしないと誓う。 というキズミさんの心理描写と思しき一文がめちゃくちゃ心に残っていたんですよ、ミナトさんと戦った時に死んでやろうとしたキズミさんの行動に受けた衝撃の反動でもあるんですが、深く安心したというのがもう一つあり。自分が歳を取って、色んな作品のキャラたちが年下になっていって、一緒にドキドキワクワクするというよりは「見守る」という視点に移行してしまう中で、自ら死を選ぼうとするキャラクタを見ているのが物凄く辛くなってしまって。キャラの生き様を真摯に描いていくうえで、キャラによっては避けて通ってはいけない局面であることも分かりつつ、でもそんなの現実世界だけで十分だよ〜生きようよ〜!ってなってしまうんですよね、だからキズミさんが、あの状況での他者との触れ合いの中で、もう二度と〜と考えてくれたのが物凄い嬉しかったんですよ。 今回。ああ、ああ……どうしよう……どうしよう……と思いながら読み進めたのですが、この局面に於いて、彼は満足げな微笑みを最期に浮かべていて……、きっとこのとき、この状況と言うものが、彼にとって『悲観の頂点』ではなかったということなんだなと思ったんです。自分が消える以外にウルスラを助ける方法がないという状況で、そうすることを選びとった彼の決断は、断じて『悲観』の果てに選ばれたものではないということ。『死』というものが、必ずしも絶望と直結するものではなかったということ。彼がいのちを軽んじたわけではなかったということ。そうならば、私は、彼の選んだ彼の人生の結末を、受け入れることができるなあと思いました。受け入れられるなあと思ったんです。レイコさんがそういうことを考えて書かれたかは分かりませんが、彼の命を引き換えに得たものは、ここまで描かれてきた世界の存亡を左右するものではない、たった一人や二人の命と引き換えになる、世界という観点で見ればとても小さな「救い」、対価を考えれば救いと言っていいのかも分からないくらいの救いだけれど、きっと彼の散り際は、ヒーローの散り際に違いなかったんだろうなと。だから、死ぬことが、消えてしまうことが、キズミさん個人にとっては、ハッピーエンドではないにしろ、おそらく、100%のバッドエンドでもなかったんですよね。……ここまで書いておいてなんなんですが、ハイリンクの森の中で行われたことがどのくらい現実世界にそのまま関わってくるのか全然自信がなく、シレネさんもキズミさん(髪が短い方)も本当に亡……本当に……?という状態で、これまだ後日談エピローグで二転三転するんでしょ……??いまものすごいトンチンカンな感想を書いてやしないか……???と戦々恐々としているのですが、一読者のひとまずの感想として、だいぶ怖いんですが、書き残しておこうかなといったところです。壮絶に勘違いしていたらすみません、あるいは壮絶にレイコさんの術中に嵌っているかもしれない……!!そうだったらそれはそれで楽しいですね……!!笑 ともあれ、本当に、このメインストーリー完結回で描かれた内容を私が理解したそのままの状況がこれから続くとしたら、何って言っていいのか……キズミさん、本当に、お疲れさまでしたと言いたいです。「どうしよう……どうしよう……」という気持ちはまだまだ落ち着くこともなく、どうしたらいいのか分からないのですが、一読者の私は今、彼の色んな場面や表情を思い出してすごく喪失の寂しさに暮れていること、スマートな顔して凄く人間臭かったキズミさんの生き様をすごくかっこよかったと思うし、すごくすごく好ましかったと思っていることを、稚拙な言葉で本当に恐縮なのですが、とにかく伝えなければならないと思います。彼と言う人は、この世界に生きているたくさんの人やポケモンに、そしてこの作品を追いかけてきたたくさんの読者の人たちに、愛されていましたね。読み取りの浅く申し訳ないながら作者さんの本意に添えないかもしれない私は、ここまで読んでどうしても、たくさんの主人公がいる本作のなかでも、そのたくさんの主人公たちの心の真ん中にいた、一番の主人公は、キズミさんだったんじゃないかと思います。私はね。本当に、お疲れ様でした。……全体的にトンチンカンなことを書いていたら本当にすみません!!! 今話で書かれた他のたくさんのことについては、ちょっと今のところどう解釈してどうお話するのも的外れになりそうな気がして、こ、ここから後日談……!?