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月蝕 を読んだ感想
投稿者:花鳥風月 評価:とても良かった! 2020/05/31(日) 18:38
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投稿者:とらと 2020/06/09(火) 22:00
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月蝕 を読んだ感想
投稿者: 評価:とても良かった! 2020/05/29(金) 23:36
 お疲れ様です。第二章再読しました。
 最初の方を読んで、「ああ〜!!なんで忘れとったんやろ!!」と「優しい子〜」のくだりで思いました!!!!なんで忘れてたんだー!!

 不穏感マシマシの話でしたね。改めて読むとグレンさんバリバリ怪しすぎる絶対こいつ分かってて攻撃しただろ絶対こいつ後々に敵に回るぞ間違いないとかめっちゃ思ってましたが、トウヤさんにとっては頼れる兄貴分なわけだし、疑惑はあっても決定打に欠けてるし……グレンさん怖い……。トウヤさんにこれだけの信頼を寄せられているというのに、お前、裏切るのか……?(まだ裏切っていない)グレンさんは各地を飛び回っているというし、知識も経験も実力もトウヤさんとは段違いだから、あれ、トウヤさん、グレンさんが仮に敵に回ったとして、勝てるのか!?(まだ敵に回ってない)あのアヤシイ薬も、後々に正体が判明したりするのか?それとも薬は本当にまっとうな代物(回復の薬とか?)だったり?リナの毒が消えたのならば、回復の薬だろうし、毒が消えずに体力回復してたなら満タンの薬?たぶん、満タンの薬……???
 ていうかトウヤさん、リナを売り飛ばそうとしていたから、容体を最初に確認したときに目が途中から冷たくなっていったんでしょうか?「あーこいつはもう駄目ですわこれは」とか思ってたのかな?ミソラやタケヒロとは違い、判断の早さ、ある意味で冷たい判断力は、場慣れしたトレーナーという感じがします。普段遊んだりするならミソラやタケヒロがいいけど、背中を預けたり仕事で組むなら、トウヤさんの方が話が早そう。今回トウヤさんはヒーローポジションでミソラを助けたり、レンジャーさんを意図せず口説いてしまったりとおいしい?見せ場が多かったですね!君についてもっと知りたいとか言っちゃったトウヤさん……これは無自覚な恋愛事情を期待していいのか、それともガチで単純にそう思っただけで裏はないのか、判断に、困る、な……。少なくともレンジャーさんはある程度怒りで反応?しているとはいえ、このトウヤさんに恋愛事情を期待できるのか!?

 個人的にミソラがココウの街をハヤテと駆け抜けていくシーンが一番今回だと好きです!ああいったお祭り騒ぎのてんやわんやみたいなシーンが大好きなので、脳内再生がくるくると!すばばー!!とかけていくハヤテの突風にバタバタと人が逃げてったり、店先が荒らされたりといったアクションシーンは楽しいですよね〜!!絶対一度はやりたいシーントップ10に入る……!!特にハヤテが店先に突っ込んでいったシーン好きです。そしてロッキー!!!!!ロッキーの登場シーン!!!!助太刀シーン!!!!あれめっちゃ格好いい!!!!!今回誰よりも私の中で格好EEEEEEEEEEEEEEE!!!と心中叫んでいたのはあのシーンでした!!!ろっきいいいいいいいいいいいいいいい!!!!きゃあああああああイケメエエエエエエエエエエエエエエエエン!!!!!

 ミソラがリナに威嚇されて悲しくなったり、ハヤテを抑えようとしたり、心の成長のシーンを改めて感じました。トウヤさんがポケモンと人間は結局は違う生き物と語っていて、それが最初はよくわからなかったミソラに、トレーナーとしての意識の違いとか経験とか感じて、ああ〜そうだよね〜と私はどっちかというとトウヤに同意していました。それでも逃げなかったミソラはえらい!!!!
 
