アクロアイトの鳥籠 > 7章 > 06 6.零れた願いが崩れたとして を読んだ感想 | ||
投稿者:とらと 2018/04/25(水) 00:41 | ||
[表示] あ〜〜〜っ!!!!! エルグさん!!!!! あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!!! あれっ待って エルグさん(人間)の方はラウくんと直接会いまみえるのはこれが初めて……ですっけ……? そんなまさか あれあれあれ いや確認してからコメント書けよと思われるかもしれませんが本当にすいません許してください 最後の邂逅シーンの全てが無理でした心臓に刺さりまくりました……「エルグ?」からの全フレーズで読者が全滅しました……本当にもうこれは……ウッ……これは……キツイっすね 前回のロアちゃんの叫びを見て、ルノアちゃんと語るエルグさんの様子を見てきたからこそなんですけれど、ラウくんが屈託なく笑うこととか、見た目とか、『昔巻いてやった』……とか、初めまして、からの、>「あ、えっと、久しぶり? になるんだっけ?」 この無邪気さ、だからこその言いようのない残酷さ、そして >「……“初めまして、ラウファ”」 > 思った以上に容易く、考えていた以上に残酷に、その言葉は穏やかに零れ落ちた。 もうさあああ……(読者は崩れ落ちた)エルグさんの願い、ロアちゃんの願いが、こう目の前に、こう、叶ったようで、全く叶っていない、ルノアちゃんじゃないですけれど溶けた砂糖はもう元のようには戻らない、それをありありと目の前に突き付けられた瞬間な訳で、でもラウファは生きていて、惨くて、優しい……どうすんねん……私はね、私はどうしても、舞台の上の役者であるラウくんとルノアちゃんに着目してこの物語を追いかけている(正しく追いかけられているのかどうか)訳なんですけれども、けれどこのシーンのエルグさんの思いって言うのは、もう本当に、シンプルに、すっげぇ刺さりましたから……いや素晴らしかったです、上手く言葉になりません、グッジョブです。森羅さん……良かったですよ……凄く……成し遂げましたね……(何 この物語は精巧で緻密で、複雑なパズルのような体を成していて、たったひとつのピースが欠けていても完成することはないと思うんですよ、だから記憶保持力が低すぎる読者ワイはこのお話のエモさというのを半分くらいしか理解できていないような気がして大変歯痒く、これまでの話を一言一句記憶して完璧に構造把握していたら10倍楽しめるんやろうなくらいの気がしてならないので、内容に下手に言及していいものか・変なことを言ってしまわないかととっても悩ましいです、うまく感想が書けなくて本当に申し訳ない。あ〜読み直したい〜なんですが、特に今回は……『わからない』というキーワードが、それぞれの場面で繰り返されるじゃないですか。彼らに分からないことって、読者にも分からないですよね(分かる人もいるのかもしれないけど)。だから、不気味、怪物、化け物、という表現が出てきたけれど、作中でキャラクタたちが『わからない』と繰り返すごとに、私も「わからない」となって、そういう不気味な言葉の印象ばかりに囚われて、濃密な靄の中を彷徨っているような、掴めそうで掴めない物を延々と掴もうとしているような、そういう話だったんですよ。ルノアちゃんが、ラウくんがわからないと言うごとに(彼らが何が『わからない』のかは分かるから、彼らが分からないことと、私が分からないことは、別の事象なのかもしれないんですけれど)、読者もなんだか、読み進めるごとに不安が押し寄せるようで。ルノアちゃんが「ええ、だって。『ルノア(わたし)』が選んだ結果なのだもの」と言い放った時、ああどうしよう、この子はそんなものだけを信じてここまで進んできたのかと思って、彼女が『悲鳴のような、叫び声のような』声で吐露した時、ああどうしようこの子はもう何を求めたいのかも分からないんだと思って、エルグさんが答えられないと繰り返して、ああどうしよう読者も分からないよ聞いてみたいよでも怖いよ! と思って。一方で、わからないとごめんなさいを繰り返すラウファに傷に塩を塗り込み続けるのはやめなよ(混乱)と思って、自分が殺されると分かってもその事実にまるで他人事みたいな反応を示すラウファにああアカンよもうこの子はこれだから(頭抱え)と思って、エルグに謝った後どうしたらいいのって、アシェルさん(頼もしい)に「あにゃたはどうしたい」と聞かれて考えたけどわかんないやって言い始めたラウファにああもおおお〜〜(蹲り)ってなって、『偽物』の世界って、なんなんだよ偽物って、君がここまでしてきた旅はなんだったんだよって、思ったときに、彼の無味乾燥な世界の中に、 >ぼたり、と。 一滴、落ちて、世界を塗り替えた極彩色。 もうね、鳥肌が立ちましたよね。 もうね……グッときましたよね……涙腺に……。