叛骨の強奪者 > Second Stage - EX-Team Rocket part - > 12 Phase 31 メモリーホルダー を読んだ感想 | ||
![]() |
投稿者:とらと 2018/04/21(土) 22:39 | |
[表示] 野生のムシャーナをキャプチャし、彼らを使役して状況を突破する! 妙な言い方ですが、本来のあり方らしいポケモンレンジャーを見れた気がしてワクワクしました。更にフーディンの図鑑設定や特性を上手く解釈し組み合わせた展開に今回も舌を巻かされました。叛骨って、文量以上に一話の内容というか情報量・物語の進行量を感じられてどの回も読み応えが凄いのですが、同様に『見所』も1話の中にふんだんに盛り込まれていますよね。いやこれはすごいことですよ。毎話見所たっぷり。読む方も気を抜く暇がないという感じです。 大胆にジュノーさんを出し抜き、腹の中を見せようとしないホオズキさんに果敢に攻め入ろうとしながらも、肝心なところで良心に負けて真相の蓋を閉じてしまうイトハさんの強さと弱さ。自分の領域に踏み入らせることを頑なに拒みながらも、一方でイトハの成長を評価し肩を支え、心情を慮るような表情さえ見せるホオズキさん。二人の個人の中の異なる側面、人間らしい幅の広さを感じてしまうような一話でした。 ホオズキさん担としてはやはりイトハさんが見たものに注目してしまうのですが、会話を聞くに登場する女性はおそらく『ハマユウ』さんなのかなあ。似たような笑み、という表現がありますが、二人が「一緒になった」からこそ笑みが似ていったのだろうなと想像すると、二人が共にあった時間を感じてしまうようで愛しい(※私の単なるJPOPの聞きすぎ病かもしれません)。前話でジュノーさんがホオズキさんを揺するネタとして名前を出しているのがこの女性なんだろうなと思うとまた辛い。ホオズキさんの花言葉が出てきたので『ハマユウ』『イチジク』についても調べてみたんですが、ハマユウが『どこか遠くへ』『汚れがない』『清潔』、イチジクは『子宝に恵まれる』『実りある恋』……イチジクというのはもしや二人の子供なのではないかとも予想される訳なのですが、子供を人質に取るとは……いやあジュノーさん非道ですねえ(勝手な予想で勝手に非道認定する非道な読者)。また、女性の言葉の中で、スナッチャーに『潜り込む』、という表現が出てきました。結果として『ハマユウ』『イチジク』はジュノーさんの手中にあり(?)、ホオズキさんはそれを引き合いに出され動かざるをえないような状況に陥っていますが、最初はホオズキさんもスナッチャーに『潜り込む』ことで何かを成し得ようとしていたのかな。それが何かは分かりませんが。色々と気になるところもあり、色々と気にしていると、 > イトハの心臓が、とある一単語を聴いた瞬間、飛び出しそうになった。いや、落ち着け。ここは精神世界だ。 これさえ何か怪しいような気がしてきて……最初からそれを見ようと思って見ているのに「心臓が飛び出しそうになった」と表現されるほど驚いているのは一体何に引っかかったんだ? 一単語は『スナッチャー』なのか『潜り込む』なのか、そういえば最初から、イトハさんは >あなたが何者なのか。何故、スナッチャーに潜り込んだのか。話は、それを突き止めてから 潜り込んだ、という表現をしていますよね。招集されたではなく、ホオズキさんが能動的に潜り込んだと考えているのは何故なのか。――これはもしや、イトハさん自身も同じく、召集されたていを装って何かしらの目的を持ってスナッチャーに潜り込んでいるから、なのではないかと……考えすぎですね……自分でも考えすぎだなって思いますね……イトハさんがスナッチャーに合流した経緯は波動遣いのヒイラギさんともやりとりしている訳ですしね。ホオズキさん周りを復習し直さなければなりませんね あとヒイトが尊かったです(拝み)会えない時間が愛を育てている……JPOPの聞きすぎですがあながち間違いでもなさそうなのがまた……ヒイラギさんもイトハさんのこと考えてるんだろうな〜!どこにいっちゃったんだろうな〜!! 出ましたサカキ様。と、ホオズキさんのやり取りの大人さがカッコイです、痺れます。 >お互いを射殺すための視線には、積年の怨み、という言葉だけでは片付け切れぬ、根深さとでも呼ぶべき愛憎が見え隠れした。 愛憎とは……。単なるボスと部下、という関係性でもなさそうですね。良い子に次話をお待ちしております。変なテンションの感想文で大変申し訳ありませんでした、適当に右から左に流してください(どげざー) [18]
|
||
![]() |
投稿者:はやめ 2018/04/22(日) 18:57 | |