 あとタケヒロが「こっから先は行かせない!」的なことを今回言ってたじゃないですか。一度はやりたい(ryタケヒロ格好いいよタケヒロ。颯爽と助けに来てくれたトウヤ氏ももちろん格好いいんですが、あかんこれは死ぬわみたいなシーンであのセリフが言えるタケヒロさん凄い……頑張ったよタケヒロ……!!それ以上にツー・イズコンビも頑張ったよ……!!スピアーの無機質な虫っぽさとか、大群で来る感じとかリアルに遭遇するとめちゃくちゃ怖いですよね。タケヒロ全身腫れ上がったりしなくて本当に良かった。二読目ですごく思ったのですが、タケヒロが本当に危なかっただけに、ミソラをトウヤが助けて会話してるシーンで「ああああああもういいから早くタケヒロ助けにいったってタケヒロマジで危ないからタケヒロおおおおおおおおお!!!」とか気が気じゃなかったですね!!!!!!一歩間違えればやっぱりタケヒロここで死んでいてもおかしくなかったのでは……?

以下短編「蔵」感想です。

 好き〜!!!!!
 トウヤさんの小さい頃のお話ということで、トウヤさん可愛いよトウヤさんとか思いながら読んでました。もともとは別の少年が主人公で、これは月蝕バージョンに変えたものということでよいんですよね?今でこそ場慣れしているトウヤさんですが、こんな風に騙されたり、申し訳なさを感じていた時期もあったんだな〜と思います。まだサボネアのハリが籠を頭にのせてぽてぽて歩いている様子は想像するととても可愛くて良いです。ありえない話ではありますが、小さい頃のトウヤさんとミソラが時を超えて交流する話があったらちょっと読んでみたい……。

 蔵の中のアリアドス、視点変更の際に「三吉」って名前ついてて、「いや三吉て。お前……名前あったのか……」と動揺してしまいました。三吉には妻も子供もいたのか。三吉が妻と子を失ったのは死の閃光が関係していますね。ここでも絡んでくる……。最初の方の三吉の「今の生活に納得している」風から、後半に行くにつれて本音が出てきて、本当は全然納得なんてできていなかったし、三吉は心に蓋をして、自分に嘘をついて、誤魔化して、現状に緩やかに心を腐らせていただけなんだなって。ポケモン側の事情や気持ちに大きく踏み込んだ話をとらさんは書かれます。そこに、ポケモン側の事情だけではなく、人間側の気持ちも織り込んで、片一方だけによらない話を書かれるところが好きです。人間もポケモンも、いろいろな事情や気持ちがあって、素直にはなれない中で悩みながら、それでも一緒にいるんですよね。そこがすごく好きです。ヴェルが可愛いと評した気持ちが、私はよくわかります。三吉も最後には吹っ飛ばされたものの、腐っているところから気持ちを切り替えることができたし、きっと彼はやり直せると思います。

 ところでトウヤさんポケモンの言葉が分かるのか?って途中びっくりしたんですけど、いや結局分かってなくて、分かってるような話し方してるだけで良いんですよね?先の方の話でも言葉が分かっているようなシーンがあったので、迷いどころです。分かっているのか、分からないのか……それによって見方もだいぶ変わってくるよなぁと……惑わされている……。
 
 第三章もどしどし読んでいきます〜!お疲れ様です!
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投稿者:とらと 2020/06/05(金) 22:44
 お返事が遅くなりました、2章再読おつかれさまでした&ありがとうございました!!