凄かった……。これがね、読みたかったんですよ……ラウくん、その台詞、聞きたかったんですよ……ルノアちゃんに会いたいなって、思って欲しかったんですよ……。読者、不安だったって言ったじゃないですか、さっき。靄の中を読み進めたって言ったじゃないですか。すべてはこの瞬間のためですよね。いやあね、この瞬間のためですよ。色鮮やかに染まっていく世界。二人が出会って、ここまで歩んできて、手を離してしまって引き離されて、そして、また惹かれあって。互いが互いの光になって。いやあもうね〜……グッときましたね……。わかんないって言ったじゃないですか、読解に自信が無いって言ったじゃないですか。でもこのシーンがさ、こんだけグッとくるシーンがあったらさ、こんだけ求めてた光景に出会えたらさ、もう、いいですよ、100%分かんなくても全然満足です(いやそりゃ分かった方が楽しいんだろうから終わった頃くらいに読み返して楽しみたいんですけれども)。素晴らしいですよ。この一瞬を読むためにここまで読み進めたと言っても過言ではないですよ。ルノアちゃんに会いたい。う〜良かったです。この感動を言葉にできなくてすいません、この勢いで察してください。圧倒されました、読者は完敗です。良かった、ラウくん。よかったです……あれでもまだ一件落着してないな(不安 無色のラウくんの世界に、色を与えたルノアちゃん。そのルノアちゃんの望みをまた、ラウくんが叶えられるかもしれないと、エルグさんは示唆しました。極彩色のルノアちゃんの世界で、無色のラウくんが叶えられる望みとは何なのだろう。無粋な邪推をせずに読者は待ちたいと思います、祈りながら。そしてエルグさんの動向も祈りながら見守りたいと思います。結局、ラウくんがその後も幸せに暮らしていきましためでたしめでたし、となれば、エルグさんの心の隙間もロアちゃんに埋められつつじきに癒えるのではないかなと読者は思ってるんですけれど、どうなることか。役者が揃い、揃った彼らが、これから何をして、どんな答えに辿り着くのか……。読者は固唾を飲んで見守りたいと思います。彼らに幸あらんことを願います。面白かったです。スタンディングオベーション!! 余談ですが、冒頭ルノアちゃんとエルグさんの会話シーンが始まった時、その台詞回しや美しく息を呑むような描写の数々に、「ああああ〜久々のアクロアイトだああ〜」ととても幸せな気持ちになりました。一言一句見逃せない、見逃したくない卓越した表現力ですわ。森羅さんの文章は本当に芸術品のようです。文化財です。本当にありがとうございます。ほんとこんな計算された文章にこんなアホみたいな感想文しか書けなくてほんと申し訳ありません。大変お忙しいこととは存じますが、次章・次話も首を長くしてお待ちしております! [04]
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投稿者:森羅 2018/07/01(日) 19:51 | ||
[表示] コメント返事がとんでもなく遅くなりまして本当にすみませんでした。 コメントありがとうございます。本当にすみません!! 先に宣言しておきますが、もうぐだぐだです。基本的にやっぱり「ありがとうございます」としか言ってません。すみません。 あ〜〜エルグさん! エルグさんですよ! はい、ゾロアークじゃない方のエルグは初めてラウファと直接会いました。大丈夫ですよ! ロアとエルグを見分けるためにすいむさんの大切な時間を使って頂く必要はないです!! 気にしないでください!! 最後の邂逅シーン気に入って頂けて何よりです。いやもう本当に、ここらへんは頑張りました。七章はここを書くために書いてたと言っても過言ではないので本当に……くぅ、成し遂げました。ありがとうございます。すいむさんがたくさん語ってくださっているのでもうこちらから言うことは本当に見つからないのですが……。心臓突き刺さってくださったなら、本当にありがとうございます!! もうね、何も見つからないと言った癖に少しだけ話すんですが、このシーンは仰る通り「叶ったようで、全く叶っていない」そんなメリバちっくさを目指しました。でも、あれです。ここはそれでも(別所で語ったかもしれませんが)「思った以上に容易く、考えていた以上に残酷に、その言葉は穏やかに零れ落ちた。」の『穏やかに』がミソでして。個人的には希望と言うか光と言うかそんなものを見せたつもりでした。だって、エルグはもうこのシーンよりずっと前にわかってたんです。もう元には戻らないことも、ラウファがとっくに別のものであることも。彼の知っている『ラウファ』はやっぱりどうあがいてもとっくの昔に居なくて、みつかることなんてなかったのだと。だからこれは彼が最後の未練と言うか、そんな詰まらないちっぽけな期待を断ち切るための、区切りをつけるための儀式みたいなもんだったんです。