君がいてくれるだけで を読んだ感想 | ||
投稿者:はやめ 2018/02/04(日) 22:03 | ||
[表示] 「メッセージが長すぎます」と出たのでこちらに。 前に言ったとおり、一気読みさせていただきました。 ものさんは「今作は賛否両論」的なことをおっしゃっていたので、それも含めていかなる内容なのだろうと気になっていました。個人的には、面白いが先行してあまり気にならなかったです。 読み始めてびっくり、これはへっぽこのキャラたちが出てくるのかと! ただあとがきにもあるとおり、話の中心はあくまでもモズクとスピカにあるということで、そのように読ませていただきました。 当方、へっぽこは読めてないのですが、ぜひ読みたいなと思いましたね……! カイとスバルのやり取りがかわいいし2828する。作者様自身が仰るとおり、キャラクター全員に魅力があって、それが物語越しに勢いよく伝わってくるようでありました。 シャナvsモズクのバトルシーンとか、カイとモズクのやり取りとか、ウィント親方の大物感とか、その辺がすごく好きです。 深読みしながら読む性質で、ここはアニポケ映画だろうかとか(魔神の部分は多分そうなんだろうと思う)、お、ポケダンを彷彿とさせる展開……などと色々小ねた?含め楽しませていただきました。スピカがフーパの手先かどうかっていうくだりが、救助隊で災害の元凶疑惑を投げかけられてFLBに追っかけられるくだりを思い出しました。 もともと小説のジャンルがポケダンものということもありまして、すごくポケダンらしい作品を読んでいるな、という印象でした。用いるテーマや流れなどに、そういったほのかな匂いや、心地よい救済の形を感じました。 また、スピカを助けに行こうと即断するギルドの面々がとても優しいポケモンたちに満ち溢れていて、カイという英雄がへっぽこを読んでおらずとも、このポケモンたちとともに戦った(推量)からこそ、実力や技術だけではなく心として英雄になったのだなという裏の背景も感じ取ることができました。 自分の生すら喜べず、文字通りなんにもなかったポケモンが、フーパとしての一部の「スピカ」という存在と出会って、そこに自分の価値やあり方を確かめるまでの流れが綺麗だったと思います。 ヒトカゲにした理由があればぜひお聞きしたいです。 最後「もう一度、スピカに会えたらいいな」ぐらいのニュアンスで旅に出るわけですが、これが重過ぎず、良いな、と思いました。心身ともに軽くなったであろうモズクの気持ちを代弁した箇所のようにも思えます。そして、報われてよかった。 次回作の方も、人間になるのかどうかわかりませんが笑 またお待ちしております! [01]
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投稿者:ものかき 2018/02/05(月) 14:16 | ||
[表示] きゃー! 感想ありがとうございます!!!! こう言っては不謹慎ですが、拍手メッセに文字上限があるおかげでこうして感想をいただけたので今回はタナボタ的嬉しさも……なんちゃって。もちろんどちらで受け取っても嬉しいことこの上ない限りです! 今回の作品は普段「好んで読んでいる」という方をあまりお見かけしないポケダン舞台の小説なうえ、過去作のキャラクターを流用しているということで、多少物議をかもすかな? とビクビクしながら書いておりました(笑) それが賛否両論かも、という言葉の背景です。 >当方、へっぽこは読めてないのですが、ぜひ読みたいなと思いましたね……! ありがとうございます……! あの作品はものかきの処女作なのですが、その当時の端々の文章や設定の拙さはあれど、全体的な面白さで言えば作者自身、自信を持ってオススメできますので是非に……! ですが恐ろしく長いので本当に暇な時で大丈夫です……>< この長さを全て読めたら、それはもはや酔狂の域……(失礼) シャナVSモズク、カイとモズクのやり取りは作者自身もかなりノリノリになりながら書いた部分です。ウィント親方はあそこまで大物感を出してくれるとはプロット段階では考えてもなかったので親方パワーは恐ろしいですw ご察しの通り、魔神部分は全てアニメ映画の踏襲です。他の拙作のポケダン作品でもそうなのですが、アニメ部分の踏襲以外は本家ポケダンゲームのオマージュが多くちりばめられています。 ギルドメンバーの大人としてのカッコよさを見せるのは今回の作品の要の一つでもありました。やりたくないことを無理にやるのが大人、と割り切るだけではなく、それを超えて、普段は好き勝手やっていても、いざ目の前に無力で純粋な子供が困っていたら無条件で立ち上がるかっこいい大人たちを書きたかったのです。 そして、読んでおられない前作のキャラたちの裏の背景まで察してくださるはやめさんには足を向けて寝られません……! ありがたや……ありがたや……! そのために今作を書いた意味があったというもの……!! モズク。彼は本当に難しい子だったのですが、彼の心情の変化は綿密にプロットを立ててしっかり読者様に伝わるように組み立てました。へっぽこの主人公は作品自体が長いおかげで心理の変化は否応でしたし、黒影に関しては三部作なので意識せずともナイルの心理のバックボーンは作られているのですが、今回は作品自体がそう長くは無いので、短い文章のなかで納得できるようにモズクの心理変化を描くのはかなり新しい挑戦だったように思います。 消えたスピカを探しに行くのは、やはり、重すぎず。以前の依存ではない、彼が生きる意味を見つけ、一人で歩き始めることができたという成長の現れとして「会えたらいいな、会えればいいな」という心持ちで旅に出ました。うまく報われて作者自身もほっとしました……(笑) スピカの種族は「いきなりフーパのいましめられし姿にしても壮大なネタバレだしなぁ」と結構悩みました。最終的にポケダンの「パートナーの種族を決めるのは自由意志」という設定を踏襲し、パートナーポケモンの中から、ぎゅーしたときの可愛さが破壊的なのはヒトカゲなのでは? という理由で選定しました。 はやめさんには拙作を何作も読んでいただいて本当にうれしい限りです。作者自身これからもっと精進します。次作はどうなるか……(笑) はやめさんの作品にも引き続き伺わせていただきます! ご感想ありがとうございます! [02]
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