もしもプラズマ団がポケモンの解放を実現していたら > もしもプラズマ団がポケモンの解放を実現していたら > 09 あとがき を読んだ感想 | ||
投稿者:Ring 評価:とても良かった! 2013/06/26(水) 09:17 | ||
[表示] 貴方の作品、読ませてもらいました。 原作キャラが活躍していくさいに、どのキャラも活き活きとしており違和感なく読み勧められました。 ギリギリの死闘という切迫した状況がひしひしと伝わってくるような作品でした。 ただ、優れている反面で、小さなことにも気になってしまい……あまりに重箱の隅をつつくような事を言ってももはや好みの問題になってしまうので、どうしても目に付いた場面だけ。 ポケモン解放について抵抗する人たちがいる中で、その中に仕事でポケモンを使っている人間、介護などにポケモンを使っている人間がいないことです。 ゲームでも、RSEでは引越しにヤルキモノを利用していたように、映画では観光名所でポケモン達も観光資源の一部となっているように。それらのポケモンの存在がまるで存在しなかったかのように触れられていないのはとても残念に思いました。 特に、工事現場とかは何かロボットや重機などで代用できたとしても、観光や介護などは機械では決して代用できません。それらに対してNや七賢人がどう思い、またNをどう騙し、ゲーチスは民衆にどんな嘘をついたのか。それらを詳しく掘り込んだりなどして、もっともっと小説の中の世界を『ありえる世界』にして欲しかったと思います。 [03]
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投稿者:はやめ 2013/06/26(水) 11:04 | ||
[表示] 本作を読んでいただき、ありがとうございました。 リングさんの感想、とても嬉しく思います。私がこの作品に込めたかったものを自身の口から語るのはいかにも無粋ですが、少しだけ語らせてください。 一次創作においても、二次創作においても、現実味というものを追求しなければ良い作品にはやはり成り得ない。今作を描く面で気をつけたのは、ポケモンを生き物らしく描く、ということでした。元々人間とは違う面を沢山持った動物、獣であるから、人間的な挙動を取ることは違和感が生じるな、と。 無論、後半の畳み掛ける死闘に関しては力を入れたので、雰囲気が伝わっていればこの上なく嬉しいのですが、課題だと思うのは逆に4話以前の流れです。4話以前までの流れをもう少し細かく、緻密に、なおかつ解放における過程を具体的に描く必要があるなと自己分析しました。少し展開を走らせすぎたのかもしれません。 その点でリングさんの指摘は仰る通りだなと思うのです。 元々現実味のある二次創作が好きなのですが、目指しているもの自体はまだまだ不足しており、遠い道程です。 完全に私が作中で見落とし、行き届かなかった、そして実力面から描くことが出来なかった細部であると感じます。 是非、今後の発表作品における参考意見とさせてください。 [04]
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もしもプラズマ団がポケモンの解放を実現していたら を読んだ感想 | ||
投稿者:トビ 評価:感動した! 2013/06/04(火) 18:34 | ||
[表示] N好きなわたしとしては、Nが主人公の小説、もはやそれだけでわたしにはこの『もしプラ』が非常に魅力的でした。ツイッターのTLにこの小説が紹介された時から今まで気持ちの高揚がずっと抑えられません。Nニャン!! ああNニャン!!! しかしながら私は、小説を読むという括りの中では非常に偏食家です。「僕グルメだからNニャンが仮に主人公だとしても面白くなきゃ読まないんすよ」なんて平気でふんぞり返って言っちゃう恥知らずです。ですから、今こうして感想をあなたに送るにあたって、そんな高慢で傲慢な姿勢が反映されていないか不安で仕方がありません。とにかくこのくっそ長い感想は、Nが出てくるという魅力だけでなく「なんかすっげー面白いぞこれ」と素直に思って読み進めた衝動の産物です。そこに他意はないということだけまずお伝えしておきます。 1 描写がいちいちかっこいいです。凄い好みです。死闘後の王の間、打ちひしがれる敗者のトウヤと、勝者であり王である貫録でそれらを見下ろすN。くっそかっこいいですわ。引き込まれました。 そのNに対するチェレンの敵意と、それをたしなめるアデクの行動には胸が痛みました。アデクはなんでこう不遇キャラなんでしょうか。アデクさんの人生壮絶すぎるぜってのが原作の中だけでも伝わってきますもんね。それを見たチェレンの悔しさももう……。Nも勝利したことでゲーチスの洗脳は解けぬまま……ああNニャン……。最初からぐいぐい抉りますねえふふふ。 