どうやったら丸く収まるの……!?そもそも丸く収まるの……!?!?という感じなので、完結してからあらためてお話しに伺います!!(ところでだいぶ昔に描いていただいた髪の長いキズミさんのことをずっと覚えていましたのでウワ〜!!となりました。ウワ〜!!(語彙力崩壊))ああっ、誰と誰の再会なのかと思っていたんですがキズミさん(髪が長い方)とファーストの再会か、そうか……!!そうですよね、髪が長い方のキズミさんもまたここまでの人生を歩んできたたったひとりの尊ぶべきキズミさんに違いないのです。しかしお、お花見……みんなでお花見……みんなでお花見……!!!! ウワアアア〜!!!! グエエエエエ〜!!!!!!! ちょっとレイコさんちょっとおおおおおお〜!!!!!!!!(限界がきました) 感想を書くにあたり第七章付近を読み返していたらこの頃まだみんな揃って……!! ウッウッ(;;)って無限になりました。これから後日談エピローグを待つ間に頭からもう一周してこよう思うのですが道中のすべてが涙で滲んで何も見えない気しかしません。大事に大事に読ませていただきますね。なんだよ〜もう〜……え〜本当に〜……?? もう何を言ってもダメですねコレ何を言っても見当違いなことを言っている気にしかなりませんから今……とりあえずエピローグを待ちたいと思います。完結までもう少し……!! 楽しみにお待ちしております。 返信が手間でしたら後回しで本当に全然構いませんので!! 最後まで、最後まで、応援してます。ファイトです!! [56]
|
||
投稿者:レイコ 2019/04/25(木) 11:47 | ||
[表示] 感想メッセージありがとうございます。七章はおっしゃる通り、キズミのターニングポイントになった章でもあります。コピー(複製人間)という出自やらなんやらで自己肯定感も生きる気力も低く、亡くなった養親や病身のファーストの手前、己の命を粗末にしてはいけないと頭では思いつつ、殉職したらぽっと楽になれるだろうと矛盾を抱えていた設定だったので、そのキズミが本気で、生きてもいい、生きてやろうと前向きに吹っ切れる展開を書けて、こういう積み重ねの実る瞬間が長編の醍醐味だなーと悦に入ったのを覚えています。七章以降に入ってからのほうがキズミという男をはるかに書きやすくなりました。ぐちゃぐちゃと複雑な内面事情のあるキャラクターより、すっきり明快な思考回路のキャラクターを書くほうが自分の性に合ってるのかもしれません(苦笑) 親ごころあふれる目線で見守ってくださり、ありがとうございます……有難いことです…… 本作はどちらかといえば人類だの未来・過去だのスケールがでかいほうで(って自分で言うのも恥ずかしいの極みですが)、いわゆるセカイ系に分類されるのかなと勝手に自己分析してるのですが、そちらの担当は準主人公の皮を被った補正かかりまくりの厨二主人公体質のミナトなので、キズミの消失はまた別枠のものとして描写したい思いがありました。それこそおっしゃる通り、救いといっていいのかわからないくらい小さな対価のために、ミナトと同じかそれ以上に体を張りました。散り際をヒーローと評していただけるとは、大変恐縮です。 上記の点から、悲壮感のあるドラマチックな自己犠牲とはちょっと違う風に書きたかったのですよね。うまく演出できたかはさておき……。せっかく人生に対して前向きになれたのだから消えたくないといえばその通りだけど、どうあがいても実験道具にされた異形からもとに戻れないと明白になった以上、ぜんぶ終わらせてウルスラが目覚めるならそれが一番だと、キズミは今の己にできることをやるまでというごく自然な決心で臨んだのだと思います。ですから心と記憶は滅びても、キズミはオリジナルの長髪キズミとなって帰ってくることができました。セレビィの歴史改変が起きた現世では、そのように宿命づけられていました。じゃあ長髪キズミのピンチヒッターにすぎなかった短髪キズミの人生はなんだったのかという話になるんですけども、なんだったんでしょうね……バッドエンドではないと考えていますが、掘り下げだすと胸が痛まないことも無いです。これもニアミスのうち、と広い心で受け止めていただけると助かります。 このようにじっくりと思いのこもった沢山の字数で名残惜しんでもらえるキャラクターを世に送り出せたこと、字書きの端くれとして感極まります。