HEROSHOW を読んだ感想 | ||
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投稿者:レイコ 2014/06/28(土) 14:53 | |
[表示] いつもお世話になってます。 突然ですが、ほんっっとう過不足のない完璧なタイトルですよね「HEROSHOW」!! 命名のジャストフィット感に惚れ惚れしちゃいます。鈴志木さんのセンスの良さをひしひしと感じます。 本編を周回しておりますが、そのたびにキャラの見方が変わったり内容の印象が違ったりと、新しい発見と色褪せることのない興奮がつまっているこの、圧倒的面白さ。いやもう、すごいの一言です。 自分はゲーム原作のキャラクターを生かすのがとても苦手なので、そういう点からも本作には驚かされっぱなしです。 チャンピオン&四天王、そして名だたるトレーナーからモブにいたるまで、おそらく原作の設定を細かく参考にされた上でオリジナリティを加えられているので、ポケモンリーグの裏舞台というリアルさが尋常ではないです。 ゲームだとポケモンリーグはシナリオのクライマックスであると同時に、四天王&チャンピオン戦はどうしてもシナリオ中の関わりが薄い分、通過儀礼になりがちなプレイヤーも多いかと思いますが、HEROSHOWの四天王&チャンピオンはズバリ、濃い!www たとえばヒーローに憧れる少年心を持ちつづけるワタル……いい、いいじゃないですか……好青年、最高です!! 金銀では「カイリュー はかいこうせん」の迷言で有名なちょーっと安全のピントのずれていそうなでも正義感が強いあのドラゴン使いが、HEROSHOWの冒頭を読んだときにそのルーツが解明されたと感じ気持ちが高ぶりました。 マントやちょっと派手な髪型や、ドラゴンへの並々ならぬ拘りなどが鈴志木さんの手によって次々と、自分の感覚の中にいるゲームのワタルがこれでもかと魅力的になっていくようで、めちゃめちゃ興奮が止まりませんでした! あのチャンピオンにこんな生活感がある! あんな親近感がもてる!! おっと憎めない短所も完備されている!!! ……とまぁ、HEROSHOWのチャンピオン・ワタルに作中に出てくる記者じゃあないですが一日密着取材したいくらいですよw ワタルといえば、手持ちのドラゴンたちの描写も大変勉強になります。 自分はポケモンに人間の言葉を話させない制約をつけるとすぐ音をあげてしまいそうになるのですが、たとえばHWROSHOWですと物言わぬカイリュー♀がワタルに注ぐ視線の読んでいて複雑なこと複雑なこと…… マスターへの愛情や信頼がとてもよく伝わってくる反面、切なさも大きくて……(カンナのヘルガーは女の子らしい嫉妬とはまたちょっと違うと思うので、また別の機会に) そしてチルタリス♀からもフラれたサザンドラ♂や(一応後でパートナーが見つかったとはいえ)、ファンを獲得したリザードン♂の得意げな様子や、男どもの哀愁も描かれているところも細かくて好きです。 たとえさりげなくても、だからこそ人間とポケモンの両面から関係性を象徴できている表現だと感じます。 もっと感想を綴っていきたいところですが、まだまだ文章にしたい部分はありますので、次からはもう少し語るポイントを定めてから書いて送らせていただこうと思います。 まとまりのないコメントですみません! それでは。 [21]
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投稿者:鈴志木 2014/06/28(土) 22:50 | |
[表示] いつもツイッターや拍手で、励みになるご感想ありがとうございます。 続きを待って下さる方がいるというのは大変有り難いです。モチベーションに繋がります。 そして今回、いきなりタイトルをお褒めていただき、本当に嬉しいです! 自分でも結構気に入っていまして、ヒーロー的シンボルが活躍するエンタ−テイメントショーのようなお話にしたい、途中でショッピングモールの広場でやっているような「ヒーローショー」も入れようという思惑から命名しました。 それと原作キャラの使い方に関してははっきり言ってやり過ぎだし時々それを後悔することもあるのですが、受け入れていただけてホッとしています。仰る通り、セキエイリーグは多くのプレイヤーさんの中では通過儀礼になっていると思いますね。特にリメイク前金銀はクリア後のレベリング場所ですし、私もバンギラス育成のお世話になりました。第二章season.06の三文芝居シーンでワタルに言わせた「セキエイは地方リーグ最弱で賞金と経験値稼ぎの場」って台詞はそれを踏まえた自虐ネタだったりします。ただ私にとってはとても魅力的なチームなので、この作品が完結しても色々書いてみたいなと思う次第です。 そして、トレーナーとポケモンの関係性も、密に描写されているレイコさんに評価していただき光栄です。これが一番嬉しくて、頬が緩みっぱなしです。異性の主従関係ではトレーナーがプロと言う立場上、並みの人間より扱いが上手いことからポケモンがご主人に尊敬以上の感情を抱くことも多いはずだと思っていて、逆にご主人は人間の異性に困っていないのでその想いに気付かないという、そういう複雑な関係はとても美味しいです。特にチーム・ドラゴンは書いてて楽しいですね。チャンピオンの手持ちだけに、とてつもなくプライドが高いオスドラゴン達がご主人に惨敗する場面はもう少し早くから書いておけばよかったです。笑 人間の掛け合いシーンで文字数が膨らんでなかなかレイコさんのように細かなポケモン描写には届かないのですが、それでも今回の感想は大変励みになりました。 いつも応援いただき、本当にありがとうございます。いよいよストーリーも佳境に入ってきました。今後ともよろしくお願いいたします! [22]
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