デリバードからのプレゼント を読んだ感想 | ||
投稿者:わたぬけ 2011/07/23(土) 00:26 | ||
「進化」感想 主要人物たちの独白もしくは一人称の形式で物語が進んで、いきなり切迫した状況をリザードンへ訴える書き出しで物語へ一気に引きこまれたような感じがします。 謎の組織によって強引に進化させられたリザードン、そして同じように進化させられそうになっているバルキー。このポケモンたちがどのような生い立ちを追ってきたのかは分かりませんが、バルキーのただひたすら進化したいと盲目的に願っていることを語る部分にはある種の不気味なリアルさを感じました。 バルキーとリザードン、どちらの語りも物語が佳境へ歩んでいくに従ってどんどん切ないものになっていって、状況もますます絶望的なものになっていく。 最後のリザードンパートとなるといつのまにか涙が出ていることに気づいて、正直小説読んで泣いたとかすっごく久しぶりでした。 結局最後はああなってしまいましたが、バルキーにとってこの出来事はその後に大きな影響を及ぼしたんだと分かりますし、なによりリザードンのキャラがほんと頼りがいがあってバルキーの言葉よろしくお兄さんみたいで、出来れば一緒に生き残って欲しかったと思えてなりません。 文章のボリュームも相変わらずの充実っぷりで、それでいて途中で少しも飽きること無く一気に読むことが出来ました。 まだ読めてない作品もいくつか残ってますので、また読み終わったら感想送らせていただこうと思います。 それでは稚拙な文章で失礼いたしましたが、今回はこのへんで。 [01]
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