作者冥利に尽きます。もともとニアミスは壮大な英雄譚ではなく、戦闘描写や伏線回収は作者の趣味ですけどその他は、キャクターの成長や関係性の変化をストーリーの要とするスタンスで執筆しておりました。めまぐるしい世界観から、世界からみればちっぽけなキャラクターという原点に帰結でき、完結目前にしか味わえない感慨を噛みしめております。 後日談、ラストスパートをかけてまいります! とらさんは感想や拍手など絶えず温かく励ましてくださり、その都度百人力でした。自分の語彙力のなさからお礼が同じ言葉の繰り返しになってしまうのですが、本当に感謝しております。こちらこそファイトです! 月蝕の1ファンとして陰に陽に応援してますよ! [57]
|
NEAR◆◇MISS > 最終章 > 06 -6- 夜桜 を読んだ感想 | ||
投稿者:とらと 2019/03/11(月) 14:06 | ||
[表示] 2話分です。しわしわのセレビィに思い当たって調べたらセレビィゴーレムも映画に出てるんですね、これが2体分も暴れてる足元で逃げ惑ってるミナトくん……!!(でも笑うシーンではない)イチルとイチリは名前が似てるな〜と思ってはいましたが、双子のようなもの?だったんですね。まさかこういう展開になるとは……!!トランツェンに憑依したヒトツキイチリ、前から食えない感じではありましたが死を全く恐れぬ勇姿がまさに「霊」という感じで素敵でした。 > どんな思い出も、別れというものは平等に抱きしめる。 光速で映写された神経のはからいに、歯を食いしばった。 「あばよ、相棒!」 ここがもう……(´;ω;`)ぶわっ 人類を破滅に追いやろうとしているとしても、ミナトさんにとってはまさしく「相棒」だった訳ですよね。小鳥の笑い声にめちゃくちゃグッときてしまいました、なんという散り際……!!うわーきくじんーーー!!!。・゜・(ノД`)・゜・。ミナトさんパパが最後の一撃をミナトさんに託したのは、きくじんとの決別、>産声の大合唱 これらの魂の浄化に彼を立ち会わせたかったというのもあるんだろうかとちょっと思ってしまいました、自分がいなくなるという状況で、ミナトさんに越えるべき壁を越えてほしかったのかなあと。そこまで考えていないかな。でも彼は雨音さんのためとは言いながらやはり父親であったんだと感じさせられますね。泉にグラシデアを投げ込むミナトさんの姿にはなんとも言えず胸にこみあげるものがありました……!!生贄一人どころじゃない……(´;ω;`)ううっ 次話!キズミさんが記憶を取り戻し(“彼”としか書かれてないのがなんだか気になりつつ)それを了解したうえで二人きりでどんな話をするのかなあとドキドキしていたら開口一番「好き」でひっくり返りそうになりました。アイラさん相手の気持ちを分かってやってる気がするんですがお茶目なのかなはああ〜^^^(若者を見守るおばさんの目)と言いたいところですが、この時間が彼らが送るべき真っ当に明るい青春の色はしていないのがもどかしいところです。でも感傷があるからこそこのひとときの触れ難いような美しさが際立っているんですね。壊れ物にするように触れ合う様や、一分だけと言ってきっちり六十数える二人の不器用に互いに向かい合う様が、なんだかもう、本当に、愛しいやら切ないやらで……。キズミさん?がまるで別れ際のように今までありがとうと言ったことも、ウルスラの所在も、>「……まだある、でしょ。私の姉とあなたの体質がどこまで同じか……」 この台詞の意味も、気になるし早く知りたいのに、ずっとこの雰囲気の中に浸っていたい、終わらないで〜……!!という気持ちも強く感じてしまって読者の心もぐしゃぐしゃです。でも続き楽しみにお待ちしております……ッ!! [54]
|
||
投稿者:レイコ 2019/03/22(金) 18:35 | ||