 グレンの話してもらえるのとっても嬉しいな!!!作者はグレンくんが大好きなので!!!!!!グレンに関してはなんも……なんも言えないのですが……笑、ひとつ言えるのは……作者めちゃくちゃお気にいりのキャラである……ということだけですね(二回目)!!!!月蝕はミソラ・トウヤ・タケヒロ・レンジャーさんの四人組のお話ではあるのですが、「ココウ組」で括ったとき私の頭の中ではいつも五人目のグレンが入ります。戦隊モノで言うブラックみたいなイメージです(ハッ……意味深なことを言ってしまった……強キャラくらいの意味合いで深い意味はないですが……)。頼れる兄貴分だけどお茶目でうっかりやさんでなのにちょっと怖い瞬間がある掴ませない男グレン、トウヤとの関係性含め是非注目して追いかけてやっていただけると幸いです。
 リナを見つけた瞬間のトウヤが珍しいから売っぱらおうまでは考えていなかったのではないかと思います……!! トウヤが冷たい目をしているの、私も今読みながら「なんでだろう……?」と思っていたのですが(昔の私こわ……)、多分どちらかというと毒を喰らって死にかけている毒ポケモンという異常な個体を見つけて2−5でレンジャーさんと話している死の閃光に関連する環境問題のことが頭を過ぎったのではないかと思います。放浪トレーナーとしてのトウヤの(タケミソと比較しての)場慣れ感が出ていると嬉しいです……!! 危ない場面とかになるとトウヤは多少場慣れはありますが思ったことを特に吟味もせず軽率に口にしてしまう(例:僕は君自身の話ももっと聞きたいと思ってる)ところがあるので恋愛事情とかは今後にご期待ください!!!!!(?????)

 走るシーンを書くのが昔から好きなのですよね、好きだし楽しい! てんやわんやみたいなシーン読むのも書くのもすごく楽しいですよね分かります……!! アクションをスムーズに脳内再生していただけたのなら思わずガッツポーズが出ます!! 店先につっこんでぐちゃぐちゃになった青果店にはあとでトウヤが謝りに行っています ロッキーの助太刀シーンいいですよね!!!!!1章でミソラが庇おうとしたロッキーが!!!!!わかる〜!!!!!!!!!

 ミソラはポケモンという存在の知識を失っていたこともありポケモンのことをあまり怖がりません。ポケモンってモンスターだし、イラストで見てるぶんには皆かわいいですがかなりデカいし、実際目の前にいたら結構怖いと思うんですよね。でもポケモンをモンスターと捉えてるかどうかって人によりけりだと思いますし、月蝕は「人間とポケモンの間には越えられない隔絶がある」という前提で書いていますがその認識が通らない読者さんもおられるだろうなと思います(現時点のミソラがそうです)、そういう人は多分ミソラの心情に寄って読んでくださるのだろうなと。私はトウヤ派です。ミソラが知識としてトウヤらの意見を吸収して自分で経験し思考したうえで、トウヤとは違うミソラなりのトレーナー像を獲得していってほしいと思いますねそれが成長なのだと思います!!成長できるといいな〜!!

 タケヒロかっこいいんですよ!!!!!!!!!!そうなんですタケヒロはかっこいいんです(涙)ちょっとお調子者ですが強くて健気で友達思いの良い子なんです……!!!スピアーとか実際いたら絶対怖いですよね実際いたら怖い感を出せていたら嬉しいなあ!!!!VS集団も楽しいぞ!!!特に初期の頃はポケモンの動物的な側面を書きたいと強く思っていたのですよねそういう部分を読むと当時の自分なかなかいい感じにやってるなあと今でも思います。早くタケヒロ助けに行っては本当に仰る通りですね……!!wwww書いてるときって書きたいシーンに頭が傾倒してしまうからこういうことあんまり気付きづらいですよね注意しなければ(

 蔵のご感想もありがとうございました……!!!
 子トウヤ関連のお話はどれもお気に入りなのですが、この「蔵」は最初連載とは独立した短編として出していたこともあり月蝕に関係なくかなりお気に入りの作品だったりします。もともとは三吉視点のパートのみの短編作品でした。最初の子トウヤ視点シーンと最後のミソラが出てくるシーンを書き足して月蝕版としたのですが、元は別の少年というわけではなく、トウヤではあるけどトウヤであることを隠していたという感じです。子トウヤかわいいけど子ハリもかわいいですよね……分かる……。サボネアのまるっこい体で振り回されているハリはかわいい。子トウヤとミソラの交流楽しそうだな……!!エイプリルフールネタとかに使えたら使います!!(?

