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僕は、ポケモンを燃やした を読んだ感想
投稿者:とらと 2020/09/02(水) 23:38
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投稿者:早蕨 2020/09/20(日) 23:09
ご感想ありがとうございました! 今回、とにかく短く区切っていこうという意識でいたので、サクサク次へを押していただけたのなら良かった……!! 快適、と言っていただけるのはとても嬉しいです。

ポケ二次ミステリー、と今回よく言っていただけるのですが、私自身そんな感覚はなかったんですよね……。犯人は誰なのか、というものが物語に付きまとっている以上しょうがないのかもしれませんが、今回終始意識していたのはポケモンを燃やした、という事について思い悩む貫太についてでした。
多少ミスリード入れてみたり、犯人ぼやかして進めていたのは少しでも最後まで読んでもらえればいいなという思いからだったのですが、結果的にそれがミステリー(というにはあまりにもつたないですが)っぽくなったのかもしれません。
ただ、キャタピーが生きていて綾子が実は進化したバタフリーだった、という展開は期待に添えずというか、その予想はこちらとしても予想外でした……笑
確かにメタ的には綾子が関係者だというのは分かるでしょうし、そうだろうなと思えるように書いたつもりでいました。そのせいで綾子の告白が微妙になってしまうかもしれない、というのは書いている時は考えていませんでしたが、予想出来てしまうとその辺の驚きとか、そういうものは薄くなってしまうのかもしれないですね……難しい。

綾子が久しぶりに貫太を目の前にした時、色々な感情がぐっちゃぐちゃだったんだと思います。怒りこそ前面に押し出されているのだとは思いますが、悲しみや不安やその他、色んなものがどうしようもないくらいに混ざっていたはず……。怒りをそのままぶつけて罵る方が普通なのか、その方がリアリティがあるかどうかは正直分かりませんが、確かにセンセーショナルである事は間違いないのかもしれません。彼等がどう思って動くんだろうと思って書いていたら今回こうなったので、綾子が「彼がキャタピーを燃やしたことを後悔している」という可能性に望みをかけていたというのは、なるほどなあ……と思いました。そう思っているからこそ、泳がせ、自分の手元に置き、殺そう殺そうと思いながらもそれを実行出来なかったと思うと納得出来ます。
親友を殺した人間に物理的距離を許すというのは確かに普通に考えればおかしいのですが、親友を殺した人間が目の前に現れるという特殊な状況。過去抱いていた怒りが再燃し今ここでやらないとチャンスはないと思える好機。自分を捨てて、キャタピーへの罪悪感を全て貫太を殺す事にぶつけた結果が、物理的距離を許すという行為に繋がったんだと思います。それを許す意味合いは、ただ貫太に気を許していると思わせるという無味乾燥な事情でしかありません。それほどに憎しみは強かったんだ、というところを書きたかった、というのもありました。
許してあげる、と語った綾子がどういうつもりで言ったのか、それが実際の声だったのか。作者本人としては、微睡の中、綾子本人は許してあげても良いという気持ちで言ったと考えています。許すというのが、行為自体を許すという訳ではなく、後悔の念を持って生き続けている貫太に対してだけであって、燃やしたという事実そのものを許したのではない……みたいな。
なんていうんですかね、綾子にとっても、昔の貫太と今の貫太を別物であるかのように感じている。それがあの言葉に繋がっているのかなあ……。

里中が犯人らしすぎるというのは、本当そうですよね笑 消去法的にも彼しかいない。ただ、共犯かもしれなかったり、綾子も関係者である事を考えると明確な答えには最後まで辿り付けないはずなので、あっちこっち考えていただけるのは本当に作者冥利に尽きます。彼もまた、一般世界で生活をしているただの人間であり、周りの人間とうまく人間関係を保っている事は間違いない。彼自身のバイト先で見せる人間性も嘘ではない。貫太にとってはそれだけが本当の事で、事件の犯人である事とはまた別なんですよね。店にいた里中は間違いなく貫太にとって良い上司であった。それは別に否定しなくてもいいし、事実であるし、そう思う事は間違っていないはず。一言で語れる人間なんてきっといないだろうなあというか、そんな話です。

今回のお話は、簡単に許す許されないの話ではありませんでした。ただ、それでも生きて行かなければならないならば、心からの謝罪と罰を背負って一歩前に進み、彼等なりに回答見つけて生きて行くしかないんだろうな、と思っています。彼等の関係は燃やし燃やされの関係は根底にあり続けますが、その先の未来が、少しでも違うものが積み上がっていって欲しいなあと思うばかりです。

五十嵐少年は五十嵐少年自身で助かるのか、もしくは別の救いがあると思います! 貫太が首を突っ込んでどうというお話でもない……一人称の小説である今回では全てカットしましたが、彼にもきっと救いが!! でなければ辛い……!!

完結出来て自分でも良かったなあと本当に思っています。読んでいただき、本当にありがとうございました! こんなに幸せな事はありませんね!!


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