[表示] ご感想ありがとうございます! おおー、調べて下さったんですね。要所で原作ネタを挟みたくなるのが悪い癖で、けっこうな頻度で説明不足になっててすみません……セレビィのイメージは劇場版「時代を超える遭遇」の影響を大きく受けてます。なので、可愛い見た目のセレビィ(中身は映画の優しいコとは別物ですけども)をよってたかってフルボッコも絵的にアレなので、ラストバトルではゴーレムを出したいなあと思ってました。 一縷(イチル)と一理/一利(イチリ)の名前がまぎらわしいかった理由、ようやく本編で明かせてよかったです。剣に宿って生まれるイチル=ヒトツキになりそこなったちりぢりの魂が、別個に固まって生まれたのがイチリ=フワンテという関係(どちらもポケモン図鑑の設定が由来です)なので、双子という以外に良い説明となると難しいんですよね……イチル=ヒトツキが進化してニダンギルになると双剣=双子化してまた話がややこしいんですが、ポケモンって不思議な生き物ー!生命の神秘だねー!くらいに捉えていただければ!と、思います……! 作中では詳しい過程を省略しましたが、これまで経緯を踏まえてミナトと麹塵のあいだにはすでに修復不能レベルの溝ができており、とどめを刺す直前までミナトは麹塵に冷徹だったのだろうと思います。これで最後という実感が芽生えてやっと、とらさんのおっしゃるとおり「相棒」の思い出に免じて元アシスタントを許し、本当の意味で腹をくくってミナト自身の手で因縁を断ち切れたのかもしれませんね。 ミナト父は亡き妻を深く愛しているという他は思考パターンが分かりにくい人物、という設定もとい周囲のキャラから見た評価なので、読者さまにも自由に解釈していただければミナト父もきっと浮かばれます。ギラティナとシェイミは映画でW主演だったので、ここはギラティナつながりと個人的な作者の趣味でグラシデアを出さずにいられまいか!否!と反語状態でした(?) 想像していた以上に、花言葉の「感謝」にずいぶん助けられたシチュエーションに仕上がりました。 アイラの態度はなんなんでしょうねー!? このふたりの駆け引きの面倒くささは初期からずーっと作者泣かせで、もういい加減にしてくれーーっという感じです。先の展開が分かっている作者の身としては、描写し甲斐があるといえばあるんですけども……! 乏しいセンスからひねり出した拙い文章で精一杯綴った場面を、感傷を美しいと言って頂けて、こんな光栄なことはありません。ありがとうございます……ありがとうございます…… 完結まで残り数話、よろしければ引き続きお支え下さい。こちらこそとらさんの更新、新作等楽しみにお待ちしております。 [55]
|
NEAR◆◇MISS を読んだ感想 | ||
投稿者:森羅 2019/01/04(金) 01:55 | ||
[表示] はい、というわけで新年あけまして初ポケノベはニアミスでした!! というより本当に今の今まで読めてなくてすみませんでした……。9章の3までは読めていたのですが、今回9章まるっと読み直していまして、以下的外れなことも言うかもしれませんが、ご笑納いただければ幸いです。 さて! さてですよ! 前々からニアミスは映画っぽいというか大人のポケモンアニメっぽいというかなイメージだったのですが、今回こう、本当にニアミス(レイコさん)すごいなと……! 本編内での既存の道具の使い方やハイリンク等のシステムの発想などなどはもはや言うまでもないですが、散らばっていた伏線の回収の仕方がお見事の一言です……! すげえ、こんなのどうやって全部処理してるんですか……。ノウハウ教えてください……。9章って個人的にはニアミスの独自設定である『亜人』にぐっとフォーカスが絞ってある章だなと思っているのですが、これまでキズミ君たちの関わっていたちょっとした事件や大事件やなどなど各章に散らばっていた『亜人』である彼ら(そして人間である人々)が集結してるのがこうなんとも溜まりません! キズミ君やミナト君たちが、関わっていたヒトたち。その章その章だけだとそれだけで完結している事件ですが、「ここでこう繋がって来るかーー!」「ここで出てくるかー!」と読み進める手(ちょっと表現的に可笑しいでしょうか……? こう、スワイプする手と思って頂ければ……)が止まりませんでしたよ。クラウの「僕は無知でした。皆さんに真実を教えてもらわなければ、この場にいたか分かりません」の台詞がまさに僕ですよ。くっそーやられたーめちゃくちゃ熱いじゃないですか! なんだこれ僕の正月どうしてくれるんですか!笑 ところで少し話が逸れるかもしれませんが、9章で個人的にすっごいツボだったのが、ダークライ(化したキズミ君)の視点なんですよね。多分きっと意識して書かれていらっしゃるのだと思うのですが、9章って目線が本当に反転(三人称から一人称になったこともあると思いますが、同じ『キズミ』視点でも、『人間』視点から『ポケモン』に視点が移行した)していて、それがすごい面白いというかレイコさん上手いなあ(n回目)と。