ただ、そのあたりをロアは分かっていなかったわけですね。当然なんですけど。だから、エルグについてはきっと、多分。大丈夫だと思います!(?) いえいえいえいえ、とんでもないです。半分くらいの理解なんてとんでもないです、コメントいただいたり、お話させていただくたびにアクロアイトを完全に汲み取り読み取りしてくださってるので本当に震えます……! 全然変なこと言ってないですよ!! ありがとうございます、ありがとうございますm(__)mいやもう実をいうと全然精巧で緻密ではなくあとからあとから「やらかした!」って頭抱えてるんですよ……。本当にすみません……。 『わからない』ですね、わからない。混乱させてしまいまして本当にすみません。読者にも分からないのはもうご尤もすぎますね……。結構、本編全部を通してルノアもラウファもこの「わからない」を繰り返し言ってるんですけど、八章で無事に(ラウファについては彼の「わからない」は本当に記憶が無いことでの「わからない」がほとんどなのでそこはどうしようもないですけど)回収できるはずです……はず……! ルノアのこの「ええ、だって。〜」の所はツイッターでも言って頂けましたね、有難うございました!! いやこれ実はブログにも書いたし、その際にツイッターでも呟いたんですけど、まじでその感想を持ってくださったことが最高にありがたいです。ありがとうございます、ありがとうございます……!! そうです、彼女は本当に、そんなものだけを信じて、進んできたんです。そんなものを信じてきた癖に何が欲しかったのかもう覚えちゃいないんです。そう! です!! いやもう本当に、めちゃくちゃ、めちゃくちゃ読み取ってくださってるじゃないですか……。これで読み取れてないと言われると作者何も考えずに書いてることになってしまう……。ラウファもね、ラウファも本当に仰る通り「この子はこれだから(頭抱え)」ってやつででした。先程七章はこのエルグのラストシーン書くために〜みたいなことを言ったんですが、もちろん当然ここもウエイトは高くてですね。 ここの「ぼたり」がお気に入りです宜しくお願い致します! ぐっと来て頂けましたか……求めていたシーンが書けていましたか……良かったです。ぐっと来ていただけたのでしたらば本当にありがとうございます……。もうやっぱり宣言通り有難うございますしか言ってねえんですが、本当にここまで頑張って書いたかいがありました、ありがとうございます。もうめちゃくちゃに褒めて頂いて、作者はパソコンの前で悶絶もんどりうって死にそうなんですが!! でもまだ八章がありますので!! 「このシーンが一番良くて、八章蛇足だった」と言われないよう! 精進しますので!!! ラウファにルノアが影響を与えたように、ラウファもまたルノアの舞台の上に乗ってしまった人間です。台詞と役割がないわけはありません。出された銃は撃たれねばならないというやつですね。つまり、そういうことです。すみません、現時点で言えるのが其れだけなんです……。「祈りながら」なんて言われたらもう、ああもうなんか本当に、実は結末知ってらっしゃるんじゃないですかなんて邪推してしまいそうになるんですけど! くぅ、こんなにべた褒めされていいのでしょうか……!? 頑張ります。 余談ww っちょっと、ちょっと余談で爆弾ぶち込んでこないでください! いやもう、何度かこの感想すでに読んで拝んでるんですけど、でもなんかこの余談がもう爆弾過ぎて、毎回にやにや(きもちわるい)してしまいます。いやでも本当に久しぶりに書いた気がします。そうなんですよ、元々ああいうゴテゴテの描写で文字書きたくてってのもあったはずなのに実際アクロアイトを書き始めると書く機会が少ねえなとは思ってたんですよ! なんかもう本当にいっぱいいっぱいで、感想いただいて、沢山褒めて頂いて、なんというかもう本当にすみません。すみません、ありがとうございます……。どこがアホみたいな感想なんですかそんなことこれっぽちもないですよ、本当に読了報告だけでも十分うれしいのに。本当に本当に有難うございました!! で。すみません。 以下、破損記憶に頂いた拍手の方の返信です。本当に、返すのが遅くなってしまって申し訳ありません……。 破損記憶読み返して下さってありがとうございます! 破損記憶はメインと言うか、破損記憶の話数でアクロアイト本編の話数決めましたので、あれはぎりぎり齟齬なく繋がっているかなと思います。仰る通り、この回は前章と対応しています。ルノアの対がエルグでもよいのですよ! どの組み合わせでも読めるように見える様にしてい(るはず)ますので!! どうぞ、お気になさらず! 本当に、コメント返事が遅くなってしまいまして、すみませんでした。 ありがとうございます。 [05]
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