2ではケルディオの訓練描写から始まりますが、これも好みです。とんとんと描写に無駄を感じません。痛快でした。 Nの主張は行き過ぎたポケモンへのラブゆえの戯言だと思っていましたが、こうやって勝者の演説として聞いてしまうと、「確かにそうかもなあ」とすら思ってしまいます。力のない民衆のNの主張に対する納得と、抗おうとする者の混乱、不安、怒りが伝わってきます。人間と共に暮らしたポケモンの方にも、人間に使われた道具にも悲しみしか齎さない。この解放はなんて虚しいんだろう。戸惑う王の背後でほくそ笑むゲーチスまじゲスですねほんと。 >一度見たら忘れられない特徴的な髪型だ。 端的な描写に吹きました。そんなマッドサイエンティスト彼しかいないですわ。三つ子の活躍!! 激熱ですね。原作で彼らお留守番でしたもんね。こういう、原作でパっとしなかったキャラクタが活躍するのが二次創作の醍醐味の一つですよね。 3 デレる女神達。いいですねえいいですねえ。この3人の日常でラノベ一本書けそうですね。ハルヒちゃん的な。ぷちえう"ぁ的な。 おおおここでアデクさんに活躍の兆し! 最強のトレーナーNに本来のチャンピオンが戦いを挑むなんて激熱展開ですね。トウヤにも伝わっているようですし、3人の今後が気になりますね。 プラズマ団がイッシュを飲み込んでいく様が面白いです。ポケモンを手放さないトレーナーに対する対応に追われ、統べる王の立場を疑問視する団員達。しかし王として自分なりに行動しなければというNの責任感。その裏でほくそ笑むゲーチスは、自分の思い通りに事が進んでもうニヤニヤが止まらないでしょうね。酒が美味しいでしょうね。 >つまるところ彼は、優柔不断なのだ。 そうなりますかwwwww 確かに原作では、外の世界に出て、自分の理想と真実のギャップに気づかされ、最終的に敗者になって“これからどうするかは自分自身が決めるよ”とかはぐらかしてサヨナラしますけど。この作品ではギャップを抱えたままそれでも理想を信じて推し進めてますからね。優柔不断なんでしょうね彼は。そんなNニャンも好きですよ。ジレンマを抱えて苦しみもがく少年少女ってたまらないですね。 大人の策略に翻弄されるN! うおおおゲスゲーチスが本性を徐々にNへ表し始めましたね。原作では旅の途中でラブに触れてゆっくり気づかされるギャップですが、この作品ではそれがとっても悪い形でNを苦しめてますね。 そして、ああ、ああ殺戮が……なんてことだ……。Nの絶望に胸が張り裂けそうです。ってか三つ子やられちゃいましたよね……どうなってんだ世の中! 4 ハンサムのあの歩き方がすぐに想像できました。ハンサムって自分の中では3枚目なので、アニポケに出てくるちょっとかっこいいハンサムってなんかその設定だけで受けちゃうんですけどはやめさんはどうですか。 ゲーチス派とN派の二分化。抉りますねえ抉りますねえ。こんな時にでも父親を信じるNが切ない……。女神を傷つけられた時の感情を抑え込むNに王としての威厳を感じますし、きっと感じたことも無いような感情に戸惑ったのかなとも思いました。ポケモンを縛り付ける人間達に怒りを感じたことはあるんでしょうが、強く憎んことはないと思うんですよね。思わぬところで人に対してのどす黒い感情に支配されたNにまた一つ新たな感情が! なんてこった! そしてトウヤに宛てたデントの手紙! うおおおおおなにこれなにこれやばいこれやばいっすね激熱すぎる。この演出は、これは思わずうるっと来ました。すごい、何これ。上から思ってたんですが、この作品は原作に出てくる台詞やテーマが散りばめられていますよね。そこもこの作品の好きなポイントの一つです。もともとそういう世界観が好みなんですが、この作品はそれを本当にかっこよく描けているよなあと思いました。けど、これはもう自分が今まで読んできたその演出の中でもトップクラスですわ、すごい、何これ。うわあこういうの書きたい。自分もいくつか小説を書いてるんですが、登場人物の感情をマイナスからプラスに変える事って結構簡単なんですよね。でも、何かを決心させたり、改心させたりとかいうマイナスからプラスに動いていく感情のきっかけってすごい自分の中でいっつも難題なんですよ。だって難しいじゃないですか。マイナスな経験程印象に強く残るのに、それを上書きして更に「やるぞ!」と思わせる描写をしなきゃいけないんですもん。このシーンはそれを本当に上手に描写してるなって思います。いいなあこれ、すごくいいなこれ。めっちゃ好きだ。 その後のシーンもすごいですね。なんてスマートで残虐な描写なんだろう。ほんと好みです。 人間の有様に怒り狂うゼクロムの咆哮。その時Nは!!! 5 はいはい大丈夫ですよもう抉られるのも慣れてきましたから。しかしアンジー様こいつマジ血も涙もねえ!! Nの走馬灯いいですねーこれいいですねこういうシーンいいなあー。 >結局、ポケモンのためを思ってとったはずの行動は、ポケモンから大切なものを奪い取ろうとしたものでしかなかったというのか。ポケモンは怒っているのか。不甲斐ない己に対し、牙を向けている。 >それでは、自分の人生とは何だ。ナチュラル・ハルモニアとは何者だ。ポケモンのために尽くしてきたのに、ポケモンに敵意をむき出しにされ。旅での記憶の中のポケモンとヒトはラブで溢れているのに、でもそれよりずっと前から彼はヒトに傷つけられたポケモンを見てきて……。生きることすら疑うNがもう……。 はじまりましたね理想と真実の戦い! >真実はいつも冷酷な事実だけを突きつける。 >その真実を受け入れ、理想のために邁進しようとする決意こそが糧になる。 名言ラッシュが続きますね。すごい。 >冷え切った心を、春の訪れを待つ希望に変える。 霰ですか! なるほど……。バトル描写本当にシンプルでいいですね。さくさく読める。そして熱い。激闘に真実が勝利して二つのポケモンが石に戻った。一件落着のように見えますが果たして! 6 灰色の世界。世界を変える数式は、自分の中では白黒が灰色になり濁るんじゃなく、2つの色が1つの絵を完成させるようなそんなイメージでした。 >未だに部屋に閉じこもったままで、世界を見ていない。取り付けられた足枷を引きずっている。未だ灯りの差し込まない扉を自らの手で開ける日はやってくるのだろうか。 そうか、NはNの部屋で見てきたポケモン達に縛られていた、そして今も縛られているんですよね。旅で触れた人とポケモンのラブも手放しでは信頼しきれないトラウマ。戦いに勝利してしまった、彼を誰も破ることができなかった、誰も彼の扉を開けてはくれなかった。そう考えるとほんと、原作では負けてくれてよかったですね(?) トウヤ、チェレン、ベル、そしてN。4人の少年たちのキャラクタがほんと上手に描き出されていますよね。そしてチェレン! ああチェレン! マジキチアクロマさん! エピソードNのアクロマほんとひどかったですよねあれ。負けてないですよもしプラ。無邪気なマジキチほど絵になりますね。いやあステキ。 そしてここで出てきましたかNのポケモンの声が聞こえる設定! 公式設定をくまなく使うはやめさんの力量とそのセンスには感動すら覚えますほんと。そしてまさかの! Nニャンの!! え! 服が切り刻まr そういうシーンじゃありませんねほんと自分の発想がゲスすぎてお恥ずかしい。 おおお何よりも嫌っていたポケモン図鑑に助けられるところもすっごくいいですね。お互いにお互いを思うことで、ぶつかり合うことで、そして信じ合うで化学反応を起こす……。Nとチェレンも、Nとトウヤも、Nとポケモン図鑑も。素晴らしい。そしてアメとムチを使いこなすトウヤ。ああ、なんて美しい数式なんでしょうか(白目) ポケモン達の絆や人間達の心でイッシュは復興へ向かうんですね。一つの大団円。素晴らしかった。 ゲノセクトを倒し、残るはゲーチスのみ! あと2話、どういう展開になるのか、もう続きが気になります!! がんばれんさい!! [01]
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投稿者:はやめ 2013/06/05(水) 10:39 | ||
[表示] トビさん、改めて感想ありがとうございました。にやにやしながら何度も読み返してます。これからも延々と反復を続けるのでしょうね自分は。 『もしプラ』では、Nを主軸に置くことが意義になると思い、主人公にしました。というと「じゃあトウヤでも良かったのかよ!?」 となるかもしれませんが、それではただのBW二次創作と同じになってしまう。自分はこれまた偉そうかつ癖の強い面倒な物書きでありまして、あまり人が考えないようなことを堂々とやることに楽しさを見出しております。元々プラズマ団は大好きですけどね。 とまあ、ここで後書きのネタを消化するわけにもいかないし、ぐだぐだ前置きを書いても仕方ないですから、自分もトビさんの熱い感想に応えようと思います。 本来は「自分の作品はこういう狙いを持ってここの描写が」などと筆者自身が述べるのは不格好ですし滑稽だと思っているのですが、ある程度今回ばかりは後書きでの弁解()が無くならない程度にお話させていただきますね。 ●1 描写をかっこいいと言っていただけて嬉しいです。自分はやたら抽象的かつ遠回しな表現が多いので、正直発表前はさぞかし不安でした。アデクは不遇でありしかもゲームでもネタのように扱われる始末、これが一地方のチャンピオンかよと思い悲しくなったので、勝手にアレンジさせてもらいました( 彼の生き様って人間のあらゆる姿を体現しているように思えてならないんですけどね。 ●2 いきなりケルディオ? 関係無くね? なんで? と思ったかもしれませんがそれは後々の展開で分かるので今は保留にしておきます。 