 余談も余談ですが、群れないし複数で暮らしている野生ポケモンには大体それぞれの呼び名を持っているものだと考えています(別作の話になりますがWith love.のチャッピーとかがそうです)。三吉が名前を持っているのもかつて彼が誰かに名前を呼ばれる立場であった証拠であるとも言えるかもしれないですね(すん)この作品の三吉の心理描写手前味噌ですが本当によく書けているなあと思います。月蝕はすれ違いながら生きている人たちが多いなと思います、このお話も然り。人と人、獣と獣同士でも完全に分かり合える瞬間はそうそうないし人と獣ならなおさら、分かり合えず肩をぶつかりあわせながらも他人と関わることをやめられない不器用な人々の物語。三吉も他人と関わることで自分の気持ちを吐き出して前に進むことができるようになっていればいい……ですね!!

 トウヤがポケモンの言葉が分かっているのかという点に関しては、本編を読み進めていたらいずれあ、そういうことか……と思っていただけるタイミングが来るかも……しれません! えへへ!
 たくさんご感想を頂き本当に嬉しいです、楽しんでいただけているなら何よりです。久々に読み返して考えながら返信することで私としても収穫がある気がします。春さんのペースで楽しんでいただければ幸甚です。ありがとうございます……!!
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月蝕 を読んだ感想
投稿者: 評価:とても良かった! 2020/05/25(月) 19:57
「蝶結び」再読しました。短編番外だったので、また別に感想を投稿させていただきました!
再読して思ったんですが、これはどっちかというと文章で読む方がウキウキのアチャモちゃんの気持ちがビシビシ伝わってくるのでほどよくむず痒さを感じて非常に楽しいです!!!!恋する女の子は良いなぁ!!とらさんの書く恋する乙女ポケモンはみんな凄いパワーと行動力で突っ走っていくイメージがあります。とらさん自身が恋する乙女のパワーをきっと信じているんですね!?恋する乙女は可愛い!!!!
キモリ君は出てこなかったけど、最後の挿絵がほわーとした気持ちにさせてくれて、ハッピーエンドオオオオオオオオ!!!!とうやくん優しい……ところであのリボンはアレ……リボン……?予備の包帯……?どこから出したんだろう……いや多分予備の包帯!アチャモの怪我に巻いてあげるトウヤさん。メスだと察して最後に固結びではなく蝶結びにしてあげるトウヤさん。乙女心の分かるトウヤさん……しかしハヤテは本当にハヤテですね。でもハヤテの事も好きです。ハリさんが落ち着いているから……。怒られることも多いけど、良いコメディリリーフになっている気がします。
気恥ずかしくなって〜と後書きにありましたが、読む方もなんとなくむず痒くて気恥ずかしいけどぽわっと心が温まるような青春感を覚えたので大丈夫です!!
第二章も再読していきますね。この話を読んだら、リグレーの事をすごく思い出しました。再読での再会が楽しみです。
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投稿者:とらと 2020/06/04(木) 23:04
 お返事が遅くなりました!
 番外までご丁寧にご感想を頂きありがとうございます……!! 昔は狂ったように自作を読み返していましたが最近はそういう機会もなんとなく少なくなりましたので、こうして昔の回にご感想をいただくことで自分でも振り返って驚きがあったりします。本当にむず痒くって……むず痒いっていうかむずってレベルではなくてあっああ!!!あああ!!!!(全身掻き毟って血だらけ)みたいなレベルでちょっとヤバいですね今の私には逆立ちしても書けない何かがここにあって非常に困惑……興奮しましたね!!これが若気の至りってやつだぜ……クッ書き直したい……でも楽しんでいただけたなら何よりです!!!!!恋する乙女はかわいい!!!!!!
>とらさんの書く恋する乙女ポケモンはみんな凄いパワーと行動力で突っ走っていくイメージがあります。とらさん自身が恋する乙女のパワーをきっと信じているんですね!?
 そうなんですか!?!!?!!?!?!私の書いた恋する乙女……誰!?はっこうのミー子さんですか!?あっテラ(リグレー)もいるな……確かに……!!コメディタッチになると恋する乙女が暴走するものを書きがちな気もしてきましたwwwwとらさん自身は恋する乙女のパワーを信じてはいませんが多分そういう大層かわいいものを見るのが大好きなんだと思います!!!!!!!!
 イラスト含めてのオチみたいなところがありますね!ハッピーエンド最高おおおお!!!!!リボンは包帯です!!とうやくんの包帯は魔除け兼医療用なので予備の包帯はいつも持ち歩いているとうやくんです。とうやくんは乙女心は分かりませんが器用なのでおりぼんみたいにきれいにちょうちょむすびが出来るのです!!とうやくんかわいい!!! この頃のハヤテはまだあかちゃんなので許してあげてほしい……過去話から本編中でもすくすく成長していくハヤテを温かく見守っていただけると幸いです(*‘ω‘ *)
 心温まっていただけたなら何よりです!!!!!私は読み返して温まりすぎて暑!!!!!暑ッ!!!!!!てなってます。
 たくさんお読みいただき&感想書いていただき、本当にありがとうございます……!!どれも大切に読ませていただいています。引き続き返信させていただきます。では!!
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月蝕 を読んだ感想
投稿者: 評価:とても良かった! 2020/05/23(土) 21:51
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投稿者:とらと 2020/05/26(火) 19:04
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月蝕 を読んだ感想
投稿者:竜王 2020/04/15(水) 20:43
感想欄では初めまして。一気に読ませていただきました。長くなりそうですが感想を述べさせていただきます。
まず世界観について。
ポケモンに対する考察の深さにまず驚きました。これは個人的な意見ですが、ポケモンの二次創作とはいかに原作にない部分を、想像で紡ぐかで作品が構成されると考えています。例えば最初のハガネールとイワークの設定で一気に物語へと引きこまれました。他にも「綿草」という本当にありそうな設定や、テッカニンの公害といった社会問題など、野生のポケモンが社会にどんな作用をもたらすのかがしっかりと書かれているのがすごかったです。本当に設定資料があれば読ませてもらいたいくらいです。そのくらい、この世界のトウヤたちがいない場所では何があるんだろう?と思わせる吸引力がありました。カントー地方のトレーナーや、存在は示唆されているが作中に姿を現さないチャンピオンについ想像を巡らしてしまいます。なにより、そう考えさせてしまうとらさんの、一話一話にかける熱量と一文たりとも捨てないという愛が作品に現れて尊敬します。