ポケモン(ダークライ)側から見る『亜人』たちの生活も勿論非常に新鮮で(こういう表現は本編上相応しくないことは承知しているのですが)人間らしくて(だからこそ“保護区”は結構ぎょっとさせられて)、その動き・流れが9章のラストまで連れて行ってくれる。うわーーレイコさんすげーー!! そしてそして、勿論そこもなんですが、9章の主な『人間』ってアイラさんじゃないですか。ダークライ目線のアイラさんがすごい独特な気がしたんです。素っぽいキズミ君(ダークライ)がアイラさんの一挙一動にわたわたしてたりするのは正直本当に可愛かったんですけど! 可愛かったんですけど!! それだけではなくて、ポケモンと人間とが言葉が通じないってのが、“ナイトメア”という彼の特性が、その距離感を凄まじく上手く書かれていらっしゃって、しかもそれが、不器用で言葉が通じたはずなのに、うまく伝えられなかった人間の『キズミ』君(特に初期)と個人的に(個人的にです、解釈違いでしたらすみません)ダブるんですよね。ダブるんですけど、彼の気遣いを9章まで読んだ僕ら読者は知っていて、だからこそそれがもどかしく胸が締め付けられるわけです。つらい。 あ、あとめっちゃ個人的な話なんですが、これ、自意識過剰の結果だったら非常にあれなんですが、透って名前のグレイシアってまさか……。まさかまさかでしょうか。ひえ、自意識過剰でしたらすみません!! ファースト復活も個人的にめちゃくちゃ待ち望んでいた展開ですし、ついにファーストと邂逅したダークライ(キズミ君)がその後どう動いたのか、さらには9章出番がなかったミナト君の「ヒーローは遅れてくるんだぜ」的な展開とか! 楽しみにし過ぎています! ね!! [52]
|
||
投稿者:レイコ 2019/01/12(土) 11:51 | ||
[表示] あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 読み初めが拙作とは光栄で、一瞬目を疑いました……! 貴重な感想メッセージまで頂いて嬉しい限りです、新春の慶びに余りあるサプライズになんとお礼申し上げてよいやら!! 心理描写には技術面から苦手意識がある分、映像的にエンタメな雰囲気を出せたらいいなと思っているので、アニメっぽいと言っていただけて顔がにやにや緩んでしまいました。森羅さんの読解センスに感謝……! 私個人の趣味で伏線とその回収に創作熱のけっこうな部分を割いているので、その方面で生ある時代から卓越した手腕を発揮しておられる森羅さんじきじきに認めてもらえたとなると、もはやお褒めの文面を直視できません……! きゃーきゃーと柄にもなく黄色い声が飛び出してしまいますよっ!? おっしゃる通り、9章はこれまで用語にとどまっていた「亜人」を中核にできて楽しかったです。ニアミスはジャンル・要素がごった煮の私の好き勝手で構成された小説なので、人間ではなく(厳密には、一人称のキャラがキャラなので主な視点はもろ人間という矛盾)ポケモンを主役で固めた章を連ねようと前々から予定しておりました。がらっと毛色も変わって余計な混乱を招いたり、視点変更が読みづらいのではないかという懸念もありましたけれど杞憂に終わったみたいで安心しました。ポケモンが自立した共生社会という世界観はもちろんですが、元人間のダークライや人間と遜色ないパラディンといった(マニアックに言ってしまえば、人間との異種カップリングが成立しかねない対等性を持つ)キャラクターを作中で浮かせないための布石、というひそかな狙いがありました。ワンクッション作戦、成功した……でしょうか……? ツボにマッチするとは、なんたる幸運……! 人間時代に不器用で空回りしていたキズミと、同居しているのにうまく意思疎通ができないダークライは、もろもろプラマイゼロで結局どっちのほうがアイラと親密とは言えないんですよね。とんちんかんなダークライの一人称からその対比を汲み取っていただけるとは、すごいです! 距離感の演出に自分なりに注意を払った甲斐がありました、いや、ひとえに森羅さんの読み込みが素晴らしいのですけれども、ファンタスティック……!! 自意識過剰だなんてとんでもないっ、グレイシアはその通りです。