[表示] 今回もありがとうございました! まず、この話はプログラムがポケモンでも面白いだろう、という発想から始まりました。あとはデータベースが欲しかったので、フーディン辺りを起用することに。そこから、フーディンにはシンクロがあるので、同調すれば脳内データベースに接続できる、キャプチャがあるし、可能だろう……と膨らませていきました。 ただキャプチャだけだとフーディンにはイトハしか入れないので、ホオズキを巻き込むためには、全体に影響をもたらしたい。あ、そういやサイコフィールドなる技があった。これを覚えるポケモンはカプ・テテフ以外にいたかしら……と検索したところ、良さげなポケモンとして、ムシャーナが見つかったので決定! みたいな。 だいたい、そういう感じで組み立てています。こういう話をつくりたいが、それに適するポケモンはいるだろうか、と検索する感じですね。 裏側にもたせた意味としては、この回ではフーディンを通して、イトハやホオズキがそれぞれ大切にしている記憶の拠り所となる人物を想起する、というものです。 そのきっかけは、撤退してしまったロケット団の研究所跡地で主人の生存を拒みきれず情報を拠り所にし、「情報を収集する」行為自体が、いつの間にか手段ではなく目的と化してしまったフーディンです。不条理な出来事を認められない生き物らしさを受け取ってもらえたらいいなあ、などと思い浮かべながら書いた回でした。 なるべく、登場するポケモンが展開やキャラクターの心情の軌道に沿うようにしながら、お話を考えています。他の回もだいたいそうですね。 >叛骨って、文量以上に一話の内容というか情報量・物語の進行量を感じられてどの回も読み応えが凄いのですが、同様に『見所』も1話の中にふんだんに盛り込まれていますよね。いやこれはすごいことですよ。毎話見所たっぷり。読む方も気を抜く暇がないという感じです。 いやはや、嬉しい御言葉です。 こう仰っていただけると、毎度やたらギミックを凝らしている甲斐があるというものですね。オツキミ山辺りから登場ポケモン・ダンジョンによるギミックが増えましたが、これはミッションの障壁となるもので、考えている分にはとても楽しいです。 あとは、単純に展開が暗いし重々しいので、飽きさせないためにひたすら休む暇を与えずに展開させています。叛骨で心休まる回は無いと言ってもいいのではないでしょうか( >大胆にジュノーさんを出し抜き、腹の中を見せようとしないホオズキさんに果敢に攻め入ろうとしながらも、肝心なところで良心に負けて真相の蓋を閉じてしまうイトハさんの強さと弱さ。自分の領域に踏み入らせることを頑なに拒みながらも、一方でイトハの成長を評価し肩を支え、心情を慮るような表情さえ見せるホオズキさん。二人の個人の中の異なる側面、人間らしい幅の広さを感じてしまうような一話でした。 ありがとうございます。もう、まさに書いていただいた通りです。嬉しいです。 >ホオズキさんの花言葉が出てきたので『ハマユウ』『イチジク』についても調べてみたんですが、ハマユウが『どこか遠くへ』『汚れがない』『清潔』、イチジクは『子宝に恵まれる』『実りある恋』…… 花言葉に関しては、その通りです。 ジュノーのくだりや彼らの正体については、近々明らかになりますので、今は伏せておきましょうか。 調べてくださってありがとうございます。 今作は、せっかくなのでポケモンらしく植物由来にしたいと思って、花言葉とメインキャラクターの境遇・性格などをマッチングさせる形で名前を決定しています(一部、そうではないキャラクターもいます。例えば、スレートやエクリュなどは「スレートブラック」「エクリュホワイト」という色が由来です)。ヒイラギは柊、イトハはイトハユリからとりました。 >スナッチャーに『潜り込む』 これ、やべ最初語弊があったかも、と思って色々考えていたんですが…… 少なくとも、正規ルートではない。 説明を始めると多分スナッチャー創立の経緯までたどることになりそうです。そうすると、叛骨の核の部分に触れることになってしまうので、ちょっと今は伏せさせてください。Second Stage後半の展開に関わってくると思います。 >これさえ何か怪しいような気がしてきて……最初からそれを見ようと思って見ているのに「心臓が飛び出しそうになった」と表現されるほど驚いているのは一体何に引っかかったんだ? とある一単語=スナッチャーのつもりで書いていました。 色々考えてもらっているところにあんまりな返事だと思いますが、これは単純にフーディンがそれほど力を持っているのか、と欲しいものを突きつけられていざとなると驚いてしまう、っていうことをイメージした描写以上の意味は特にありません。 ちょっと表現が強すぎましたね。度合いを意識して描写します。 >これはもしや、イトハさん自身も同じく、召集されたていを装って何かしらの目的を持ってスナッチャーに潜り込んでいるから、なのではないかと……考えすぎですね…… ヒイラギとイトハは正式に所属組織に対する政府からの打診、召集を受けています。ホオズキは先程も書いたように訳アリなので正規枠か否はグレーとなります。 でもイトハは味方です。大丈夫。作者の言葉だよ。 こういうことを言うとますます混乱されそうですが、ヒイラギが波導でも掴みきれなかったように、眼に見えるものすべてが真実とは限らないのです…… でもとらさんの予想は、結構当たっていると思います。楽しく拝見させていただきました。大丈夫。作者の言葉d(ry さて、ホオズキとジュノーの関係、ハマユウとイチジクの正体と境遇に関して解き明かすのは、誕生の島編のひとつの課題です。彼らに関する詳細が明かされる時、チーム・スナッチャーなる組織の輪郭がおぼろげに浮かび上がるでしょう。ぜひ先の展開をお楽しみに! [19]
|