まっしろな闇 > フラネにて > 01 Page 101 : 静かな旅路 を読んだ感想 | ||
投稿者:レイコ 2018/11/21(水) 10:08 | ||
[表示] 投稿お疲れ様です。怒涛の首都編が完結し、もしラナ視点のままであれば101話はきっと物静かなのだろうと予想しておりました。大体当たっていたでしょうか。一方、何が起きても不思議ではない御作ですから、どのようなハードな幕開けになっても受け止めるつもりでしたので、正直ゆるやかな新章の開始にひとまずはほっとしております。 我々現実世界では二年前でも、作中では100話のその日のうちの出来事なのですよね。時空の壁に囚われない連載作品の強みを感じました。拝読している最中は昨日と今日のつづきのように、物語の時間的な途切れをまったくといっていいほど意識しませんでした。うまく伝わったらいのですが、子ども時代からの友人と出会うと心が子ども時代に戻る、ああいう感覚に近いです。なめらかでするりと頭に馴染む情緒的な文章表現もご健在で、ブランクを感じさせないご手腕、さすがは海さんです。 行き先以外は無計画で突っ走ってしまったラナちゃんの、その後の一人旅に慣れていない様子が如実に突き付けられ、痛々しくて見ていられない気分でした。つい数か月まで一般的な民間人だった彼女に降りかかった試練を数えれば、誰も責められないと思います。こういう時に、ストッパーになってくれたり、リーダーシップを発揮してくれる中心人物がいればとよかったのですが。ラナちゃんにとって頼れる師匠や両親のポジションの人物が不在の点が、歯がゆくてならないです。 ブラッキーやエーフィがけなげに寄り添ってくれていますが、彼らの身体は暖かく心も優しく、腹が減れば食べ物を食べる同じいきものなのに、読んでいて孤独感が付きまといます。人間とポケモンとではやはり違う、と痛感させられた回でした。深手のアメモースとラナちゃんがいつ正面から向き合うかと怖々しておりましたが、思っていたよりはアメモースがラナちゃんを拒絶しなかったので、少し安心しました。といっても、アメモースの意思表示をラナちゃんも読者もきちんと根っこから読み取れていないだけかもしれないというのが、不安要素ですけれども。 靴を替えて、防寒用の上着を手に入れて、なんなら美容院で小綺麗に髪を整えてもらえたらいいなと、それどころではない能天気な希望まで頭に浮かんでしまいました。ラナちゃんは自分で決めた道を歩き出したのですし、それくらいの身支度ははなむけにしてあげたい読者心です…… 遅まきながら、再開おめでとうございます。お慶び申し上げます。次回も前途多難が目に見えるような旅路への期待と不安が半々になりながら、お待ちしております。 [26]
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投稿者:海 2018/11/22(木) 11:35 | ||
[表示] お疲れ様です。投稿して早々、丁寧なご感想をありがとうございます。漸く幕が上がったばかりでなにも感想が浮かばなくとも不思議ではないというのに、頭が上がりません。 感想を通して感じるに、レイコさんは作者なんぞよりも余程本作キャラクターを母親のような目線で見ていらっしゃるように思います。誰だこんな痛々しくて見ていられないとか歯がゆくてならないとか不安感を煽りまくらせているのは……。警戒心をもって読んでいらっしゃるのならばどうぞ肩の力を抜いて読んでくださいねw 現実世界では随分と久方ぶりの更新になってしまったので、読者さんがぱっと101話を読んだ時に果たしてこの物語に引き戻すことができるのかは不安の一つでした。何しろ重い急展開に急展開を重ねた首都編の後ですから。文章のブランクもあるけれど、100話までと101話以降をスムーズに繋げる必要がある重要な話でした。いろんな意味で。その点、時間的な途切れを感じさせなかったのならば一安心です。大きい壁は及第点でクリアできたのかな。 走り始めこそ無計画なんですけど、どうしても彼女が考えて選んで行動していかなければならないのが今後の旅です。道順にしろ、次に行く町にしろ、野宿にしろ、その他諸々ラナはずっと頼りながら旅をしてきました(依存しすぎてたなとつくづく思います)。その頼る先がパッと無くなったというのはそれはそれは大きな穴です。けれどそれを選んだのもまた彼女自身です。関わってきた主要人物を切り離して、一人旅を選んだのは彼女自身なのです。できた空白をラナがどう埋めていくかがこれからの見所の一つですので、はらはらしながら見守ってやってください。 >彼らの身体は暖かく心も優しく、腹が減れば食べ物を食べる同じいきものなのに、読んでいて孤独感が付きまといます。 >人間とポケモンとではやはり違う、と痛感させられた回でした。 お、ほんとですか。私はすごく自信無かったんですが。「静かな旅路」と銘打ちクロやポニータ、圭達がいなくなったラナだけの一人旅、ではあるけれども実はエーフィやブラッキー、そしてアメモースというポケモン達がいるので一見全く孤独な旅ではないのでは? という気がしてならなかったので、孤独感が感じ取れたのならそれは私にとっては嬉しいです。。 アメモースに関してはレイコさんのご感想を読んでいて滅茶苦茶102話以降を読んでいただきたいなと強く強く思ったので是非今後のアメモースを読んでやってください。すごくやる気になりました。 小綺麗に髪を整えるwwお優しいwwそうですね、整えてやりたいですね……あんまり身なりに気を遣う余力は今無いかもしれない……最低限のことをやるので精一杯かもしれない……。 こちらこそなんだか畏まって、ありがとうございます……。なんといいますか、本当、内容は重いですが、肩の力を抜いて、100話まで読んでいただき2年待ってくださった寛大な読者さんに送るボーナスステージのような感じで読んでやってください。まだ再び始まったばかりで言うこともそんなに無いだろうに貴重な感想をありがとうございました!! [27]
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