むしろ気づいてもらえてよかったです。というか、無断でオマージュして失礼しました……あくまで森羅さんリスペクトなので、目をつぶって貰えたら助かります…… ファースト復活、こちらの想定外の反響をいただけて喜びを隠しきれない思いです。最終章でもうひと活躍してもらいたいですが、シーンの良し悪しが自分のなけなしの筆力で決まると考えると胸を張ってご期待下さい!と言えないところがもどかしい……ですね。頑張ります。ミナトをはじめ、出番のなかったキャラも最終章で登場する確率が高いので、各自の動向を見守ってもらえたら喜ばしいです。重ね重ねありがとうございました! こちらこそ、森羅さんの創作活動を楽しみに応援しております! よ!! [53]
|
NEAR◆◇MISS を読んだ感想 | ||
投稿者:蓬莱玉枝 2018/12/31(月) 12:14 | ||
拍手でも済む短い内容で申し訳ないのですが。 目に見えるところに置くことに意味があるのか、そうでもないのか、と思いながら。 10拝読致しておりました。 一気に話の先行きが明るくなりびっくりしました。 クラウ君純真美少年、ほんと [49]
|
||
投稿者:レイコ 2019/01/02(水) 12:16 | ||
[表示] 蓬莱玉枝さんはじめまして。レイコです。 ご配慮に感謝いたします。申し訳ないなど、身に余るお言葉です。 貴重な年末のお時間を拙作に割いて下さり、大変嬉しく思います。 次回から最終章へ突入します。今年の完結も視野に入りつつあります。 ラストスパートをかけて参りますので、よろしければお付き合い下さい。 重ね重ね、ありがとうございました。 [50]
|
NEAR◆◇MISS > 第九章 > 10 -10- 原点 を読んだ感想 | ||
投稿者:とらと 2018/12/22(土) 17:16 | ||
[表示] 9章完結おめでとうございます&おつかれさまでした! 9章まとめて読み返しての感想ですが初読は『-5- 自然保護区』からでした、読むのが遅くて申し訳ない……! 語弊を恐れず色々と書きましたが読解に問題があったら本当にすみません、一読者のアレですのであまり気にしないでくださいね! ・クラウー!!!!! ミュージカルシーンでの心境吐露にウワ〜なんて複雑なんだと胸を焼かれ、そしてやはり何よりもVSパラディンのシーンのクラウさんのかっこよさに胸を打たれました。お前ひとりで何が出来る、とフィッシャーさんに問いかけられ、一人では何もできない、でも心強い味方がいる。大切なものを守るために強くなれる。そう言い切ったクラウさんが、多くの人やポケモンの力を授かって今こうしてパラディンと向き合うに至っている、という「集団の力」を強く感じさせる決戦です。僕たち警察はチームです、という台詞に凄くグッときました。クラウさんが強くなったのも決してひとりで強くなったのではなく、他のポケモンや人々との関わりがあってこそですもんね……。クラウさんは自分が量産型のコピーであるという出自を知り、『複雑な気持ちです』とは言えど深く動じる様子はなくそれを堂々と語ることが出来るのは、(状況や相手がパラディンであるという要素も勿論ありましょうが)『特に携帯獣は人間以上に環境の影響を受けやすく、成長後の血縁関係を識別するのは専門家であろうと難しい』、このチーム・環境に於いて育まれてきた紛れもない自己であるという認識をしっかり持つことが出来ているからこそなのかなと思いました。『絆』があるからこそ成し遂げられるメガシンカでの戦いも熱かった……!! 己が正義を孤独に振りかざしてきたパラディンには現状不可能、チームとしてここにやってきたクラウさんだからこその覚醒と考えると一層に熱いですね。 ・話が前後しますがダークライさんのアイラさんを思う心情が凄く……凄く……初心で幼気で……たまらんかったですね……笑 アイラさんの行動のひとつひとつに舞い上がったりなんかしちゃったりする姿は本当に初恋真っ只中の中高生みたいな感じで大変微笑ましく、二週間に満たない共同生活を毎日が宝物のようだと語るシーンはあまりのゾッコン純愛っぷりが眩しすぎて直視できないのレベルでした。ダークライさん視点から語られるからそちらからアイラさんに向かう矢印がものすごい直接的に感じられるんですが、対するアイラさんのダークライさんに対する愛情もあったかいものが感じられるんですよね、『ついこの間出会ったばかり』とは思えぬほどに心を寄せているような。