次に描写について
一個一個の描写に対するこだわりがすごかったです。ポケモンバトルも、アニメではカジュアルな描き方をするのに対して、『月蝕』ではその凄惨さを丁寧に表現しようとしていた点に惹かれました。特に、グロテスクなまでの戦闘描写。血と肉が通った、まさに「モンスター」が命がけで闘争している焦燥感が伝わってきます。強いポケモンと出会った時の絶望感もすごいです。アサギ相手に全く勝てる気がしませんもん。
さらに小説で忌避されがちな「死」と「性」という二つのテーマに向き合うのがすごかったです。特にポケモンはゲームから「死」と「性」が(表向きは)徹底的に排除されているので、その要素を組み合わせて『月蝕』という作品を作り上げ、キャラクターの描写に厚みを持たせる技巧がすごいです。「死」については、ポケモンの生態系にある「食う/食われる」の残酷な自然を淡々と書いていくことが、世界がまるで虚構ではなく本当にあるかのように錯覚してしまう力があると思いました。「性」については、直積的に書かずに匂わせることで、読者の想像を駆り立てるあたりが読んでいて惚れ惚れしました。トウヤの性癖設定を知ってから読み返すと、なるほどーとなりました。
一話一話を読んで思うのが、一つ一つのモチーフや伏線を丁寧に書いており、書きたいシーンが先走ってしまいがちな自分は、本当に見習いたいと考えています。

