幻想にキコエル を読んだ感想 | ||
投稿者:浅香 2011/12/03(土) 23:55 | ||
丁寧な批評ありがとうございます! 以上、ネタバレ、以下、ネタバレ、ですのでまだ本編を読んでいない方はそちらを先に……。 まず、読んでくださってありがとうございました。 本当はあとがきに書こうと思ってたんですが、書いたら興醒めしちゃうじゃんないか、逆に読者が気づいてくれればいいから喋らなくてもいいや、と思って書かなかったことを書きます。 書く時点で言訳めいた内容になりますし、当然興醒めする内容になってしまうことをご理解ください。 この作品は徹底的にある事柄を排除しています。 先に言いますが、それはリアリティです。 仰るとおり、この作品はまだ幼さの残る子どもたちが書いたもので、子どもたちの願望や想像しうる範囲でストーリーを作らなければいけないと思いました。 そうした点と、各所で描写される懐古の念や断片的な過去のシーンで、どこか欠けた世界観じゃないか?と思わせる工夫をしたのですが、どうやら私の実力不足で伝わらなかったようですね……。素直に落ち込むところです。 たとえば、これはある人にも指摘されたのですが、鉄オタ扱いされるアル。友人にも鉄オタっぽい人物がいるので、偏見のようなものはないと思っているのですが、世間一般で語られる鉄オタのイメージは必ずしもいいものじゃない。〜を読んでから書きなさい!と言わしめるくらいには、偏ったイメージが流れている。 しかしそんなもの子どもたちが分かるか?と言えば、少なくとも子どもの頃の私はそうじゃなかったし、たぶん世間的にもそんなはずもなく。 しかしこれは物語を作ったのは子どもたちだったと分かった時点で、納得のいくことだとは思うのですがね。 それからこの物語はご都合展開のオンパレードです。なんでケースケほとんど負けないねん!っていうのは、やはり同じ理由で。 この世界観は徹底的に、子どもが想像しうる物語、都合のいい設定、見えないルールで出来ているのです。 大人がほとんど出てこないと思いませんでしたか?出てきても本当に都合のいい大人じゃありませんでしたか? それから社会制度も出てこないし……とそういった具合に、都合良くできてました。 だから私がこの物語を書くときに意識したのは、私が書いてるんじゃなくて、子どもが書いているんだということです。 読者にそこまで読み取ってもらえるとは思っていませんが、雰囲気だけでも味わって、純粋に物語を楽しんでもらえたら、と。 恐らく個人の感覚なのですが、私はメタ発言というか、物語の核心を匂わせる発言ですね、それを書かずに最後でようやく伏線回収という構成にするために、長めの物語になる限界の範囲まで書いたと思っています。 これ以上長くすれば、もっと色んな部分を掘り下げられたとは思いますが、その分物語の過程は薄味になって、最後の結末も味気ないものになってしまうと思ったので、あえてこのくらいにまとめました。 と、以上長々と言訳でした。 正直、書いた私本人からしてみれば、批判されるとしたらもっと別なところだと思っていたので、意外なところを指摘していただいて目が覚める思いでした。 私もやはりプロではないですし、たまたまこの掲示板で作品を掲載した身ですので、完璧な物語というものは書けませんが、私が3ヶ月かけて書き上げた作品で、せめて何か一つでも心に響くものを読者に残したかったのでちょっと残念な部分もあります……。 読んでくださってありがとうございました。精進します。 [08]
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