新婚夫婦かな? みたいな……。ですが、そのアイラさんの実姉であるメギナさんのパラディン氏に対する愛情を知ったうえでこのダークライさん×アイラさんという二人の関係性を見ると、これまたどういう顔をすればいいのか分からなくなる読者です。 アイラさんはロングさんの前で『私の“部下”』と呼んだ。メギナさんの研究は人間に戻らないためのものだと言われて“彼”のことを考えた。退院日、アイラさんはダークライさんに「あなたの気に入りそうな呼び名が一つある」と話した。クラウさんは勘付きながら話さなかった?ようだしどこで気づいたのかなあと思ってたんですが、まさかオルデンさんが病院を訪れた時に正体まで話していたんでしょうか。だとすると >「一度じっくり、間近で見てみたかったの。その青い眼……」 >「綺麗って言われない? 隠れファン、卒業しちゃおうかな。手当て、ありがとう」 この台詞の「隠れファン」がいつから隠れていたんですかねという話になって読者が大爆発してしまうんですが笑、アイラさんが分かってこの台詞を言うのかと言うとどうなんだ……?とも思うので、共同生活中のダークライさんの行動を見て段々……という感じなんでしょうか。う〜ん気になる! ・これも野暮オブ野暮な根拠のない妄想なのですが、『悪夢』を見るに至るまでの9章アイラさんが(無論これまでも女の子らしかったんですが)ちょっとびっくりするくらい少女らしさ満点であどけなくて愛らしいことよと見えていたのも、もしかして魂混線の影響だったとしたら……ゾクゾクしますね(でも心身弱っていたこと&仕事から離れてポケモンたちを相手にしていたでそういう素の部分が出ていたのだとしてもか〜わ〜い〜い〜!!ってなるのでどっちも魅力的です!!) ・うおおお!! 満を持してのファースト登場……!! 強い、強いぞ!!!! 序盤から長らく謎だった彼が飛び出してくると、いよいよ物語が大詰めなんだなと実感させられますね。キズミさんどこにいるんですか早く来て!!!( ・ロングさん、オルデンさんら脇を固める大人たちの行動とそれに対する若く青い主役側の疑心暗鬼の衝突。大人たちの行動ひとつひとつに隠されていた複雑で深い情愛に、物語全体としての思慮深さを思わずにはいられません。メギナさん、パラディン氏、敵方として描かれてきたキャラクタたちの造形も非常に情緒的と言いますか、人間性を感じさせるもので、9章で大活躍した亜人の皆さんも含めてニアミスキャラの誰もが、物語のために表面的に作り上げられたのではなく、この場所で確かに息づいて思考している、このことに本当に感心します。豊かですさまじい引力を誇るシナリオに散りばめられた伏線と謎、魅力的なキャラクタたち、巧みに料理された原作設定……!! やはりニアミスはどこをとっても素晴らしいです!! 迎える最終章で一体何を見ることになるのだろう、この物語がどういう形でエンディングを迎えるのか私には想像もつきません。全力で堪能させていただきたいと思います!! [47]
|
||
投稿者:レイコ 2018/12/27(木) 13:43 | ||
[表示] 労いのお言葉、ありがとうございます! どうか語弊などお気になさらず……! こうしてコメントを投稿していただける時点で光栄です。しがない長編書きにとって身に余る幸運です、いや本当に…… ミュージカルは当時ゲームのBWでコンテストの代替というにはあんまりやり込み要素がなかったので、印象が薄い部分をねつ造して小説にしたらどうなるかなーという興味が前々からありました。ミュージカルの知識がほとんどないので凝ったストーリーにはできませんでしたが、〇ィズニーのイメージで、突然ポケモン達が今の気持ちを歌にする〜♪♪というトンデモ展開は、9章の自由度の高さがあったからできた事だと思います。 クラウのなかなか折れない心の強さは「完成品」として調整されたプログラムという可能性も捨てきれないとするとうすら寒い気もしてきますけど、とらさんの言う通り他者との関係性や環境によってはぐくまれたクラウ固有の成長だと考えたいですね。クラウがキズミを複製人間だと知る時系列は9章8〜10、シーンそのものは省略しました。