最後にストーリーと、展開を支えるキャラクターについて
ストーリーはまさにジェットコースターのように感じました。一章から六章の「ココウ」という暗い舞台で、何かが起こりそうでも起こらない。例えばエイパムがリューエルに捕まるあたりは、子供の無力さが出ていて、読了後に虚無を見ました。そして、六章でミソラが豹変して、一気に展開するかな?と思わせてからの七章のほのぼので肩透かしを喰らい、その後八章でどんと一回突き落とされました。チコリータという可愛らしいポケモンがひどい怪我を負い、エトの心境と合わせて絶望していました。からの、本領発揮と言わんばかりの八章。ミソラとトウヤはもしや……と嫌な予感がしていたので当たってしまったことを呪いたいです。それでも、希望が僅かに見えてから、また絶望に突き落とすあたりが本当にきついです。十三章は読み終わった後、長々とため息をつきました。再三になりますが、そのような鬱展開を支えるのはストーリーを浮かべる想像力と、一話一話に対する愛がなければ、鬱展開を読んでこんなに暗い気持ちにならないはずです。

トウヤは本当に怖いです。トウヤ視点で作品を眺めると、いい人のように見えるのに、毒を盛るエピソードや、実の姉に両親を殺したと断言されること。時折見せる「異常」さがあるのに、普段は温かい兄貴分という二つのイメージが乖離しすぎており、トウヤを見るたびに「誰だお前」って言ってしまいます。

ミソラは可愛いです。僕はミソラの記憶が戻りトウヤを殺そうとしていきいきとする可憐な殺意、作中で最も「殺す」という言葉が似合うキャラなのではないでしょうか。初期のトウヤについていく存在よりも、殺意を隠さずに罵倒するミソラは本当に魅力的です。悪い聞こえ方になるのを憚らずに言えば、ゴミの中に咲く毒々しくて綺麗な花のイメージがミソラにあります。

タケヒロについては……以前は世界が残酷だと言いましたが、それよりもとらさんは鬼だな!と今は考えています。『月蝕』を読んでいて感じたのは、丁寧に伏線を張ってはそれを回収するという形だと考えており、だからグレンとアズサについては何かがあるという覚悟ができていました。なので、フラグがないキャラは無意識的に大丈夫と思わせてからの13章……こんなのあんまりじゃないですか……誰かが絶対に死ぬだろうな→これはトウヤかな?残念!タケヒロでした!の流れは鬼じゃないと考えないと思います(暴論)主人公の親友ポジション、それも微妙に物語の核心から外れた存在の唐突な死は、『月蝕』の世界がいかに残酷かをよく理解できました。でもせめて、イズと再会してからでもよかったじゃないですか……

本当は他のキャラについてももっと話したいのですが、あまりに言いたいことが多すぎるので、この三人について書かせてもらいました。(ハリが方向音痴なの可愛いです)
witterで見るとらさんは偽物で、実はマッドサイエンティストだと信じています(目ぐるぐる)
この唐突な悲劇を、いかにミソラとトウヤが超克するのか(するのかな?)底がないジェットコースターの果てに何があるのかを知りたいと考えています。
それでは、長々と拙文失礼いたしました。
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投稿者:とらと 2020/04/19(日) 21:53
 竜王さんこんばんは!! 一気読みしていただいただけでなくご丁寧に感想まで頂き、感激の極みです。しばらく無人島開拓に明け暮れてキーボードで文字を打つことすらほとんどないような状況でしたがお陰様でPCの前に座って文字を打つことができています。マジで感謝です。ありがとうございます!!

