叛骨の強奪者 > Second Stage - EX-Team Rocket part - > 28 Phase 47 家族 を読んだ感想 | ||
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投稿者:とらと 2020/01/28(火) 21:28 | |
[表示] ポケモン含め、ネームドキャラが亡くなるのはもしかして初めてだったのでしょうか? 少し意外だなとおもいました。前話の様子もあるし、更新報告ツイートの文面も見てちょっと覚悟して読みましたが……思わぬキャラがぎせいになってしまったな……と唖然としたというのが初読の印象だったと思います。以前お話しした時に、「叛骨の雰囲気ならば死者が出てなんぼ(大幅意訳)」のようなニュアンスのことを仰っていた記憶がありますが、本当にそうだなと思います。死者が出てこその叛骨。いやどんどん死んで欲しいとかそういう意味じゃないですよ!! でも命を賭した戦いだからこその物語、人が死ぬところまで含めて『叛骨の強奪者』であると言いますか、確かにそんな気がするんですよね。そんな気がするのにここまでネームドキャラが犠牲になることはなかったんですよね(確認)『死』というカードを切らずしてここまでの雰囲気を築き上げてこられたというのもまた凄まじいなあと思います、そしてそのカードが切られた以上、スナッチャーたちメインのキャラクタも原作キャラでさえも、この先を生き残れる保証はないんだな、ということを、身に染みて感じさせられました。 タイタン……!! うう……!! 最後の最後に「おれの半分をおまえに預ける」粋だなあ……痺れました。ロケット団として生きてきて、ポケモンを道具以上の存在として見ることを知らなかったホオズキさんの、成長……変化?にグッときます。ゴルーグの最後のメッセージ。ホオズキさんにとっては長らくゴルーグの扱いはそうではなかったけれど、ゴルーグにとっては、ずっと『家族』だった……ということなのかなあ。ゴルーグは道具のように扱われてなおホオズキさんだけでなくイチジクちゃんやハマユウさんのことも愛していたということなのかなあ……切ねえ……『家族を頼む』という言い方は、まさに家長の台詞のようですよね。ゴルーグは確かにホオズキさんの半身と言うか、生き写しのような存在だったのかなと思いました。 * ジュノーさんの死に様には破滅の美しさがありました。悪役って基本的には倒されるもので、倒される上でカッコよさってあると思うんですけどそういうかっこいい散り際もそれはそれとしていいですが、今回のジュノーさんの散り際は、彼らしい……と言うと変な感じですが、妙に腑に落ちるような……納得のいくような……死に様でした。随分前から怪しい感じで敵バレしたのも結構前とはいえ、長く追いかけてきたキャラですが、いなくなってしまったのに寂しさがなくて不思議な感じです。彼と言う寂しい悲しい男を体現するような幕引きだったからなのかなとちょっと思っています。彼の特性を引き立てるっていうか、死して完成したような……そんな感じなんですよね。変な感想ですみません。安らかに……(とはいかないか……) いよいよセカンドシーズンも残り数話ということで!! 内通者との戦いに一旦の幕が降り(ミッションクリアです、というスレートさんのことばにめっちゃしみじみとしました……たった一言の中にどれほどの壮絶さが内包されているのかと思うと……)、次の段階へ向かっていくのでしょうか。果たして次はどんな驚きが待ち受けているのか、戦々恐々としながらお待ちしております! [29]
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投稿者:はやめ 2020/01/28(火) 22:58 | |
[表示] 感想ありがとうございます。 確かにネームドキャラの石化は数あれど、直接的な死の描写はこれで初になると思います。実際に言ったのは、「叛骨の雰囲気で死者が出なかったら嘘」ですねw 話全体が一気に嘘っぽく見えてしまう気がして。マルバたちネオロケット団は石化による救済を組織の掟としており、行動原理として人やポケモンを殺すことはありません。ですが、だからこそ激しい戦いの中で、実際の死も避けられないものだと考えています。 叛骨は「死んだような生」「石化」「完全な死」の三つに分けて、登場人物やポケモンたちの境遇をある程度カテゴライズしています。これからお察しの通り、この戦いで生き延びることが出来ない、出来なかった者たちが何名か出てきます。 ゴルーグは、元々イチジクのポケモンだったので、引き取られたホオズキはホオズキで物語で描写した通り、思うところは沢山ありました。イチジクやハマユウのポケモンに対する受け取り方とホオズキの考えは切って分けてしまっていいレベルの差があります。ゴルーグ自体の設定が「人間やポケモンを護るよう命令されている」というものだったので、そこから着想を得て、このような展開になりました。元ロケット団がトレーナーという点から、必ずしも仲間や友達と言えないような忠義によって成立する関係の中での絆、これぐらい捻くれていた方がかえって叛骨らしいかなとも思いまして。カメックスに関してもそうですが、叛骨の手持ちポケモンとトレーナーは一筋縄ではいかない、言葉で表しにくいような関係性を目指して描いているつもりなんです。 >ゴルーグは確かにホオズキさんの半身と言うか、生き写しのような存在だったのかなと思いました。 自分も気づかされましたが、仰る通りですね。どこかホオズキに似た部分があります。そう思っていただければ、今まで描いてきた関係性はちゃんと伝わっていたなと思えます。ありがとうございます。 ジュノーの死に様はかなり拘りました。セカンドステージまでを締めくくる大ボスということもありますし、それに彼はスナッチャーの内部崩壊を企てて暗躍し続けた人間なので、最後は自分が侮ったものに打ちのめされる報いを受けるべきかなと。カッコよさとかはこれっぽっちも意識しておらず、一人の人間がどうやって破壊されていくかその過程だけを考えて書いた部分です。彼は疑いの中で絆を構築していくチーム・スナッチャーに対するアンチテーゼでしたのでああいう結末を迎えましたが、彼にも信じられる存在がいれば、或いは……というifがあったかもしれませんね。ですがジュノーというキャラがとらさんの言葉を拝借して「死して完成」するなら、仕えるのはやはりマルバでよかったと思います。 もうすぐ叛骨も一区切りつき、記憶や絆といった要素を中心に進んできたストーリーごと一変することになります。スナッチャーが戦い続けた果てにある景色をもうすぐ読者の方にお見せ出来ます。作者にとっても長い戦いでしたが、また楽しみにしていてくださいね。 [30]
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