コピーというみずからの出自を否定することはクラウの好きなキズミを否定することにもなるので、複雑と感じつつも受け入れが早まった要因の一つになり得たのかもしれません。 パラディンにも着目して下さり、ありがとうございます。対比が大好きなので、生き別れの分身であるルレイドとサーナイト・ぼっちとチーム・アイラとメギナetc.といった要素を盛り込みました。「警察はチーム」は、国際警察に属する裏エージェントでありながら単身で裏切りに裏切りを重ねるパラディンへの皮肉でもありますね。クラウが人間のキャラクターではないからこそ、どこまでもまっすぐで綺麗ごとオンパレードのクサさが劇中の世界観で許されるヒーロー像を書ききる私の決心がついたみたいなところもありました。ニアミスはSFやサスペンスの観点からストーリーが全体的に捻くれているので、渦中にいる主人公サイドのキャラの心理や信念はなるべく裏表をなくして、バランスを取りたいんですよね。トレーナー不在のメガシンカは、クラウが進化するまで『シンクロ』で培ってきた勘みたいなものや、7章でアイラが見せた『シンクロ』の使い方を下敷きに、できるだけ唐突感のない演出を目指しました。メガシンカは「絆」を象徴するトップクラスのキーワードだけに、クラウというポケモンサイドの主人公のひとりの集大成と感じてただけたら嬉しいです。 ダークライの恋愛脳は書いてて楽しかったです(笑)年相応にときどき鼻の下を伸ばしつつ、自制心を試される一つ屋根の下の生活を何事もなく乗り切ったのは……男として見てもらえない諦め(思い込み)も手伝っていたと思います。いつかは元人間だったとウソみたいな正体を明かさなければならない、いつかはアイラのそばにいられなくなるという将来を予見していたダークライにとって、一日一日がカウントダウンだったんでしょうね。胸の内で片想いがどんどんストレートになっていく過程は、ジレンマが強まっていく過程でもありました。 アイラがどの時点からダークライの中の人に「もしや」と思い始めたかというと……もちろん、何かしらのきっかけはあったんだと思います。でも9章はほぼダークライ視点なのでアイラの心中は基本ナゾ、ですね。ダークライは人間時代に比べて自分の気持ちに正直になった分、他人の気持ちに鈍感になってしまったという良くも悪くも精神年齢が実年齢に準じたパターンを辿りました。どこまでも裏目がついて回る主人公……裏設定的には、深層心理にひそんでいるメギナが早い段階でダークライ=元人間だと看破してアイラに一方的にタレコミし続けていた……というのがあります。それが功を奏したかどうかは、不明ですが。ダークライ×アイラ、パラディン×メギナの関係性もこれまた私の好きな対比ですね。対比ばっかりですね!!(苦笑)アイラの女子力(?)はダークライのフィルターが激しくかかってる疑いアリですから、あんまり信用なさらないでください!(笑) オルデンはアイラを精神的に刺激することに慎重派(長老の助言で、入院初期からメギナの残留思念を懸念していたと思います)なので、たとえダークライの素性を掴んでいたとしても、あの場では伝えなかった気がします。ちなみに時系列を捕捉しますと、アイラから内密にダークライの相談を受ける→面会の必要性を感じ、激務(具体的にはタイムカプセルの設計、ロング・長老のサポート、怪しまれないための国際警察内での通常業務など)に追われながら必死で空きを作ってアイラの病室を訪問→ダークライのデータの解析などを進めるうちに真相に近づいて行った、という感じです。ともあれ細かい部分は流して読んでもらって大丈夫です、9章はポケモンサイドが主軸ですから。 ファースト!ようやく表舞台に帰還しました!余談ですが戌年に達成できたのも何かの縁ですかね!ウインディかっこいい!強い!美形!あわよくばウインディ布教したい!と自分の偏愛が詰め込められているので、欲張ってもうひと声活躍の場面を作りたいですねー!実現できるかはまだわかりませんけども……(汗) いや〜〜〜〜〜、褒め殺し! 照れます! 顔面がマグマ! 謙遜も開き直りも恐れ多くて八方ふさがりなこの感覚……返信のセンスがなさすぎて我ながら情けないです、まったくお恥ずかしい!! この一年の締めくくりに勿体ないほどの熱いエールを送って下さり、感謝に堪えません。こちらこそ、とらさんの作品の一読者として執筆活動が捗りますようこれからも応援しております! よいお年を! [48]
|