 世界観について!
>ポケモンに対する考察の深さにまず驚きました。
 お褒め頂き光栄です。仰られているように、二次創作ってゲーム原作だと見れない部分が見れますし、そのために二次創作を書いてる/読んでると言っても過言ではありませんよね。原作に与えられた材料をどう膨らませるか、っていうのが二次創作の楽しい部分なんだと思います。膨らませ方は人それぞれでしょうが、私に関して言えば、ポケモンという作品に対してどれほど知識量があるかと言われると結構ライトファンなのですが、生物系の専攻だった(太古の昔ですが)こともあり、ポケモンをキャラクタよりも「生物」として捉えている面が大きいです。人間主軸の物語の展開上、どうしてもヒトと住んでるポケモンたちの描写中心にはなりますが、野生で息衝いているポケモンたちの生き様やそれが人間社会に与える影響を考えてみるのは楽しいですし、それを描くことでこの世界・舞台そのものに命を吹き込めるという点もありますよね。 >この世界のトウヤたちがいない場所では何があるんだろう? こういう風に世界そのものを本編より外に広げて目を向けてくださっているのはすごく嬉しいしありがたいし、竜王さんには月蝕の物語だけではなく世界ごと受け入れていただけたんだなと思うと、大変幸せな気持ちになります。こういう感想ってあんまり頂いたことがなかったのでうわ〜すご〜!!って思いました。嬉しい!! 

 描写について!
 お褒め頂き光栄です!!(二回目)描写をどれだけ一生懸命書いても結局はやっぱどれだけ読んでいただけるかだと思うので、焦燥感とか絶望感とか、そういうものをキャラに寄り添って感じていただける読み手さんありきだなっていつも思います。丁寧にお読みいただきありがとうございます。戦闘描写は結構自分でも気に入っているシーンが多いので、取り上げていただけるの凄く嬉しい!!
>特にポケモンはゲームから「死」と「性」が(表向きは)徹底的に排除されているので、その要素を組み合わせて『月蝕』という作品を作り上げ、キャラクターの描写に厚みを持たせる技巧がすごいです。
 ありがたや〜!! 「キャラクターの描写に厚みを持たせる」っていう竜王さんのに表現になるほどなあと思わされました、そうなのかもしれません。死、というよりは、命、と言い替えさせていただきたい気もします、生きていることと死んでいくこと。前半トウヤとか殺す殺す言い始めたあとのミソラみたいな、生きることや死ぬことにリアリティのないひとたちが、まわりと関わって影響されて一生懸命生きて自分や他人の命を大事にできるようになったら、それは究極的な成長だなと思います(なるのかな……)。性については本当に私も「厚み」だと思っていて、そういう描写がひとつ匂わされるだけで、物語に一段階奥行きが出るような気がしてるんですよね。どちらもポケモンという年齢層のジャンルであんまり軽率にやらないほうがいいのは確かなんですが、一応主人公の片割れが成人済みということを免罪符として、誰かに怒られやしないかとビクビクしながら書いています。笑 挙げていただいたどちらも諸刃の剣でありますし、うまく使いこなせてる自信はありませんが、スパイスになっていたらいいな……!!
>一話一話を読んで思うのが、一つ一つのモチーフや伏線を丁寧に書いており、書きたいシーンが先走ってしまいがちな自分は、本当に見習いたいと考えています。
 恐れ多いです……! 私は逆に自作のテンポ感の悪さがいつも気になります。もっとサクサク書ければこんな長い小説にはならないんですが……!笑

 ストーリーについて!
 本作はほのぼの日常小説を名乗っている作品なんですが、実態は「ほのぼの日常と言えるものを積み上げていって、破壊されて再建されてを繰り返す小説」なんですよね。ジェットコースターは本当に自覚あります仰る通りです笑 1章〜8章までは、(6章くらいからじわじわと狂っていくのですが)つみきを積んで日常を作っている段階なんですよね。この積み上げたつみきが高ければ高い方が、9章でぶっ壊していくカタルシスが大きい。そのカタルシスを楽しんでいただくための1〜8章のなんもなさと言えばまだ聞こえはいいですが、本当にテンポ感が悪いというか展開が遅いと言いますか……笑 でも私は日常風景が大好きなので、1〜8章のなんもなさも大好きですし、1〜8章があるからこその9章以降だとも思います。そういう風に受け取っていただけているととっても幸せです。
>十三章は読み終わった後、長々とため息をつきました。
 す、すまねえ……!!笑 13章のラストは私としても本当に決定的で決断の要るシーンでした。ほのぼの日常が好きなんですよ!!本当なんです!! 暗い気持ちになっていただいてありがとうございます(変な日本語だな……サイコパスみたいだ……)。本当に、溜息をついていただけるのは、心を痛めていただけるのは、キャラクタに寄り添って読んでくださっている読者さんの優しさの所以なんだと思うんですよね。ありがとうございます。