谷崎潤一郎「文章読本」を読んで以来、自分の中で良い文章とは何かを考えるようになりました。彼は含蓄のある文章が美しいと記していました。ならば自分はそれを目指そうと。恥ずかしながら、ただ難解語句を用いて、技巧を凝らすことが上手い文章への道筋であると錯覚している時期もありました。反省ですね。今も決して上手くはありませんが、そう言っていただけるのは本当に嬉しいです。なるべく無駄を省き、含蓄を残した描写を心掛けています。これが自分流のスタイルだと把握したので。もっと精進します。 三つ子さんは「おもいでリンク」で敗北する運命が決まっていたので悲しいですが最初から勝てるわけなかったんですね( プラズマ団が成し遂げる解放の形とは何か、を考えた結果こうなりました。自分の主張は文章に置いて来たので、ここではあえてぐだぐだ言わないことにします。 ●3 エピソードNでヘレナたちがさぞかし仲良くしていたので()日常はこんな感じかなあと思いました。 トビさんの仰る通り、Nにとって幸せな人生を提示するならば、最終決戦において敗北するシナリオが最も良い形だったのかもしれませんね。でなければこんなに苦しまずには済んだでしょうし。まあ自分で作ったシナリオに何をって感じですが( ●4 ハンサムは山本隊員だったりロケット団と協力だったりと忙しい人ですね。このもしプラを書こうと決めた時、BW・BW2・エピソードN、使えるネタは全て投入しようと考えました。せっかく二次創作だから、原作ネタを散りばめるのもいいかなと思い。そういうわけでハンサムさんも出番が回ってきました。彼は色々なイメージがありますが、私的見解を述べるならば芯を持った人ではないかと思います。なんたって国際警察ですし。この国際警察という組織も気になりますよね。 Nの怒りについてはこれから掘り下げるので割愛します。 デントの手紙は多分もしプラで一番やりたかったシーンかもしれないです。色々とにやにやしてもらえれば満足なのですが、お褒めいただきありがとうございます。もはや何と言ったら良いか分からないほど感動的です。 マイナスからプラスへの転換。なるほど難しいですね。少なくとも自分が心掛けているのは、展開になるたけ現実味を持たせるということです。台詞で語ってしまえば確かに便利ですが、やはりそこは登場人物が直接行動することで示したい。行動を通して初めて、人の心とは揺れ動くものだと思います。展開に起伏を持たせながら変動させることによって、最終的に自然と違和感のない転換を行えるかもしれません。とにかく、唐突な変化だと現実味も生まれないし登場人物に一貫性が無くなってしまうので、それが一番怖いことです。心情変化は丁寧に行う方が良いですよね。 あくまで一例としてですが……。はい、意味分かりませんね、すみません。全然参考にはならないと思います。ただ、自分の頭の中はこれを意識するようにしています。 ●5 アンジーはエピソードNの女幹部ですね。いや、もちろんご存知の上でしょうが。何でたかだか普通の制服の人があそこまで地位を築いていたのか不思議でなりません。 Nの走馬灯は、城崩壊やNが自らの存在意義に葛藤する展開に対して、このままでは説得力と具体性が欠けるとまずいなと判断したので入れることにしました。気に入っていただけたようで何よりです。 ゼクロムvsレシラムはもしプラで気合を入れたシーンの一つですね。とにかく、自分の描写はシンプルかつ無駄を省く。これに尽きるのかもしれません。これに関しては、また後書きで述べたいことがありますので遅らせていただきます。 ●6 >2つの色が1つの絵を完成させるようなそんなイメージでした。 なるほど、その発想はありませんでした。勉強になります。 自分は灰色というだけで、混ざることしか考えてませんでした。トビさんの解釈だと、理想と真実が力を合わせることでキュレムの虚無たる器を満たすという考えが自分の中で生まれました。なるほど、それは実現するならば最も素晴らしい形での結合ですね。 アクロマは何か擁護もありますが、基本的には悪人なので悪人らしくしました。ポケモンを生き物とも思わない科学者って結構ありがちですけどね(笑) チェレンはゲームの面倒な感じをちょっと意図的に含んでます。でも彼も活躍させたいので。 元々ゲノセクト戦においてNの声設定を全開にするつもりでした。本当ならば争いを介さず、話し合いで解決出来ればいいのですがそうはいかない。Nも闘わねばならない時がある。まあ今回の話はそういったテーマを内包したつもりでした。 本当にありがとうございます。今後の糧にします。 残り2話。楽しんで書きます。皆さんの期待に応えられるよう、頑張りたいと思います。自分からの返信は以上です。 [02]
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