>時折見せる「異常」さがあるのに、普段は温かい兄貴分という二つのイメージが乖離しすぎており、トウヤを見るたびに「誰だお前」って言ってしまいます。
 ツイッターでも言いましたがここが本当に嬉しすぎて……!!笑 確かに父親の血を引いているトウヤの異常性と、うだつのあがらない普通の青年の二面性。また、前半のトウヤの後ろをひっついてまわる無垢な子供のミソラと、後半のトウヤを殺さなければならない事実と向き合い汚れていくミソラの二面性。ルリコなんかも完全にそうですし、「誰だお前」っていうキャラを書くのが大好きなんですよね……!!笑 

>初期のトウヤについていく存在よりも、殺意を隠さずに罵倒するミソラは本当に魅力的です。
 あ〜嬉しい!!!私も後半の覚醒ミソラ(覚醒???)が大好きです、罵倒系ミソラを書けはじめたときああやっと本当のミソラを書けるようになったなあ!!と喜んでいたものです。(前半のミソラももちろん本当のミソラですけどね!!)ゴミの中に咲く毒々しくて綺麗な花!!なんて素敵な表現なんだ……!!ありがとうございます。

>とらさんは鬼だな!
 13−11は私も鬼になったつもりで書きました。私ほんとうに自キャラを痛めつけて喜ぶタイプの作家ではないので鬼にならないと書けなかったとも言えます。タケヒロに関しては仰る通り本筋の物語に直接かかわってくるキャラクタではないんですけど、13−9のミソラパートトウヤパート二人の決意と進捗のどちらにもタケヒロの存在や彼の言葉が影響を及ぼしているように、この物語に立ち向かう彼らにとって居なくてはならなかったキャラクタでもあります。タケヒロがこういう結末を迎えたことがのちの物語にどういう影響を及ぼしていくのか、まさしくこれからなんですが、見守っていただけると幸いです。
 イズと再会してたじゃん!!!!!!!!!!!(鬼の作者

 実は私はこの世界は残酷だと思ったことがありません。このお話は、私が「作った」というよりは、私の中に「勝手に生まれている」お話で、私はそれを追いかけているだけなんですけれども、やっぱり残酷というような雰囲気ではないんですよね。ただ、私の中の「月蝕」と、読者さんが読んで受け取っていただいた「月蝕」は、必ずしも同一のものではないと思います。そしてどの読者さんの中にある月蝕の世界もどれも正しい世界なのです。読み手の数だけ月蝕がある……すごいな……(?)今、竜王さんの中にある月蝕の残酷な世界が、これからミソラとトウヤが何をしてどう感じるのかを追いかけていただく中で、どういう風に変化するのか、あるいはしないのか、すごく興味深いですし、もし読んでまた教えていただけるのであれば、それは本当に幸せなことだなと思います。今後ともお暇つぶし程度にお付き合いいただければ幸いです。
 頑張って書きま……す!! 丁寧なご感想、本当にありがとうございました!!
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月蝕 > 月蝕 > 130 13−10 を読んだ感想
投稿者: 2020/03/07(土) 00:02
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投稿者:とらと 2020/03/10(火) 23:45
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投稿者: 2020/03/10(火) 01:20
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月蝕 > 月蝕 を読んだ感想
投稿者:早蕨 評価:感動した! 2019/06/17(月) 13:41
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投稿者:とらと 2019/06/17(月) 22:01
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